2011北海道マラソン(2011年8月 フル)



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****** 大会データ ******

----- 大会寸評 -----

制限時間4時間時代とはコースも大会の性格も変わったが、貴重な陸連公認の夏マラソン。
7時間3万人規模を目指す方向性が今後どうなるのか、夏マラソンであり続けるのか初心者の走りやすい時期にシフトするのか、祈るような気持ちで見守りたい。
今年からバナナの給食が2カ所できるなど徐々に初心者にも優しくはなっているが、鍛錬し摂生したランナーだけがゴール後に笑顔になれる厳しい大会なので、冬場の大会と同じ気持ちで挑むべきではない。
テレビ中継があり一流選手と一緒に走れるステータスの高い大会だが、30℃の中を42km走りきれる体力がないと辛いだけで終わる。

----- 概要 -----

種目:フルのみ。
最寄り駅:地下鉄南北線 中島公園駅。
スタート時刻:12時10分。
参加者数:申し込み9672人、出走8650人、完走6838人。
制限時間:5時間。
関門:あり。5kmごとの他にもあるので注意。
5時間ペースで走らないと関門アウトになるが、序盤の関門はスタート時の混雑を考えてやや緩めになっている。
参加資格:フルマラソン5時間以内など。
完走率など:79.1%。

----- コース・計測 -----

計測方式:ランナーズの四角いRSタグ。陸連の部は2枚。
計測内容:5kmごとと中間点。ネットタイムも計測する。 
記録検索:道マラのホムペで検索可能だが、大会中はサーバーが落ちてた。
結果のみで通過タイムは検索できない。
記録証:9月中旬ごろ郵送。5kmごとの通過タイムとスプリットが表とグラフで表されている。ネットタイムも記載あり。今年から完走証のデザインが変わってシックになった。
ペースセッター:なし。
ゼッケン枚数:前後。
ゼッケン番号順:AとBは陸連の部。以降は一般のタイム順。ハーフや10kmの記録で参加した人は最後尾。

コース:中島公園横をスタートして新川通を折り返し、北大構内を走り抜け大通公園にフィニッシュするワンウエイコース。
陸連公認コース、公認大会。
フラットでスピードコースだが気温的に記録は狙えない。
コース上トイレ:9カ所あり。
アップ場所:公園内はアップ禁止、近くの河川敷を使うらしい。
キロ表示:1kmごと。

スタート順:ゼッケン順(タイム順)。
ロスタイム:Bブロック先頭で22秒。
給水:5kmごとだが、30km以降はやたらあるので助かる。
ほとんどの場所で水とスポドリの両方があり、多くの場合冷えていて助かる。
場所によっては氷水だったりする。
給水場所は長く、何カ所あるか表示されているので親切。
スペシャル給水:招待競技者のみ。
給食:20kmと30kmにバナナ、テーブルは短いので取り損ない注意。
私設エイド:少なめだがある。
スポンジ:7カ所。水が飲めるところもある。
スタート前給水:あり。紙コップで水を出していた。
スタート前給食:あり。珍しいがドールがバナナを配っていた。

----- 環境 -----

声援:多い。東京マラソンやNAHAを別格としたら国内最高レベル(この二つはちょっと別でしょ)。
仮装:いることはいるが少ない。
参加賞:Tシャツ、ニトリの扇子。
ゴール後の飲食サービス:ペットボトルの水、紙コップのスポドリ、おにぎり二個、アイシングアイス。
参加費:8000円+RUNNET手数料200円。
着替え場所:あり。体育センター。
会場トイレ:仮設多数、多少行列するが許容範囲か。
プログラム:選手名簿兼用の立派な冊子。
写真屋:オールスポーツ。昨年までは道新サービスだったが写っていないことが多かったので助かる。
招待選手:多数。今年は渋井陽子、土佐礼子、猫ひろしなど。
出産明けの土佐選手は座骨神経痛でDNS、渋井は3位。

----- 個人データ -----

2日前の体重56.7kg、体脂肪7.4%。前日は57.2kg、8.6%。
風邪と腰痛が若干残った感があるが、ほぼ完全に近い体調に持ってこられた。
ダメージは右中指に血豆、脚全体に筋肉痛(左モモ上前が特に重い)、軽いが腰も肩にも筋肉痛。
やはりマラソンは全身運動だ。珍しく数日ロボット歩きとなった。
足裏に若干の張りがあった。
昨年と同タイムでかなり脚全体が傷んだということは、やはりネオでフルは厳しいということだ。

