3回目のフルマラソン





うーむ。
大会が終わってから1週間。
ようやく気持ちの整理がつきました。

4時間29分43秒。
3回目のフル、歩かずに完走しました。
昨年のこの大会が初フルで、その時は5時間41分。
2回目のフルは昨年11月のつくばで、5時間0分。
昨年よりも1時間10分早くゴールできたし、つくばと比べても30分短縮して、ようやく5時間を切った。
数字としては、悪くない。
普通だったら嬉しいハズの結果なのに、事前の練習不足と、後半バテちゃったことがなんとも残念で、反省していいのか喜んでいいのか、この1週間悶々としていました。

結論としては、やっぱLSDをしなきゃ、という当たり前の結論が1つ。
もう1つは、前半から押さえずに走る・ストレッチ休憩はしない、という事前の作戦通りに走って、予想通りに後半バテたのだから、今回は走り終わった後の爽快感が味わえなくてもいたしかたない、ということ。

考えてみれば、冬の間ずっと風邪で走り込みが出来なかったし、そもそも11月のつくば以来、LSDから遠ざかっているし、それを考えれば上出来のタイム。
昨年同様、荒川市民のゴールラインを今年のスタートラインにして、また走り出そう。
昨年は本当に暗中模索だったけど、今年は昨年の経験があるから気分的にはかなり楽。
秋に結果をだせるよう、じわじわーっと走り出そう。
(GPS付きウオッチの、その後)

さて、気分を変えてGPSウオッチの、その後です。
今回もGPS付き腕時計を使いました。
精度とか衛星からの電波捕足能力とか、いろいろと気になっていたのですが、私なりの結論を書きます。

手首に付けるスタイルでは、都心部での使用はオススメできません。
普通の住宅街(高層ビルとか高速道路がないような場所)でも、マンションなどがあると衛星からの電波が弱くなって精度が悪くなるので、 地方都市で田園風景が広がる場所とか、河川敷のような天空がずーっと開けている場所でないと、電波がとぎれて実用的ではないです。
ただし、延長ベルト(標準装備)で二の腕に付けるとだいぶ違うようです。
(ここらは、今後も検証を続けますね)
こういったベルトを標準装備していることと、タイメックスのGPSウオッチのアンテナ部は二の腕ということを考えれば、河川敷などでは手首、それ以外は二の腕がいいのかもしれません。
(ちなみにタイメックスのGPSウオッチも、これと同じガーミン社製品です)


今回は河川敷コースだったので、感度はバッチリでした。
GPSの計測結果は、42.40kmと、42.195kmより長い距離ですが、25km過ぎにトイレ(道路の向こうだったので遠かった)に行ったり、コース上でも前のランナーを抜くためにギザギザに走ることも多かったので、距離的には正確だと思います。

この腕時計はランナー向けの物ですので、町中でのジョグも想定していて、たとえば信号待ちで止まった時にはタイム計測をストップする、といった機能(オートストップ)もついています。
今回はレースなので、その機能はオフにすべきでしたが、それを忘れました。
その結果、トイレに入った時や、給水所でアンパンを食べながら歩をゆるめた時にも時間計測がストップしてしまい、結果的には4時間27分5秒の走行時間、レストタイムは2分36秒と計時されていました。
その2つを合計すれば、GTmailsのタイムと(ほぼ)同じになるハズなのですが、実際は2秒短くなっています。
(細かく言うと、ネットタイムよりも早めに時計を動かして、止めるのも遅めだから、ネットタイム+数秒が手元の時計になるハズです)
たぶん、衛星との通信が1秒に1回なので、その関係の誤差だと思います。

この腕時計には、バーチャルパートナーという機能があります。
仮想の併走者を設定できて、その相手との距離をリアルタイムに表示してくれるものです。
(衛星の電波捕足状況が悪ければ誤差が多くて使いものにならないのですが)
今回、それを使いましたが、バーチャルパートナーのタイムを4時間ちょうどにセットしていた(高望みしすぎだね)ので、距離は離れっぱなしでした。
でも、4時間のペースランナーと自分の距離がリアルタイムに表示されるのは、励みになるし面白かったです。
腕時計にしては大きいけど、大きさも重さも、さして気になりませんでした。
皮膚にダメージがあるかと心配したのですが、まったく平気でした。
まあ、高速ランナーにとっては邪魔でしょうが、電波状態さえよければ、色々な機能があって、面白いですよ。
今回、最高速度アラームをキロ5分に設定して走ったのですが、途中数回アラームが鳴って「SLOW DOUN」というメッセージが表示されました。
最低速度アラームも設定できるので、イーブンペースで走る目安にも使えます。
ただし、あくまでも衛星補足状態が良ければ、の話ですが。
かなりオススメできる機械なのですが、衛星の電波がどれだけ捕足できるかで大きく評価が分かれます。
衛星の捕足がこの機械の命なので、これからも検証をしていきたいと思います。   って言うのも、2万円も出して買ったからには、骨の髄まで楽しまねば、というセコい気持ちだけですが。
荒川市民までの私の足取りですが、11月はつくばに向けたLSDができたものの、12月の川口マラソン(ハーフ)以降、1月の谷川、2月の新宿とハーフが続いたことや、寒くて長時間走れないし風邪が長引いていたし、さっぱりLSDが出来ない状態で当日を迎えました。
前日は冷たい雨(雪が降った所もあるそうです)、翌日の月曜日も雨と、前後を雨にはさまれましたが、当日だけはさわやかな天気でした。

