第21回 長野マラソン(2019年4月21日 フル)

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****** 大会データ ******

----- 大会寸評 -----

長野オリンピックを記念して作られた大会ももう21回、権利の関係で「長野オリンピック記念」の冠は使えなくなったが長野の春の風物詩としてすっかり定着している。
仮装不可、完走者全員に陸連記録が自動的に認定される(陸連登録していなくとも陸連記録として残る)、制限時間は初心者にはやや厳しめの5時間など意外と硬派な大会ではあるのだが、春の長野というソフトなイメージと女性にとっては高めの5時間制限のせいか、昔から女性ランナーにも人気がある。
エントリーもホテル取りも瞬殺で参加までのハードルは高く、時期的にベストタイムも狙えないが、沿道の応援の暖かさ・走りやすいコース・しっかりした運営など、毎年出たくなる大会。
是非一度、出場してもらいたい大会の一つ。

----- 概要 -----

種目:フルマラソンのみ
最寄り駅:北長野駅から徒歩20分強、駅のホームから改札までは結構混む。
スタート時刻:8:30と早め。
参加者数:参加者数:定員10000人、受付率91.1%。
完走率:85.45%、5時間制限のせいか9割を切ってます。
制限時間:5時間
関門:あり。
参加資格:18歳以上(高校生除く)
受付方法:前日受付のみ。
事前送付が普及した今では前日受付のみというのは時代遅れであるが、宿泊客誘致や受付会場でのブース出店なども大会の一部(主に資金面で)であろうから、おそらく今後も変わらないのではないか。

----- コース・計測 -----

計測方式:ランナーズRTタグ(ゼッケン裏)。
計測内容:5kmごと、中間点、フィニッシュ。ネットタイム計測あり。
記録検索:あり。ランナーズアップデートと応援ナビ。充実してます。
記録証:後日郵送。
ペースセッター:3時間から5時間まで15分刻みと、すごい充実度です。
ゼッケン枚数:全員2枚
ゼッケン番号順:持ちタイム順。

コース:長野運動公園発、長野オリンピックの各施設(エムウエーブ、ビッグハットなど)を巡りながら長野オリンピックスタジアムでフィニッシュ。
高低差はさほどないので、気温が低めならいいタイムも出そうな気がする。
コース上トイレ:仮設トイレやコンビニなど、30カ所前後ある。
相当充実している。
アップ場所:会場周辺に指定場所あり、陸連登録有無で場所が違う。
キロ表示:1kmごと。

スタート順:ブロック順(持ちタイム順)、持ちタイム4時間弱でFブロックだった。
ロスタイム:Fブロック先頭で2分半。
給水:16箇所、たっぷりあります。全箇所に水とスポーツドリンクあり。
置いてある順番まで参加者案内に書いてあり親切。
スペシャル給水:あり。ただしエリートのみ。
給食:バナナ(半分に切って剥いてある)、塩飴、まんじゅう、梅干し。
私設エイド:それなりにある。
スポンジ:4箇所。
スタート前給水給食:水がありました。
ゴール後の飲食サービス:500mlのアミノバイタル、粉のアミノバイタル、梅干しおにぎり。

----- 環境 -----

声援:沿道の応援は多く励みになる。また前日は駅前広場で各種イベントがあるなど、歓迎ムード満点。
仮装:仮装禁止です。意外と硬派なのです。
帽子の上に耳をつけた程度の人はいましたが、それもどんなもんかしら。
参加賞:Tシャツ
完走賞:完走メダル、フィニッシャーズタオル。
参加費:10800+手数料556円。

荷物預かり:印刷済みの紙タグを荷物につけて、予備の紙札を荷物の中に入れる(タグが外れた時の本人確認用)。
荷物にタグ付けるだけなので、荷物は一つにまとめる必要があります。
複数荷物になる人は大きな袋に入れてまとめましょう。
着替え場所:あり。使わなかったので混雑度は不明。

