2006東京喜多(北)マラソン



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受付風景。
正面の橋脚の裏がトイレ、荷物置き場は土手の左上にあります。
スタートは橋の向こう(左側)から右側(下流)に向かって走ります。



参加賞のタオルと布(ナイロン)袋。
袋は昨年より大形になって簡易ナップザックにも使える形です。
シューズはゲルフェザーFT、そろそろ寿命かな。
しかしキタネー。洗濯しなきゃ。



紅白のテントは荷物預かりテントですが、陣地にしている人多し。
警備員さんが荷物を守ります。
会場までの道や、コース上に2つある折り返し地点にも警備員さんがいました。



スタートライン。
スタートとゴールの他にも3回ここを通過します。
(上流と下流に1つづつ折り返し点があるコースを2周します)
給食はここだけでした(バナナのみ)

*** 大会データ ***
種目:フル、ハーフ、10km、5km(小学生以上が出られる珍しいフルです)
参加者数:フル、ハーフとも各700人台らしい(その他種目は不明)
制限時間:フルは6時間、関門は中間点2時間45分、33.5km地点4時間50分。その他種目は不明。
最寄り駅:JR線王子駅からバスで15分ぐらい
ゼッケン:普通のゼッケン1枚(胸)、昨年は布ゼッケンだった
参加賞:手ぬぐい、布袋、ゴールするとポカリ350ml缶とバナナ、林檎が貰える
参加費:4200円
荷物:貴重品以外のみ預かりあり、着替えテントあり
トイレ:仮設8〜10基?(数え忘れました)、男子小用と個室の2種類、個室はやや混んでいた
給水:おおむね2.5kmおき。内容は水のみ。給食はバナナ。
キロ表示:2kmごと
計測:今年からRCチップ導入(昨年は上位者のみ人力計測)、グロスタイムのみ計測
記録証:ゴール後即日発行、タイムはグロスタイムのみ記載
写真屋:なし
ウエア:薄墨ランパン、ノースリーブアイスタッチ白シャツ、帽子。
天候:曇り時々晴れ、風あり。気温は9時で19度
シューズはゲルフェザーFT。そろそろ寿命。
私は市民ランナーとして5年目になりますが、16回目のフルです。
この大会は昨年に続いて2回目、8月末の北海道マラソンに向けて暑熱順化練習の為に出ているのですが、昨年は35km付近の給水所で水が無くなり、残り7kmを無給水で走るのは無理と判断してリタイヤした大会です。
(昨年は35kmの給水所から先には給水はなかった。
 また、ここが折り返してきた後の最後の給水(40km付近)を兼用している)
ちなみにリタイヤしかかった大会は沢山あるけど、実際にリタイヤしたのはこの大会だけです。

早起きは苦手なのですが、5時5分に目覚ましより早く目が覚めました。
天気は曇り、気温は低め、体調よし。
最近は練習方法を変えて、走行距離にこだわらずに質重視に変えたのはいいけど、なかなかLSDが出来なくて、5月に長めに走ったのは30km走1回だけです。
ちと不安です。が、LSDの回数が多くても失速するときはするし、とにかく完走して昨年のリベンジと道マラに向けて自信を付けたい、そんな位置付けです。
6時46分に家を出て、JR王子駅着が7時45分、そこからバス(ランナーで混雑していて1台目には乗れなかった)で移動、会場に着いたのが8時10分でした。
昨年はB4サイズのパンフレットがあったのですが、今年は資料は全くなし。
唯一の資料はゼッケン引き換え券のハガキで、このハガキは受付けした時に「済」のハンコを押されて返されます。
資料と言ってもスタート時間程度しか書いてないし、コースの説明とかは開会式で聞くしかないのですが、結構それだけで十分だったりします。
仮設トイレは橋脚の裏側と隠れた所にありますが、これは表から見えない方が女性にとってはいいでしょう、という配慮だそうです。
個室の方はやや混んでいましたが、まあ仕方がないでしょう。
荷物は指定された番号のテントに置くだけでゼッケンとの照会などはありませんが、走っている間に盗まれないよう監視してくれているようですし、小規模大会の割には充実しています。
そういえば会場までの道の途中に警備員が配置されていましたし、今年は35km過ぎにも給水所があったしキロ表示も2kmごとだし、色々頑張っています。
この大会はラジオ体操連盟が主催しているので走る前にラジオ体操があります。
それと開会式で諸注意があるので、いつもは開会式に出ない私ですが、ここでは必ず出るようにしています。
スタートは9時半ですが開会式があるのであまりノンビリはしていられません。
着替えてトイレを済ませて軽くアップしたら、もう集合のアナウンスです。
会長の挨拶で知ったのですが、大会名が水無月ではなく六無月(むなづき)なのは6月は梅雨でマラソン大会がない(少ない)から名付けたそうです。
また、2台の救護車で巡回するから具合が悪くなったら芝生に座って待っていて欲しい、救急車を呼んだりすると大会が中止になる(来年の開催が出来ないという意味かな?)といった注意がありました。
救急車云々に関しては、富士北麓で「前科者」の私としてはちょっと他人事ではないし、昨年のこの大会でも最後はかなりヤバイ状態になっていたので、改めて安全に完走第一、と気を引き締めました。
ちなみに腰のウエストバッグには水と飴玉2つ(使わず)、アスリートソルト(塩の錠剤)を入れていきましたが、ビニールの小袋に入れておいたアスリートソルトは溶けていました・・・。ひょっとして入れたまま洗濯したのかな・・・。
今回、これは失敗でした。最後に塩を一なめできたら結構気分がリフレッシュできたと思う(溶けた塩をなめる程、追い詰められはしなかった。)