昨年同様、早めに会場入りするつもりでいたのですが、前日は雨で会場がドロ沼と聞いていたので、あまり早く行っても寒そうだし、地面がドロドロじゃ嫌だしなぁ、などと考えているうちに出遅れました。
埼京線で最寄り駅の浮間舟戸に向いましたが電車の中はランナーで膨れ上がって、おまけに、みんな大荷物を持っているので車中は「すし詰め」状態でした。
昨年は早めに行ったので、こんなことはなかったのに。
駅についたのが7時25分。
もう、駅のホームは動きが取れない状態。
階段もホームもランナーでギッチリ。
たぶん、電車1本か2本早ければ、だいぶ違ったと思います。
完全に出遅れました。失敗。

はじめてお会いするTokkiさんは、すでにはじマラに合流した後でした。

受付して皆さんと合流して、まだ時間はたっぷりあるものの、出遅れたという気持ちが強くて、皆さんとの挨拶もそこそこに準備をしましたが、なんだか勝手に焦っていて、結局アップもできないままスタート時間になりました。
トイレが大混雑で、トイレの横の草むらで立ちションをしているランナーと一緒に用をすませました。無法地帯。なんの為のトイレか分らないですね。

当日はいい天気でした。昨年同様、日焼けしました。
弱い風があったけど、風は冷たくて走りやすかったです。
高速ランナーにとっては日射しが邪魔だったかもしれませんが、前日の雨で適度な湿度もあったし、マラソン日和といっていいでしょう。

号砲を聞いた後、スタートラインに向かいました。
でも、正規の位置に向かうつもりもなく、適当な所で待っていたら、係員公認? の割込み場所が出来ていて、そこで自分のゼッケンの出番が来るのを待ちました。
係員が、「はい10000番の人、入って!。あ、12000番の人、まだ待って!」と、交通整理をしていて、そろそろ私のゼッケンのランナーが増えはじめたころにコースインしました。

11月のつくばでは、とにかく30kmまでは絶対に頑張らないことと、10km過ぎたら給水所ごとにストレッチすることと決めて走ったら、30kmからゴールまでの間、実に快適に走れたし、最後の2kmはラストスパートできて、もう大満足だった。
まあ、5時間もかけりゃどんな走りをしてもラクだろ、という意見もあるでしょうけど、なにしろ数カ月前はフル5時間41分の男だぜ。
いや、遅いのを自慢するつもりはありませんが。

今回の作戦は、前半押さえないで走って、35kmで撃沈覚悟で走ることと、ストレッチ休憩をしないこと。
一番のテーマは、サブフォーを狙うことだったけど、体調不良で練習不足だったからそれは諦めました。
せめて、次のフルでサブフォーを狙えるタイムを出すか、それが無理ならリタイヤ覚悟で走って全身を悔しさで満たして、それをエネルギーにする、そんな大会にするつもりでした。

スタートして5kmあたりで、どこかで見かけた後姿。
追い越しながら顔を見たら、ジェインさんでした。
頑張ってね〜♪と、声をかけて先を目指しました。
(まだ、この時点ではお互い余裕があった)
そして、はじマラ応援ステーションを通過しました。
まなぶ団長が走りながら声援を送ってくれましたし、ひろさんからも元気をいただきました。
残念ながら、往路・復路とも、たかさんはお見かけ出来ませんでしたが、その分、反省会でじっくり色々と話せました。
応援してくれるのって、本当に嬉しいです。


16kmあたりから、ちょっと足が重くなってきました。
18kmあたりで、最後尾スタートの某氏に追い付かれました。
うわー、最後尾スタートと私では10分は違うのに、追い付かれちゃった。
走りながら話を聞くと「サブフォーペースで走っているけど、たぶん35kmで足が止まるだろうなー」とのこと。
頑張ってついて行こうかな、とも思ったけど、ペースが早すぎてついて行けそうにないし、あきらめて自分のペースで走りました。

折り返しの手前の手前で、帰路の某氏に声をかけてもらいました。
この時点で、某氏との差は200m以上。
(折り返し地点のタイムは2:09:20)

