****** 大会データ ****** ----- 大会寸評 ----- 貴重な夏マラソンである北海道マラソン、かつては4時間制限で昼スタートという中級以上向けであったが制限時間は5時間に緩和され、2012年にはスタート時刻が朝になり、コースも変更されて現在の形となった。 かつてのような格の高さはなくなったが、札幌の街を走れることと数少ない夏のフルマラソン(陸連公認大会としてはおそらくここだけ)ということと、夏の北海道という魅力もあって人気は高い。 ただ、5時間と初心者歓迎にした割には給水切れや貧弱な給食など、初心者にはお勧めしがたい雲煙状況であるので、完走ギリギリにレベルの人は十分注意されたい。 ----- 概要 ----- 種目:フルマラソンとファンラン(11.5km)。フルは陸連公認大会。 最寄り駅:大通り駅、札幌駅。スタート地点そばのホテルから歩いて向かったので、電車の込み具合などは不明。 スタート時刻:9時 参加者数:フル15000人、ファンラン3000人。 完走率:82.4%。夏大会の割には高いが、今年は相当気温が低かったのも影響しているはず。 制限時間:5時間。 関門:あり。 参加資格:5時間で完走できる人。 ----- コース・計測 ----- 計測方式:RSタグ、陸連の部は2枚。 計測内容:5kmごとと、中間点、フィニッシュタイム。ネットタイム計測はないが、スタートロスの計測はあり。また年代別順位はネットタイムで発表される(総合順位はグロスタイム) 記録検索:ランナーズアップデートでリアルタイム記録検索可。 記録証:当日発行。5kmごとのラップが表になっているが、以前はグラフもあった。ちなみにweb記録証が後日ダウンロード可能で、こちらには表がある。 ペースセッター:なし。 ゼッケン枚数:一般1枚、陸連の部は2枚。 ゼッケン番号順:陸連登録有無に関係なく申告タイム順。 コース:大通公園発着、中島公園横を通り創成トンネルを抜け、新川通りをひたすら走り、北大構内を抜けて大通り公園でフィニッシュ。 高低差はさほどなく、意外とスピードコースではるが時期的にいい記録はまず出ない。 コース上トイレ:たしかあったはず。 アップ場所:なし。全くなし。これだけで昔とは大違いということがよく分かる。 キロ表示:1kmごと。 スタート順:陸連登録有無に関係なく持ちタイム順。 ロスタイム:フルの部はFブロックまであるが、Eブロックで約4分。 給水:17カ所あるので(うち8カ所はスポーツドリンクもあり)、数は十分。また給水所の長さも十分。ただし最後尾の方では水もコップも切れている場所があったので、後方ランナーは小銭持っていって自販機で買うようにしたほうがいい。 スペシャル給水:招待選手のみ。 給食:白いバウム、スイカ、バナナ程度。あまり食料事情は良くはない。 私設エイド:多くはないが、多少あり。 スポンジ:4カ所あり。 スタート前給水:あり。 ゴール後の飲食サービス:ペットボトルの水、コップでスポーツドリンク、アイシングの氷。食べ物は一切なく売店も無いので、なにか持って行った方がいい(温度による食中毒に注意)。 ----- 環境 ----- 声援:結構多い。色々な応援ポイントも設置されている。 仮装:少ないがいる。暑いのであまりやらないほうがいい。 参加賞:Tシャツ 完走賞:メダルとタオル 参加費:11566円(手数料込み)。 荷物預かり:あり。貴重品以外のみ。透明の支給された袋に入るだけしか預からないので、傘などは公園においておくしか無い。大荷物の人はホテルなどに預けないといけないので、容量に注意。 着替え場所:更衣テントあり。使わなかったので混雑度は不明。 会場トイレ:仮設多数、使わなかったので混み具合は不明。でも、どうせ混むだろうから早めに行きましょう。 プログラム:90ページの立派なもの。けっこう重い・・・。 写真屋:オールスポーツ。フィニッシュシーンは公式サイトで動画を無料で見られる。 招待選手:多数。申し訳ないが千葉ちゃん引退後は興味ないので誰が出ていたか不明。 気温など:晴れ時々曇り。スタート時は21.2度、湿度59%。最高気温23.5度と、今年は相当走りやすかったはず。 風は新川通の折り返し以降が向かい風になって、身体は冷えたがちょっとキツかった。 ----- 個人データ ----- 体重、食生活:前々日の体重58.8kg、体脂肪11.2%。 長野以降マラソンに時間を取れず、長距離もスピードも踏めない状態。 道マラが練習がわりという感じになってしまった。 ウエア:NB高機能帽子、NIKEグレーのノースリーブシャツ、リストバンド、薄墨色ボックスランパン、ミズノ指なしソックス(赤)、シューズはイダテンダイナ2。 ダメージは左人差し指爪が全面内出血したが針刺して抜いた。