その他の注意として、給水は2.5km程の間隔であること、キロ表示は2kmごとにあるけどイタズラで捨てられることがある、昨夜もバイクの集団が入り込んで花火をしたりして警官を呼ぶ騒ぎになった、私は夜通し見回っていた、などの話がありました。
大会を開くのって大変なんですね・・・。
昨年同様、河童天国赤羽店という温泉の協力で、ランナーは割引料金の1050円で入浴できるそうで、バスで迎えにきてくれるし着替えずそのままバスに乗っていいそうだし軽い食事もできる(当然別料金)ので、興味ある方は行ってみて下さい。

会長の挨拶と注意の後は、恒例のラジオ体操です。
指導は昨年同様ラジオ体操連名の幹部の女性です。
みんな真面目にチャラーンと音楽にのってラジオ体操、やっぱ日本人はラジオ体操だろ。
終了と同時にご指導頂いた方へ大きな拍手が沸き起こりました・・・甘いな、お前ら。
このあと、まだラジオ体操第二が待ってるんだよ(爆)
ラジオ体操第一で燃えつきちゃったらダメなんだわ。

なれないラジオ体操第二ですが、ぎこちなくも無事終了。
あとはスタートを待つだけです。
今回は遠慮して後ろの方からにしました。
今年からRCチップ導入で全員の記録を測定し、完走証も即日発行(昨年は白紙の完走証を渡されて終わり)となりました。
気温はたぶん19度ぐらい、天候は曇り、風は上流方向に弱く吹いています。
号砲と同時に、まずは下流方向の第一折り返しを目指します。
スタートロスは30秒程度、関係者の方々やスタートを待つハーフのランナーの拍手の中を走り出すのは気持ち良いもんです。
コースは、江北橋を下流に走り堀切橋付近で折り返し、スタートラインを通り過ぎて岩渕水門先で第二折り返し、そしてスタートラインにもどって、これでハーフです。
フルのランナーはここでたすき(ピンクのビニールヒモ)を受取って同じコースをもう一度走ります。
高低差は上流側で土手に上り下りする場所があって、フルでは2回走ることになります。

2km11分38秒、ペースはキロ5分50秒ぐらい、あまりのんびりするのもどうかと思って少しペースアップしましたが・・・なんだかガスがたまっています。
お腹の調子が万全ではなかったようで、こっそりとガス抜きをしながらの走りです。
(汚いなー、この先も同じような話が出ますのでお下品系が苦手な方は注意)
徐々にペースは上がり8km手前ではキロ5分27秒あたりまでになったのですが、早くもトイレに行きたくなって8km過ぎでトイレ休憩。
この大会、トイレは多いので安心です。
しかし、いつもは折り返し前後でのトイレ休憩になるのに、まだ10kmいってないよ・・・。
嫌な予感がしつつ、10kmを57分弱で通過、昨年のような暑さはないものの、上流側に向かって走ると追い風になってランナーにとっては無風になり、そこへ太陽が照りつけると一気に暑くなります。
幸い、ほとんど曇っていましたので路面からの照り返しなどはなかったし、この時期にしては実に走りやすい天候といえるでしょう。でも暑く感じた時もありましたが。

