2005勝田全国マラソン



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一昨年までは建国記念日に開催されていたこの大会ですが、昨年から1月の最終日曜日に変更になりました。
フル出場者は4762人、10kmは4742人、合わせて一万人規模の大会、昨年比微増といったところのようですです。
茨城三大マラソン大会(11月つくば、4月かすみがうら)の中では一番声援と私設エイドが多い大会です。
都道府県別参加者では東京が668人と一割未満、茨城が6415人と過半数を占めます。





前日までの冬型が、この日急に緩みました。
厳冬の中、ラッキーな天気でした。


移動手段は昨年同様電車、行きは指定席、帰りは自由席にしましたが、行きは指定席で正解でした。
駅のアナウンスによるとマラソン参加者で自由席は結構混んでいたようですので座れない人もいたかもしれません。



スーパーひたちだったか、フレッシュひたちだったか。とにかく特急。


練習は量はそこそこ、質はイマイチ、といったところでしたが、昨年12月のはだの丹沢ハーフと1月の谷川真理ハーフで連続してハーフの自己ベストを更新し、1時間42分弱まで伸びてきたので、おもいきってこの大会では3時間半を狙うことにしました。
昨年のこの大会での3時間47分がフルの自己ベストですから、3時間半は無茶だと知りつつも、時計の設定タイムには3時間半を記憶させました。
ちなみにこの大会のキロ表示は5kmごとです。
交通規制は4時間経過で解除となり歩道走になり、その時点で警察と主催者係員は引き上げるとのことなので、交差点などには直進とか右折とかの案内看板が出ています。
その看板に「約3.8km地点」などと書いてあるのですが、正式な距離表示は5kmごとになります。

3時間半を切るのは無理だろうけど、自己ベスト更新などは眼中になく、どれだけ30分に近付けるかがテーマ、最低でも40分は切るのがノルマ、という気持ちで挑みました。
もし倒れても仲間に迷惑をかけないよう単独行動にし、ダメージが残ってもいいように仕事も月曜は休暇にしました(連休を取るのは異例)。
それだけ、この大会では全力を出し尽くそうと思っていました。

当日の朝は5時に目覚めて、6時15分に家を出ました。
7時過ぎには上野に着き、鰻弁当とプチおにぎり5ヶ入りを買い込み、20分には車中の人になりましたが、車中はランナーだらけでした。
7時半に発車、レースは11時スタートですから車中で朝ご飯を食べるのはちょっと早めかな、と思いつつ、鰻弁当をたいらげました。
おにぎりはレース後に食べるつもりだったのですが、もうすこし食べた方がいいと思って1つ食べはじめたら止まらなくなり(笑)、完食しちゃった。
昨年は車中でウトウトしたのですが、せっかく起きた身体をまた寝かすのは良くないという説があるので、ことしはボーッとしながらも起きていました。

勝田駅はなぜか改札が混んでいて、精算所が混雑するのはよくあるのですが改札で混むのはなんでだろー、と思って良く見たら、なんと自動改札の数台がSUICA(JR東日本のプリペイドICカード)専用で、私のような磁気キップでは通れないようになっていました。
SUICA専用改札は新宿駅あたりでは良く見かけますが、まさか勝田駅まで・・・。
JRの券売機で買ったキップで出入りできない改札を増やすのは、いかがなものかと思うが。
駅を降りるとすぐに道案内のボランティアさんがいて、シャトルバスの場所へ案内してくれます。



勝田駅。大勢のボランティアさん。



フィニッシュライン。
さて、何分で帰ってこれるかな。
素晴らしい青空です。


この大会、沿道もボランティアさんもすごく好感が持てる良い雰囲気です。
シャトルバスをおりる時も運転手さんに挨拶するランナーが多くて、ランナーのマナーも良いのが印象的でした。
受付をした後、体育館で着替えて時間を潰しました。

この大会、「君よ勝田の風になれ」という大会賛歌があって、開会式でママさんコーラスが合唱してくれるのですが、昨年は風が強かったので開会式には出ませんでした。
今年はなんとなく体育館でダラダラしているうちにコーラスは終わっていました。
開会式は後半だけチラッと見ただけですが、主催者からは途中で車を通す為に一時停止をお願いする場合があるのでご協力を、それから今年から中間点でのタイム計時になった(昨年は30kmとゴール)との報告がありました。
計時ですが、つくばやかすみがうらはゴールだけ、荒川市民が10kmごと、北海道マラソンは5kmごとに計時があります。
北海道マラソンはGTmailsは10kmごとの送信ですが、記録証には5kmごとのタイムが記載されます(ちなみに道マラの関門は5kmごと)。
途中計時は多いと嬉しい。
谷川真理ハーフは、ハーフにしては珍しく10km地点の計時があります。


荷物を預けてからトイレに行きました。
仮設トイレでは係の方が順番を誘導していたのでスムーズに使えました。
昨年は個室ごとに行列が出来て、運が悪いと長時間待たされたのですが、今年は一列に並んで空いた順に係の方が誘導する方式に改善されていて、さすがだと思いました。
何度も書くようですが、この大会はボランティアさん達がキビキビしていて活気があって、実に好感が持てます。
私設エイドも多いし、ぜひ一度は出てみて欲しい大会です。寒いけど。風が強いとさらに寒くなるけど。

