春の恒例行事になっている長野マラソンですが、今年は新型コロナウイルスのパンデミックで中止でした。 備忘録としてその顛末を書きます。 9月28日にエントリー案内はがきが届きました。 参加費は12100円+手数料665円=12765円、昨年の10800円に比べて本体で1000円の値上げでした。 (10月から消費税が10%に上がるので、上の金額は増税後です) エントリーは10月19日(土)の10時開始でした。 PCで数分待って繋がったら、そのまま最後まで待ち時間なしで申し込めました。 10時06分に無事完了、Tシャツは例年通りのMサイズです。 よしよし。明日は高島平ロードレースだし、頑張るぞ。 (まさかこんなことになるとは、この時は想像だにしなかった) 長野マラソンはエントリーと宿取りが大変で、一次関門、二次関門などと言われています。 しかし今年のエントリーは埋まらない、そんな印象でした。 このコロナ禍で地元の人以外は忘れているかもしれないけど、2019年秋の台風19号(関東全域で大雨被害が甚大)で長野も被災したのです。 エントリーが埋まりにくかったのは、地元参加者が少なかったか、あるいは参加をためらったらかではないでしょうか。 ネット申し込みの9500人が埋まるまで6時間8分もかかりました。 電話でのエントリ(コールセンター)の500人も3時間30分で定員になったそうです。 昨年はそれまでよりも長めの1時間弱で定員に達したので、今年の長さ(遅さ)がわかります。 台風の他に参加費が1100円も値上げしたとか、マラソンブームも峠を越した(東京マラソンも12倍から11倍に)のも影響したのかもしれません。 11月になって、宿泊先の案内が送られてきました。 例年は長野駅前のビジネスホテルでしたが、一度は温泉宿に泊まってみようと思っていたので、今年はそちらを検討してみました。 しかし温泉地は2名の宿しかありません。 じゃあダメだ。 温泉とマラソンを満喫してみたかったんですが。 12月21日は宿取り合戦の日でした。 温泉に入れるビジネスホテルのドーミーインはなんと18000円もするので、今年もリンデンプラザホテルにしました。 朝食込みで14000円、相当ぼったくり値段です パソコンの操作ミスでログインから始めるはめになりましたが、無事に6分で終了。 この時点でドーミーは満室、リンデンも残りわずか。 10分の時点でリンデンも満室、15分時点では長野駅エリアのシングルは全滅でした。 ドーミーを選んでいたら、取り損なっていたかもしれません。 年が明けた1月、善光寺奥の鰻屋に行った人から美味しい鰻だったと聞き、まだ温泉に未練が残っていたし仕事引退も近いだろうし、贅沢(ってほどじゃないけど)するなら今が最後と考えるようになりました。 いろいろ考えているうちに、金曜発で温泉に泊まって土曜はビジホに移動、日曜はマラソンして帰るってのもいいなと考え出しました。 毎年月曜はレース明けで有給取るので、2日有給を消化することになりますが。 あるいは日曜のレース後に温泉に一泊もいいかな。 もろもろ考えているうちに、今年のプランが決まりました。 土曜は5:30に起き、6:50に家を出て、東京駅着が7:29。 7:52発のはくたか553号(金沢行き)に乗って、9:30長野駅に到着。 荷物を駅のコインロッカーに預けて受付会場へバスで向かい、10:00に受付会場着。 受付を済ませて10:30会場発、10:45に長野駅着。 バスで善光寺へ移動し、善光寺奥の鰻屋に11:30ごろ到着して鰻を堪能。 食べ終わったら善光寺のお花を楽しんでからバスで長野駅に戻り、荷物を取り出してお土産選びをしてから夜食のおやきを買ってホテルにチェックイン。 日曜は4:23に起きて、着替えて朝食のあと5:57にホテルを出て、長野駅着6:03、3両編成の電車に乗る。 (乗車位置は、赤ひし形の中に3と書いてある看板と先頭の目印の近くの乗り口に乗ると北長野駅の改札に近いのでホームの混雑に巻き込まれない) レースを終えたらシャトルバスで長野駅に戻り、14:18発の長野電鉄スノーモンキー湯田中行きに乗り、湯田中駅着が15:09。 