15kmあたりから水色のシャツの女性が同じようなペースで後ろを走っていて、このまま競いながら走れたら良いなと思ったのもつかの間、その人は中間点手前でスパートして遥か先に行ってしまいました。
私の方は、なんどもガス抜きをしたにも関わらず、どうもすっきりしません。
「出口付近」でなにやらゴロゴロという雷のようなのが聞こえてきます・・・別に下痢している訳じゃないし腹痛も感じてないのですが。
結局、何回もガス抜きをしてもダメでしたし、このままだと気体を抜く作業中に固体がしゃしゃり出てくる事故が発生しかねないし、なにより走りに集中できない。
中間点は1時間59分で通過、ハーフの人達はここがゴールですから、これから先は急にコースの人口密度が下がります。
出産問題ですが、何度も考えた末に、我慢せずタイムロス覚悟で個室に入り、「出産」することを決意しました。
小用ならば空いている可能性が高いけど、個室は先客がいるとだいぶ待たされますから、大幅タイムロスの危険大です。
この気温なら4時間は切れる、あわよくば自己ベストは無理でもそれなりの好記録を、という希望は水泡に帰しますし、そうなったら完走するモチベーションが一気に落ちて、またリタイヤの危険もあります。
なにしろ、この大会はスタートラインを何回も(スタートとゴールも入れると計5回も)通り過ぎるので、実にリタイヤしやすいんですよ。
でも、このままの状態でもいられないので、車椅子体験コーナーのところのトイレに入ろうとしましたが、なんとトイレが故障中。
幸い「陣痛」の波はまだまだ弱いので、次に見つけた分娩室、じゃなくてトイレの個室に入りました。
マラソン中に出産するのは初めてです。
「神(紙)に見放されたら、自らの手でウンを掴め」、といいますが、幸い紙様は1ロールおいてありました。
液体と気体が勢いよく出た後、出産が始まりましたが、玉のような男の子と言いたい所ですが、なんだかあまり元気なさそうな感じで、キレもイマイチ。スッキリとは程遠い感じ。
もっとじっくりしたかったけど、マラソン中だし、それでも固体、液体、気体を大量に放出してコースに戻りました。
だいぶ楽にはなりましたが、まだちょっとスッキリしきれない。

一往復して戻ってきたスタートラインが中間点(ハーフのゴール)ですから、それ以降の2km、4kmという表示はハーフ+2kmということになります。
つまり2往復目の2km表示は約23kmということになるのでしょうが、なんだか混乱してこのあたりからは時計は見ないようにしました。
個室に入っている間に、さっきの水色の女性はずいぶん先にいってしまったのですが、なにしろ小規模大会だし折り返し側を見ていれば見つかるはず。
なんとか見つけて、できれば追い付くことでペースアップしようと思い探しながら走っていましたが、2回めの下流側折り返しの手前で背中が見えました。
そこから並ぶまで時間がかかったけど、一度近付いたらあっけなく抜けました。
向こうはだいぶペースがおちていたようです。場所は30kmあたりだと思います。

そしてまたスタート地点に戻ってきました。
ここが33kmあたりで、バナナの給食がありますが、私は無給食で走りました。
さあ、この先35km付近の給水所の先の土手が昨年のリタイヤポイントです。
倒れない程度に頑張って、今年こそ完走せねば。
今年から37km付近の水門にも給水があることは1往復目で分かっていますし、今年は気温が低めのせいか(それでも暑い)多めに水を準備してくれたせいか、水切れの心配はなさそうです。
気温低めといいながらも、それでも6月ですから暑い時もあります。
特に上流に向かって走る時は風向きの関係で無風(追い風なので無風に感じる)になって、こんな時に限って太陽が顔を出して(ほとんど曇っていた)、そうなると顔から汗が吹き出ます。
ただ、昨年のように路面からの照り返しはなかったので、とにかく今年の走りやすさは例外的だと思います(なにしろ6月ですから暑くて当然です)。

