参加賞のタオルと布袋。 陣取った土手の上より撮影。 左のテントが荷物置き場。 スタートラインはこの左手で、右手方向(下流)にスタートします。 時間が経って人も増えてきました。 |
6月だから暑いだろうし湿度も高いだろう、それを承知の上で出た大会でしたが35kmリタイヤという結果に終わりました。 六無月東京喜多(北)マラソンは北区ラジオ体操連盟健走会が主催する大会でフルとハーフがあります。 場所は北区、南北線の王子駅からバスで5分の荒川河川敷。 前回の参加者がフル・ハーフとも700人づつ程と少人数な大会です。 6時33分に家を出て最寄り駅の王子駅についたら、ランナーらしき人達がいたので後ろをついて行きバスで数駅、バス停から数分で会場に着きました。7時40分でした。 小規模大会らしく大会案内はB4の紙1枚(誤字数カ所あり)で、その紙のはじっこがゼッケン引き換え券になっているのですが、自分で(ハサミで)切り取ります(ミシン目などはありません)。 その引き換え券に200円不足と書いたハンコが押してあったので私の支払いミスかな、と申し訳なく思っていたのですが、主催者とランナーズとの間の行き違いがあったようで、ほとんどの人が受付で200円払っていました。(200円は通信費だそうですが、ランナーズの手数料も200円なので混乱したらしい) 小規模大会なので設備面は期待していなかったのですが、更衣室もあるし荷物置き場はテントだし、なかなか頑張っていました。 仮設トイレも用意してありましたが、男の小用は空いていましたが、個室(大の方、女性)はかなりの列になっていました。(ちと数が足りないような気が) 今回はスーパー銭湯(場所がうろ憶えなのですが、たしか赤羽)との提携があって、銭湯までの送迎バスが来て、しかも料金は1050円(普通なら2100円らしい)とお安くなっていたので、ひと風呂浴びてビールなどを飲みたい人にはもってこいです。 参加賞は布袋(大きさが微妙に半端)、てぬぐい(走る前なのに完走と書いてある)です。 ゼッケンは珍しい事に布製で、私は初めて布製ゼッケンをもらいました。 計測は上位20名のみ主催者で計測、それ以外は計測はありません。 ただゴール地点に時計は設置してあります。 終日曇り、降水確率40%の予想でしたが雨は降りそうにもありません。 土手にシートを広げて着替えて、ニューシューズのヒモを絞めます。 アシックスのゲルフェザーの旧モデルをセールで買ったのですが、今日はじめて履きます。 といっても全く同じモデルをすでに愛用しているので、試運転しなくても不安はありません。 と言いつつも、ヒモの締め具合が気になってしまったので、やっぱり一度使ってからじゃないと駄目ですね。 今回は1人なので暇です。 することがなくなって、すぐ横の荷物置き場のテントに荷物を置いてうろうろしていたら、なんとbarmyさんがいました。 えぇっ、出てたんですか??。フルですか??。 いや、なんと私の応援に来て下さったそうです。ありがたや。 自転車でここまで来たそうで、15km地点で待っているとのことでした。 軽くアップをしているうちに開会式の時間です。 普段は開会式に出ないことの方が多いのですが、なにしろ小規模大会ですので主催者に敬意を、と思って出ました。 と言ってもステージがある訳でも無く、コースの上で行われる開会式です。 会長の挨拶の後、ラジオ体操第一。 指導してくださる女性はラジオ体操のA級ライセンスを持っているそうです。(会長がそう言っていた。本当にそういう資格があるらしい。) 真面目にラジオ体操するのは何十年ぶりだろうか。 マラソンをしていなかったらラジオ体操なんてすることのない人生だったろうな。 などと考えている内にラジオ体操の音楽が聞こえてきました。ちゃら〜ん♪ ラジオ体操も真面目にやると結構いい運動になるもので、終わった時はさっぱりしました。 終わると同時に拍手。 ところが、またまた音楽が。あー、ラジオ体操第二もやるのね。。。 ラジオ体操第二はあまりなじみが無かったので、あちこち忘れていましたが、なんとかこなしてからスタートラインに移動します。 