長野電鉄グッズなどをお土産に買ってから温泉宿にチェックイン。 すぐ温泉で汗を流して、夕食後にまた一風呂。 身体中にシップ貼って就寝。 月曜は7時に起きて、8:30までに朝食を食べ終わってから朝風呂を堪能、9時半にチェックアウトして09:54発のスノーモンキーで長野駅着10:40、駅ビル3階のMIDORI草笛で蕎麦を食べ、お土産を買って12:24発の新幹線で帰京。 あるいは10時チェックアウトなら、10:18発で長野駅着が11:38、この時は駅蕎麦を食べて新幹線で帰京。 計画は完璧です!。 4月という季節はマラソン的には気温高めでいい記録は望めないので、記録重視の私のようなランナーは肩の荷が軽い大会になります。 なので、このような楽しみ方ができるのです。 冬場の大会だと出歩くのは寒いけど4月なら歩き回るにもいい季節、そういう意味でも長野マラソンは楽しめる大会なのです。 3月の板橋シティマラソンで試す予定だったズームフライ3を試すのも楽しみでしたし、鰻に蕎麦に温泉と楽しみにしていた大会だったのですが・・・・。 マラソン界の雲行きが変わったのが2/17、東京マラソン市民の部の中止が発表されてからです。 2/21にはエントリーしていた板橋シティマラソンも中止が発表。 さて、コロナのその後です。 2/21、東京都が3/15まで東京都主催の500人以上の大規模な屋内イベントは原則延期か中止。 2/26、政府が大規模イベントを2週間自粛要請、東京ドームのPerfumeなどが今日の公演を急遽中止、Jリーグ開幕延期、プロ野球オープン戦を全試合無観客に、TOEIC試験中止。 2/27、学校の春休み明けまでの休止要請 2/29、吉本興業が主催公演中止を発表、もうエンタメ系は全滅です。 3/4、東京都が花見の自粛要請。 3/5、中国・韓国からの入国者を2週間待機、中国の習近平国家主席の国賓来日延期。 3/9、イベント自粛要請を19日頃まで延長。 3/11、無観客で開催予定だった春の選抜高校野球が中止、他の高校スポーツはすでに中止を発表済み。 3/13、スペインとアメリカが非常事態宣言、AppleStore中国以外の全店舗を3/27まで閉店。 3/15、フランスで生活必需品以外の全店閉鎖措置。 3/16、フランスで買い物などの必要な理由を除き外出禁止、各国で国境封鎖が相次ぐ。 3月17日、スイスが非常事態宣言、関東で唯一感染者ゼロだった茨城県から感染者。 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)が感染(その後経平癒して退院) 3月18日、オーストラリアが海外渡航全面禁止。 長野マラソン、3月25日にコロナ対策についての結論を発表とアナウンス。 3月19日、大阪府、3連休中の兵庫県との不要不急の行き来を自粛要請、ANA、客室乗務員の3割の一時帰休を検討。 長野マラソン、ゼッケン引換券届く。 この時点ではやる気満々という感じでした。 3月20日、カリフォルニア州が実質的な外出禁止命令、イタリア国内の死者が中国を超えて世界最多の3405人。 欧州全体の感染者は10万人とアジアの感染者数を超え、気がついたらアジアの感染症ではなくなっていました。 3月21日、アメリカが日本への渡航情報を最も上に引き上げ、ニューヨークは州内全事業者に全労働者出勤禁止命令、イタリアで1日の死者が約800人に急増。 3月22日、シンガポール政府が新たな入国規制。日本政府が米国からの入国を制限。 3月22日、各国で燻っていた東京オリンピック延期論がようやく表面化。 3月23日、国内でもオリンピック延期を検討へ。 3月24日、IOCと安倍総理らが電話会談し東京オリンピックに1年程度延期が決定、聖火リレーも中止。東京の感染者累計が都道府県最高の170人に。 なぜか、この日を境に東京都の感染者数が増えました。なぜでしょうか。 3/25、長野マラソン中止発表。 主催者経由のホテルはキャンセル料無料、返金なし、来年の出場権は今後検討。 