左足裏マメも。今回は左に集中したが、走行中はアキレス上部痛が怖かった。両足アキレス痛がしばらく残った。 全体的に軽症、まあタイムがタイムだからねぇ。 |
【出場まで】 昨年10月からマラソン大会復帰を目指して、3月板橋シティを走った後に北海道マラソン復帰を決めました。 かつて、制限時間4時間で昼スタートだったころは、この大会が一年の最大の目標にしていました。 朝スタートになった年から故障で出場できなくなったので、4年ぶりの今回が初の朝スタートでした。 陸連の部のスタートブロック優先もなくなったし、持ちタイムも期限切れとあってEブロックスタート(フル最後尾はF)ですから、記録は狙えません。 (そもそも脚もまだ故障前の6割程度しか戻っていないので狙いようもないのですが) でも、もう一度出てみたい。 昔と違う雰囲気で出たら嫌になって今年が最後になるかもしれないけど、それでももう一度道マラを走りたい。 その一念でエントリー前にツアーを予約し、エントリーしました。 ツアーは4月はじめに二泊三日、飛行機の便割り増し1000円込み、朝食なしで51700円でした。 (東京発着) 朝食1500円で2回、これにエントリー代やお土産代を入れると結構な金額になりますが、まあその分楽しみましょう。 5月にミズノでランニングフォーム診断を受けて脚上げフォームに改造したつもりなので、それがどう影響するか楽しみでした。 結果を先に書くと、フォームは多少矯正されて接地時間は減ったものの、上半身のブレが酷くてガッカリでした。 練習は長野マラソン以来あまりできず、長距離は20km程度を数回、長距離は4月の長野が最後だしかといってスピード練習もしなかったし、とにかく質も量も最低でした。 それもあって、あまり期待せず方の力を抜いて参加できた感じはします。 暑熱順化もあまりできなかった。 |
【前日まで】 今回は8時の飛行機と早すぎる便にしちゃったので、4時50分に起きて5時22分に家を出ました。 品川から京急ですが、時期と時間のせいか旅行客多が多かったけど、海外組かな。 6時31分に羽田空港駅に着き、6時50分には荷物を預けて身軽になりました。 時間が早いから売店もほとんど閉まっていましたから、空港で朝食を取るなどはやめた方が良さそうです。 7時13分にはトイレにも行って搭乗手続き完了、乗るのはB777-300でしたが、弱小旅行会社のせいか窓側は往復とも取れませんでした。 4年ぶりの飛行機は定刻に離陸しましたが、なぜか機内カメラは着陸のみしか映しませんでした。 飲み物のサービスは席の関係か随分遅く来てましたが、飲みませんでした。 順調にフライトを続け、新千歳空港から10時04分の快速エアポート自由席(指定は4号車のみ)にのりましたが、ボックスシートではなく普通の電車という感じでした(帰りはボックスシートだった)。 早いせいか自由席でも楽に座れましたが、少し遅いと込むので指定席買った方が楽です。 10時44分、4年ぶりの札幌駅に到着。 駅ビルパセオの地下にある寿司屋に行くが11時オープンで早すぎましたが、あっという間に満席になったから早くきて正解かもしれません。 ランチの寿司10貫、石狩汁、茶碗蒸しを食べましたが寿司は美味かった。 寿司だけのセットがあったらそっちにした方がいいかな。 ぶらぶら歩きながら、大道り公園へ向かいます。 今年は大幅に荷物を減らしたとはいえドラムバックですので、肩が重い。 12時03分に受付終了、計測用のRSタグがちゃんと動作するかどうかのチェックがあったのを初めて見ました。 最近の大会はこうなのかしら。 道マラの規制ロープと久しぶりの再会。懐かしいなぁ。 EXPOをやっていましたがたいした規模ではなく、なんとなく持て余したので12時39分にはホテルに荷物を預けました。 朝食を2回分申し込んで3000円、高いと思ったけど十分に元を取れる内容でした。 会場からホテルまで近いようなので、また会場に戻ってみたら徒歩5分。 明日は荷物を持たずに行ってみようかなぁ。 夏だし走る格好で行っても寒くないだろうし。 ちなみに朝晩の低気温を心配して薄手のパーカーを持って行きましたが、全く出番はありませんでした。 まあ、保険がわりかな。 また会場を後にして、中島公園で少し休むかと思って歩いて行きましたが、結構暑いし疲れたうえに道を間違えて、結局行きませんでした。 夕食はいつも通りコンビニで買ってホテルで食べるのですが、普通のコンビニが嫌でなんとか見つけた地元のコンビニ・セイコーマートで色々買って、14時40分にチェックイン。 何度も泊まった定宿ですが、初めてのレイアウトの部屋で目新しかった。 ホテルの向かい側には本館があって大浴場は相互できたのですが、それはできなくなっていました。 部屋にはiPhoneにも使える充電ケーブルがあってびっくり。 時代の流れですね。 小さな蕎麦を食べて小腹を満たしてから風呂へ。 大浴場は気持ちいいもんです。 16時半には風呂から上がってまったりと明日を待ちます。 一般の部でEブロックスタート、フルの部はFブロックまでですから、これが3年のブランクってことですね。 相当混雑するだろうけど、まあ練習もできてないし3時間45分切ったら大成功かな、などと考えながらベッドに入りました。 |
