2005勝田全国マラソン



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昨年までは建国記念日に開催されていたこの大会ですが、今年から1月の最終日曜日に変更になりました。
2月は寒いことと、祝日開催では曜日が毎年異なるので日曜の方が出場しやすい、という理由だそうです。
(年々、参加者が減っているそうなので、それの対抗策のようです)
ただ、今年はフロストバイトと新宿ハーフも同じ日になってしまいましたので、多少そちらに流れた人もいそうですね。
フル出場者は昨年4700人、今年は4500人だったようです。
私も寒さを考えて新宿ハーフにしようか迷いましたが、結局今シーズンはフル中心ということで勝田にしました。
都心の方が気温は高いし、フルだと後半バテてスローダウンした時に寒さがこたえるから、ハーフの方が安心だったのですが、臆病なことばかり言っていたら進歩しないし。
この大会がはじめての真冬のフルマラソンとなりました。


茨城の大会は3回目ですが一昨年のつくば、昨年のかすみがうらと、両方良い印象の大会でした。
茨城と私は相性が良いのかな。
今回の移動手段ですが、つくばのように高速バスツアーを探したのですが見当たりませんでした(昨年はあったようです)ので、電車で行く事にしました。
10日に近くの駅で特急券を買ったのですが、前もってキップを買うと遠征気分が盛り上がりますね。
ただの日帰りなのですが、なんだか楽しい旅行気分です。

練習ですが1月は300kmを超えて、質はともかく量は上出来でした。
LSDの回数も距離も少ないのが反省点ですが、まあ悪くはない出来です。
ところが、直前になって手に原因不明の赤班ができたり、どうも大会前になると体調が下降線になります。精神的な脆さなのかな。


当日の朝は4時に目覚めて、4時半には床から離れました。
6時過ぎに家を出て、7時42分上野発の特急フレッシュひたちに乗って勝田に向かいました。


フレッシュひたち
上野から往復とも指定席で8040円でした。


車中でおにぎりを食べ列車に揺られてウトウトしていると、いつの間にか車中はランナーだらけ、すっかりマラソン列車になっていました。
勝田駅から会場までは10分ほどらしいのですが、行きも帰りも無料送迎バスで移動しました。
駅を降りるとすぐに道案内のボランティアさんがいてくれるので安心でした。
受付した時に参加賞の完走イモ(乾燥いも)と参加者名簿を受取りましたが、乾燥イモは完走した時に受取りたかった気もします。



改札を出るとすぐにボランティアさんのお出迎え。



駅前には横断幕が。



会場風景。まだ早いので人は少ない。



完走イモ



大会賛歌「君よ勝田の風になれ」のカセットテープ。
会場で300円で買いました。
カセットテープってのが泣かせるでしょ(笑)



Tシャツと完走イモとカセット。


ゼッケンは2枚でRTタグ(ランナーズトルソータグ)での記録計測です。
最近はランナーズもRCチップではなくタグに移行しているのかもしれません。
先に会場入りしていたペンギンさんは、まる高の方々と合流していましたが、冷たい風が吹いていたので2人で風を避けて更衣室になっている体育館に移動しました。
が、やはり体育館は大混雑でした。
なんとか場所を見つけ着替えましたが、この風を考えて帽子・手袋・ロングタイツと、上は長袖と半袖の重ね着という重装備にしました。
開会式では、この大会のテーマソング(勝田全国マラソン大会賛歌)の「君よ勝田の風になれ」の合唱があるので聞きたかったけど、この風ではちょっと外に出たくない、という気分で、結局10時過ぎまで2人で体育館で風をしのぎました。
大会は今回が53回と歴史は古いのですが、この歌は平成9年からと新しいのに歌詞が妙に昔風で、それがかえって新鮮です。
「完走めざし意気揚がる」とか「陽光(ひかり)を浴びて堂々と」とか。私は妙にハマっちゃった。
ママさんコーラスが歌っているのですが、走った後に会場でカセットテープを買っちゃいました。


10時10分ごろ体育館を出て荷物を預け、私はトイレに向かいました。
トイレの数は多かったけど場所の関係でトイレごとに並ぶ方式だったのはちょっと困りものです。
(この方式だと、並んだ列の前の人がどっちの用を足すかによって待ち時間が大きく違ってくる)
トイレを済ませ、軽くアップをして、渡良瀬で見かけてから気に入っている準備体操(詳しくはナイショ)をして、さあスタートラインに向かいます。
今回の作戦ですが、全くなにも考えていません。
序盤でいい気になって飛ばし過ぎないということ以外は、何も考えず走ることにしました。