長野マラソン大会組織委員会は先般、新型コロナウイルス感染症の拡大防止などのため、長野市内で4月19日に予定していた第22回大会の中止を決定しました。 エントリーされていたランナーの皆さまに参加料はお返ししませんが、今回に限り、以下の対応をとることを決めましたのでお知らせします。 ▽第22回大会の参加賞Tシャツ、ナンバーカードと、フィニッシャータオルを全員の方にお送りします。また、チャリティーエントリーで申し込まれた方には、記念品の大会オリジナルミサンガを併せてお送りします。物品の発送は5月中旬からとなります。 ▽2021年の第23回大会に申し込まれる方は、特別参加料金9,000円(第22回大会は12,100円・いずれも税込み)で、一般募集に優先してエントリーを受け付けます。エントリー方法の詳細については、改めてお知らせします。 ※第22回大会のチャリティーエントリー(参加料に寄付金1,000円を上積み)は、昨年10月の台風19号被災地への義援金に充てようと参加者に協力を呼びかけ、3月16日に2,682,000円を日本赤十字社長野県支部に寄託しました。 長野マラソン大会組織委員会事務局 2020年3月25日 長野マラソン大会組織委員会 ◎第22回長野マラソン大会中止のお知らせ 長野マラソン大会組織委員会は25日、組織委員会議を開き、長野市内で4月19日に開催を予定していた第22回大会の中止を決めました。新型コロナウイルス感染症の終息が見通せない状況の中、感染の拡大防止など安全を最優先に考えての対応です。 大会組織委員会は、感染状況を注視しつつ、大会を安全に開催するための方策を関係機関と協議しながら検討してきました。しかし、約1万人のランナーが出場する大会では、ランナー、大会を支えるボランティア、スタッフ、沿道の応援の皆さま等が密集する機会も多く、感染リスクを完全に取り除くことはできないと判断しました。 今大会の参加予定者数は、国内一般が10,743人、海外一般が392人、視覚障がい者の部が30人、ゲスト、実業団選手等を合わせると11,217人でした。本日の決定を受けて、参加予定者の皆さまへの対応を検討し、後日、お知らせいたします。 今大会に出場されるランナー、大会関係者の皆さまには、事情をご賢察の上、ご理解賜りますよう、よろしくお願いいたします。 大会組織委員会は、日本オリンピック委員会、日本陸上競技連盟、長野県、長野市、信濃毎日新聞社で構成、共催はNHK、主管は長野陸上競技協会です。 両方とも公式サイトの文章です。 大会組織委員会にJOCが入っていることをわざわざ書くということは、五輪が延期なのに市民マラソンの開催はできないことを伝えたかったのではないでしょうか。 私はすぐに大会前泊のホテルをキャンセルしましたが、キャンセルしない場合でも3月末までに連絡が必要とのことでした。 後泊の温泉宿もキャンセル、温泉を楽しむはずが・・・。 この日、志村けんさんが陽性と発表されました。 この時点では「一時重症」とのことでしたが、その後人工心肺状態と判明。 芸能人初の罹患。 また英国チャールズ皇太子も陽性、東京都の感染者が41名と過去最高。 都知事は週末の不要不急の外出自粛を要請。 3/26、東京で47人の感染、関東近県で東京への外出自粛要請。アメリカ死者数が1日最多の200人超。 3/27、都立公園閉園(駒沢公園、代々木公園など)、週末外出自粛要請、表参道ヒルズなど軒並み週末休業。 大きく潮目が変わった感があります。 3/28、東京で63人が感染、過去最多更新。半数近くが台東区の中核病院。慶應病院院内感染、外来中止。 3/29、東京で68人が感染、過去最多更新(内20人以上は台東区の病院)。 3/30、志村けんさん死去、世代を超えた人気者の死に日本列島に衝撃が走る。 東京オリンピック、2021年7月開催に決定。 (ここまで2021年の春夏秋のどの時期か検討中だった。よりによってまた暑い時期とは) 3/31、国内感染判明者244人と過去最高、宮藤官九郎、コロナに感染(その後退院)。 