勝田全国マラソン完走記(2007年)



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*** 大会データ ***
最寄り駅:JR勝田駅から10分、無料シャトルバスあり。
種目:フル、10km
スタート時刻:フルは11時
制限時間:フルは6時間で計時打切り、また4時間で交通規制解除になり歩道走になる。
参加資格:高校生以上
荷物:預かりあり。100円かかります。
会場トイレ:仮設多数あり(昨年より増えていた。78基→98基)。待ち時間少なし。
売店:ラーメン、豚汁、蕎麦、うどんなど結構出ています。
名産の干しイモも売っています。
スポーツ店の出店も数店あり。
16時過ぎると店じまいするところが出始めるので、制限時間ギリギリでゴールするランナーは要注意。
干しイモは駅でも売っていますので、お土産購入はそちらでもどうぞ。
会場内給水:レース前は特になし。レース後は水とスポーツドリンクを紙コップで飲み放題。
また売店そばで暖かいお茶のサービスあり。

コース:高低差多少あり。ループ状コースで、一部往路・復路がダブっている。形で表せばg。
コース上トイレ:12個所。仮設とガソリンスタンド。
スタート順:タイム順。
ロスタイム:3時間15〜30分の位置からスタートして1分。
コース上給水:11km以降5kmごとに7個所、その他に私設給水あり。
水とスポーツドリンク(銘柄不明)の両方が置いてある。
給食:公設はたぶんバナナだけだったような気が。毎年ほとんど食べないので不明。
スポンジ:12.5km以降5kmごと6個所。
毎年ほとんど使わないけど、今年は2回軽く使った。
私設エイド:沢山あり。プチシュークリーム、チョコ、梅干し、また私設給水もあるし30km以降には(詳細場所不明)テント内でおでんなどを振る舞っている場所があるそうです。
マラソン中におでんって、なんだかウルトラみたい(笑)
キロ表示:5kmごと。35kmからは「あと○km」になる
また、4時間で歩道走になるので交差点などには方向誘導看板が設置されています。
(4時間以降は係員が撤収するので、その看板に従って進む)
そこに「33.5km」などといった半端な数字が書いてあります。
声援:多し。茨城の人は暖かいです。

プログラム:選手名簿兼用の立派なもの。
ゼッケン枚数:前後
ゼッケン番号順:名前順。2次受付選手は10000番からの付与だったようです。
計測:RTタグ。ネット計測と中間点計測(グロス)もある。
GTMailsあり。中間点とゴールの2回送信。
記録証:即日発行。ネットタイムと中間点タイム記載あり。
写真屋:オールスポーツ
着替え場所:あり。ただし、昨年までは体育館でしたが今年からテントになったようですので、荒天時は混雑すると思います。
(使わなかったけど、たぶん体育館より大幅に狭いと思う)

参加者数:いずれもエントリー数ですが、フル5274人、10km5671人、計10945人。
心配していた東京マラソンの影響はなく、喰われるどころか逆にフルが512人増、10kmが417人増でした。
参加費:フル一般3500円(2次受付は4500円)。10km一般3000円(2次受付は4000円)。
(それぞれ高校生はフルで1000円、10kmで500円安い)
参加賞:MIZUNOの長袖即乾Tシャツ。昨年までは半袖でした。
ゴール後、タグと引き換えなので希望サイズがない場合もあるかも。サイズはS、M、L、あとOもあったハズ。私は毎年M。
受付時に完走(乾燥)イモと青汁のサンプルが貰えます。乾燥イモは平切りタイプ。
荷物受取り時にジュースを貰えます(荷物を預けた人だけ)。
昨年はドリンクヨーグルト、今年は紙パックのジュース(数種類ある様子)。

ウエア:ロングタイツ(CW-X)、アディダス蛍光色長袖シャツ、NB高機能帽子、アディダスのグレー手袋。
天候:晴れのち曇り。気温はたぶん10度ぐらい。風は弱い。
招待選手:特になし
シューズ:アシックス GT2100 25.5cm
ダメージ:足全体と腰、背中など、ほぼ全身が筋肉痛。右膝外側に軽い痛み。
黒爪、マメはなし。