ツアーは今回もタビックス、3月8日に照会して申し込んだ。
48400円とやや高めでした。

【大会まで】
この一年もまた自己ベスト更新にはほど遠い一年でした。
11月の大田原は23km以降がほぼ全て上りという新コースに負け、1月の勝田ではレース中に車を通すため1分近く止められて3時間半を切れず、そして震災で板橋シティは中止。
かろうじて1月の谷川ハーフで94分台を出せたことが復調の兆しと言った感じでしょうか。
悩み続けているシューズ選びも、ハーフまではターサーアリビオRS、フルはイダテン4で落ち着いてはいますが、若干イダテンは厚め重めの気がして、今回はスカイセンサーネオで挑みました。
結果的にはネオでフルマラソンはレース後のダメージが多いようで、やはり私には薄いようです。

練習ですが、5月もさほど走り込めず、6月は風邪で走り込み不足。
気がついたら暑くなっていたので、スピード練習は全く行えず暑熱順化に徹した感じでした。

この一年もまた変化が多い一年でした。
昨年夏に仕事上での大きなプロジェクトが転換期を迎え、春に昇進、仕事関係の世代交代も進み、資格試験に挑戦する生活も3年目。
さらに今年は道マラの直前になって認知症の介護疲れで姉が倒れてひと騒動。
それから夏のボーナスで大枚17000円で買ってみたスコットのT2Cというシューズが私には合わなくて30kmジョグで腰を痛めて、さらに恒例の風邪も。
幸い、腰痛も風邪も悪化せず、風邪は薬で押さえ込んだ感じで出場できました。

今年は3時間27分の自己ベストが期限切れとなってセカンドベストの3時間28分で申請したせいか、参加者が多くなったせいか、記録証を送ったつもりが送っていなかったようで締め切り後に電話連絡して送り直したせいか、送られてきたゼッケンはBブロックでした。 ショックでしたが、どうやら人数増で陸連の部も増えているようですから、もうAブロック復帰は無理かもしれません。
まあ、ロスタイムはBブロック先頭に陣取ったおかげで22秒で済んだので、もうBでもいいかな。

今年の道マラの前日は韓国テグで世界陸上が初日で、初日からり女子マラソンで赤羽選手が日本人トップながら5位、ケニヤ勢がメダル独占という新たな時代を感じさせる結果でした。
女子は日本人トップでメダルだったらオリンピック内定だったのですが、該当者なしに終わりました。
道マラの方は土佐選手が出産後の復帰初戦予定でしたが座骨神経痛でDNS、渋井陽子選手は3位、カンボジア国籍でのオリンピック出場を狙う猫ひろし選手も出るなど、なかなか華やかでした。
今年から写真屋さんが道新スポーツからオールスポーツになったので、今までのように一枚も映っていないことはなくなるでしょう。
この大会は私の最重要大会、7年連続の出場で今年はマラソン10年目の区切りの年でもあります。
6月に練習として出ている喜多マラソンは別として、震災で3月の板橋シティが吹き飛んだので1月の勝田以来の大会となります。
色々な思いを胸に、その日が近づいてきました。
【前日】

台風が接近していますが、往復とも大丈夫なようです。
8時40分に家を出ましたが久しぶりに涼しく、心配だった前日からの雨もやんでいました。
10時05分に羽田で荷物を預け、出発ロビーに入ります。
座席は主翼左後ろ、機材はB747-400でしたが本来はB777-300の予定だったそうです。
ちなみに帰路はB777-300でしたし、空港ではジャンボは数えるほどでした。
たぶん、この便が私が乗る最後のジャンボかな。

11時10分、少し遅れて離陸しました。
空港到着時は少しあった空席も満席となり、揺れもなく順調なフライトで12時39分に新千歳にランディング、アナウンスされた気温は26℃でした。
空港で食事をしようか迷ったけど、結局13時34分の快速エアポートの指定席を買いました。
19分の電車にも乗れたのですが指定席が満席で一本遅らせましたが、これが大正解。
指定席は300円以上の価値があり、広いうえに確実に座れて快適この上ない。
14時10分に札幌着、駅で食事をしようと思ったけど気が乗らず、食事する場所を探しながらホテルへ向かいましたがこれが失敗。 暑い。
歩くだけでかなり汗をかき、歩き出すと店に入って食べる意欲が減退していきます。 しかも時間が半端でやっていない店も多く、面倒になって松屋でビビン丼を食べましたが、北海道まで来てなに食べてるんだろう・・・。