4/1、野球の梨田さん肺炎重症(その後一般病棟へ)都立高5/6まで休校、緊急事態宣言目前の雰囲気。 4/2、東京で97人感染、テニス、ウインブルドン中止。もう世界中イベントどころではない空気。 東京の週末は生活必需品以外は全て臨時休業の方向、パチンコのマルハンも週末休業へ。 4/3、国内感染者315人増加と過去最多、プロ野球もJリーグも開幕再延期、世界人口の半数強が外出制限。 4/4、東京で118人が感染、初の3桁超え。 4/5、東京で143人が感染。 4/6、緊急事態宣言明日発動へ、陸連が6月末まで大会自粛要請、日本医師会が医療的緊急事態宣言を発表。 4/7、緊急事態宣言発令(東京,神奈川,千葉,埼玉,大阪,兵庫,福岡の7都府県に5月6日まで)、英国首相が3月末に感染し悪化してICUへ。 4/8、東京で144人感染、全国の感染者500人超で過去最悪更新、6月の司法試験延期、お笑い芸人のたんぽぽ白鳥と俳優の速水けんたろう陽性、武漢、封鎖解除。 4/9、東京で181人感染、世界の新型コロナ死者が150万人超える。 4/10、東京で189人感染、英国首相がICUを出る。 長野マラソン、ナンバーカードとシャツとタオルを5月に郵送、来年は9000円で優先エントリーと発表。 4/11、東京で197人感染、東京で休業要請が始まりパチンコ、映画、飲み屋、ネカフェ、カラオケなどが対象で居酒屋は20時までの営業。 アメリカの1日の死者2000人を超え、ニューヨークで集団埋葬始まる。 4/12、TV朝日・報道ステーションの富川悠太アナが感染、中野の病院で集団感染、英国首相退院。 4/13、赤江珠緒アナのご主人、職場のテレ朝で感染疑い(報道ステーション関係者。その後、15日に感染が確認された) 4/14、世界の感染者200万人超える、東京都が軽症者受け入れホテルを公募、国内最多の1日19人死亡。 4/15、JR北海道が一時帰休、俳優の石田純一さん感染。 4/16、政府が緊急事態宣言を全都道府県に拡大、厚労省が医療用防具の再利用を認める、大阪で医療用防護服不足で雨合羽を売るよう呼びかけ。 11月開催予定のつくばマラソンが中止を発表、年内どころか年明けのマラソンすら危うい状態に。 4/17、東京の感染者201人、都知事が自粛疲れはまだ早いと発言、国内の外国人観光客93%減と東日本震災を超えて過去最悪。 4/18、フランス軍空母シャルル・ドゴールや護衛艦などの乗組員約2300人の半数近くの1081人が感染、ご主人がコロナ闘病中の赤絵珠緒アナも感染。 そして、今日は4月19日。 第22回長野マラソンが開催するはずの日です。 今日の長野市は8時−12時に気温は10度〜11.5度、湿度は78%〜56%、風は北〜東北東で5〜6m。 風はありますが相当走りやすそうな気温だったようです。 この気温ならいい走りができて、恒例のQちゃんこと高橋尚子さんとのハイタッチも心地よかったでしょう。 しかし世間は、いや世界中、もうマラソンどころではありません。 4/11に長野マラソン大会組織委員会から次のような発表がありました。 1万2100円の参加料は返金しない。 今回エントリーしていたランナーが来年の第23回大会に申し込む場合、税込み9千円の特別参加料金で一般募集に優先して受け付ける。 (エントリー方法の詳細などは後日発表) 参加賞(Tシャツ)、ナンバーカード、フィニッシャータオルはエントリーしていた全員に発送。 (参加料に千円上乗せするチャリティーエントリーランナーには、記念品のオリジナルミサンガも贈る。) 発送は5月中旬以降を予定。 同じく中止となった板橋シティと比べると、板橋は参加費(8600円)の半額に当たる4300円をクオカードで返金、長野は返金はしないものの翌年3100円の割引。 板橋は申し込みのハードルが低いので優先権なしでも問題はありませんが、長野はハードルが高いので優先権はありがたい。 長野は返金しないものの、常連が多いと思われる大会なので翌年の値引きは実質的な返金と言っていいでしょう。 