会場トイレ:仮設多数。数も十分。
プログラム:立派な冊子と当日の案内が事前郵送、当日に選手名簿。
写真屋:オールスポーツ。
招待選手:多数。
ゲストランナー:高橋尚子さん。Qちゃん目当てで出場した人も多かろう。
気温など: 曇り時々晴れ、ほぼ無風。
気温はスタート時10度、10:40 14度、13時 16.8度、13:30 19度。
予報ほどは上がりませんでしたし、太陽が隠れてくれていたので暑さは感じなかった。

----- 個人データ -----

体重、食生活: 前々日の体重61.2kg、体脂肪13.8%。
相変わらず練習量も少なく体重も太め残り。
ウエア: NB高機能帽子、ミズノアームウオーマー、参加賞のTシャツ、リストバンド、アディダス黒手袋、アディダスボックスランパン、ZAMSTふくらはぎサポーター、NB5本指ソックス(左親指爪が剥がれかけているので保護のため5本指にした)シューズはウエーブエンペラーTR。
ダメージは前足部と外側の足裏痛(土踏まずとかかと以外の足裏全体が傷んだ。レース後より数日後経ってひどくなった)、左足豆(第一関節と第二関節の間あたり、帰京したら水が抜けてたので大きさは不明だが大きかったみたい)、太もも前面筋肉痛、アキレス上部からふくらはぎにかけて痛み(硬い)、腰痛少々、足のむくみも少々あり。
アキレス以外は概ね数日で気にならなくなった。
余談ですが、バッテリーが弱ってきたので買い換えたGPSウオッチを今回使ってみました。
それまでのもの(EPSON SF810)の後継機が高かったので安いモデル(EPSON J50)を買ったために、レース前まで電源を切っていたにもかかわらず帰京したら電池残が20%とギリギリでした。
レース後にすぐ電源を切らないとヤバそうです(心拍計が常時稼働でバッテリーを食うようです)。
近所の練習用にはいいけど、遠征には向きませんね。

【エントリーから出場まで】

エントリーは10/20、10時開始で10:12にエントリー完了。
53分で定員に達したようですが、今年は若干遅めの感じだった(電話は12:38に定員)。

12/15の宿取りの日はバイクのライディングスクールがかぶってしまい、ライスクはキャンセル。
宿取りはスマホとパソコンの二本立てで申し込んで、スマホが先行したが支払いのクレカでエラー。
そこからはパソコンに切り替えて12:10にリンデンプラザ(9500円+朝食1100円=10600円)で申し込み終了。
12:10時点で長野周辺のシングルは全滅。
たった10分で全滅です。
上田のホテルは翌朝になってもまだ空いていたが、新幹線で一駅かかる場所では・・・。

上田はともかく、一度温泉地から行ってみたい気もする。
温泉地からはシャトルバスが出ているので、当日の渋滞が心配ですが。
二泊にして前泊か後泊にして、一泊は温泉というのも手かな。


1月の勝田全国マラソンで30kmで潰れてゴールまで延々歩き、あまりの惨敗ぶりに2月の北九州マラソンを欠場し、3月の板橋シティマラソンも気乗りせず欠場。
そんな中、3/19にナンバーカード引換券が届きましたがモチベーションは上がりません。
3月になって、当選した放送大学の面接授業(なかなか当たらない)が長野の前日にかぶっていることに気がつきました。
正直最近は勉強する気もあまり出ないし、かといって走る気も出てこない。
2月はそれなりには走った(と言っても最高が30kmジョグ程度)が、3月は風邪で棒に振り練習もままならず。
相変わらず体重も減らず。

結局、大学はキャンセルしましたが、かといって長野を走る気になったわけではなく、両方やめようかと思いつつ新幹線の切符は予約しましたが、それでも走る気にはなれないので切符は受け取らず、いつでもキャンセルできる状態のまま。

