第68回 勝田全国マラソン(2020年1月26日 フルマラソン)

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****** 大会データ ******

----- 大会寸評 -----
今年で68回の長い歴史を誇る勝田全国マラソン、小刻みな坂があり、ややタフなコースではあるが、沿道の応援や私設エイドが多く都内からも日帰りでき、サブフォークラスのランナーにはかなりオススメできる。
時期的に雨に祟られる心配は少なく、風も出ることは少なく、気温は低いが天候は安定している。
難は一定時間(4時間目安)を過ぎると終盤は歩道走になること、運が悪いとレース中に車を通すために一時停止させられる可能性があることだが、地元事情を考えたら致し方あるまい。
沿道の応援や私設エイドは素晴らしく、勝田食堂と呼ばれる集会所を解放し椅子付きで食事を振る舞う私設エイドまである。
街全体がマラソン色に染まる風景は市民マラソンの良きお手本であり、完成形の一つであろう。
この大会でPB更新をする人も多く、公認大会でもあるため記録狙いの人にも推薦できる大会である。

----- 概要 -----

種目:フルマラソン、10km。
最寄り駅:JR線常磐線 勝田駅から徒歩10分。歩けるけどシャトルバスもあり。
スタート時刻:フルは10:30。
参加者数:フルの定員15000人、10km10000人。
完走率:不明。
制限時間:6時間。4時間オーバー組は終盤歩道走になります。
関門:あり。緩めです。
参加資格:高校生以上。
申込方法:先着順。すぐに定員に達することはないのですが、定員には達するので、のんびりしていると間に合わないかも。
今回は2019.10.7受付開始でした。
受付方法:なし。ゼッケンとチップは事前郵送。当日は参加賞シャツを受け取り、フィニッシュ後に乾燥芋(完走芋)を受け取ります。

----- コース・計測 -----

計測方式:RTタグ。返却不要、記念に持ち帰るタイプです。
計測内容:5kmごと、中間点、フィニッシュタイム。ネット計測あり。
記録検索:応援ナビ、ランナーズアップデート。
記録証:当日発行。

ペースセッター:なし
ゼッケン枚数:フルの部は全員2枚、10kmは不明。
ゼッケン番号順:不明だが申告タイムかな。

コース:石川運動ひろば発着、東海村・ひたちなか市を一周するコース。
高低差はそれなりにあるが、気候のせいか沿道の応援のおかげかいいタイムが出せる印象あり。
(個人的にはここで自己ベストを更新することが多かった)
コース上トイレ:17カ所に設置。
アップ場所:会場周辺。
キロ表示:1kmごと

スタート順:ブロック順(持ちタイム順)、FブロックまでありサブフォーレベルだとDかEブロック付近。
ロスタイム:Eブロック先頭で2分半。
給水:7kmと、11km以降に5kmごと8カ所。
その他に私設給水もあり、水不足になることはない。
スペシャル給水:なし
給食:あり。数は不明。
たぶん公設エイドは決して充実してはいない気がするが、私設エイドが充実しているので全く気にならない。
私設エイド:各所にたくさんあり。小規模から大規模まで実に華やか。
28km付近には地元の集会場(西原集会場)を解放した通称勝田食堂がある。
ここでどっかり腰を下ろしてしまうランナーもいる。
スポンジ:6カ所。そんなにいらない気もしますが、気温が上がった時には助かります(滅多に上がらないけど)。
スタート前給水給食:ポカリの飲料ブースがありました。またゼリーを配っているブースも。給食はなかった気が。
ゴール後の飲食サービス:ポカリスエット500mlペットボトル、乾燥芋。乾燥芋は完走に掛けている。
その場で食べてもいいけどお持ち帰り用でしょう。
(以前は受付時にシャツと一緒に渡していた)