できればホテルの権利も来年に引き継いで欲しいけど、ホテルは外部の業者なので難しいのかな。 (来年も同じ数だけ部屋を確保できるかどうかなど、相手(ホテル)があることですから主催者だけでは決められないのでしょう。) その他は参加賞は両大会とも郵送してくれるなど、ほぼ同じです。 5月にもろもろ送られてきたら追記します。 板橋は完走メダルもタオルもないので送りようがないのですが、長野はフィニッシャーズタオルは送るもののメダルは送らないのが面白いかな。 推測ですが、タオルはリサイクルしにくいから送って、メダルはリサイクルできるので次回の資金にあてるのではないでしょうか。 はたして来年の長野マラソンの頃に、どれだけ普通の生活に戻れているのでしょうか。 本稿執筆時点では列島全体が緊急事態宣言中で先が全く見えない状態ですが、ウイルスが多少おさまってきても経済的なダメージは大きいでしょう。 いや、その前に来年の今頃もまだウイルスに脅かされている可能性も相当の確率であるようで、昭和大学の二木芳人客員教授は「1年では国内だけでも収束するのは難しい。一時的に感染者数が減少しても再び感染者の増加が来るだろう」(抜粋)と言っています。 私も週に2日の自宅待機がゴールデンウイーク明けまで続きます。 その時にどうなっているか、あるいはその前にさらに厳しい状態になっているか。 私自身も感染のリスクはありますし、勤めている会社がどうなるか、家族や友人が、そして社会がどうなっているか全くわかりません。 突然、戦時下になった気がします。 生き延びましょう、お互いに。 (後日、追記します) 以下、2020.5.23追記。 いまだ東京をはじめとする大都市圏では緊急事態が続いている5月19日に、長野マラソンからもろもろが届きました。 まずはそのご紹介から。 まずは梱包です。 紙袋に入っていましたが、ポストインではなく手渡しでした。 タオルが入っているので暑さ的にポストは無理なのと、配達履歴がのころからの両方かな。 ナンバーカード2枚、中止のお知らせ、5年後の自分へのメッセージです。 中止のお知らせは拡大判も後ろの方に載せましたので、興味ある方はお読みください。 私はろくに読んでいません。 5年後の自分へのメッセージですが、今回は感染拡大防止のため中止と右肩に印刷されていました。 あるいは印刷し直したのかもしれませんね。 スタートブロックは今年もFブロック、昨年もFでした。 参加賞のTシャツ、うまく写っていませんが現物は目立つ黄色です。 表面はおとなしいデザインで文字だけです。 シャツの裏面です。 このデザイン、なんだと思いますか?。 2020年をデザインしたのは誰でもわかると思いますが、私はこれをオリンピックとパラリンピックを暗示したものだと読みました。 今のオリンピックはカネまみれで、TOKYO2020などは無許可では使えません。 勝手に使わせてしまうと、スポンサー様の申し訳が立たないからかな。 頑張れニッポンすら問題があるようなので、とにかく五輪をイメージさせるものはご法度なのです。 どうしても使いたければ大金払ってスポンサーになれという話ですが、警備ならセコムとか飲料ならコカコーラとか、業種ごとにスポンサーが決まっています。 たぶん大金を積んでもペプシがTOKYO2020を使うことはできないでしょう。 ましてや長野マラソンが五輪をイメージさせるものを使えるはずもありません。 しかし、長野マラソンは長野五輪を記念してできた大会です。 東京五輪が決まってから「長野オリンピック記念長野マラソン」の表記は使えなくなりましたが(IOCのルールに抵触するらしい。一国一種類とかがあるのかも)、東京五輪開催の今年はなんとかして五輪と結びつけたいところです。 そこで、2020という数字の真ん中をくり抜いて数字ではなく模様のようにして、それを2つ並べることでオリンピックとパラリンピックを暗示させる。 深読みすれば、2020に重なっている長方形は道のようにも見えますから、オリンピックとパラリンピックに続く道をイメージしたのかもしれません。 