今回のいでたちは、風がないことと天気が良いことで、冬にしては薄着にしました。
上は薄手の長袖アディダスシャツ、手袋は薄手のアシックス、下はロングタイツ。
腰には500mlのペットボトルとアスリートソルト(錠剤状の塩)、非常食のパワーゼリーも持っていくつもりだったのですが忘れました。
最初の給水が11kmと遠いので、安全の為に水持参での走りです。
最近の反省点を生かして、まずはじっくりとアップしましたが、まだ道路には雪の残る場所もありました。
しかし、土をかけて滑らないように気を使っているのがさすがです。

スタートは商店街の中からです。
13回めのフルマラソン、何度出てもフルは独特の緊張感を感じますが、スタートラインに立ってしまえば不安も緊張もなくなり、大袈裟に言えば「無の境地」になれます。
さあ、号砲です。

大会賛歌の「君よ勝田の風になれ」がスピーカーから流れる中、走り出します。
スタートしてから700mほどは2車線で多少混雑しますが、そこから先は4車線の大通りで実に走りやすい。
最初の5kmはキロ5分19秒と、やや遅めの出だしでした。
スロースターターなので無理せず、でもいつもより頑張りぎみに走ります。
なにしろ、3時間半を狙っているんですから。
10kmは51分で通過、3時間35分のペースです。
あー、やっぱ3時間半を切るのは無理かな、でも35分は切って次の大会に繋げたいな、と考えながら順調に距離を重ねます。

昨年から脂肪をエネルギーに変える身体作りの一環で、給食は食べず、給水は水だけにしているのですが、16kmあたりでの給水(私設のようだった)でスポドリを口にしてしまった。
まあ、それで走りが変わることはなかったけど。
15kmが1時間16分、このあたりからトイレにいつ行くかを考え出しました。
中間点は1時間47分で通過、このままトイレなしで完走するのは無理だと判断、22km付近で仮設トイレに行きましたが先客がいてタイムロス。
さっぱりしたし後半はペースアップして頑張ろうと思ったのですが、どんどん足が重くなってきました。
キロあたりのペースは15kmで5分02秒、中間点で5分09秒、25kmでは5分15秒まで落ちてきました。
キロ表示が5kmごとなので、走っている時は詳しい数字は知らずに走っていたのですが、どんどんストライドが狭くなってきているのが分りましたし、足の付け根付近が重く痛くなってきていました。
このコース、上り下りが多いし風もあるし結構タフなコースなのですが、昨年は勾配も風もアクセント程度にしか感じませんでした。
ところが今年はキツかった。
それだけ足にきていたということですね。
スタミナ不足というよりも、筋力不足という感じです。
前半がオーバーペースだったようです。やはり3時間半を狙うのは無謀だった。
後半は私設エイドが多くて、チョコ、レモン、暖かいお茶、プチシュークリームなど、美味しいものが沢山ありますが、私は見るだけです。
35kmではキロ5分27秒まで落ちていましたから、序盤戦でのキロ5分切りと比べると大失速です。
まあ、それでも5分半を切ってのサブフォーペースで走れているのですから、この数年間で私も速くなったと思います。(自分で書くな)

30km地点でのゴール予想タイムは3時間37分、35km地点では3時間39分にまで落ちていました。
3時間半どころか最低ノルマの40分切りもあやうい状態、でもペースが上がりません。
残り数キロになって最後のスパートをかけたつもりでしたが、結果的にはペースは上がっていませんでした。
必死になってゴールへ駆け込みましたが、3時間40分56秒(ネットタイム)と、最低ノルマすら果たせない時間でした。

今、冷静になって考えれば、1年前のこの大会での自己ベストを6分ほど短縮できたし、もともと今シーズンの目標は3時間41分切り(初フルのタイムから2時間短縮と言う意味)だったのですから、悪い結果ではなかった。
3時間半という大それた(私にとっては)目標があったからこそ、前半から攻めの走りができた訳ですし、その結果後半バテたのも今後に向けたいい教訓になった。
そもそも大幅に速くなるような練習量をこなしていた訳じゃないし、その割には昨年よりも身体が強くなったことを走りながら実感できたし、また出直すいいきっかけになりました。
来年は2月初旬に3万人規模の東京マラソンがあって、この大会もそっちに食われそうな気がするけど、私は東京マラソンよりこちらに出たい。
マラソン大会の魅力は「地元の人達がその大会を歓迎している度合い」に比例するのではないでしょうか。
同じ荒川河川敷での大会でも、タートルマラソンと某大規模ハーフマラソン大会で「温度差」 があれだけ違うのは、そこら辺が理由ではないかと思います。

ゴールした後、体育館で着替えてから土産の干しイモを買いに行き、豚汁を食べて暖まりました。
屋台は豚汁の他にもそば、うどん、つみれ汁、フランクフルト、焼きそば、ラーメン、牛肉焼きなどあって走った後も楽しめます(が、豚汁は薄くて脂が多めで味はイマイチだった)。
干しイモは参加賞で貰えるけど、絶対に丸干しタイプを買ってくるのをお薦めします。
丸干し独特のもちっとした食感は、一度食べたらやみつきですよ。

帰りの勝田駅の売店で、納豆キティを買って帰りました。
NAHAマラソンのエイサーキティ、北海道マラソンのキタキツネキティに続いて3つ目のキティ、うわー我ながら携帯がどんどんキモくなってる。



夕焼け。
また来年も来ます。


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かめ
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