----- 環境 -----

声援:多し。人口密度の関係で沿道が寂しい場所もあるが、全体的に沿道は賑やかで地域を挙げでの応援という印象。
仮装:少なめ。寒いからなのかな。
参加賞:長袖Tシャツ
完走賞:なし。
参加費:6000円+荷物預け料100円+勝田全国マラソンの本1000円(任意購入)+手数料390円、計7490円(いずれも消費税10%込み)。
本は記念に買ってみました。
荷物預けは、以前は預ける時に現金払いでしたが、事前支払いに変わりました。
荷物預かり:あり、事前申し込み制で100円かかる。
かなり大きい袋に印刷済みのゼッケン番号の紙と荷物を入れる。
自分でおいて自分で探す方式なので、荷物引き取り時の混雑はないのがありがたい。
どれが自分の荷物なのかわかりやすいように、袋に印を付けておくと探しやすいですよ(ガムテープ貼るとか色のついた紐をぶら下げるとか)。
特に早く荷物を置くとまだガラガラなので、取りに行った時はすっかり風景が変わってしまい、置いた場所が分からなくなり恐れがあります。
目印をつけると楽に見つかります。
着替え場所:あり。使わなかったので混雑度は不明。

会場トイレ:仮設多数。十分な数です。
プログラム:立派な本が事前郵送。これまた立派な選手名簿は当日配布。
写真屋:オールスポーツ。
招待選手:いらしたようですが、詳細不明。
ゲストランナー:なし。
気温など:9時までは晴れ、以降は曇り。
気温は8時4度、9時6度、スタートの10時7度、11時8度、12時8.5度。
風は北西1m/s、湿度85%。
最高のマラソン日和でしたが、フルの部では少し寒すぎたかも。

----- 個人データ -----

体重、食生活: 前々日の体重55.45kg、体脂肪率6.2%。
体重も体脂肪もここ数ヶ月高めで止まっています。
塩分過多でのむくみを疑って、塩分に気をつけています。
ウエア:
NIKEグレー帽子、アディダス黒長袖(上に着た)、SSK黒半袖(下に着た)、アディダスグレー手袋、ニューCW-Xロングタイツ、アディダス灰色靴下、リストバンド、シューズはアシックス ゲルフェザーグライド4の最近買ったレース用(紫色)。
ダメージ:
腰の筋肉痛、内側くるぶし痛(翌日には引いた)、アキレスなど足の筋肉痛、マメは左足中指先と母子球側面、右足中指先、 翌日の階段の昇降にも支障は無く、タイムに比べて傷の浅さが目立った。


【エントリーから出場まで】

9月中旬に公式HPがオープンして日程が確定、9/16にホテルを探すがすでに勝田駅付近は全滅なので水戸プリンスに予約、7160円。
今年もまたホテルは出遅れました。
今回が68回大会ということは、70回大会が還暦後初のフルになるんでしょう。
はたして還暦サブフォーなるかしら。
きっと仕事は辞めているんだろうな。

10/7に受付開始、10/9に申し込みました。
12/20、大会の本が届きました。
素人編集(失礼)という雰囲気ながら、資料としては貴重かな。
電車は行きがときわ65号(東京14:23、勝田15:51)、帰りはときわ80号(勝田15:47、東京17:13)にしました。
チケットレスは1ヶ月前の受付開始ではなく、その日の一週前の同曜日から受け付けてたので1週間遅れての申し込みとなりましたが、心配だった帰りもあっさり確保できてよかった。
1/8 参加賞引換券と大会プログラムが届く。

大会直前になってからはドタバタしました。
まず行きの切符は勝田まで買いましたが、水戸の方が遠いと思い込んであわてて変更。
その結果、ひたち17号 東京(14:53)⇒水戸(16:06)になりましたが、勝田の方が遠かった・・・。
しかも大会直前の金曜夜、勝田駅そばのクラウンヒルズ勝田2号店に空きが出て、まだ2日前でキャンセル料はかからないと勘違いしてこっちを予約してから水戸プリンスをキャンセル。
先にキャンセル処理をすればキャンセル料がかかることに気づいたのですが、先に勝田のホテルを予約してから水戸をキャンセルしに行ったので、キャンセル料1336円がかかるのに気がついたときは時遅し。
この時点で勝田のホテルは予約済みなので、どっちにしろキャンセル料が(どちらかには)かかるっていうマヌケさ。
しかもホテルの代金は勝田8580円、水戸7180円、差額1400円。
おまけに勝田は朝食無し。
冷静に考えたら水戸にしたほうがよかった気もするけど、もう後戻りはできないので・・・。
まあ近いは正義、どうせホテルの朝食は食べずに自分で買い込むんだからと自分に言い聞かせました。