しかも2020の数字を横に倒して縦に並べることで、これは2020という数字ではなく単なるデザインというエクスキューズも用意した。 どうでしょうか、この読みは。 かなりの確率で当たっていると思うのですが。 フィニッシャーズタオル。 走ってないのに貰うのは初めてかな。 喜多マラソンでは完走と書いてあるタオル(お年賀で貰うような小さいやつ)が参加賞でしたが、あれは走る前に渡すシステムでしたのでフィニッシャーズタオルではなかった。 大震災の年に長野も中止になったけど、あの年はなぜかエントリーしていなかったのでタオルがどうなったか知りません。 それはともかく、黒一色で安っぽくなったのが残念。 完走してこれをもらっても、正直微妙だよなぁ。 中止の挨拶文。 前回、本ページを書いたのが4月19日、大会開催予定日でした。 その後、新型コロナ禍は猛威を振るい続けています。 4月23日に女優の岡江久美子さんが63歳で亡くなりました。 買い物は3日に1回にと言われ、都内企業には4月25日から5月6日まで12日連休を呼びかけ、ゴールデンウイークは家で過ごすことになりました。 大相撲では高田川親方と白鷹山が陽性、その後、力士の勝武士さんが亡くなってしまいました。 高校総体(インターハイ)が中止、夏の甲子園開催も5月下旬まで検討を続けましたが結局中止。 当初はコロナ肺炎と言われていましたが、世界各地から感染した子供達に川崎病類似症状が見られるなどの報告があり、肺だけではなく全身の血管を犯す病だということがわかってきました。 当然ですがマラソンは壊滅状態です。 11月の福岡マラソンも早々と中止が発表されましたが、その理由として感染拡大リスク、ボランティアや医療関係者が集まるか不透明、経済的ショックが大きい中で資金の確保(スポンサー確保)が不確実、営業活動に支障が出ている沿道の事業者に更なる負担を強いる、と説明されたら、とても開催して欲しいなどと言えません。 各地で休業要請に応じないパチンコ店が問題になりました。 学校の9月新学期説が急浮上し、世界を見ると感染は欧米に広がっています。 世界からはPCR検査をしない日本に疑惑の目が向けられ、在日アメリカ大使館は4月3日に日本に滞在するアメリカ国民に対し帰国を強く促す文書をホームページ上に掲載し、日本の検査態勢について、「幅広く検査をしないという日本政府の決定によって、新型コロナウイルスの有病率を正確に把握することが困難になっている」と指摘されました。 高値転売が問題になり法律で禁止されたこともあって、マスク相場はピークアウト。 高いときは1枚100円が60円前後になり40円を切って20円を切るようになり、100円ショップで枚数制限なく売っているのを見かけるようになりました。 いまだに消毒薬は品薄ですが、酒造メーカーが高アルコール酒を販売開始したことやマスク同様に転売禁止法が成立し、以前よりは手に入りやすくなってきました。 北海道では感染第二波が起き、東京の新型コロナ感染者の死亡率は3%を超え、やがて4%、そして5月下旬には5%を超えました。 すこしだけ明るいニュースもありました。 開幕延期の韓国プロ野球が38日遅れて開幕したそうです。 無観客で審判らにマスク着用など厳戒態勢ですが、4月12日に開幕した台湾に続く世界2番目のプロ野球開幕です。 またドイツのメルケル首相は感染拡大阻止の制限を大幅緩和、全店舗の再開を許可と発表、サッカーも無観客での再開が許可され3月中旬から事実上のロックダウンを開始していた欧州主要国の中ではいち早く、社会・経済活動の正常化に向けて大きく舵を切ることになりました。 しかし、韓国ではナイトクラブ初の集団感染が問題になるなど、一度収まっても再感染する怖さも見せつけています。 野球のオールスターも中止になりました。 コロナ不況でレナウンが倒産、大河ドラマ「麒麟がくる」と連続テレビ小説「エール」の放送も収録不能で中断を発表、テレビアニメのサザエさんも在庫がなくなり再放送をすることになりました。 世界でエンタメが止まったままです。 