スタート直前に小用を足したのに、なんだか膀胱がパンパンです。
いつトイレに行こうかな、でもタイムロスするのはもったいない、と考えながら走っていたら、25km付近で右膝の外側が「パキッ」という感触で、痛みが走りました。
うわー、やっちゃった。
足を引きずりながらスローダウンして、しばらく様子を見ました。
(後でタイムを見たら、この1kmが一番遅かった)
この先、29km付近でのはじマラ応援ポイントとか、35kmでのシャーベットステーションとか、マラソンは、まだまだこれからなのに。
歩きたい気持ちを押さえながら、右足を引きづりながら、とりあえず気分転換も兼ねて空いていそうなトイレを探しました。

この頃、往路を走るジェインさんが私を見つけて声をかけてくれました。
ジェインさんに向かって、リストバンドをしている右手でガッツポーズをしながらも、右膝がが痛くて。
まだまだ先は長いのに、こんな膝でどうなるんだろうか。
26kmあたりだと思いますが、往路のランナーもまばらになってきて、往路側のトイレで空いていそうな所を見つけました。
個室の中で、しばしの休息。
男の小用なので、別にしゃがむこともないけど、不思議なものでトイレをでたら右膝の痛みは薄らいでいました。
快調とはいかないけど、なんとか走り続けました。
ここら辺からは辛かった。
何度も何度も歩こうかと思ったけど、昨年のこの大会で32kmで歩き始めたので歩きは入れたくないし、遅くても走り続けることだけを考えて走りました。
結局立ち止まったのは、給水所でパンやクラッカーを食べる為に数回、それとトイレ休憩の1回以外は、道ばたで冷却スプレーで膝を冷やした1回だけ。
たぶん、もっとストレッチとかしておけば、もっと楽にゴールできたんでしょうね。
でも、それは今回のテーマから外れる。
ちなみに、パンはアンパン、クリームパン、チョコパンを全て頂きました。美味しかった。


なんだか、どんどん辛くなって来ました。
はじマラ応援ポイントと35kmのシャーベットだけを考えて走りました。
こんな状態でゴールしたら、二度とマラソンなんてしないかもしれない。
走ることが大嫌いになるかもしれない。
そう考えながら走りました。

なんとか辿り着いたはじマラ応援ステーションで、まなぶ団長とハイタッチならぬミドルタッチで元気を頂き、ランナーにサービスしているひろさんの横顔を見て復活しました。

やがて、33kmあたりで、見覚えあるリストバンドが見えました。
某氏でした。
追い抜きながら声をかけたら、しばらく一緒に走ってくれました。
やがて某氏はスローダウンしていきましたが、これでかなり頑張れました。
一度追い付いたから絶対追い抜かれまいと思って、38km地点まではガッツで走れました。
某氏にお会いできなければ、ズルズルと後退していたと思います。

私にとっては走りやすい気温だったし、応援団もジェインさんも某氏もいて、もう最高の条件なのに、走りがイマイチ。
くやしい。


ようやく、荒川名物の35kmのシャーベットステーションです。
昨年はおかわりしたのですが、今年は歩きながらオレンジ色のシャーべット1つを頂いて、痛む足を引きずりつつ走り出しました。

(ちなみに、昨年は2つ頂きながら、ストレッチしました。別に1人1つと決まっている訳じゃないみたいだし、実際昨年はボランティアのオバチャン(失礼)が「どんどんおかわりしなさ〜い。まだまだ、あるわよ♪」と言っていましたので、2つ頂きました。)

35kmから先は、昨年地獄を見たので、かなり鮮明に景色を憶えていました。
変化に乏しい河川敷コースだけど、去年はここで立ち止まったとか、ここで同じシャツのランナーに声をかけられたとか、すんごいリアルな記憶が蘇りました。

最後の数キロは、長かった。
ゴールが近くなってくると応援が増えてきますが、昨年の方が応援が多かったような気がします。
昨年は15時近い時間にゴールしたけど、今年は14時前だから、そこら辺の違いかもしれません。


ゴールで撮影をしていることは知っていましたが、イマイチの走りだったのでガッツポーズはせずにゴールしました。

ゴールしてペットボトルの水(ぬるい)とザパス(冷えてた)をいただき、一息。
安全ピンの回収をしていたのですが、安全ピンを返す時にゼッケンを捨てたランナーが数人いて、荷物受け取りでちょっと混乱してました。
(ゼッケンがないと荷物を受け取れない)
(多くのランナーが荷物を預けるんだから、係員がキチンと指示してほしいもんです)


先にゴールしていた皆さんと合流して、ビールを飲みつつ、まったりとジェインさんを待ちました。
おやじばっかりだったこともあって、ちょっとお下品な話などしながら、まったりするのは楽しかった。

その後、昨年同様、焼肉屋で反省会。
皆さん、お疲れ様でした。
応援団の方々、ありがとうございました。


追記:
右ひざは、チョウケイ靱帯を痛めたみたいで、数日は寝返りがうてないほどの痛みでした。
あきらかに筋肉痛とは別の痛みでした。
幸い、1週間休んだ程度で復活しつつあります。
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