****** 大会データ ****** ----- 大会寸評 ----- 制限時間7時間で3万人規模を目指し大きく方向転換を始めた道マラ、今年は制限時間5時間と従来より1時間延ばしたこともあり、ランナーの層も変わり、大きく印象が変わった大会となった。 これからは、「北の大地の大規模大会」として定着して行くのだろうと思う。 私のように夏場に制限時間4時間というハードルの高さに魅力を感じていた選手にとっては寂しいかぎりですが、初心者でも有名選手と一緒ににぎやかな沿道を走れるのは大きな魅力。 今年から変更された新コースはなかなか良いコースで、給食がないことと開催時期を除けば初心者にも優しい運営であった。 おそらく定員増と初心者対策で秋口に開催時期をずらすのだろうが(私の推測。)このまま夏大会のままでいてほしいと願うのは私だけか。 ----- 概要 ----- 種目:フルマラソンのみ。ただし姉妹大会としてタケダファミリーマラソン(10kmを最長に数種目あり)があります。 最寄り駅:地下鉄南北線 中島公園下車して数分 スタート時刻:12時10分。 参加者数:定員は8000人。今年から3000人増となった。 受付終了の10日ほど前で定員に達したので、ちょうどいい人数では。 制限時間:5時間。 関門:あり。詳細は大会HPを参照のこと。 参加資格:19歳以上、5時間以内などの持ちタイムのある人 完走率など:92%。低気温と5時間という緩い制限時間で大幅に伸びました。 ----- コース・計測 ----- 計測方式:RCチップ。 計測内容:グロスのみ。 記録検索:公式携帯サイトで速報あり。docomoだけだがゴール時の動画配信もあったそうです。 記録証:後日郵送。A4サイズで5kmごとのラップとグラフ入り。 ペースセッター:なし ゼッケン枚数:前後 ゼッケン番号順:おそらく持ちタイム順。 コース:今年から新コース コース上トイレ:看板あり。たしかGSのトイレとか仮設だったような。 アップ場所:中島公園内。 キロ表示:1kmごと。 スタート順:ゼッケンごとのブロック順。最前部は陸連。 ロスタイム:不明 給水:基本的に5kmごとだが、暑さ対策としてもっと頻繁にある場所もあるので、充実していると言って良い。 水とスポーツドリンクの両方がある。 スペシャル給水:招待選手のみ。 給食:なし。このあたりは初心者にはキツい。 私設エイド:少数ながらあった。 これからは増えるんだろうなぁ。 今まではそういう大会じゃなかったんですが。 スポンジ:あり。おおむね5kmごと。 スタート前給水:あり。たしか水のみ。 ----- 環境 ----- 声援:かなり熱心。 仮装:少数ですがいる。 今までと違ってお祭り気分でのランナーが増えたようです。 参加賞:即乾Tシャツ(アシックス、デザインはまあまあ) 売店:なかったような。 ゴール後の飲食サービス:アリナミンR一本、ペットボトル水一本、バームウオーターを紙コップで何杯でも 参加費:8000円 荷物:預かりあり(貴重品は除く)。受付時に貰った袋に入れて預けるので、大きさ注意。 スタート場所の中島公園で預けて、ゴールの大通公園で引き渡し。 着替え場所:更衣室あり 会場トイレ:仮設多数、だが結構混む プログラム:選手名簿を兼ねた立派な冊子、過去の大会のダイジェスト等も載っている。 写真屋:道新フォト一社のみ。今年は(も)映っていなかった。 招待選手:結構有名な選手も出ます ----- 個人データ ----- 直前の体重など: 2日前の体重57.3kg、体脂肪8.6%。まだ低糖質生活中。 風邪が治らず走れるかどうか危うい体調でした。 NB高機能帽子、靴下は5本指(滑り止め有無は不明)、薄墨ランパン、ミズノアイスタッチノースリーブ。 天候:曇り。道マラにしては珍しく涼しく走りやすい気候でした。 その他:シューズはスカイセンサーブリーズ。 ダメージは左膝痛、右親指マメ、左外側足の甲というか裏に痛み、左母指球横にマメ、右足裏全体的に痛い、太もも筋肉痛。 