って言ってもスタートラインで体操してたので、ちょっと後ろに下がるだけです。さすが小規模大会。 スタート前に説明と注意がありました。 まずコースですが、下流に6.2km行って折り返してスタート地点に戻り、こんどは上流に4km程行ってまた折り返してスタートに戻ると21.0975km。 ハーフの部はこれで終わりですが、フルはこれを2周回します。 フルは2周回目はたすき(ピンクのビニールひも)をかけてはしります。 上流の方はトイレが少ないけど土手の上を走る場所があるので景色は良さそうです。 消防署からの注意で関門(ハーフポイントで2時間45分など)はきちんと守るように言われたそうで、たぶん今までは多少の遅れは黙認していたのかもしれません。 それから、土手を超えて一般道には出ないように言われました。 以前、土手を超えて救急車を呼んだランナーがいて消防署から怒られたそうです。 (勝手にランナーが救急要請したりするのはマズいらしい。主催者が管理しろってことですかね) マラソン大会を主催するのも大変ですね。 さあ、9時30分、スタートの時間です。 号砲が鳴り、ボランティアさんやハーフのランナー(ハーフは15分遅れ)の拍手の中、走り出します。 拍手に送られて走り出すのはめったにできない経験、気持ち良いもんですね。 人数も少ないし、走りやすいです。 キロ表示は2kmごと、給水は水のみ、給食は33km地点でバナナ3分の1のみです。 先日のEKIDENカーニバルでやまちゃんに教わった通り、骨盤を前傾、足は後ろでさばく、を意識しながら走りました。 最近、腕振りが不自然なのか走ると左肩がこるのですが、今回は自然な動きが出来たようでほとんどこらずに走れました。 下流の折り返しを過ぎてスタートラインに戻ります(これで12.4km)。 キロ6分のペースのままです。 今回のテーマは「倒れず 歩かず あきらめず」、目標タイムはキロ6分+トイレ休憩で4時間15分。 もうちょっと速く走りたいけど、いつもなら乗ってくる距離だけど、イマイチ調子が出ません。 15kmで移動自転車エイドのbarmyさんからレモンをいただき、上流の折り返し(16.7km)を過ぎてまたbarmyさんエイドに戻り、今度は水を頂きました。 18km付近でトイレ休憩をすませた後、走りながら「ハーフでリタイヤしたらbarmyさんびっくりするだろうなぁ。あ、電話番号知らないしリタイヤしても連絡できないか。」などと考えながらも無事にスタートラインに戻ってきました(これでハーフのランナーはゴール)。 フルのランナーは2周回目の目印のたすきを掛けて走ります(たすきと言ってもピンクのリボンを輪にしたもの)。 もう一度下流の折り返しを目指して走っているうちに暑さのダメージがこたえてきました。 今回の暑さ対策は帽子だけの予定だったのですが、念のためウエストバッグに手ぬぐいとネッククーラーを入れておきました。 ちょっとしんどくなってきたので、早くも手ぬぐいを取り出してコース脇の水道で濡らして頭からかぶりました。 手ぬぐいよりもネッククーラーの方が利き目があったかもしれない(保水力が高い)。 失敗だったけど、実は帽子以外の暑さ対策はしないで走るつもりだったので、すでに想定の範囲外の状態です。 もうこの時点で暑さに負けています。 28km付近でbarmyさんからきりりと冷えたスポーツドリンクを頂きましたが、一気に飲むのは勿体ないのでちょっと飲んで腰のホルダーにしまいました。 まだ先は長い、なるべく公設給水でしのいで走ろう。 と思ったのに、我慢できずに少しづつ飲んで走りました。 またスタートラインに戻ってきました。 これで33.5kmです。 もう時計は見ないで走っています。 タイムは気にしない、いや、気にする余裕は無い。 完走だけを目指して走りました。 でも余裕はなかったけどリタイヤする気持ちもありませんでした。 ここまで来たら、絶対に完走できる自信があります。 あったのですが。 小規模大会らしく、33kmから一人旅になりました。 私はいつもはマンモス大会ばかりなので、前後にランナーがいないのはなんだか不思議な光景です。 