5/16にはウイルス感染症による死者が世界全体で31万人を超えました。 しかし国内の感染はピークを超えた感はあり、5/21に大阪、京都、兵庫の近畿3府県で解除を表明、宣言を継続する埼玉、千葉、東京、神奈川の首都圏4都県と北海道もだいぶ新規感染者数が減ってきました。 まだまだ第二波が懸念されますが、国内では指数関数的に感染者が増えて医療崩壊という危機は(今のところは)防げているようです。 もっとも勝武士さんは発症から入院まで4日もかかったそうなので、4月の時点では医療崩壊していたと言っていいでしょう。 政府はマスコミに医療崩壊と言うなと圧力をかけたと言われており、原発が爆発してメルトダウンしているのに言わなかったのと同じで、この国は大本営発表の時代のままのようです。 昨日、IOCのジョン・コーツ調整委員長が、来年東京五輪が開催ができるかどうかを評価する時期が10月ごろとの考えを示しました。 その後、10月云々はIOCが否定しましたが、再延期はないという空気は確実のようです。 いつ市民マラソンが再開できるのでしょうか。 先の福岡マラソンの中止理由が全て解決するのが理想ですが、経済的ダメージなどは回復に数年かかるかもしれませんし、ワクチンと治療薬の二つ揃う日は永久にこないかもしれません。 現状、アビガンなどを投与して治った人もいますが副作用の心配もあるので決定打とはとても言えず、他に方法がないからそれを使うしかない状態ですが、ある程度の安全性というか、国内の蔓延が治ってきたら開催しようとする大会もあるはずです。 そうなるとまずは感染対策ですが、ランナーは多少不安でも出るかもしれませんが、ボランティアさんはそうはいきません。 世界中でワクチンを開発していますが、はたしてできるのはいつでしょうか。 昨日、イギリスの製薬大手アストラゼネカがワクチンの供給を9月から始めると発表しました。 はたしてこれが使いものになるワクチンかどうかはまだわかりませんし、いいワクチンだったとしても生産量がどうなるかが問題です。 国内の新規感染者が減ってくればボランティアさんたちの不安も軽くはなるでしょうけど、でもコロナ前のようにはいかないでしょう。 ボランティアさんが減った分は、有償スタッフの採用などで賄う必要があるかもしれません。 参加費も高くなるでしょうが、仕方がありません。 次の問題が医療の余裕度ですが、このまま感染者数の増加が抑えられ、そして第二波が起きなければ、夏を待たずに落ち着くはずです。 (第二波が来てしまえば、あっという間にまた逼迫しますが) 医療関係者はまだまだ大変な日々が続くでしょうけど、入院中の患者は1、2ヶ月前後で退院しているようですので新規感染者がほとんど増えなければ、時間とともに平時に戻るはずです。 ただ高齢者などで入院が長引く人が多ければ、落ち着く時期は先に延びてしまいますが。 最後の問題は経済的なダメージです。 マラソン開催によって地元経済が潤う面も多く開催を歓迎する向きもあるでしょうから、地元の反対などは時間とともに少なくなってくるのではないでしょうか。 年明けには、観光誘致も含めて再開賛成の機運が出てくるような気がします。 とはいえ、スポンサーがつくでしょうか。 すべての業種がコロナ禍で悪い影響を受けたわけではありませんが、でも数少ない売り上げ増の企業がマラソンのスポンサーになってくれるという虫のいい話は非現実的で、結局は地元企業やスポーツ用品など従来のスポンサー企業頼りでしょう。 そういった企業が今までのようにスポンサードしてくれるでしょうか。 大手シューズメーカーのような体力があるところでも、大会協賛数は減らすのではないでしょうか。 数を減らさずとも金額は減らすでしょうし、地元自治体の補助も厳しくなるでしょう。 (コロナ禍は自治体をも直撃しています) そうなると経済的に再開できない大会も出てくるでしょう。 再開した大会も、かなりの高額参加費になるかもしれません。 コロナ禍で職を失ったり減収になったランナーも多いでしょうし、大会数もランナー数も大幅に減りそうです。 