往路がこの時間だと昼飯をどこで食べるか困りますが、かといって休みの朝にあまり早起きするのも嫌だし、手頃な時間だと追加料金がかかる。
悩むところです。

期待以上に美味かった松屋のビビン丼で満足した後、まずホテルでチェックイン、身軽になってから受付場所の中島公園へ向かい、15時25分に着きました。
気のせいか例年よりも人が多く感じます。
数年前から買っていないけど、今年はレースの様子を映したDVDの販売はないようです。
受付会場の売り場などを軽く冷やかして公園を軽く散歩。
7年目にしてはじめてマラソン仲間が一緒に出る道マラですが、どうやら受付会場では時間が合わず会えないようなのでホテルに戻りました。

例年、レース前の夕食は色々買い込んでホテルで食べています。
今年は昼食を遅い時間に食べたばかりで食欲がなく、おにぎりのようなものばかり買いました。
意外というか、安い寿司の醤油がうまかった。
塩分ローディングも必要ってことでしょうか。

走るより歩く方が疲れます。
札幌駅からホテル、ホテルから公園、そしてホテル。
トータルで数キロ程度ですが、走った方がはるかに楽です。
歩く筋肉は別物と言うことですね。

17時50分に本館の風呂へ入りに行きました。
私はシングルなのでいつも別館ですが、すぐ向かい側に本館があって、両方とも大浴場があって両方に入れます。 明日はレースで疲れて本館へ行くのもおっくうだろうと思って、今夜は本館の大浴場で羽を伸ばして、さあいよいよ明日はレースです。
そういえばブリーズライト(鼻腔拡張テープ)を忘れちゃったな。
天気予報では12時が27℃、15時が26℃。
道マラとしては走りやすそうな気温ですが、そんなに下がるのかなぁ。

【当日】

6時過ぎに目が覚めました。
夜遅くまでモソモソ食べたので食欲がイマイチでホテルの朝食はご飯山盛り1杯のみ、おかわりは食べられませんでした。
ちょっと寝冷え気味かもしれないけど、体調も上々。
最近は老眼と近眼が両方悪化しているのですが、レースでメガネ(近眼用)を付けて走るのは邪魔なので、片目だけコンタクトを入れています。
部屋でめったに入れないから慣れないコンタクトをなんとか入れて、例年現地で塗っている日焼け止めもホテルで塗って、何度もトイレに行って、準備万端です。
9時45分にホテルを出て徒歩で中島公園に向かいます。
ホテルを出たとたん暑い。
こりゃ26℃なんて予報は大外れだぞ。
汗をかきながら中島公園に向かいます。

会場には珍しいことにスタート前の給食があって、バナナが山積みでした。
(写真に撮っておきましたが、山積みのバナナはちょっとグロい。)
10時15分、バナナを一本もらって着替え、といってもシャツを着替えるだけで、もうゼッケンも付けています。
10時40分にマルチミネラルのゼリーを注入して荷物預けに向かいます。
公園内はアップ禁止なのでアップ指定場所の河川敷に向かうけど遠いみたいだしよくわからなくて、公園の外で軽くアップ。 暑い。
消耗を避けて軽いアップのみにしておきました。
そばの小川で小さな女の子達が洋服のまま水遊びしてましたが、危ないんじゃないか。

こう暑いとアップでも消耗します。
アップは適当にして早めにBブロック先頭に陣取ろうと会場に戻ったら、混み合う会場で偶然にも荷物預けに向かうMIB2さんとばったり行き会いました。
すでにレースウエアで、それが特徴ある色のシャツで目立っていたので見つけることができましたが、滅妙なタイミングでした。
記念写真を撮ってもらって立ち話をしていましたが、北大に応援団が来ているとのことで、これは励みになります。
お互いの検討を祈りつつ、私はBブロックに向かいました。

まだ道路の整理が終わっていないようで公園の端でストレッチしながら待ち、解除と同時にBブロック先頭へ。
多くのランナーが公園側の日陰で座っていますが、わたしはいつものポジションであるコース外側に仁王立ち。
まだスタートまで40分ほどありますが、あとは静かに待つだけです。