4月になっても出る気にはなれず、でも直前になって重い腰を上げ、直前の4/18に新幹線の切符を受け取って、荷造りをしました。
桜も咲き気分も少しだけ上昇、まあどう走っても4時間は切れるだろうし、レースの数字は健康診断だと思って数字を知るために出よう。
30kmで潰れないことだけをテーマにして、とにかく完走だ。
(この時点では、よもや4時間オーバーとは思っていなかった。途中で潰れることはあっても、まさか走りきっても4時間を切れないとは想像だにしなかった)

【前日とレース内容】

土曜日はは6:15に起き、7:43に家を出ました。
チノパン、モスグリーンのシャツ、厚手フリースパーカー、予報では明日は気温上がりそうですが朝は冷えるでしょうから、パーカーは厚手にしました。
ちなみに毎年同一日開催のかすみがうらマラソンは統一地方選で先週開催でした。

東京駅着が8:24、少し早すぎた気もしますが、まあいいや。
さすがに前日ともなると多少は気力も出てきました。
4時間は切りたいが、まずは走りきることだ。
8:44発のはくたか555号(8200円)の新幹線に乗って、長野着が10:20。
長野は結構寒いけど、いい天気。
そういえばナンバーカード引換券裏側の誓約書を書き忘れたのに気がつきましたが、この辺りが今回のモチベーションを表しています。
いつもなら事前にネットで買っておくお土産も買ってません。
ホテルに10:38着、ホテル横の桜が満開です。
フロントでペンを借りて誓約書を書いて荷物を預け、駅に戻って在来線ホームに入場券で入って3/5番線で駅そばを食べに行きました。
入場券買ってまでして立ち食いそばを食べるのも何ですが、買ってでも食べてみたくて。
そばは1分でできる普通の麺と、3分待って値段もやや高めの特上の二種類、鴨肉そばの特上を頼みました。
ツユがやや甘めで、意外と好きかも。
美味しかったです。

駅前からバスで受付会場に向かいます。
11:07にバスが発車し、10分ほどで受付会場のビッグハットに着きました。
誓約書はサインではダメで、母印を押させられました。
会場を軽く見て、恒例になった横断幕への意気込みメッセージを書きます。
この手の物は書かない方なのですが、この大会が好きだったマラソン仲間が二人亡くなっており、それをきっかけに書くようになりました。
メッセージが天に届くかな。

結果が掲載される新聞の発送サービス(200円)を申し込み、珍しく大会記念ストラップ(800円)を買いました。
この手のグッズは買わない方なのですが、スマホを首から下げる時に使っているストラップが擦り切れてきたのでつい買いました。
今年の参加賞シャツは真っ赤、しかも恒例のVネックではなく一般的な丸首です。
一応半袖シャツは持ってきていますが、明日はこれを着て走ろうかな。

バスで駅に戻り、なんか脚がつり気味なので駅ビルでマルチミネラルのサプリを買って、12:23にバスで善光寺に向かいます。
いつもならサプリも持ってくるのですが、これまた今回のモチベーションを表しています。
10分強で大門着、参道の石畳が工事中でバス停の位置がいつもと違いました。
桜はまだまだ残っていて、それどころか満開という感じで、今年は二回桜を楽しめました。
でも毎年造花みたいに綺麗に咲く花は、まだ蕾でした。
なんだか今年は静かな感じがしましたが、考えてみたら来週からは改元の関係で10連休、それで人出が少ないのでしょう。
隠居が近い私にとって10連休はどうでもいいので、来週から超大型連休だということに気づいたのは帰京してからでした。

善光寺は花を見るだけなのであっさりと帰り、長野駅に戻ったのが13:13、駅ビルでお土産を買いました。
今年は気合が入っていないこともあって、お土産もだいぶ手抜きです。
それから駅前の東急フードショーに晩飯を買いに行きましたが、駅前の土産屋がコンビニになってました。
駅ビルでお土産が買えるようになった時に駅前の土産物屋は廃れるだろうとは思っていましたが、やはり店じまいしていました。
厳しい言い方ですが、地の利だけで商売していたのでは環境の変化には勝てません。
安さも便利さも新鮮さもない土産物屋が地の利を失ったら、生き残る方法はないでしょう。 味わい深さは昔ながらの土産物屋の方が上ですが、味わいでは生き残れません。