沢山書いたけど、全体的に軽症。 |
【はじめに】 今年は私にとってちょっと特別な年でした。 私の上司が秋に定年となり、上司が抱えている膨大な仕事が私にのしかかるような状況でした。 はたして定年で退職するのか、なんらかの形で残るのか、本人の希望も知りません(聞けない)し、会社の考えも分からない。 結局夏前に役員就任が決定、少なくともあと数年は勤務を続けるようです。 退職して一気に私の仕事量が増える心配はなくなったものの、役員就任ですから今までとは仕事の内容は変わる訳で、全てではないにしろ私の負担は増えます。 まあ、逆に言えば今までその人の庇護のもとで楽をしていたツケが来た訳ですが。 そんな仕事のプレッシャーの他にもう一つ、北海道マラソンの直後に資格試験を受けることが決まっていて、そちらのプレッシャーもかなりのものでした。 さらに、同時期には人事の関係で私が現場のトップになる(半月ほどの一時的なものとはいえ)ので、そちらの重圧感も結構なものでした。 いろいろある、そんなお年頃なのかしら(笑)。 おまけに、この一年悩んだレースシューズ選びも結論が出ず、7足も買って結局は一年前のスカイセンサーブリーズに戻すのがベターと言う結論になった、なんてこともありました。 そんなことがあり、結果的には体調不良が大きかったのか、今年の道マラは低気温だったのにタイムはさない、なんとも半端なレースとなりました。 終わってからも今年の夏の気候のように今ひとつメリハリのないズルズルとした日々に流され、ようやく完走記に手を付けられたのは11月も終わろうとした時期でした。 その間、赤羽月例に2回、高島平20kmと、完走記の宿題が計4つと過去最高の借金額、今年の私を象徴しているような、しないような。 仕事と資格試験優先だったこの一年、しかも昨年の11月大田原で3時間半を切った以降は走るたびに足の甲が痛くなりまともなレースはほとんどできていない状態、色々な荷物を背負ったままの北海道行きとなりました。 さらに追い打ちをかけたのが風邪です。 8月中旬に風邪を引き、まあ直前に引く位はかえって足休めになる、などと余裕こいていたのですが、これが治らない。 最初は鼻水だけだったのが、やがて喉が猛烈に痛くなり、明け方に痛みで目が覚めてホールズ(メントールキャンディ)を口にしないと寝られない状態にまで悪化、医者に行くも治りきらないうちに症状は気管支に下りてきました。 幸い熱は出なかったものの、もうツアーはキャンセルしようか直前まで悩む状態でした。 今年の荒川市民でも風邪に苦しまされましたが、ここ数年の中ではどうも体調は悪い方のようです。 低糖質生活が影響しているのかしら… とりあえず、今回は低糖質食は封印してのレースとしました。 |
【直前まで】 当日朝、なんとか北海道には行ける体調でしたので、とりあえず北海道に行くことにしました。 後は、明日の朝の体調で参加するかどうかを決める、そんな状態でした。 7時35分に家を出ましたが、予備のメガネを忘れるミスもありつつ、うすら暑い中を羽田に向かいます。 のど飴をなめながら、8時50分にチェックイン、9時には早々と荷物を預けて、資格試験の本を開いてお勉強。 旅慣れない私ですが、夏の北海道行きだけは慣れたもの、定刻に離陸して順調に飛行を続け、12時4分には快速エアポートに乗り込んでいました。 今年は行きも帰りも例年より少し時間を早めにずらしたのですが、行きのAIR DOは機内放送に落語はないし外の風景を写すテレビもないし、次はANAに戻そうかなぁ。 機材は767-300でした。 13時15分には札幌駅内の回転寿しで昼食を終えて、ホテルに向かいました。 今年は道マラの制限時間が緩和されたせいか常宿のホテルが取れず、はじめてのホテルということもあって道に迷っているうちに、なにやら怪しげなところに迷い込みました。 今まで札幌と言うと健全な場所しか知らなかったのですが、真っ昼間から呼び込みをしているお店がある、ちょっとドキドキ(色々な意味で)する場所でしたが、なにしろ明日はマラソンだし風邪引いているし荷物は多いし、客引きには見向きもせずホテルにたどり着きました。 