フレッシュひたち。
行きは指定席、帰りは自由席で7530円。
バス移動なら半額ほどで済むみたいですのですが渋滞が心配。




駅をおりると案内のボランティアさん。
左が送迎バス乗り場(5台で回転させているそうです)、歩く人は右。
歩いても10分かからない位です。




陣地




閉会式も終わった後の会場。
まだまだランナーは走っています。
曇ってきました。




左が参加賞の完走イモで、右はお土産に買った丸干し乾燥イモ。




参加賞、MIZUNOの即乾長袖シャツ。
今年から長袖に変わりました。
・・・東京マラソン対策かもしれません。



この大会は、8月の北海道マラソンに並んで私の最重要大会です。
ここに出たのは3年前ですが、それ以来この大会以外ではフルの記録が更新できていません。
それもあって、もしこの大会で失敗したらもうその年はフルマラソンの記録は更新できず、そうなると夏の北海道でのスタート位置(タイム順)も後ろのままで不利になることもあって、この大会では嫌でも気合いを入れるしかありません。
というか、この大会は非常に暖かい雰囲気なので自然と頑張れちゃうのですが。
とにかく、勝田全国マラソンは私の大好きな大会です。

私の大きな目標である8月の北海道マラソンが終わると、毎年しばらくのんびりしていることもあって、12月頃からようやく走り込みをはじめました。
まあまあの距離と内容ではありましたが、人一倍頑張った、と胸を張れる程ではなく、まあそこそこの状態でレースの日が近付いてきました。
直前対策で水曜日から4日間も走らず体調管理したのですが、ちょっと風邪ぎみだったので前日にかっこんとうを飲んでおきました。
勝田は、意外と近い。ただし特急にさえ乗ってしまえばですが。
例年通り、1月の頭に特急券を買いましたが、昨年同様行きは指定席、帰りは自由席にしました(計7530円)。
当日は4時半に目が覚めて軽く朝ご飯、6時頃家を出て7時には上野に着き、まずは車中で食べる弁当を買い、7時半発の特急フレッシュひたちに乗り込みました。
スタートが11時と遅いので、車中での腹ごしらえは必要です(会場入りしてからでは遅い気がする)。
昨年は鰻弁当と、走った後に食べようとプチおにぎり5個入りを買ったのですが、結局行きの電車の中で全て食べちゃって、走っている最中に胸焼けしました。
今年はすこし反省して太巻き1本だけにしましたが、少し残そうかと思ったのですが全部平らげちゃいました(口が卑しいので)。
昨年も同じ時刻の列車でしたが、昨年より空いてました。
私の周辺は7分の入りという感じでした。
東京マラソンに喰われて今年は参加者減少かなー、とちと心配でしたが、それは杞憂でした。
結果的には昨年比+900人と増え、10km、フルを合わせると11000人のエントリーがあったそうです。
ちなみに都道府県別では東京が7%弱、茨城が67%強と、圧倒的に地元からの参加者が多い大会です。
車中ではめずらしく眠かったけど、移動中に寝るとせっかく起きかけた体がまた寝てしまうと聞いていたので、眠気を我慢しているうちに勝田駅につきました。8時53分でした。
私は最近単独行動が多く、誰とも待ち合わせをせず一人で走って一人で帰るパターンが多いのです。
でも、以前から「勝田は良いよー」と宣伝というか勧誘というか布教活動(笑)をしていたのに、誰とも合流せずに一人で行動するのはさすがの私でも抵抗があったので、駅で仲間を待って合流しました。
いつもは無料シャトルバス(5台で回転しているそうで、ほとんど待たずに乗れる)で移動しているのですが、今回ははじめて歩いて会場に向かいました。
いつもは更衣室になっている体育館で一人で風から逃げているのですが、今回は気温も低くないし風もないし、会場の片隅に陣取って準備です。
冬場の大会では防寒と現場での手間を減らすという意味で、家からロングタイツを履いて出かけることが多いのですが、今回は気温も低くないし遠距離移動だからタイツ履きっぱなしはちょっと、と思って会場で着替えました。
11時のスタートですから、着替えが終わっても1時間近く時間があります。
みんなはまったりと過ごしていましたが、私は充分にアップしておきたかったので、お先に失礼して荷物を預け(100円かかる)、トイレとアップに向かいました。
トイレは昨年よりも増えていました。
昨年までは体育館が開放されていてそこで着替えと風避けができたのですが、今年は更衣室用のテントが別の場所にできていただけで、体育館の開放は無くなっていました。
風が強かったり雨の時とかは是非体育館を解放して欲しいのですが…。
(ここは毎年風が強い。今年のような微風は珍しい)