いつも通り、おやきと寿司を買いましたが、おやきはいつもとは違う店で買いました。
寿司屋でいつも見かけるお姉さんは居ませんでしたが、辞めたのかな。
塩分補給のために、醤油は持参してきました(これだけは忘れなかった)。

14:22にホテルにチェックイン、部屋でゼッケン付けなどの準備を終えたのが15:00、シャツは参加賞のシャツを着ることにしましたが、貰ったものをすぐ着るのは初めての経験です。
未洗濯ですが、生地が柔らかいので大丈夫でしょう。
このシャツ、真っ赤だから還暦記念レースでも使えるかな。

15:47、ホテルの大浴場に行ってまったり、広い風呂は気持ちいいです。
16:24には風呂から上がって部屋で食事、ベッドでラジオを聴きながらウトウト、そのまま寝ました。
明日は早起きしなきゃ。

翌朝は4:23に起き、まず着替えてから4:36に朝食を食べに行きます(今日だけはマラソン対応で4時から朝食が始まっている)。
朝食バイキングはこれといって特色はないけど、イナゴと野沢菜あたりが長野の雰囲気を出しています。
イマイチの朝食を4:51に食べ終わり、部屋に戻ってトイレに行って、5:57にホテルを出ました。
ちょっとトイレに行き足りない気もするけど、とりあえず駅に向かいます。
空気は冷たく、でも風はない。
手袋がないと手が冷たい寒さですが、風がないので助かります。
駅に着いたのが6:03、3両編成の電車に乗るのですが、赤ひし形の中に3と書いてある3両編成先頭の目印近くの乗り口のに陣取りました。
先頭に乗ると北長野駅で降りた時に改札まで近いので、駅でのタイムロスが少ないのです。

駅に着いた時はだれも並んでいなかったのですが、ホームで待っている間にあっという間に行列になりました。
電車は階段から見て左から来て、左に出発します。
6両に乗るときでも最前列に乗った方が改札に近いと思いますが、まだ試したことはありません。

列車が到着してしばらくは車内の混み具合はさほどでもなかったのですが、じわじわ混んできました。
でも、すし詰めとまではなりませんし、一駅ですから我慢はできます。
(私は当然座れました)
6:14に電車が来て、6:23発、ドアは手で開けるのですが2枚ドアを左右それぞれ開けるんですね。
ちなみに降りる時は北長野だけ自動で開き、他の駅では手動のようです。
たぶん北長野もマラソンの時以外は手動開閉なんでしょう。

北長野駅に6:27着、降り口は進行方向左、改札はスムーズに通過できて6:28には外に出られました。
各所に案内の人がいますが、会場まではランナーの列ができていますので道を間違える心配はありません。
空気は冷たいけど風はありません。
会場には6:48到着、スタートラインの先に昨日受付会場で書いた横断幕が掲げてありました。

どうもトイレに行き足りないので、珍しく会場で個室の方に入りましたが、待ち時間込みで13分かかりました。
まだ7時前ですのでトイレの混雑はさほどではありませんでした。
着替えて(と言っても脱ぐ程度)日焼け止めを塗って、荷物を7:30に預けました。
ストレッチと軽いアップ、アップは陸連登録と一般では場所が違いますが一般のアップ場所は空いていました。
ちなみにアップ会場には事前給水所もあり、親切です。
腰につけておいた薄手のポンチョは着ない予定でしたが、少し寒いので保温のためにアップ時から着ました。

スタート40分前にFブロックに移動し、8:00に整列開始、Fブロック先頭に陣取りました。
ポンチョはスタート直前に腰のウエストバッグにくくりつけました。

例年通り、スペシャルゲストの高橋尚子さん指導のストレッチがあり招待選手の紹介等が終わって、スタート前の恒例行事化しているQちゃんが音頭をとってのオーですが、いつもなら「頑張るぞ、オー」なのですが今年はみんなに感謝して云々でした。
例年通りのシンプルな方が好きかな。