マンモス大会ばかり出ていたので、なんだか久々に号砲の音を聞きました。
(勝田も小規模とは言えないけど)
商店街からスタートするのですが、号砲の後に大会賛歌がスピーカで流され、気持ちが盛り上がってきて嬉しかった。
すぐに4車線の広い道路を走るので、序盤は非常に走りやすかったです。
コースはアップダウンはあるものの、私はこの程度の高低差なら好きです。
上りは速度が落ちるけど周囲のペースも落ちるから抜きやすいし、下りは押さえて走って抜かれるけど走りながら休めるし、メリハリがつくから平坦すぎるよりも楽しい。
それより、コースの一部で路面が荒れている(車のわだち)ところがあって、そこが走りづらかった(まあ、そんな長い距離ではありませんが。全体的に路面は良好でした)

この冬最大の大寒波が近付いてきていましたが、幸い当日は6度から7度と、大幅な気温低下はありませんでした。
が、風が強くて寒かった。
特に10km(54分で通過)あたりまでは風が強くて冷えました。
この大会は初めの給水が11km、以降5kmごとの給水と、ちょっと給水が少なすぎるのですが、5km付近で私設給水がありましたし、それ以降も沢山の私設給水があって助かります。
応援も多いし、私設エイドも沢山あって、バナナ、チョコ、飴、ミニシュークリーム、梅干し、レモン、ホットウーロン茶などなど、本格的なエイドから1つづつ手渡しのプチエイドまで、沢山ありました。
噂には聞いていましたが、地域を上げての応援で嬉しいかぎりです。
本当に頭が下がります。

今回も時計に目標タイムを設定して、1kmごとに目標タイムとの差を表示させて走りました。
目標タイムは4時間にしましたが、困ったことに正確な距離表示は5kmごとしかありません。
曲り角などの手前に「約3.8km付近」など、半端な距離表示はあるのですが、これは距離を表示する看板ではなく、道案内の看板についでに距離を書いた、ということのようです。
どうせ係の人が誘導するから道案内の看板はいらないという気もしますが、ひょっとしたら4時間以降の歩道走(4時間で交通規制解除になり係員も引き上げるらしい)の人の為のものなのかもしれません。
いずれにしろ、これだけの人が沿道で応援してくれる大会なのですから、ぜひ沿道の方々のご協力をお願いして1kmごとの距離表示をしてほしいものです。贅沢かしら。

結局、半端なキロ表示と、キロ表示を見落とした場所もあったことで、途中から時計は気にしないで走ることにしました。
あとで計算したら、
5kmまではキロ5:29
10kmまで5:19
15kmまで5:26
20kmまで5:29
中間点は2時間54分台で通過、
25kmまで5:02
30kmまで5:23
30kmからゴールは5:28
(全体の平均は5:23)でした。
20kmから30kmまででタイムを稼いだという感じですね。


14km付近で時計を見たら、4時間ペースより1分も遅れていてガッカリしました。
こりゃダメだわ、と諦めムードになりそうだったけど、粘りだけが取り柄だと思い直してとにかくその場をしっかり走る、無理なペースアップはしない、それだけを考えて走りました。
が、渡良瀬の時と同じで、この1分のマイナスというのも勘違いで、1分遅れでなく1秒遅れでした・・・。
早合点して諦めなくて良かった。

コース上には仮設トイレも設置してあるし沿道の店の協力(トイレの提供)もあるようなので、トイレタイムは心配なさそうですが、やはりどこの仮設トイレでも数人並んでいました。
マナー違反ですが、大の方なら仕方ないけど、小なら男は立ちションという奥の手があります。
結構立ちションポイントは多くあったけど、中間地点まで我慢しようかどうするか悩んでいるうちに、結局18km付近ので道ばたの薮ですませました。
もっと早くいけばよかった。
このトイレタイムで大幅にロスして、ここまで同じペースで走っていた上下ウインドブレーカーの格好良いお嬢さんに置いていかれました。
さて、出すもの出したし、さっきのお嬢さん目指して頑張るか。
ここからの頑張りでタイムを稼げたようです。

やがて中間点に来ました。
結局、渡良瀬と同じで、中間点のタイムで時計の見間違いに気づきました。
中間点で1時間54分台、このペースなら3時間50分も切れるかも、それは無理でも3時間58分の自己ベスト更新はかなり期待できます。
ただし、後半バテなければ。



しかし、この大会は噂通り応援も多いしなにより私設エイドが充実していました。
もう地元の方々に感謝感謝です。
30kmあたりから足も体もキツくなってきましたが、私設エイドのチョコ、バナナ、ホットウーロン茶などなどで助けられました。
レモンを受取った時に、レモンが右手指先のヒビ(前から寒さで皮が割れている)にしみて痛かったなー。
でもレモンは落とさずに美味しく頂きました。
沿道にイスを出して座りながらハイタッチで応援してくれていたお婆ちゃんから小さなお子さんまで、市民の方々にはただただ感謝です。