【レースの様子】 5時半に0目が覚め、うとうとしながら6時半に起きました。 風邪気味で鼻が詰まって口呼吸になったらしく、ノドがカラカラ。 朝飯は向かいの本館でゴージャスな朝食、いくら載せ放題、小さい焼きホタテなどを頂く。 結構込んでいて暫く入り口で待たされました。 7時50分にホテルを出て会場へむかいつつ、軽くアップ。 会場ではトイレにも行かず、Eブロックへ陣取ります。 赤とんぼがたくさん飛んでいて、時々ランナーの帽子に止まります。 今回は沈没覚悟で最初から行けるだけ行く作戦にしました。 大通公園スタートになってからテレビ塔にカウントダウン表示がされるそうですが、それが街路樹で見えないのがEブロックの悲しさです。 さあスタートです。 入りの1kmは6分、混雑が凄い。 3kmあたりからまあ走れるようになり、10kmからはだいぶ抜きやすくなってきます。 スタート時の気温21度と予報よりはすいぶん上がりましたが、昼スタート時代に比べたら楽です。 ほぼ無風、これで太陽が隠れていたら最高なのですが。 創成トンネルは蒸して大汗をかきました。 それ以外はそこそこの序盤戦でした。 15kmから25kmまではキロ5分15秒とそこそこのペースでしたが、30kmから脚が重くなり5分30秒まで落ちてきました。 1回だけキロ5分を切れましたが、あとは5分15秒から30秒、30km以降は脚が動かなく30秒キープが精一杯。 せっかくフォーム改造したのに筋力が追いつかない感じです。 25km先の折り返し以降は向かい風で、汗は出ないがペースは落ちるのでトータルでは不利でした。 向かいも影響したかもしれませんが、まあ風よりこれが今の力でしょう。 そういえば19kmあたりで意識不明の人がいて、ストレッチャーが飛んできていました。だいじょうぶかな。 風は最後まで吹いていました。 給食は一回も取らず、持って走った塩熱サプリと飴玉2個で凌げました。 水は何杯も被ったのでシューズがズブズブ、足の裏がふやけていました。 後方では水もコップも切れていたので、制限時間一杯かかりそうな人は小銭もっていって早めに自販機で給水した方がいいですよ。 今年程度の暑さでも、私含めて水をザブザブかぶる人が多いので、コップも水もいくらあっても足りないぐらいです。 主催者にはせめて水は切らさないよう、猛省を促したい。 40kmからは時計見ずに走り、必死にゴールしたら見たら3時間48分。 悪くても45分切り、できれば40分を切りたかったのでガッカリ。 4月の長野より遅いとは・・・。 マラソンは甘くない。 道マラとしてはこんなに涼しく走りやすかったのだが、やはり練習不足は正直か。 ゴールして完走証、水、アイシングの氷を貰ったが、ゴール後のおにぎりは無くなり売店も無く、腹が減って仕方がない。 会場を後にして、ホテルに帰る途中で気がついたのですが、昔は昼スタートですからホテルに帰ったら清掃も終わっている時間でしたが、今は朝スタートなんですよね。 だから13時台に帰ることになり、ホテルによっては清掃中の入室はできないこともあります。 走る格好で出てきたから、このまま外で時間つぶしするのは辛いなぁ、お金も500円しか持ってこなかったし、などと考えながら帰ったら、もう清掃は終わっていて助かりました。 来年からは一言フロントに相談してから出かけなきゃ。 大会は急遽出場を決めた藤原新選手が復活優勝だったそうです。 私も見習って復活しなきゃ。 この涼しさでこのタイムってことは、暑かったら4時間すらむりだったかもしれない。 走力は10年ほど前に戻っちゃった感じですが、まあこの現実を見つめながら次を目指しましょう。 翌日は9時38分にチェックアウト、外は今日もいい天気です。 東京はずーっと雨だったらしいけど、札幌は3日ともいい天気でした。 祭りの後の大通公園を見て、赤レンガ庁舎を眺めて10時05分に札幌駅に着き、座るために1本待って10時25分発のエアポート号で新千歳に向かいます。 どうも一番混む5号車に乗ってしまったようで、次は指定席を買うか1-2号が空いてるらしいのでそっちにしよう。 5号は混み混みで、しかもボックスシートだったのでよけいに混雑していました。 帰路の方が混むようなので、帰りこそ指定席かもしれません。 空港で11時13分に搭乗手続きを済ませたものの、荷物預かりがめちゃ混雑していて、相当待たされる感じでした。 