号砲が鳴り、さあスタートです。
今回はとにかく最後まで走りきるように、勝田の時のように30kmで延々歩くことのないよう、序盤から抑えて走ります。
入りは5分44秒、混雑もあるのでこんなもんでしょう。
2kmが5分37秒、まあこんなもんかなと思っていましたが3kmは5分48秒まで落ちました。
でも無理せずに走ります。

予報に反して天気は曇り、ほぼ無風、半袖で十分な気温です。
序盤で手袋外して、10kmあたりでアームウオーマーをずらしましたが、その後外しました。
全体としては中間点までは曇りで気温も低めで走りやすかった。
終盤は少し陽が出てきたが、暑いと感じる時間はあまりなかった。
絶好のマラソン日和、この時期としては相当いいコンディションだったのではないでしょうか。

5分40秒台から50秒台で走ります。
このペースでは4時間切れないでしょうけど、まずは潰れないように無理せず走ります。
この時点では、徐々に調子が上がって後半を頑張れば4時間は切れるだろう、いくらなんでもそこまで遅くはないだろうと、たかをくくっていました。

こんなペースだし気温も低めなので、給水は前半の数カ所はパスしました。
汗もかいていないし、給水でペースを乱してこれ以上遅くなりたくなかったのです。
腰に付けた水を時々飲みながら、黙々と走ります。

給水ですが、水はほとんど飲まずアミノバイタルばかり飲んでいましたが、場所によって薄かったり量が少なかったけど、まあ仕方がないでしょう。
給食は半分に切って剥いたバナナと小さい蕎麦饅頭を何回か頂きました。
一箇所ですがゼリー飲料もありました(これもアミノバイタル)。

いつも通りというか、いつも以上に脚が回りません。
潰れないことが第一なので無理はしないのですが、それにしてもおかしい。

中間点で時計を見たら2時間3分と、あまりの遅さに目を疑いましたが、キロ6分で走ったら中間点が2時間6分になる計算なので、キロ6分を若干切ったペースしか出せないのでこんなものなのでしょう。
しかしそこまで酷いペースとは思いませんでした。
それでもネガティブスプリットでサブフォーの可能性を捨てず、腐らずに走ります。


右足中足部に豆の感触がしてきましたが結果的には無傷でした。
ペースが上がらない、どこが痛いというのではなくストライドが伸びない。
後で数字を見たら9km以降は100cm未満のストライドでしたので、終始ストライドが伸びなかったのが遅かった大きな原因でしょう。


27kmに案内の人がいて、この先にQちゃんがいると知らせてくれました。
右側にいます、と案内してくれる人までいて、今年は妙に親切でした。
毎年大人気のQちゃんですが、40km過ぎにも来てくれていました。
40km過ぎの直線で応援の大きな声が聞こえてきたので何かと思ったら、コースの真ん中でQちゃんが応援&ハイタッチしてくれていました。
そういえば故障中に最後尾からスタートした時も2回ハイタッチできましたので、4時間オーバーの特典かもしれません。
それよりタイム縮めたいけど。


27kmあたりからキロ6分を超えるようになりました。
これではジョグペースです。
ネガティブスプリットを狙うどころかキロ6分超えるようじゃレースになりません。
序盤も凄く多くの人に抜かれましたが、その後も抜かれっぱなしです。
脚も乗ってこないし、30kmまでは潰れないことが最優先とはいえ、ここまで遅いとは思いませんでした。

持って行ったゼリーも飴もスポーツ羊羹も塩タブも、一切出番がなかった。
気持ちに余裕がなく補給する気になれなかったのもあるけど、補給の必要性を感じるようなバテも、バテる予感もなかったのです。
とにかく脚が動かない、レースにならない。