じわじわと上がる気温、暑い。
いよいよだ。
青春だ。
ぐっとくるぜ。 はじめて道マラに挑戦した時の真駒内競技場を思い出す。
あの時もみんな座り込んでいたけど、私は一度座ったら立てないような気がして、怖くて座れなかった。
関門で「あと3分」の声を聞きながら必死に駆け抜けて、必死にゴールしたタイムが3時間54分。
あれから数えて7年目。
4時間はおろか夏マラソンでも3時間40分なら軽くクリアできるようになり、炎天のもとでも日陰に逃げずに仁王立ちで待てる体力がつきました。
7年分、身体は老化しているのですが、それを上回る体力がついたということです。

徐々にランナーもスタート地点に集まってきました。
気温も徐々に上がっているようです。
「12時現在、28.9度、47%」のアナウンスがあったとき、気温の高さにがっかりした声が上がりました。
甘い。
この大会は高気温を楽しむんだ。
むしろ、スタート寺に30℃を切っていることを悔しがるんだ。
この大会は、そういう大会。

大会前は、自分の身体が大切な預かり物のような状態で神経を使いました。
それもこれも、いいレースをするためです。
今年もまた無事にここに立てた。
そう考えると胸が熱くなります。

さあ、いよいよです。
号砲はここ数年北海道の女知事でしたが、今年は陸連会長だったので素直に拍手できました。
(思想的に合わない)。

号砲。
ロスは22秒と思ったより少ない。
例年Aブロックとはいえ遠慮して最後尾に近いので、ロスタイムはさほど気にしなくて済むレベルのようです。
ちなみに今年はグロスで計測することにしました。

この大会は1kmごとの距離表示なので助かります。
入りの1kmはロスを除けば5分ちょっと、混雑を考えるとなかなか良いペースです。
今回も足に任せて、でも30kmまでは飛ばさないという、いつも通りの作戦です。
うまくいけば3時間36分台も狙えそうな感じがします。
3kmは恒例の上りでやや遅くなりましたが、それ以外はいい感じのペースです。
暑さですが、汗は出るがまあまあの暑さです。
湿度が低いのが助かります。
でも、結構な大粒の汗がボタボタ出ていますから油断は禁物です。

後半を考えて抑え気味ぐらいで走りました。
おおむね5分10秒以内で刻めていて、36分台が十分に狙えるペースです。
例年は最初の給水は混雑するので避けて腰につけた水を飲むのですが、今年は汗がかなり出ていたので珍しく最初の給水から水を取ってぶっかけました。
最初の給水から水をかぶるのははじめて、これのおかげで暑さは気にならない序盤戦でした。

15kmで二つ持っていった小さなゼリーを一つだけチャージ。
次回からゼリーは別容器に入れ替えてこまめにチャージした方がいいようです。
手がベタついたりするのも避けられるし。
ちなみに持っていった塩飴は5個全て食べましたが足りないぐらいでした。
包装紙を剥いて持っていくべきだった。
(食べにくい)

20kmのバナナを取り損ねましたが、まあ気にせずに走ります。
今回から給食が二カ所になりました。
(昨年はsoyjoyが一カ所、それ以前は給食なし)

ハーフポイントは1時間48分台、後半のバテを考えると3時間36分台は難しい数字ですが、でも諦めない。
私のマラソンは粘りが信条です。

給水とスポンジはテーブルがいくつもあるし、特に給水はあと何カ所と表示されていますから、余裕を持って取れます。
余裕どころか何回もたっぷり取れますし、スポンジもダブルでくれたりします。
でも、給食テーブルは短いので要注意です。
給水は例年通りおおむね冷えていて、氷水入りもありました。
この大会ほど給水とスポンジエイドがありがたく感じる大会はないでしょう。
これらがなかったら完走すらおぼつかない、まさに命の水です。

この大会の醍醐味の一つが、男女の先頭集団とすれ違えることです。
トップアスリート達がゲストではなく選手として一緒に走る大会だからこそ味わえます。
新川通りの反対車線に大会関係車両が走りだし、やがてテレビの中継車、先導の白バイ、そしてトップを争う選手たち。 しばらくすると、二台目の中継車の後ろに女子の先頭集団。
ずいぶん遅れてですが猫ひろしも懸命の走りをしていました。

序盤からの水ぶっかけと雲(時々曇っていた)に助けられていましたが、25km過ぎから暑さが厳しくなってきました。
これが道マラの厳しさでもあり、一番の醍醐味でもあります。
給水ごとに頭から水をぶっかけて走りますが、下を見たら走るたびにシューズのつま先から水がピューピュー出ていました。
冷たい水も足をつたうときにはぬるま湯になっています。