そんなに若くもないしねぇ。 ホテル着は13時40分、昨年のホテルではエアコン故障で急遽ツインの部屋に引っ越しましたが、今年のホテルはダブルブッキングがあったようで最初からツインルームでした。 広くて得なような、シングルの方が機能的で使いやすいような。 荷物を置いたら、すぐに受付会場の中島公園横のホテルに歩いて向かいます。 例年はゴール場所となる中島公園、今年はスタート場所になります。 受付を済ませて14時45分には公園を後にして、夕食を買い込んでからホテルに戻ったのが15時半、体調が悪いので早めに戻ってきました。 早めに風呂に入って、17時にはベッドの上でくつろいでいました。 明日は総選挙、おそらく民主党が大勝するでしょう。 24時間テレビではイモトがマラソン、きっと完走するでしょう。 私のマラソンはどうなるのかなぁ。 意外といいタイムが出たりして。 明日の予想気温は21℃/14℃、かなり低めです。 今までは必ず30℃はあったのですが、今年は珍しい気温のようです。 |
【大会の様子・スタートまで】 朝7時に目が覚めました。 熱はなし、咳と痰もほとんど出ず、鼻水は多少あり。 なんとか走れそうです。 久しぶりにお米の朝ご飯を食べて(少々食べ過ぎた)7時50分に部屋に戻り、9時半にホテルを出ました。 9時48分に公園の入り口に着きました。 下に敷くシートを忘れるミスがありつつ、早速アップをしました。 大会前は風邪で走れなかったので久々の走りですが、足の重さはそこそこといった感じです。 シートがないので荷物を置いた場所がよく分からなくなって、てっきり盗まれたと思って焦りまくるハプニングもありつつ、相変わらずノド飴はなめ続けている状態ですが、痛みはほとんど引いていました。 トイレに二回行って絞り出し、水を貰ってからスタートラインへ向かいました。 中島公園横の道路がスタート場所なのですが、ごく普通の道路。 真横には大きなマンション、正直いままでの真駒内競技場スタートと比べるとありがたみというかグレードは大幅に減ってはいますが、まあ仕方がないことですね。 今年も陸連の部でのスタートですが、このクラスはターサージャパンが多いなぁ。 周囲のランナーを見ていたら、こうめさんがいました。 ブログを拝見するだけで向こうは私を知らないので声はかけませんでしたが、今年はファンランのようです。 今年は色々あったので、ドキドキしながら号砲を待ちます。 なんとか走れることに感謝しつつ号砲を聞きましたが、走り出した時に走れることが嬉しくてちょっとだけウルっとしました。 |
【大会の様子・レース】 数キロは調子よく走れました。 このペースなら3時間半を切れるかもしれない。 10kmでこうめさんに追いつきましたが、やはりファンランのようで、沿道に振りながら楽しそうに走っていました。 気温は20.5度、涼しく曇っていて、記録を狙うには最高の天候です。 時々キロ5分を切る走りが続きましたが、15km付近だったか、右ふくらはぎが吊りそうになりました。 このあたりからペースが若干落ちてきました。 18km付近で先頭集団とすれ違いましたが、今年からの新コースはすれ違う部分が大幅に増えたので、先頭集団を見られるチャンスが増えたのは多くのランナーにとって喜ばしいことです。 給水も長く、取りはぐることは少ないでしょう。 ボランティアも例年にも増して親切で元気で、運営には好感が持てます。 昨年優勝した佐伯選手が見えたらゼリーをチャージしようと思っていたのですが、なかなか見えません。(どうもリタイヤだったようです) なので早めにチャージしておきました。 全体的に涼しいというか、時には寒いぐらいの陽気でした。 リタイヤした人の中には寒さで震えている人もいました。 トンネルを走るところがあるのですが、ここだけは暖かかった。 例年通りの暑い陽気だと、このトンネルは蒸し暑くて苦しむんだろうなぁ。 20km過ぎあたりで左膝がガクっときました。 