32km付近の地元消防団の応援、その先のバンド生演奏(大会テーマを生演奏している)で気合いを入れてロングスパートを狙うもダメ。
もう距離的に抑える必要はないのですが、とにかく脚が動かない、ジョグしかできない、ストライドが短すぎる。
そもそも、ここまでも抑えて走るというより脚が回らないというか、遅くしか走れない状態。

歩こうかと思ったけど、歩かず走り切ってどのぐらいのタイムになるのか知りたいのと、帰りの電車に乗り遅れると色々大変なので、嫌々でも走るしかない。
相当頑張ってもキロ6分すら切れず6分15秒あたりがやっと、というところまで落ちてきました。
これ、レース中だよね?
レースなのにジョグ並みかそれ以下の速度しか出せないなんて・・・。

35km辺りで後ろに集団が近づいてきたのでペーサーが来たんだろうと思ったら、やはりベーサーとそれについていく集団でした。
4時間のペーサーなら踏ん張ってついていったかもしれませんが(おそらく付いていけなかっただろうが)、4時間15分に付いていってもねぇ。
まあ、付いていく足も残っていませんが。

左足親指の骨が痛い。
(後で見たら骨ではなく指関節の間にできた豆だったようです)。
右足アキレスも痛い。
しかしそれより脚が動かない、ストライドが伸びなさすぎ。

もうタイムはどうでもいい、新幹線に間に合うかどうか。
それだけを考えながら義務のような走りが続き、ようやく長い長いレースが終わりました。
ゴール目指して走ったスタジアムも、フィニッシュしてタオルやメダルを貰っても、何の感慨もない。
4時間15分。
練習なみ、あるいはそれ以下。
惨敗感すらなく、帰りの新幹線が心配なだけ。

ゴールしてもらった暖かいおしぼりは嬉しかった。
おしぼりで汗を拭いてから、アミノバイタル500ml、アミノバイタルの粉末、梅干しおにぎりを頂きました。
希望者にはそれらを入れるコンビニ袋も配っていたのが親切です。

トイレに行って荷物を受け取って、着替える間も惜しんで13:10にシャトルバス待ちの行列に並びます。
新幹線には間に合いそうでホッとしました。
泣きっ面に蜂は勘弁です。

13:18にバスが発車しましたが会場出てすぐに渋滞にはまり、長野駅着は15:55。
痛む足を引きずってホームに着いたのが14:02、新幹線は14:24発のはくたか564号(8200円)ですので20分ほど時間があります。
食事は夕方まで摂らないつもりでしたが急に腹が減ったのと、このタイムじゃ来年くるかどうかわからず最後かもしれないというという気持ちもあり、山菜蕎麦440円を食べました。
どうせ中国産の山菜だろうと思ったら、なんと地元・栄村の山菜でした。
おみごと。



レース翌日、一人で反省会をしました。
30kmで潰れて歩いた1月の勝田よりも数十秒遅いという結果は衝撃的でした。
勝田で潰れた時も驚きましたが、その時はフォーム改造の影響だと思っていました。
しかし以前と同じフォームで走った今回ですら中間点以降キロ6分を超える遅さにまで落ち込んだということは、勝田で潰れたのはフォーム改造で負荷がかかったからではないのではないか。
そうなると、何が原因なんだろう。

ここ数年の記録を見直したら、昨年の11月のつくば(3時間52分)はむしろ異例で、ここ1、2年は4時間を切ることが難しい脚になっていることがわかります。
(脚じゃなくて身体が、かもしれませんが)

これだけ走れなくなったのは、練習不足が続いて昔の貯金が枯渇したのか、あるいは加齢か。
なんとかもうひと頑張り、とりあえず高止まりしている体重を減らすべく少食ダイエットで体を絞ってみようと思います。
あとはインペアードパフォーマンスを疑って、花粉症の薬をザイザルからビラノアに変えたり症状のひどい時だけ飲むようにしてみます。
(大会後すぐに花粉の薬をビラノアに変えたら不整脈が盛大に出て、出鼻をくじかれましたが。)
(1年ほど前に断薬したり薬を変えたりしても効果がなかったので、インペアードパフォーマンスによるタイム悪化の可能性は低いのですが、やれるものはなんでもやってみます)