新川通の折り返し地点を過ぎると、往路側に4時間超ランナー達の長い列が続きます。
以前は4時間制限でしたから私よりも後ろにいる人はさほど多くなかったのですが、5時間制限になってからは後ろの方が多い状態です。
たぶん、あの人数では給水なども混雑するだろうし水切れもあるかもしれない。
同じ大会でもタイムによって全く違う印象を受けるのもマラソンの特徴です。

この大会、7年目にしてようやくマラソン仲間が一緒に出ることになりました。
以前は何人か出ていたのですが、私が出るようになってから誰も出なくなっちゃいました。
別に嫌われている訳ではなく、偶然だと思っていますが、はたして。
それはともかく、片目だけに入れたコンタクトでMIB2さんを探しながら走るのも楽しいものです。
目立つシャツだから遠くからでも見つけられると思っていたのですが、あっさり向こうから声をかけられました。
これから苦しくなる距離ですし、暑さも厳しくなってきていますし、自分に気合いを入れ直すには良い場所でした。

30kmのバナナは無事頂けました。
右足付け根が痛み、左ふくらはぎも気になりますがつることはなさそうです。
どちらかというと脚にはまだは余力があるが、これ以上無理すると身体がついていかない感じでした。
ここからがマラソンの苦しく面白いところです。
見た目は悪いけど、歯を食いしばって喘ぎ声を出しての力走です。

38km付近で意識が飛びそうになり、二個目のゼリーを口にしました。
どちらかというとエネルギーより塩分が必要だったかもしれません。
(今回、塩は持っていかなかった。塩飴も食べ尽くしていた。)
やはり夏マラソンはキツイ。
冬マラソンも楽ではないけど、夏マラソンの負荷の大きさはまた別で、例年このあたりで寒気のようなヤバい感じがします。

39km過ぎから北海道大学の構内を走ります。
北海道在住の老金さんやMIB2さんの家族が待っているかもしれない、というだけで、今年は大きな励みになりました。
レースの結果的としては昨年より少し遅いタイムだった上に、昨年は高湿度ということを考えると今年は劣化したとも言えるのですが、もし例年のように一人きりでの参加だったらあと1分は遅れていたでしょう。
北大では老金さんと奥さんらしい美人さんがいて、残念ながらMIB2さんのご家族はエア応援に終わりましたが、いてくれるかもしれないというだけで踏ん張れるものです。

この日の北大は応援のため一般にも開放されているのですが、着物を着た美女もいました。
美女も珍しいけど、その上着物。目立っていました。
どんなに苦しくても美人は目に入るのは男の性でしょうね。

凄い形相で走っているせいか、他のランナーよりも多く応援をもらった気がします。
苦しさを表情に出すのは美学に反する人もいるでしょうし、後日オールスポーツの写真を見たら酷い形相ばかりでしたので、顔に出さないほうがいいのでしょう。
でも、そんなことに気を遣うより、1秒でも良いから縮めたいというのが私のマラソンです。

最後までいい感じで走り続けられました。
駆け込んだゴールの時計は3時間37分43秒、昨年には10秒前後およばなかったようです。
でも力は出し尽くせた。
数字はともかく、力は出し尽くしました。
現時点での全てを出し尽くしました。

ボースカウトからメダルをもらってからペットボトルの水をもらいます。
それから紙コップでスポーツドリンクを何杯か飲んで、アイシングアイスとエアーサロンパスの試供品、クールタオルの試供品、おにぎり二個を受け取ります。
私のブロックは荷物受け取り場所が遠いので、まずはベンチでおにぎり食べて小休止。
おにぎりに付いていたピンクの安い漬け物が馬鹿ウマ。
夏マラソンの後の塩気の美味さはは異常。
やはり塩持参で走るべきだった。