いよいよというか、ついにというか、昨年リタイヤした35kmの給水所にきました。
昨年は水が無くなりかけていましたが、今年は潤沢のようです。
腰に付けたペットボトルにもまだ水が残っています。
身体もまだ大丈夫、勿論足はかなり痛んできていますが、そりゃ35kmも走れば誰だって辛いのは当たり前です。
飲む分と身体に掛ける分と2杯の水を取るランナーもいましたが、私は自前の水を持っているし、あまり水をつかうと後方ランナーが水不足になる危険がある(この近くには水源がないので、給水用の軽トラックの水タンクが空になったら給水は終わり)ので、1杯の水を半分飲んで残りは頭からかけました。
冷たくて気持ち良い。
さあ、気合いを入れて昨年リタイヤした土手への上り坂を走り、遠くに見える水門めざして走ります。
もう33km以降はほとんど一人旅、追いこすのは歩いているランナーばかりです。
最近は大会の前日に食べ過ぎて胸やけすることが多いのですが、今回はうまく調整できました。
が、このあたりから多少胸やけを感じました。
水の飲み過ぎかな?

今回のように、同じコースを2周するのは飽きるから精神的にキツイという面もあるけど、今回は逆に助かりました。
変化の乏しい河川敷、私は谷川真理ハーフ、荒川市民、タートルなどで、もう10回以上は走っていますが、何回走っても橋とか水門とかの位置関係が頭に入りません。
今回は1周目でトイレとかの位置が確認できたのと、なによりも昨年リタイヤした場所から先の長さを身体で感じながら走ったので、2周目でのペース配分が楽になりました。

土手を上がって水門を通過、かなりキツかったけど折り返しから後は向い風になって楽になる(結構暑かった)と自分に言い聞かせながら走りました。
ようやく最後の折り返しを過ぎました。
もうここまで来れば大丈夫だという気持ちと、昨年リタイヤした35km地点からゴールまでがやたらと長かった記憶からまだ先は長いという気持ちがごっちゃになっていました。
時計は中間地点以降見ていません。
だいぶ身体もへたばってきたけど、ストライドはそんなに落ちていません。
結構しっかり走れているじゃん。
最初は完走だけを目指した大会でしたが、思わぬ低気温で良い数字が狙えるかもというスケベ心が出て、でも腹がおかしくてトイレ休憩、なんだか訳が分らないけど、4時間を切れたら嬉しいな。

ゴールは橋の下ですが、どの橋か良く分りません。
次の橋かな、その先かな。
昨年、リタイヤしてとぼとぼ歩いた場所を今年はしっかり走っています。
気温に恵まれただけですが、走り続けるのってこんなに充実することだとは思わなかった。
ゆるやかな上り坂を上ったら、坂の向こうにゴールが見えました。
うれしかった。もうすこしだ。
ゴール直前に時計をみましたがすでに4時間は過ぎていました。
強風に悩まされた3月の荒川市民が4時間4分、せめてそれを切りたい。
ゴールに駆け込んで時計を見たら4時間1分9秒でした(グロスは45秒ぐらい)
いやー、タイムはちょっと不満だけど、とりあえず走り切っれた。

ゴールしてから完走証をもらい、バナナ、林檎、冷えた缶入りポカリをいただき、あーようやく終わりました。


自己評価点数:
歩かず最後までしっかり走り切れた
気温が予想より低めだった割にはタイムが悪かった
給食を取らずスポドリも飲まず水のみでフルを走り切れたのは初めて
65点、合格。

マラソンは完走しなきゃダメなんだ。しみじみそう感じた。
とにかくゴールしなきゃいけないんだ。
(できれば走り続けて)
反省点:
曇りでも太陽をなめたらいかん。
たとえ薄くでも日焼止めは足にも塗るべきだった。(特に裏側)
かかとの上が真っ赤になった。
二の腕の裏も塗り忘れてヒリヒリ。
半袖シャツなら問題なかったんだろうけど、今回のようにノースリーブの場合は二の腕の裏も日焼対策しましょう。


2kmごとのペースです。
8km過ぎに小用でタイムロス、23km付近の落ち込みは個室にこもっていたせいです。
   はじマラBBS


かめ
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