とにかく練習するしかないのですが、脚が動かないので練習も頑張れないし、少し頑張ると体調を崩して数週間を棒に振ります。
なんともやりようがないのです。

今シーズンは5大会(全てフル)にエントリーしましたが、出場したのは3大会だけ。
こんな状態でエントリーばかりしてもお金がもったいないし、そもそも走る気が湧かないのです。
今年は道マラも出ないし6月の喜多マラソンもいまだにアナウンスがなくて中止っぽいし、申し込み済みの福岡マラソン(抽選、12月開催)だけにして、福岡が落ちたら来年の長野までどこも出ないようにしようかしら。
思い切って大会と距離をおいた方がいいかもしれません。
ここまで酷いと、練習代わりに大会に出るという方法すらマイナスにしかならない気がしています。
脚から見れば練習だろうが大会だろうが42kmを走ったことに変わりはなく、大会に出れば42kmジョグをしたのと同じ負荷が得られます。
練習では長くても30kmぐらいが限度、なかなか42kmを走ることはできないので、今までは練習不足であっても大会に出ること自体に意味があると思っていました。
しかし、ここまで酷いようだとしばらくマラソンとは距離を置いた方がいいかもしれません。
練習は途中で止められますが、大会だとなかなかリタイヤしづらい(リタイヤより歩いてでもゴールした方が速いのと、やはり抵抗がある)。
そうなると気力も体力もない状態で延々と走る・歩くということになるので、トータルで見たらマイナスになるのではないかな。
そもそも、この状態では大会に近づきたくもありません。
でも年に一つは出ておいたほうが数値で現実を把握できるので、ゼロにはしない方が良さそうですが(健康診断的な意味で)。

最近はキロ6分強での10kmジョグですら途中でやめたくなる体力のなさで、当然スピードなんて出せませんし、練習も気乗りしません。
スタミナもスピードも気力もない。
ちょっと手のつけようがない感じがします。

今回、迷いに迷って結局出ましたが、現実を見るという意味では出てよかったかな。
しかし、老化か練習不足か、なにか身体に異変が起きているのか。
とにかく脚も身体も動かない。


本大会のスタート前、MCで桜梅桃李という言葉を聞きました。
それぞれの花でいい、そのままがいい、という意味だそうです。
現状をそのまま受け入れろという啓示か、あるいは抗い続けこだわり続けることこそが私なりの花なのか。


大会後、オールスポーツで走行写真を見ましたが、後ろ体重が甚だしい酷いフォームでした。
いつも自分のフォームを見てはがっかりしていますが、今回はいつも以上に酷い気がします。

長野は今回で8回の出場、このまま出続ければ還暦前に銀ゼッケン(通算10回出場)が貰えます。
長野マラソンに関しては、そこまでは出続けようかな。



今シーズン最後の大会ということもあり各大会の資料を整理しながら完走記を書いていたら、パソコンの中に希望メッセージ2019というテキストファイルがあることに気づきました。
大会前に主催者が募集していた希望メッセージに応募した時のものでした。
採用されたかどうか分からなかったのですが、調べてみたら大会プログラムと公式HPに採用されていました。
そこには「遅くしか走れなくなったが早逝したマラソン仲間を思い、どんなに無様なタイムでも大会に出続ける」と書かれていました。
今もその気持ちは変わりません。
ドクターストップか関門アウトになる日まで引退はしません。
ただ、これだけ脚が思うように動かない状態でダラダラ出続けても、マイナスでしかないような気がします。

マラソンは西暦を使う大会が多いので改元は関係ないのですが、本大会が私にとっては平成最後の大会になりました。
平成とともに私のマラソン人生も大きく変わるのかもしれません。
次の大会がどこになるかは未定ですが、次に走る時にははたしてどんな心境でどんな走りができるか。
やれることは全てやってみるつもりです。