離れたトラックまで荷物を受け取りに行って、なんかもう面倒なのでシャツだけ着替えました。
MIB2さんの現在地と自分の順位を見るために道マラのホームページを見たけどサーバーが反応せずでした。
後で知りましたが、どうやら結果速報だけで途中経過は提供していなかったようです。
ゴールエリアの大通公園は選手専用エリアと一般客のエリアに分かれていますが、うろうろしているうちにエリア外に出てしまい戻れなくなったのと、うろうろしているうちにトイレ(大)に行きたくなったのもあって、ゴールでの出迎えは諦めてホテルに戻りました。 iPhoneのナビがあるから簡単に戻れると思ったら散々迷って3回も道を聞いて、ようやくホテルに戻れました。
区画整理がきちんとしている札幌の街は逆にわかりにくい。
しかも、マラソンで横断できないこともあって、地下道を使って道路を横断したら違う場所に出ちゃったりとか、ゴールからホテルまではたった数百メートルなのに手こずりました。

ホテルに帰ってから、大浴場でまったりします。
タイムはともかく、完走したのでまずは満足。
やはりマラソンは完走第一です。

翌日は例年通り朝食でスープカレーをお代わりしてからチェックアウト、8時10分にホテルを出て大通公園でまったりして時計台をちらっと見てあっさりと駅に向かいます。
いい天気です。
マラソン10年、大会でも移動日でもほとんど降られたことがありません。
9時に札幌駅に着きましたが、札幌は空が広い。
綺麗な青空とビルが少ない街並み、東京都は違う風が吹いています。

駅で新聞を買って順位を確認しましたが残念ながら今年は1100位を僅かに割った程度で、昨年に続く3桁順位ならずでした。
でも3時間35分台じゃないと3桁順位には届かないので、こりゃ来年もBブロックかな。
昨年よりも湿度が低かったから全体がスピードアップしたんでしょうね。 定員も増えましたし。

9時10分の快速エアポートは自由席に座れましたが指定席にした方が安心です。
(立ち客も多かった)
9時55分に新千歳空港について土産を買いました。
今年は直前に姉が倒れたりしたので土産類は省略するつもりでしたが、美味しそうな干物があったのでつい買っちゃいました。
土産はあちこち歩き回るのも楽しいけど、帰りの空港で買うのも楽しいかもしれません。
10時33分に荷物を預けましたが、妙に混んでいます。
土産物屋の片隅の寿司コーナーで軽く寿司をつまみましたが美味しい寿司でした。
(安くはない。回転寿司ではなく、板さんが握る寿司。) 11時に食べ終わり、11時半に中に入りますが保安検査も混んでいました。
どうやら月曜のこの時間帯は混むようですので、余裕を持って空港に行かないと焦ります。
帰路は初のB777◯300,やっぱりエンジンは4発がいいんだけどなぁ。
座席は左翼エンジン前、離陸時に見ていたら気圧が下がってエンジン前の空気が白くなっていました。
順調にフライトを続け、14時12分に羽田着、16時30分に家へ着きました。
お家に帰るまでがマラソンです。

レースの感想ですが、最後まできっちり走れたし、全身が走りになれた感じがあった。
いい大会に出来たと思う。
レース前は自分の身体が大切な預かりもののようだったので、終わってホッとした。

新しく買ったウエストバッグはフィット感最高で走りやすかった。
帽子は愛用の特殊なものをつかいましたが、夏マラソンはもう普通の帽子でいいかなぁ。
ダメージは右中指に血豆、脚全体に筋肉痛(左モモ上前が特に痛い、軽いが腰も肩も)、やはりマラソンは全身運動だ。
久しぶりにロボット歩きになりました。
足裏に若干の張りがあったけど、まあ気にならない程度。
昨年とほぼ同タイムなのに脚全体が傷んだ感じがするので、やはりシューズはスカイセンサーネオでは(フルマラソンは)厳しい気がする。
腰を使った走りが出来たのは収穫だけど、写真を見ると顔が上向きなのは相変わらず。
キロ5分が苦にならない走りが必要、要するにスピード練習が足りないってことですね。
スコットのT2Cを買って腰を痛めたけど、それはが上向きフォームも原因なのかもしれません。
いずれにしろT2Cはもう履きませんが。

ツアーですが、行きは昼飯考えてもうすこし早めの便にしたほうが良さそうです。
帰りは別に観光もしないし、大通公園を散歩する程度だし、こんなもんかな。

これで俺の夏が終わった。
49歳の青春、初老の体育祭、一年の集大成、それが北海道マラソン。
今年はシンポジウムもあったようですし、たぶん来年からはスタート時間や開催時期も含めて大きく変わっていくのでしょう。
夏マラソンである限りは出続けたいと思います。
私にとっては宝物のような大会、マラソンをしていて本当に良かった。
【記録】

