富士北麓2004 その後





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富士北麓、その後

その後といっても、私の体のことです。
ちょっとした健康アドバイス(笑)もありますので、よろしかったらお読み下さい。


北麓で倒れてから1週間後、ようやく医者に行くことができました。
といっても、痛風の尿酸値や心臓の不整脈と同じで、発作が起きた時に検査しないと異常値が掴めず原因が特定できないのは分かっていました。
多くの病気がそうであるように、具合が悪い時に検査しなければ原因は分かりません。
本来なら倒れた時に現地の医者に行くべきだったのですが、医者に行けば引導を渡されるのは確実だったので、それが嫌で行きませんでした。
(手足が痙攣して担架で運ばれた人間に、走っても良いなんて言う医者はいないでしょ、たぶん)

心の中のもう一人の自分は手が痙攣した段階で「こんな状態じゃ、絶対に走れないや」と冷静に感じていたくせに、会場から現地の病院に行って検査する(つまり、リタイヤ)という勇気はありませんでした。
原因追及よりも、奇蹟の復活という、万に一つの可能性に賭けました。
(案の定、リタイヤという結果でしたけど)

今考えると医者に行っておいた方が周囲の人も安心だったでしょうし、ワガママすぎた 判断だったかもしれません。
後悔はしていませんが、反省しています。
倒れて帰宅してから、ずっと風邪のような症状が続いていました。
富士北麓から1週間、ようやく行けた医者では風邪の診察ついでにアドバイスをもらう形で診察しました。
私の自己診断では熱痙攣だと思っていたのですが、走る前に倒れたことから医者の判断は過呼吸ではないか、とのことでした。
現地の救護室の医者と同じ見解ですが、ネットで調べた過呼吸の症状とは微妙に違うのと、救護室で行ったペーパーバッグ法(口に紙袋を当てて過呼吸発作を和らげる)も効き目はなかったことで、ちょっと私としては過呼吸ではないような気がしています。
現地の医者は倒れてから1時間以上経過してからの診断ですし、しかも倒れてからの経過とかは大会関係者などから全く伝わっていない様子でした。
・・・だって、倒れて1時間以上体を冷やしている状態で体温を計って「平熱だから熱中症ではないですね」って判断は違うでしょ・・・。アイスバッグで冷やしまくれば熱も下がるっちゅーの。
それだけ、大会関係者の連絡は悪かった。


それはともかく、医者は過呼吸でなければ、てんかんも疑って脳波検査とか言い出すし、 なんだかおおごとになってきました。

医者いわく、
過呼吸の発作はストレスとの関連が強いので、ストレスを受けて過呼吸発作が起こるクセがつくと、たとえば仕事でストレスを感じた時に発作が起きて現実逃避するようになる危険がある。
そうなると、当然仕事に差し障るでしょうし、この時代転職するのも厳しいでしょう。
転職先でもストレスはあるでしょうから、悪循環になって社会生活を営むことが困難になってしまう。
そこまで悪化すると治療も難しくなってくるので、早めに治療したい。

・・・なんだか、凄いことをさらっと言っていました。
リレマラがそんなストレスだったのかしら。
っていうか、原因は過呼吸じゃないと思うんだけど。しつこいが。
水分補給は十分していたつもりだけど、当日の朝はコーヒーを多めに飲んでいたし(コーヒーは離尿作用があるので水分補給にはならない)、車中で飲んでいたのもバームウオーターだから電解質の補給という点ではあまり効果がなかったのかもしれないし、救護室では強いのどの渇きを感じたし、その後の補給水量もかなり多い。
やっぱ、熱痙攣ってやつじゃないかなぁ。
まあ、シロウトが偉そうに分析できる立場じゃないし、そもそも原因追求を拒否したのは私。
能書きを言う資格はないっすね。

結局、抗不安薬をもらい、もし発作が起きてこの薬が効けば過呼吸で決定、とりあえず様子を 見ましょう、ということで1ヶ月後に再診となりました。

脳波だの抗不安薬だの、なんだか大変なことになってきた。
でも、考えてみたら、走る前に倒れるというのは異常な事態だし、単なる熱痙攣と 勝手に決めつけている私がのんきすぎるのかも。