30kmは2時間40分40秒と、渡良瀬より10分ほど速かった。
この先、ペースが落ちても自己ベストは更新できそう。
でも気を抜く事なく頑張りました。
実はゴールタイムをGT-Mailsで数人に送信するよう設定していたので、それも後押しをしてくれました。
やっぱ良いタイムを送信したいという気持ちが粘りをくれました。
ただGT-Mailsの送信は18時すぎとゼッケン引換証に書いてあったので、送信が遅くなって残念ですが。
(結果的には30kmとゴールとも、ほぼリアルタイムに送信されたようです)

トイレタイムで立ち止まった以外は全くノンストップ走だったのですが、さすがに35kmあたりでキツくなって、給水場所で軽くストレッチしました。
もう残りはたった7kmです。
でも、この7kmがキツいんですが。

40kmあたりで急に背筋に冷たいものが走って、ちょっとペースを落としましたが、しばらく様子を見ていたら嫌な汗は引いたので、無理せず安全マージンを取りながら、ラストスパートです。
いやー、最後の1kmが長かった。
応援で「あと600m!」と言ってくれた人の先で、「あと800m!」と声がかかって、お願いだから距離は増やさないでぇー、と心で言いながら必死にフィニッシュ!。
ゴール前の黄色い時計の数字は3時間49分台を示していました。
おぉ、グロスでもサブフォー達成だ。


フィニッシュドリンク(水)を数杯お代わりして、胸のゼッケンからタグを外してTシャツと交換しました。
(でもサイズはその場で選ぶ方式なので、最後の方のランナーは希望サイズが無くなったりしないのか心配)

すぐ横で完走証を貰う間に、急に体がしんどくなって、ちょっと芝生に座り込んだら両手がしびれてきました。
ウエストバッグのチョコや梅干し飴を食べ、水を飲んでいるうちにおさまりましたが、給水所のすぐそばに救護所があったので、いざとなったら倒れ込めるような場所でへたり込んでいました。
やがて治まってきましたが、もう体が冷えてブルブル。
荷物を受取りに行く途中で熱いお茶を頂いたのですが、もう震えて紙コップからお茶がこぼれるぐらいでした。
荷物受取りは、入り口でゼッケン番号を拡声器で読み上げる係の人がいて、中に入るとすぐに荷物が出てきて有難いです。
とにかく、この大会は沿道も大会関係者も、みんな親切だし運営上手です。
体育館で濡れたウエアから着替えてスポーツドリンクを飲み、買ってあったドラやきを食べたりしているうちに、なんとか落ち着きました。


ペンギンさんと合流し、名物の完走イモ(参加賞で貰ったのは平たく切ったタイプで、私は丸のまま干した物の方がねっとりした食感で好き)をお土産に買い込みました。
(あと、大会賛歌のカセットテープもこの時買った)

帰りの電車の時間があるので、食事をする時間もなくて2人で送迎バスで駅に向かいましたが、バスの中の暖かいこと。天国じゃ。


6時間の制限時間ですが、スタートが11時と遅いからまったり走るランナーは防寒対策をしっかりしないと冷えてキツいでしょうね。
交通規制も4時間で解除になります。
時期的に初心者向けとは言いづらい季節(寒い)ですが、そこそこのタイムで走りきれる人にとってはお薦めの大会です。
帰りの駅では駅弁は売っていなかったのが残念。
来年は上野で駅弁を買って、旅行気分をもっと盛り上げたいです。
(今年の車中食はコンビニで買ったおにぎりだった)
それと、会場でもっとゆっくりしたかった。
帰りの電車はもっと遅い時間にした方がよかったかも。
あと、ゴール後の手の痺れが治まるまでに時間がかかったのも原因です。
あの痺れ、過呼吸とは思えないから脱水か寒さか、それとも低血糖か。
一番あやしいのは低血糖のような気がします。
ちょっと体が弱すぎるのかな。
まあ、フルはそれだけ過酷ということでしょうか。

コース上で、所々車を通す為に止められたランナーがいたそうです。
私はギリギリでセーフでしたが、運が悪いと結構大きなロスになります。
これがこの大会の一番の弱点なのかもしれませんね。
地元の方々のことを考えると、ある程度はやむを得ないとは思いますけど。


来年も、勝田で風になります。
皆さんもご検討下さい。
(余談ですが仮装ランナーも少ないけどいました。かなり受けていましたよ)
   はじマラBBS


かめ
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