ちょっと少なめのアップを済ませ、スタート場所に向かいました。
もっとアップしようかとも思ったのですが、どうも気が乗らなかったので、体の指示に従いました。
アップの時もスタートラインに着いてからも、右のシューズの紐の締め具合がしっくりしなくて、何度も何度もゆるめては結びをくりかえしました。
最終的にはゆるめにしたのですが、結果的にはそれで良かったようです。
スタート場所は商店街です。
商店街の中からのスタートって、私が出た大会の中では青梅と勝田ぐらいです。
地元に溶け込んでいる大会なんだなー、と感じます。
スタートはプラカードに書かれた持ちタイムの所に並ぶのですが、そのプラカード持ちのボランティアさん(女子高生)はフィニッシュ後の記録証発行をするそうです。
私はちょっとズルして3時間15分〜30分の場所に並びました。
スタート5分前、そのプラカードがコース横に外れて、いよいよ号砲が近付いてきました。
この大会が私にとって18回目のフル、何回走ってもフルは独特の威圧感があります。
ましてや勝負を賭けた大会ですからよけいです。
でも、不思議と号砲が近付くと無の境地になるんですよね。
号砲が鳴り、いよいよ勝田全国マラソンのスタートです。
例年は大会賛歌の「君よ勝田の風になれ」を聞きながら商店街を走り抜けるのですが、今年は気合いが入り過ぎていたのか全く耳に入りませんでした。
ロスタイムは昨年同様1分程度でしたが、久々に大規模大会に出たという事と、北海道マラソンのためにグロスタイムで良いタイムを出したい(道マラは持ちタイム順の整列)という気持ちが強くて、スタートラインまでが長かった(結果を見たら1分5秒程度でしたが長く感じた)。
スタートラインを超えてからも全く抜けない混雑でしたが、700m位走れば広い道路に出て抜きやすくなるから焦らない…と言い聞かせながらも、なんだかいつもよりも混雑してペースが遅くて走りにくい気がしました。
それだけ昨年よりも私のペースが上がっていたのかもしれません。

キロ表示は5kmごとなのですが、5km表示を見落としてしまいました。
そういえば道路に白線が引いてあったなぁ、と後で気がつきました。
私はいつも序盤は沿道の声援に手を降る気持ちの余裕がないのですが、今回は序盤から手を振って笑顔で走れました。
ちょっとだけ余裕があったのかもしれません。
10kmポイントを49分12秒(キロ4分55秒)で通過、3時間半ペースと比べてマイナス10秒と、スタートロスを考えれば上出来です。
いつもは「まだ10km」と思うのですが、今回は「もう10km走っちゃって、残りはもう32kmしかない。もっと頑張ってタイムを詰めなきゃ。」という気持ちでした。
日陰に入って風が吹くとさすがに寒いけど、風はほとんどないし日射しも出てきているし、時々長袖をめくって走るぐらいの気温でした。
長袖で走ったのはベストチョイスだったと思います。
最初の給水が11kmなのですが、私はいつもフルの時はウエストバッグの腰にペットボトルの水を差して走っています。
また、小袋に入れた塩とバナナ味のパワーゼリーもいつも持って行きます。
11kmの給水までペットボトルの水を飲みながら走りました。

15km地点を通過、1時間13分43秒(キロ4分54秒)で3時間半ペースより15秒マイナスと、相変わらずいい感じです。
ところが、早くも足が重くなってきました。
私にとってキロ5分というのはかなりの負担です。
練習の20kmペース走でも5分半が目一杯、5分ペースで長く走ったことはありません。
そのツケがもう出てきたようです。
まいったなぁ。

徐々に足が動かなくなってきました。
それでも20km地点は1時間39分01秒(キロ5分04秒)、3時間半ペースより28秒マイナスと、なんとかペースは保っていました。
中間点を1時間44分33秒で通過、私はいつも一回はトイレ休憩するのですが、ちょっと早いとは思いましたが気分を変えるために22km付近でトイレ休憩を入れました(昨年と同じ場所)。
足はどんどん動かなくなってきました。
ストライドも狭くなっているのがわかります。
昨年の勝田の終盤がこんな状態でしたし、昨年11月の多摩川フルでも後半がこんな状態でした。
こうなってくると沿道の声援の有難さが身に染みます。
25km地点は2時間05分15秒(キロ5分15秒)、ついに3時間半ペースより53秒超過しました。
もっとも、走る前から3時間半は無理だと思っていましたので、あとは自己ベストの40分をどれだけ縮められるかだけを考えて走る事にしました。
例年は気温が低くて通り過ぎるスポンジステーションですが、今年は2回程お世話になりました。
暑かったということではなく、少しでも気分を変えたかった。
それだけキツかった。

私は水だけで走り切ることを目標にしています。
とはいっても、今まで水だけ(給食は勿論、スポーツドリンクも飲まない)で完走できたのは2回程度、今回もまた若干の敗北感と共にスポーツドリンクに手を出してしまいました。
それどころかバナナも1回食べちゃった。
さらに、持って行ったパワーゼリーも補給、もう一度タガが外れたらどこまでも行くというパターンです。
これが効いたのか、それとも単にリズムなのか、33kmあたりからストライドが少し戻ってきました。
昨年苦労した坂も力強く登れます。
35km地点は2時間59分34秒(キロ5分26秒)、3時間半ペースより5分22秒超過と数字は悪いのですが復調しつつあるので希望が出てきました。
3時間半は無理でも35分を狙えるかもしれない。