キャンセル料がかかるのは知っていましたしキャンセルポリシーも読み直していたのですが、脳がマラソン日を基準に考えてしまい、まだ2日あるからキャンセル料はかからないと勘違い。
泊まる日(チェックイン日)は明日なんだから、金曜は前日だよなぁ。
しかも調べてみたら、勝田のホテルは2年前泊まっていてイマイチだった記録が。
うーん。
まあ近いは正義としなきゃ・・・。


スタートはEブロックで昨年のDから格落ちしてました。
昨年30kmから延々と歩きに歩いた罰と思えばいいか。

レース展開ですが、今月のハイテクハーフで1時間39分を出せました。
私のフルとハーフの自己ベストは3時間26分と1時間32分、持久係数は2.232ぐらい。
今年のハイテクハーフのタイムで計算すると予想タイムは3時間42分となります。
まあ、今の私にそんな力はないでしょう。
その証拠が11月の福岡マラソンの3時間55分です。

もう一度3時間50分を切れたら北海道マラソンに出場すると決めています。
(今年は東京五輪のマラソンが札幌に行ったのでたぶん中止になるんだろうけど)
(で、案の定、完走記書いている最中に中止が発表されたけど)
50分切りは無理かもしれないけど、最低でも福岡の55分は上回りたい。
できれば50分を切りたい。
復帰後の大きな壁になっている45分は無理だろうけど、せめて50分は・・・。
いや、福岡を上回れれば上出来かな。


3時間45分を切るには5分20秒を切らないといけません。
3時間40分ならば5分10秒、さすがにそれは無理。
いや、5分20秒も無理だけど、今回は5分20秒(3時間45分02秒ペース)で突っ込んでみよう。
最低でも50分は切りたいと言いたいけど、福岡で55分という現実を考えたら無理かな。
持久係数という大きな希望はあるけど、全盛期の持久係数が今の自分に当てはまるとは考えにくい。

いろいろ考えながら、直前になって「5分20で突っ走れ」という声が聞こえました(脳内で)。
今回はこれでいきます。
もし昨年のように30kmで潰れたとしても、それでもいい。
突っ走ってみよう。

【レース内容】

土曜の朝はやや風邪気味で目覚めました。
家で昼食を食べて13時20分に家を出ました。
この一週間、勝田は雨予報でしたが私は晴れ男、雨は降らないはずだと思っていたら見事に雨予報は無くなりました。
風は出るかもしれないけど、雨は大丈夫。

東京駅で駅弁を買って14時13分にはホームに到着。
駅弁は晩飯と夜食用の2つ、すき焼き弁当と焼き鳥うなぎ弁当にしました。
本当はうな重を買いたかったけど、さほど大きくもない鰻で2700円と高すぎたので、1600円の焼き鳥うなぎ弁当にしたのですが、結果的には大失敗。
うなぎが硬くてゴムのよう、味も薄くて失敗でした。
これでうな重を買っていたら最悪でした。

ちとホームに早く着きすぎた感がありますが、遅刻よりマシ。
14時58分、やや遅れて東京を出て、勝田に到着して駅のコンビニで明日の朝食を買い、ついでに帰りに買うかもしれない(タイム悪かったら手ぶらで帰るつもりだった)会社向けのお土産を下調べをして、ホテル着が16時22分。
ホテルの公式ホームページから予約したのでオロナミンCか水をくれるそうです。
水をもらいましたが、さっきコンビニだ買ったばかりだ・・・。
やや太めのペットボトルでした。

荷物整理して明日の支度して、すき焼き弁当を食べて風呂へ。
大浴場は空いていて貸切状態、5ブース程度の規模ですが、大きな浴槽はくつろげます。
脱衣所が狭いのがちょっとね。
18時にはベッドでまったりしていました。
部屋ですが、コンセントは4つと数は十分、使わなかったけどボディスポンジもありました。
タオルではなくスポンジなので、背中の真ん中を洗うのに苦労する人もいそう。
ベッドライトがないので消すと真っ暗、トイレの電気をつけてドアを開けて薄明かりにしました。
このホテル、このあたりがイマイチなんだよなぁ。

カリウム補給と糖質摂取の意味で家からバナナを2本持って来て、夜と朝に食べました。
夜食に焼き鳥うなぎ弁当を食べ、久しぶりに不味いうなぎに憮然としました。
うなぎが不味いのは珍しいよ。