ここで健康アドバイスを1つ。
ここの医者は漢方が得意で、サプリメントも好む医者なのですが、私のようなランナーで風邪をひきやすい人にオススメなのが、総合ミネラルと亜鉛だそうです。
私は総合ビタミンとかビタミンCは飲んでいるのですが、ミネラルは興味なかった。
言われるままに飲んでみたら、大変調子が良いです。
総合ミネラルの中に亜鉛は含まれているのですが、風邪気味の時は大目に亜鉛を採った方がいいそうです。
本当はサプリからではなく、食品からとるのが王道でしょうが、なかなか難しい。
風邪気味だった体調は、漢方薬とミネラルサプリですぐに良くなりました。
やがて北麓から1ヶ月が過ぎて、再診の日になりました。
暑い中、短い距離ながらぼちぼちと走り出していましたが、当然過呼吸の発作などかけらもありません。
そういえば抗不安薬をもらったことも忘れていました。
再診でなにか検査でもするのか期待していたのですが、単なる問診のみで、医者の口調では過呼吸発作だったと決めつけている様子でした。
・・・まあ、過呼吸の対処法も分かったから今後なにかあっても対応できるし、もう原因は過呼吸でもなんでもいいけど。
対処法さえ知っていれば、別に恐くない。
倒れたダメージはミネラルのサプリと漢方の風邪薬で治ったし、精神的には全くダメージを受けてないし。
(今回、これが一番マズイような気がする。迷惑かけて申し訳なくて痩せ細る思いをしなければならないのに、いまだに現実感がなくて、猛暑でも食欲旺盛で太っちゃいました...)


今一度冷静になって思い出すと、北麓公園に着いて車を降りた時、へんなめまいがしていて、ちょっと変だなー、と思っていました。
公園は結構高い場所にあるので、気圧の関係だろうから時間とともに慣れると甘く見ていたの ですが、ひょっとしたらこの時点から呼吸がおかしかったのかもしれません。


結局、再診は「お元気でなにより」という実に平和な状態で終わりました。
医者としては、発作がクセになるのを心配していたようで、体も完調に戻ったと話したら喜んでいました。

ここで、健康アドバイスその2。
ミネラルサプリが効いたと医者に伝えたら、すこし栄養不足だったのかもしれませんね、ミネラル不足は意外と盲点かもしれませんね、と言いながら、こんな話をしていました。
私と相性の良い風邪薬(漢方の桂枝湯:ケイシトウ)の成分の多くは「普通の食事でも摂取できる成分」だそうです。
逆に言えば、普段の食生活がいかに重要かということになります。
医者いわく、ショウガも体に良いので、お寿司のガリは薬だと思って食べなさいと言っていました。
バランスの良い食生活がいかに大切か、改めて感じましたが、なかなか改善はできないので、これからも風邪薬とサプリにたよることになりそうです。

ちなみに、ネットで桂枝湯を調べてみたら、「虚弱体質の人にいい」そうです(笑)
実は虚弱体質ランナーだったのね〜。


なにもしないで終わった富士北麓でしたが、いまだに実感がありません。
今回のことでマラソンが嫌いになるかと思ったのですが、なにしろ実感がないので自分の中では、なんの変化もありません。(当然、進歩もないわけですが)

秋になったら、徐々に走り出したいと思っています。
いろいろご迷惑ご心配おかけしました。
また、どこかの大会でお会いしたら、ほほえみを下さい。
もう倒れません。(たぶん)


追記:
ついでに一言。
年中風邪を引いている私ですが、今までは市販の風邪薬を愛用していました。
ところが、昨年禁煙してからは体が敏感になったのか、市販の総合感冒薬だと眠くなって、 しかも眠さが半端じゃないんです。
気絶しそうなほど眠くなって、大げさではなく倒れそうなほどでした。
たまたまだったのかもしれませんが、それ以来今の医者で漢方薬をもらうようにかえました。
漢方の風邪薬といえば葛根湯が有名ですが、それ以外にもいろいろとありますので、風邪が治りにくい方は、一度漢方薬を試してみるのもいいと思います。
ただし、薬なので専門家と相談しながら慎重に。
それと、病は気からともいいます。
どうせ飲むなら「絶対に効く」と信じて飲みましょう。
効き方が違います。

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