悔いの残らないよう努力すれば、その先にある断念は良きものとなるはずですから。
【写真と記録】

タイムは自己計測ネットタイムです







ペースは5分半を一回も超えられず、26km以降は6分すらきれなかった惨敗ぶりを示しています。





ストライドも100cmを超えたのは序盤だけ、潰れないように走ったとはいえこれでは・・・・・




ピッチも上がらず




こんなペースですから心拍数も上がりません




閲覧注意、レース前の親指の爪(クリックで表示)

11月のつくばで爪下に出血して、1月の勝田で爪が死んで、最近剥がれかけています。
左側が生爪にくっついているので剥がせず、ストレスです。
でも痛みはなく走りには影響ないので、今回の遅さには関係ありません。
生まれた初めて爪が剥がれたので、記念に載せました。




行きの新幹線です。




長野駅前の歓迎の垂れ幕です。
左にイベントスペースがあります。




マラソン前日はいろいろなイベントが行われる駅前です。
小学生のダンスが始まるようです。
ちなみにこの子たちがゴールのスタジアムで待っていて、ハイタッチしてくれます。
私は1秒を争うのでパスしてますが。




今年もこのホテル、大浴場付きで駅から近いのが魅力。
隣の桜が満開です。




長野駅在来線ホーム3/5番線の立ち食いそばで特上鴨肉そば、美味しかったです。
やや甘めのつゆでした。
壁一面にうさぎの絵の2円切手が貼られていますが、新幹線がうさぎっぽい形なのでうさぎの切手を22000枚貼ったそうです。




長野駅から山を望む。




バスで移動して受付会場のビッグハットです。




受付は前日のみ、遅れないようにしましょう。




コース図などが貼り出されています。




ゼッケン引換。




なんかの着ぐるみ。




全部で3枚ある意気込みを書き込む横断幕。
私も書きました。




200円で完走者名簿の載った信濃毎日新聞を郵送してくれます。
記念にどうぞ。




記念写真が撮れるのですが、昨年の本物のゴールテープだそうです。




珍しくグッズを買いました。
携帯ストラップです。




ここからは善光寺、石畳の一部が工事中でした。




しだれ桜が満開です。




こちらの桜は満開を過ぎています。




こちらは満開。




しだれ桜が満開。




名物の七味がベンチになっています。




見事です。




白飛びしてますが、ソメイヨシノです。




満開です。




善光寺の裏まできましたが、向こうに見える桜も満開です。




接写、満開。




満開。




満開。




例年綺麗に咲いているこのお花(なんの花か不明)はまだ蕾でした。




明日はこの道を走ります。




ホテルの部屋。入って数秒で生活感が。




参加賞、前面。
ついにVネックではなくなりました。




裏面、控えめデザインです。




当日朝の予報、暑くなりそうでしたが曇って走りやすかったです。




当日朝の乗車位置、3両編成の先頭に陣取ります。




3両先頭の目印は、菱形赤枠線の3の表示が目安。
3両の場合、先頭車両の先頭ドアが一番改札に近くて北長野駅でのロスタイムが少ないのです。




電車が来ました。
電車は左から来て左に出て行きます。




スタート会場に向かう列、右奥に荷物預けがあります。




たくさんのメッセージが書かれた横断幕。
私のメッセージもこの中にあるはず。




曇っているので鮮やかではありませんが、こちらの桜も満開。




予報に反して曇りでした。




ここからはレース後、想像以上の遅さだったので写真撮る間も惜しんでシャトルバスに向かっています。




長野駅のイベントスペース、外国人観光客らしき人がたかってますが、お見送りの横断幕が見えます。




新幹線上りホームでの山菜そば。
美味しかったです。




フィニッシュ後にもらった粉末アミノバイタル。




同じくアミノバイタル。




おなじく梅おにぎり。
塩分んと酸味がたまらなく美味しい。




シャトルバスのところで頂いた特製の飴。
20とあるのは昨年のもの、撮影後美味しくいただきました。
シャトルバス乗り場で頂いたので、バス会社が作っているみたいです。







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