明日は風が出るようです。
まあ、仕方ないか。


当日は6時に起きましたが、右腰が痛いのが気になります(ホテル泊まると必ず腰が痛くなる)。
窓を開けると風がある感じ、ああ風か、、、。
スマホで天気予報を見ると、風は3m/s、サイトによっては6m/s・・・。
風に泣かされそうな予感がします。

昨夜、やや厚めの靴下でシューズを履いたらパツパツでしたが、むくみか加齢によるアーチの落ち込みか。
安全第一で厚めの靴下にしたかったのですが、諦めていつもの靴下を履いたら、なんだかシューズが少しゆるい。
むくみが取れたのかな。
シューレースをきつく締めて足の甲を痛めると最悪(以前それで苦労した)なので、控えめに締め直しました。

6時50分に朝飯も食べ終わり、ストレッチして身体をほぐします。
風速6mで失速したら地獄だと考えていたらすこし不安になり、急遽ウエストバッグにくくりつけていたビニールのランニングポンチョを薄手のカッパに取り替えました。
ノースリーブでは寒いだろうから、失速したらこれ着てしのごう。

トイレでスッキリして8時55分にチェックアウト、外は風なし、でも寒い。
9時にはもう駅の付近に大会賛歌「君よ勝田の風になれ」が流れています。
9時09分に会場入り、テントだらけで混んでいたので出遅れたかと思ったけど、大規模テントはともかく一人用陣地の場所はまだまだ空いていますし、参加賞引換所もガラガラでした。
参加賞の長袖シャツを貰ってから、9時17分に開会式を聞きながら陣地設営。
帰りの動線を考えて、メイン会場の後ろの方に陣取りました。
レース後にたどり着くのに迷ったけど、救護テントの左後ろという目印があったのでたどり着けました。

風は弱いけどつめたい。
9時20分に荷物を預け、さあ出陣。

まずはトイレ行ってからストレッチ、軽くアップしてからまたトイレ。
アップしながらスタート位置を確認し、スタート30分ほど前にEブロック先頭に陣取りました。

寒いが風はありません。
100lのポンチョで防寒しながら、勝田名物のMCを聞きつつスタートを待ちます。
昨年より一つ後ろのEブロックですが、スタート直前にはスタートラインの直線最後方にたどり着けました。
スタート位置が見えるかどうかはモチベーション的に結構重要です。

号砲が鳴り、後ろの方で花火が上がります。
スタートで花火が上がるのっていいですね。
昼花火なので音だけですが、戦が始まる狼煙のよう。

混雑するスタート直後ですが、流れに乗って普通に走って5分20秒、混んでる割にはいいペースです。
別に無理に前に出ているわけではなく、流れに乗ってこのペースです。

号砲直前に脱いだポンチョを持ちながら走りますが、それを受け取ってくれるボランティアさんもいます。
中央分離帯にいますので、沿道ではなくそっち寄りに走りましょう。

骨盤を動かす走りが自然にできて、いい調子で走れました。
頭がやや上下する感じがするけど、それだけリズムに乗れたのかな。
飛ばしている感じはないのですが、5分10秒すら切るハイペース。
飛ばしすぎだから押さえるという手もあるのですが、今回はイケイケでいきます。
最低でも福岡の3時間55分は切りたい、できれば50分の壁を切り、、あわよくば45分(故障後の大きな壁)も・・・・などと考えつつ、でも実際はどこかで脚が終わっていつものタイムに落ち着くのでしょう。

時々左アキレスに電気が走るのが気になりましたが、そのうち感じなくなって最後まで問題はありませんでした。

天気は曇り、無風。
予報は見事に外れ、ほとんど無風で終始曇りで低気温という「神天気」でした。
25kmを過ぎてから弱い風が出る場所もあったけど、ほとんど気にならない程度。
走り続けられた人にとっては最高の天気でした(失速した人や薄着すぎた人は寒かっただろうけど)。

暑さはあまり感じなかったが、30km過ぎてから長袖をまくったり下ろしたりしました。
帽子はほぼかぶりっぱなしでしたが、終盤に取ったり外したりしました。
気温が少し上がったことと、終盤は体もしんどいから発熱量が増えるんでしょう。

2枚上着作戦は正解、序盤から寒さは感じず、中盤からは体温を保持できているけど暑くはない感じでした。
長袖だけだったら寒かったはずです。
2枚だと晴れたら暑かったでしょうけど、冷えて身体が硬くなってタイムが落ちていたでしょう。
天候と自分の持ちタイムを考えると、今回は2枚で正解でした。