中間点以降はペースが上がらず、キロ5分が遠い状態。 15km付近から何度もスイッチを入れましたがダメです。 前を走る赤いターサージャパンの選手にくいついてみましたが追いつけません。 ペースはどんどん落ちます。 こりゃ33分も切れないかなぁ。 高低差は感じませんでしたが、膝も足の付け根もダメ。 新コースの売りの一つの大学内も、今ひとつ楽しめません。 40kmからは時計を見ずに走りましたが、41.6kmの最終関門で思わず時計を見てしまいました。 あ、こりゃコースベストの38分切りも無理だわ、というタイムでしたが、せめてコースベストだけはと思って必死に駆け込み、なんとか37分台でフィニッシュ。 この涼しさでこのタイムは情けないと思ったのですが、フィニッシュして完走メダルを貰ったらそんなのどうでもよくなりました。 これで良いんだ。 今の俺は、これで良いんだ。 ちょっと泣きそうになりました。 翌日は台風が関東直撃の予報で、帰れるかどうかヒヤヒヤしていたので、帰京するまで心休まることがありませんでしたから、選挙速報を見ていても浮き足立った気持ちでした。 結局、最終日は7時半と早めにホテルを出ました。 とりあえず早めに行動しなきゃ、まずは空港に行かなきゃという感じでした。 空港でチケットを見たら、10時半発だと思っていたのが11時半の便でした。 あー、こりゃ時間的に台風直撃だ…。 便変更は無理だと思いつつ相談したところ、空席もあるし台風も近づいているし、本当は便変更できないチケットなのですが特別に早い便に替えてもらえました。 結局、9時半発の54便に乗って帰京、ポケモンジェットでした。 (空席が多かった) 揺れることを覚悟していたのですがさほど揺れず、11時14分羽田着。 やれやれ、慌ただしく気ぜわしく、あっという間の3日間でした。 そして、帰京してからは風邪はぶり返すわ仕事は忙しいは、資格試験は大惨敗だわで、もうメタメタの日常にもみくちゃにされました。 今年の夏のように、とらえどころのない実感にかける北海道マラソンでした。 11月の下旬になるまで手が出せなかった完走記ですが、今でもなんだか今年の夏は終わっていないような気がします。 一瞬の夏、そんな2009北海道マラソンでした。 |
<写真とデータ> 1km 5:14 2km 5:01 3km 5:12 4km 5:07 5km 4:55(25:31) 6km 4:57 7km 4:58 8km (4:48) 9km (4:48) 10km 5:05(50:09) 11km 4:49 12km 4:58 13km 5:02 14km 5:03 15km 5:02(1:15:05) 16km 4:48 17km 5:14 18km 4:52 19km 5:10 20km 5:02(1:40:13) 21km 5:08 22km (5:09) 23km (5:09) 24km 5:23 25km 4:57(2:06:00) 26km 5:10 27km 5:13 28km 5:15 29km 5:09 30km 5:14(2:32:04) 31km 5:19 32km 5:21 33km 5:15 34km 5:24 35km 5:23(2:58:48) 36km 5:17 37km 5:15 38km 5:26 39km 5:26 40km 5:00 41km 6:08(3:31:23) GOAL 6:16(3:37:39) 行きの飛行機、10:15発のエアドゥ4715便です。 カラーリングイマイチかなぁ。 シングル料金でツインの部屋、得したのかな? 大浴場はないけど、バストイレ別です。 窓からは絶景の駐車場ビューw。 ホテル前は路面電車が走っています。 路面ヲタ向け ホテル外観 街には北海道マラソンの垂れ幕が 中島公園、昨年はここの奥がゴールでした 受付風景 公園の看板 明日のいでたち のぼりの代わり。 今回、はじめてウインドブレーカーの上を着ました。 それだけ今年は低気温だった。 ここからは当日の中島公園の風景です。 |