コロナは市民マラソンの景色をも大きく変えてしまったのかもしれません。 それも一時的にではなく恒久的に。 再開はなかなかハードルが高そうです。 ワクチンができていないくても国内の新規感染者数が減ったままであれば、来年春には大会を開催するところもあるでしょう。 来年になれば、感染第二波の恐怖より元の生活に戻ろうという圧力が勝る気がします。 大きな目安になりそうなのが、東京マラソンです。 良くも悪くも超巨大大会ですので、影響は大きいはずです。 今春の市民マラソン中止ドミノの発端が2020東京マラソン市民の部の中止だったことは明らかです。 その逆に、開催の口火を切るかどうかも2020.3開催の東京マラソンが大きく影響すると思います。 例年8月に募集を開始している東京マラソンですが、はたして2021年大会の募集をするのか。 するとしたら、時期はいつか。 それによって、2021年1月以降の大会再開の動きが加速するかどうかが占えるのでは。 でも、懸念されることが一つ。 中止となった2020年東京マラソン市民の部の参加者は、2021年または2022年のどちらかに優先参加できますが、2021年にも開催できなかった場合のリスクを考えて、2021年は一般募集はせずに今年出られなかったランナーだけで開催するかもしれません。 おそらく出場権を持っているランナーの過半は2021年に出場するでしょうから、それだけで十分開催するだけの数にはなるはずです。 いつまでも鎖国は続けられませんから、開国したらすぐに第二波が起きるかもしれません。 そうなれば2021年大会がまた中止になる可能性も大いにありますから、その方が現実的かもしれません。 はたして市民マラソンは再開できるのでしょうか。 できるとしたら、どの時期でしょうか。 私は2021年に延期された東京オリンピックの開催は不可能だろうと思っています。 国内の感染が収まって年内にワクチンができたとしても、それが世界中に行き渡るには相当の時間がかかるでしょう。 今、世界中で大規模な第二波が起きていないのは、各国が鎖国しているからです。 しかし、オリンピックとなると世界中から人が来ます。 来る人も、来られる日本も、あと1年2ヶ月程度で万全の体制ができるとは思えないのです。 東京発の大規模な第二波が起きかねません。 そしてここ数日出てきたオリンピックの再延期なし・10月決断説に、それなりの説得力を感じます。 現時点では、五輪も市民マラソンもどうなるかだれにもわかりません。 私が考える身勝手で根拠もたいしてないシナリオでは、2021年1月から再開するマラソン大会が出始め、その後2021年秋にかけて元の状態に戻っていくのではないでしょうか。 そして今年の秋、東京オリンピックの中止が発表されると思います。 世界から人が来るオリンピックと、仮に鎖国が続いていたとしても開催できる市民マラソンでは、リスクが違いすぎます。 茨城県のように感染者が比較的少なかった県では、国内の新規感染者数が減ったままであれば2021年以降に大会は開催するのではないでしょうか。 私は2021.1の勝田全国マラソンは国内最速レベルの再開大会になるのではないかと読んでいます。 (2020年の勝田はコロナ前で開催できたので、再開というのは少し間違っていますが) 甘すぎるとか希望的すぎるとのご意見もありましょうけど、希望を含んだ予想です。 仮にこの大甘予想が当たっとしても、2021年勝田は私にとって1年ぶりの大会になります。 今年の1月にハイテクハーフと勝田を走っていた時には、まさか世界がこんなことになるとは思いませんでした。 丸1年のブランクは痛いけど、復活のその日まで練習を続けるだけです。 経済的な大打撃はまず小規模店舗を襲いましたが、中規模以上の企業のダメージが表面化するのはこれからです。 私の会社もまたしかりです。 来年、経済的・仕事的な意味でのんきにマラソンを楽しめる状態になっていないのは確実ですけど、それでも私は走り続けます。 1日も早く世界に平穏が戻るよう、そしてまた完走記を書ける日が来るよう、祈ります。 |