フォームですが、頭が上下に少し動き骨盤がよく動く感じで走りました。
無意識でそういうフォームになっていたのです。
足を上げることはあまり意識しなかったけど、後ろ足を上げて最短距離で前に移動することと、足を振り下ろすときは脚が真下に来るあたりの一番速度が乗っているときにすることはなんとなく意識していました。
腕振りや体幹の前傾はほとんど意識しませんでしたが、それなりに身についているのかもしれません。


自分でもびっくりするほどいいペースで走れます。
5分30秒が切れなくて苦労していた最近とは大違い、頑張らなくても20秒は切れるし、10秒を切るラップも珍しくない。
こりゃどこかで沈没するぞ・・・・・。


15kmを過ぎてからお腹が減ってきて、キリのいい20kmまで我慢しようと思ったけど珍しく空腹感が強まったので、19kmでスポーツ羊かんを食べようとしました。
が、押せばニューっと出てくるはずが、出ない。
走りながら握力の弱った腕(テニス肘を罹患中)で絞りだそうとするが、出ない。
折りたたんだり両手で押したり、そんな作業をしていてもキロ5分20秒を切る速さ。
俺、どうしたんだろう。

ようやく20kmで絞りだせて口にできましたが、やや絞り残しがあった。
寒くて硬くなったのか、古くなって硬くなったのか。
要改善項目ですね。

24kmでアミノバイタルゼリーを補給、珍しいことに塩タブレットや乾燥梅干(今回初登場だった)や飴は一切手をつけませんでした。
それでもバテなかったのは、低気温がよほど効いたのか。
そういえば汗をかいた気もしませんでした(実際はかいているけど)。

序盤で給水をパスして腰のペットボトから飲むのはよくやる作戦ですが、今回は中間点付近まで給水所には寄りませんでした。
それまでの水分補給は腰の水だけ、それで十分な気がしたのです。
中盤以降は給水所でポカリを摂りましたが、毎回取る程ではなかった。
これも低気温効果でしょうか。

給食は各所にあり、この大会の楽しみの一つです。
恒例のプチシュークリームは、見落としたのか出てなかったのか。
私がいただいたのはバナナを2回、2回目はゴージャスに丸1本でした。

16kmで5分04秒、17kmで5分09秒というスーパーラップを叩き出すも、自分で飛ばしている感じもないし頑張っている感じもない。
2018年のつくばで最初から頑張って飛ばしたのとは違って、頑張らずに押さえない程度でこのタイム。
急にスイッチが切れて惨敗するかもしれないし、そうならなくても最後はタレてありきたりのフィニッシュになるのでしょう。
それでもいい。
今回は先のことは考えず、とにかく走ります。

中間地点のタイムが1時間50分台、イーブンでいけば3時間40分ちょいですが、イーブンで行けるはずがありません。
でも、後半大きく落ち込んだとしても3時間50分は切れそう。
いや、45分すら狙える数字です。
ただ、この好調さが続くとは思えません。
必ずどこかで脚が終わります。

そして26kmでついにペースダウンの兆候、ついに来たか。
5分10秒から大きく落ちて、5分24秒に落ちたのです。
それでも30秒を切っているから最近の私としては大健闘なのですが、ああついに終わりの始まりか。
ここで脚が売り切れてレースも終わるのかな、まあ仕方がない。
今回は沈没上等なんだから。

ところが、次のラップは17秒まで戻り、それからも20秒を超えることはほとんどなく走れているのです。
そんな馬鹿な。

いつ潰れるんだろう。
昨年歩き始めた30km付近になってもペースはさほど落ちません。
坂のある区間ではさすがに落ちると思いきや、坂があっても5分15秒前後と、驚くほど脚が動く。
登りでのペース落ちが少ない上に、下りはスピードに乗っている感じです。
下りでも脚のダメージが増えている気はせず、登りでもさほど乳酸がたまる気がしません。
これはスーパーレースになるかも、と思いながらも気は緩めず走ります。