あと5kmの表示がありましたが、何を勘違いしたのか時計に38kmとメモリーさせてしまいました(42km-5km=37km、走行中はこんな引き算も出来ない)。
1kmの誤差がある訳ですから、時計が表示したゴール予想タイムは3時間31分48秒、単純な私はこれで俄然やる気が増してきました。
足はかなり痛みますが、体が動くようになってきました(ストライドが元に戻ってきた)し、さあここからスパートです。
でも、あと4kmの表示を見てすぐに自分の勘違いに気がつきましたが、もうタイムがどうのこうのではなく、頑張るだけです。
昨年あんなに苦労した残り数キロですが、今年はかなり頑張れました。
フルマラソンでラストスパートできるのって気持ち良いですね。
最後はキロ5分を少し切るペースでゴールに駆け込みました。
ネットタイムは3時間36分05秒でした(珍しく自分の時計との誤差がゼロだった)。

ゴールしてから何杯もスポーツドリンクを飲んで、ようやく一息。
荷物を受取って着替えもせずにロングコートを羽織って、まずは腹ごしらえに向かいました。
けんちん蕎麦、うどん、焼きそば、豚汁など、色々とあるのですが今年はカレー蕎麦にしました。
蕎麦好きからは邪道扱いされているカレー蕎麦ですが、私の好物の一つです。
ちょっと辛めで美味しかったです。(400円でした)
(私はうどんは基本的に食べない。鍋焼うどんとすき焼の後のうどんは例外)

陣地に戻って着替えていたら、5本指ソックスの親指が両方とも穴が空いていました。
ちゃんと爪を切ったし、切った後やすりで手入れしているんですが、最近靴下の寿命が短くて不経済で困ります。
そのあと仲間のゴールシーンを撮影に向かいましたが、なかなか上手く撮れないもんですね。
参加賞は長袖シャツと完走イモですが、これは平たく切ったタイプで、私はいつも丸干しタイプを土産に買って帰っています。
スタートから5時間半近くになると会場の土産物屋は店じまいしはじめていますので、お土産は前もって買うか、終わってから駅でも売っていますから、そちらで買うのもいいでしょう。
・・・干しイモなんて近所のスーパーで売ってる、という声もあるでしょうが、せっかく来たのですから茨城県にお金を落として行きましょう。荷物が重くなるけど。



やはり、今の私では3時間半は遠く及ばなかった。
それは走る前から分かっていたので、それはショックではありません。
1年ぶりにフルの記録が更新できた(4分51秒と微妙な数字だが)ので、まあ及第点は上げられるかなー、と思います。
自己ベストが更新できて良かったと喜ぶ気持ちはほとんどなくて、無事に終わってホッとした というのが本音です。
1年頑張ってたった4分51秒の更新かと思うと物足りない気もしますが、終盤に復活して足が戻ってきたのは大きな収穫です。
今の自分の力は出し切れたと思うし、じわじわと充実感が湧いてきているところです。

また、来年戻ってきます。
今年より少しだけ速くなって。
沿道の皆さん、大会関係者の方々、交通規制でご迷惑だったであろう多くの方々、ありがとうございました。


<<データ>>

〜10km 49分12秒(キロ4分55秒)、3時間半ペースより10秒マイナス
〜15km 1時間13分43秒(キロ4分54秒)、3時間半ペースより15秒マイナス
〜20km 1時間39分01秒(キロ5分04秒)、3時間半ペースより28秒マイナス
中間点  1時間44分33秒(スタートからのペースは4分57秒)

〜25km 2時間05分15秒(キロ5分15秒)、3時間半ペースより53秒超過
〜30km 2時間32分06秒(キロ5分22秒)、3時間半ペースより2分51秒超過
〜35km 2時間59分34秒(キロ5分26秒)、3時間半ペースより5分22秒超過
〜ゴール 3時間36分05秒(キロ5分05秒)

(35kmからゴールまでの詳細)
〜37.195km(あと5km) 3時間10分51秒(キロ5分08秒)
(3時間半ペースより5分44秒超過)

〜39.195km(あと2km) 3時間21分13秒(キロ5分11秒)
(3時間半ペースより6分09秒超過)

〜ゴール 3時間36分05秒(キロ4分57秒)


全体ではキロ5分07秒
前半:1時間44分33秒(キロ当たり4分57秒)
後半:1時間51分32秒(キロ当たり5分17秒)
後半は前半より6分59秒(キロ当たり20秒)遅い

   はじマラBBS


かめ
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