結局、1階が空いているそうなので時間もあるしそっちに移動して預けました。 戻ったら列はさらにのびてた…。 来年も1階で預けるのが正解、あと帰りの空港こそ早めに到着しないと色々焦ります。 新千歳空港は土産物売り場が充実していて、立ち食いの寿司屋もあって結構美味しいのですが、朝食で山ほどイクラを食べたこともあって、寿司の気分ではありません。 一通り土産物を買った後、ココアを飲んで朝食がわりにしました。 ちょっと朝食を食べ過ぎました。 その後、搭乗口に向かったところ、荷物預けの行列はさらに伸びていました。 中国人も含めて観光帰りの人が多いらしく、新千歳規模だとはけきれない印象でした。 12時34分に搭乗手続きして、まったり。 機内は満席、荷物が入りきらない席が多く、開いている荷物置き場を求めてCAがさんが苦労していました。 気流の関係で多少揺れましたが、無事羽田に到着。 帰りもB333-300、カメラは離陸も飛行中も着陸もありました。 16時半頃帰宅、4年ぶりの道マラは残念なタイムでしたが、まあマラソンは完走すれば合格です。 来年は朝8時半から9時、帰りは12時半から13時半の飛行機がいいかな。 ダメージは両アキレスが一番重い感じで、あとはチョボチョボ。 大きなダメージは残りませんでしたが、4時間近いタイムだからダメージも軽いのでしょう。 9月3日に公式サイトでゴール動画公開されましたが、以前よりさらに右手の振れが酷い。 6日には写真屋さん(オールスポーツ)も見ましたが、フォームは長野とあまり変わらない気もします。 う−ん。 色々課題が残るなぁ。 9月21日には新聞形式の記録集が届きました。 総合では上位24%(グロスタイム)、年齢別でも25%(ネットタイム)という順位でした。 総合よりも年齢別の方が上位に行けると思っていたのですが、逆でした。 世間の爺さん達は私より頑張っているってことですね・・・。 |
【写真と記録】 タイムは(自己計測ネットタイム)です *は計測ミスによる推測タイム 1km 05:38* 2km 05:38* 3km 05:36* 4km 05:36* 5km 05:33 28:00 00:28:00 6km 05:43 7km 05:27 8km 05:37 9km 05:24 10km 05:15 27:26 00:55:26 11km 05:30 12km 05:27 13km 05:20* 14km 05:20* 15km 05:19 26:56 01:22:22 16km 05:11 17km 05:16* 18km 05:16* 19km 05:16* 20km 05:35 26:33 01:48:55 21km 05:34 22km 05:08 23km 05:20 24km 05:20 25km 05:40 27:02 02:15:57 26km 05:23 27km 05:06 28km 05:37 29km 05:22 30km 05:20 26:48 02:42:45 31km 05:20 32km 05:21 33km 05:22 34km 05:20 35km 05:21 26:44 03:09:29 36km 05:12 37km 05:22 38km 05:15 39km 05:18 40km 05:03 26:10 03:35:39 41km 04:58 42km 05:06 goal 00:59 自己計測ネットタイム 3:46:42 前半は1:54:45(キロ5分26秒) 後半は1:51:57(キロ5分16秒) 羽田にて、これから乗る飛行機。 東京は雨が続いていました。 札幌駅のモニュメント。 これを模った完走メダルも今年までです。 これが好きかどうかはともかくとして、毎年同じデザインってのはどうなんですかね。 雪国らしく、薄くて斜めの信号がありました。 LEDだと発熱しないので雪が積もるため斜めにしているそうです。 4年ぶりのテレビ塔です。 会場の大通公園。 同じく、会場案内。 テレビ塔のゆるキャラ。暑いだろうなぁ。 交通規制。地元の皆さん、ご迷惑さまでした。 デザインは変わったけど、久々の道マラ規制テープと再会。 ああ、ランナーに戻ったんだ。 頂いた大福でプチカーボローディング。 ホテルにて。 今までとは左右逆のレイアウトだったので、新鮮でした。 荷物預かり袋。 横のシャツと比べてください(見にくいけど)。 この量しか預かってくれないので大荷物組は要注意です。 シャツの表。デザインはまあまあかと。 以前は酷いのもありました。 ここからはフィニッシュ後。 フィニッシャータオルと完走メダルです。 月曜日、綺麗なお花と青空と。 札幌駅です。 また来年も走りに来るぞ。 帰りの飛行機です。 |