例年なら33km付近に来てくれているロッキーおじさんは、やはりいませんでした。
難病で闘病中と聞いていますが、いい方向に向かいますように祈っています。

さすがに30kmを過ぎてからはしんどかったけど、それでも脚が動くのです。
なんとも不思議です。

残り8km、昨年は屈辱の歩道走になった昭和通りが今年は花道になりました。
ストライドはやや縮んだ気がするが、ペースはさほど落ちてない。
後で調べたら、ストライドは確かに落ちていたけど、その分ピッチが上がって補完していました。
我ながら見事というか、とにかく奇跡的なレース展開ができています。
さすがに終盤は5分10秒を切る様なタイムは出せなかったと感じていましたが、後でデータを見たらラスト10kmで4回が5分10秒切り、40kmでは5分01秒の最速を叩き出していました。
それも凄いけど、全体を通してほぼイーブンに近い走りができたのはなぜだ。

38km辺り、昭和通りの花道を走行中に左足の中指辺りが痺れることに気がつきました。
ヤバい、脱水かな?。
よく観察すると、着地の度に痺れるので脱水ではなく豆か何かだろうと判断、結局影響なく済みました。

40kmから晴れてきました。
ピーカンというほどではなく、時折日が差す程度ですが、4時間オーバーのランナーは暑かったかもしれません。
さすがにこのあたりに来ると両ふくらはぎが張ってきたので、大切に走ります。
ここで攣ったら、これまでの快走がパーです。
しかし、大切に走ったつもりでもタイムはさほど落ちていないのです。
なんだろう、この快調さは。

特にラスト2kmは大切に走りました。
ラストスパートする余力は、ふくらはぎ的には残っていなかった。
体力や心肺には余裕が残っていたけど、ふくらはぎが壊れたら全てがパーです。
それでも10秒ちょいのペースで走れているのですから驚くだけです。

タイムを見ずにフィニッシュ、脚がつりそうで心配だったので貰ったポカリをすぐ飲んで、バナナと乾燥イモを貰い、記録証でタイムを知りました。
ネットタイム、3時間40分29秒。
ああ40分は切れなかったか、ひょっとしてと思ったが流石に無理か。
でも、大満足。
大、大満足。
信じられないほどのスーパーレースができました。
このペースでほぼイーブンで走り切れた、我ながら信じられません。

喜ぶのは後にして、まずは陣地に戻って脚の攣り防止に芍薬甘草湯を飲みたいのですが、荷物置き場から陣地が遠くて。
しかも場所に迷って、広場をぐるっと回ってからまた戻って、ようやくたどり着けました。
最初から目印代わりにした救護テントを目指せばよかった。

最近はレース後に着替える余裕がなくてウインドブレーカーを上に着て帰路につくことが多いのですが、想定より20分近く早いフィニッシュなのでシャツとタイツを着替える余裕がありました。
レース後は晴れてきて気温はやや上り、風はないし寒さも感じず、実に快適です。
隣の敷地でお土産や食べ物屋台が出ているので、お土産に干し芋(丸干しタイプがオススメ)を大量に買い込みました。
いいレースができたので友達その他に幸せのおすそ分けです。
シャトルバスに乗って駅に着いたのが15時2分、駅のコンビニは長蛇の列でしたが会社用のお土産を買い込んで15時8分にホームにつきましたが、帰りの電車まで40分近くあります。
もう一本早いのでもいいんだけど、失速したら乗れない・・・・。
全席指定席だしどの特急も満席だし、ここは安全第一が正解でしょう。
帰りは品川から帰りましたが、特急券は東京止りだったような気が。
来年は気をつけなきゃ。


思いもよらないスーパーレースができました。
故障から復帰後の最高タイムが3時間46分、このタイムは例外的によかった数字でした。
3時間50分が切れなくなり、さらに4時間すらも切れなくなったのが昨年の春。
ダイエットしてスピード重視(高島平ロードレース20km完走のため)にした今の方向性は、正しい訳だ。
フォーム改造も確実にいい結果を生んでいる。
その証拠が高島平完走であり、ハーフ100分切りであり、今回の好タイム。
帰ってからタイムを見直してびっくりしたのですが、たった1秒ですが後半の方が早いのです。
私程度のレベルでは、後半が数分遅くなるのが自然なペースだと思います(4時間から3時間半付近の持ちタイムの人)。
それが肉体的なイーブンペースだと理解しています。
なのでイーブン、もしくはネガティブスプリット(後半の方が速い)で走るということは、前半に力を出しそびれた失敗レースの可能性が高いと思うのです。
しかし今回はそれには該当しない気がします。
もし前半飛ばしていたら脚が壊れていたはず、それだけ最後はふくらはぎが厳しい状態でした。
しかし前半に抑えていないのに、終始ハイレベルなタイム(ここ数年の私では考えられないタイム)で終始走れたのは、奇跡的としか言えません。
よほど体調と天候と気力が良い方にかみ合ったのか。
あるいは、身体が強くなったのか。
はたまた、フォームがよくなって無駄がなくなったのか。