後で時計を見たら、10km以降かなりペースは落ちていたのですが、走っている時は全く逆の感覚で、むしろスピードアップしているように感じていました。 35km付近の給水所にたどりつきました。 しかし、コップには3分の1ほどしか水が注がれていないのが見えました。 あ、やばい。水切れかな。 ここの給水所は、ワゴン車に大きな水のタンクを積んで、コースの中央に駐車しての給水です。 近くに水場がないので、車の水が切れたら終わりです。 近付くと係の人が「帰りはたぶん水が無くなっているので、今飲んで行って」と言っていました。 ここの給水所は帰りの給水所も兼用している(だからコースの中央に駐車している)ので、この先ゴールまで7km無給水で走ることになります。 (この先は給水所もコース脇の水道もありません) 一度は給水所を通り過ぎて先を目指したのですが、100mも行かない内に足を止め、時計も止めました。 3時間40分51秒、35km付近、リタイヤ。 はじめてのリタイヤです。 Uターンして、とぼとぼと給水所に戻り、後続ランナーに申し訳ないと思いながら2杯頂きました。 でもコップ3分の1ですから全く足りません。 1人でゴール向かって歩き出しましたが、なんだか足を止めたとたんにダメージがまとまって襲ってきた感じです。 少しだけ残しておいたbarmyさんのスポーツドリンクもすぐ空になり、このままじゃマズイ、と思っていたら水飲み場を発見。 今考えれば、ここの水道で給水所をやれば水切れにはならないんだけど、たぶんコース幅が狭いとか、なんか理由があるんでしょう。 ここでbarmyさんのスポーツドリンクの空き瓶に水を入れて、持参してきた塩をなめながら(走っているときも塩はなめていた)歩いていましたが、どんどん体がおかしくなってきますし、すでに水も空です。 ヤバいなー。係員はおろか、ランナーもいない。 「倒れず 歩かず あきらめず」の2つはすでにペケだけど、せめて倒れるのだけは避けたい。 barmyさん、どうしているかな。 「遅いなー。来ないなぁー」って思いながら心配しているんじゃないかしら。申し訳ない。 ゴールはまだかな。 どこかに水道なかったかな。 と思っていたら、barmyさんが後ろから自転車で追い掛けてきてくれました。 話している内にだいぶ気がまぎれてきたのですが、今度は両腕がしびれてきました。 うわー、まずいぞ。ゴールもまだ先だし。 幸いbarmyさんが私の為に取っておいてくれたレモンを頂き、アミノバイタルのゼリーもいただいているうちに、なんとか痺れも治まってきました。 そのうちに、ようやくゴールが見えました。 歩いてゴール、完走証を渡されそうになりましたが「いや、リタイヤです」と言ったら「あら、じゃそっちね」と言われて受取ったものが33.5kmの完走証です。 そうなんです、この大会はフルのランナーが中間点や33.5km以降でリタイヤしたら、そこまでの完走証をくれるシステムなんです。 つまり、私は35kmリタイヤながら大会としては33.5km完走なんです。 ・・・まあ、完走証と言っても名前もキロ数も自分で書くのですが(キロ数だけは鉛筆で書いてあった)。 ゴールのあと、たすきを回収され、バナナと林檎とポカリスエット缶を頂きました。 土手に座り込んでポカリを飲んだりbarmyさん差し入れのチョコをむさぼり食っているうちに、手の痺れはほぼ消えていました。 でも、いつもなら濡らした手ぬぐいで体を拭いて、靴下も履き替えてさっぱりするのですが、今回はシャツを着替える気力しか残っていませんでした。 結果は不本意でしたが、全体的に暖かい印象の大会でした。 水切れだけが残念。 3時間40分時点での水切れでは後続ランナーが可哀想です。というか危険です。 フルの制限時間が6時間と長いだけに、なんとか改善してほしいです。 次に出る時は、ペットボトルを持って水道のあるところで水を詰めて走ろうと思います。 都内のフルマラソンは貴重なので今後も続けてほしい大会です。 参考:北区の気温、12時:24度、15時:27度 東京の最高湿度:66% |