距離 通過時間 キロ当たり 5kmラップ
1km 0:05:29  0:05:29
2km 0:10:31  0:05:02
3km 0:15:46  0:05:15
4km 0:20:58  0:05:12
5km 0:26:00  0:05:02  0:05:12
6km 0:30:58  0:04:58
7km 0:36:02  0:05:04
8km 0:41:09  0:05:07
9km 0:46:21  0:05:12
10km 0:51:33  0:05:12  0:05:07
11km 0:56:34  0:05:01
12km 1:01:38  0:05:04
13km 1:06:43  0:05:05
14km 1:11:53  0:05:10
15km 1:17:01  0:05:08  0:05:06
16km 1:22:14  0:05:13
17km 1:27:27  0:05:13
18km 1:32:39  0:05:12
19km 1:37:51  0:05:12
20km 1:42:49  0:04:58  0:05:10
21km 1:47:59  0:05:10
22km 1:53:09  0:05:10
23km 1:58:22  0:05:13
24km 2:03:26  0:05:04
25km 2:08:40  0:05:14  0:05:10
26km 2:13:54  0:05:14
27km 2:19:09  0:05:15
28km 2:24:23  0:05:14
29km 2:29:43  0:05:20
30km 2:34:50  0:05:07  0:05:14
31km 2:40:07  0:05:17
32km 2:45:17  0:05:10
33km 2:50:34  0:05:17
34km 2:55:53  0:05:19
35km 3:01:08  0:05:15  0:05:16
36km 3:06:18  0:05:10
37km 3:11:22  0:05:04
38km 3:16:34  0:05:12
39km 3:21:49  0:05:15
40km 3:26:52  0:05:03  0:06:12
41km 3:26:52  0:00:00
goal 3:37:43 0:10:51

【写真】


羽田にて。
多分これが私が乗る最後のジャンボ、B747-400



やっぱ4発はカッコイイよなぁ



上空より。
きちんとフライトモードですよ。



おお、日の丸が



場所はどこだっけか。まだ北海道じゃないはず。



新千歳に着きました



快速エアポート号がきました



札幌駅にある妙夢。
これが今年の完走メダルになります。



ホテルに向かう道すがらのテレビ塔。



今年もいつもと同じホテルです。



受付会場は中島公園横のホテルです。



地下の受付会場。



参加賞。
ホラーかよ。
これ、イラストレータでアウトライン化してパンクさせただけだろ。
芸がない。
ボランティアさんのシャツの文字は普通でした。



受付会場にはいくつかブースがあります。



中島公園の池



中島公園のモニュメント。
末期の虫歯のようだ



明日はこっちに行くんですね



中島公園そばにある、毎年目につくソープランドビル。
一階は小さなコンビニと飲み屋。
ちなみに、この近辺の風俗はここだけ。



値段表。
キャンペーン(なんの?)で70分18000円だそうです。
行かないですよ。
道マラ前に無駄な体力は使えません。



メインスポンサーのニトリの扇子。
正直、いらないかな。



紙ウチワ。
北海道米のCM



缶バッジ。
震災応援のためです。



ホテルから見える駐車場ビュー。
狸小路の真ん中ですが静かな場所です。



明日の装備。
時計とウエストバッグは買いたてです。



当日の朝、公園にて。



Bブロックはこちらから



会場図



スタート前給水、紙コップで水。



珍しいことにスタート前給食。
ドールのバナナ。



こうやって山積みだとグロいです。



ここからレース後。
ベンチにて完走メダルを撮影。
会社でペーパーウエイトとして使っています。
そう考えるとメダルより良いかも。



荷物返却トラック。



帰り道に迷っているうちにコースに戻ってしまった。
まだまだランナーは沢山走っています。



横断できないよー



沿道はこんな感じ。
ゴール近くだともっと人は多いです。



ホテルにて、完走メダルを撮影



ここから翌日。
朝のテレビ塔。



月曜朝の大通公園、静かな時が流れます。



北海道新聞社。
道マラの主催者で、東京新聞のように意外と骨のある新聞社です。





時計台。



札幌駅、空が広い。



心をひとつに、がんばろうニッポン
と書いてある飛行機が隣にとまっていました



こちらが乗る便、はじめてのB777-300です。



エンジン前のなかなか楽しい席でした。



飛行機は苦手ですが、さすがに7年目ともなると慣れますね。



羽田に着きました。
唯一見かけたB747がポケモンジェットでした。







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