昨年、30kmで足が止まり延々と歩いたけど、あれは勝田から食らった鉄拳だったのでしょう。
このおかげで目が覚め、そして色々努力した結果がこの数字。
世間的にはありきたりなタイムかもしれないけど、ここ数年の私としては上出来以上の数字。
久しぶりにマラソン人生に花を咲かせられた、そんな気がしています。
これに満足することなく、もっと上を目指していきます。

オールスポーツの写真やYoutubeに上がっている沿道で撮影された動画でフォームを見たところ、かなりいいフォームで走っていました。
いいフォームだからこのタイムが出せたのでしょう。
意識してできたフォームではないので、この走りを身につけられるかどうかで今後が決まる気がします。
脇も締まりぎみだったし、後ろ重心もだいぶマシだったし、足も上がっている気がしました。
一皮剥けた気がします。

家でデータを整理していて気がついたけど、このレースが70回目のフルマラソン出場でした。
(欠場は除外し、リタイヤは含んだ回数。要するにスタートラインに立った回数。)
70戦で68回の完走、2回のリタイヤはいずれも今は無き六無月・東京喜多マラソンです。
プチ節目の大会、おそらく再来年の70回大会が私の還暦後の初レースになるでしょうし、勝田との縁はまだ続きそうです。

【写真と記録】

タイムは自己計測グロスタイムです

スプリット  タイム/ペース
1-5km 26:17 05:15
6-10km 26:08 05:14
11-15km 25:55 05:11
16-20km 25:36 05:07
21-25km 25:56 05:11
26-30km 26:29 05:18
31-35km 26:09 05:14
36-40km 25:38 05:08
41km-goal 12:03 05:29


前半 1:50:15(キロ5分14秒)
後半 1:50:14(キロ5分14秒)
全体 3:40:29(キロ5分14秒)



走行データ



ペース



ピッチとストライド
終盤、ストライドが落ちたらピッチが上がってます。



心拍数




行きのときわ65号、東京から勝田に向かいます。




勝田駅には歓迎の横断幕が出てます。




勝田駅からの夕暮れ、そういえば駅前も前に比べて整備された気がします。




今年のホテルです。




広めのシングルとうたっていましたが、枕もバスタオルも2つありました。
禁煙でしたが臭さはほとんど感じなかった。




窓からの眺め、わざわざ写真撮る理由もないのですが。




ホテルのHPから予約すると、オロナミンCか水をもらえます。
水はやや太めのペットボトル、容量は500ml、少し背が低いのが珍しい。




すき焼き弁当、おいしかったです。




焼き鳥うなぎ弁当、うなぎが硬くて味も薄いし生臭さも。
レンジで温めたら多少はマシだったかもしれないけど、常温でまずいのは駅弁失格。




当日朝の予報。
風が出る予報でしたが無風でした。




会場へ向かう道にて。
勝田全国マラソン専用の規制テープです。




スタートとコースの一部になっている商店街には横断幕が出ています。
毎年お邪魔しています。




会場の石川運動ひろば、テントの花が満開です。




開会式開催中。




立派なステージが組まれています。




演奏は自衛隊の方々。
レース後の表彰式でも演奏していました。
さすがに大会賛歌「君よ勝田の風になれ」はカラオケでしたが。




帰りの特急ときわ80号。
そういえばレース後の写真を撮り忘れました。
時間があったけどお土産買ったりすることもあって、気持ちに余裕がなかったのです。
最近は失速したりして帰りの電車に間に合うかドキドキすることが多くて、レース後に時間的余裕がないような気になってしまうのです。
今回は時間的には十分余裕があったのですが、気持ちに余裕がなかった。




参加賞のシャツ、スマホのカメラなので色が変に写っています。
シンプルで良いデザインです。
残念ながらアイロンプリントですが、印刷面積が小さいので気になりません。




背面、これなら大会で着てもいいですね。
首近くにスポンサー名が入ってたりしたら、ちょっと大会で着る気にはなれないので。







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