2010大田原マラソン(2010年11月 フル)

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****** 大会データ ******

----- 大会寸評 -----

今では数少なくなった4時間制限を守り続ける大会。
今年のキャッチフレーズは「風の頂点へ」。
カッコいいが、そのポスターがネットでは見られないのはもったいない。
昨年までのフラットな二周回コースから起伏に富んだ1周コースに変更となったが、24kmから35kmまでの長い坂(特に33kmから35km)は厳しく、今年のように向かい風が重なると辛さは倍増する。
昨年までの記録狙い大会というよりもシーズン序盤戦の実力確認として出た方が無難、このコースで記録を狙うのは難しい。

----- 概要 -----

種目:ハーフ、10km。
最寄り駅:那須塩原または北那須野。いずれも無料シャトルバスあり。
スタート時刻:フルは10時40分。
参加者数:総数4448人(前年比+725人)、フルは男子2991人、女子480人。
制限時間:4時間。
関門:あり。15.4km1時間25分、33.3km3時間05分、38.3km3時間40分。
参加資格:高校生以上、フルは4時間以内。
完走率など:不明。
ただ、RUNNETによると男子完走者が1874人、女子229人なので、完走率60.6%ということになる(DNSを考慮しない数字)。

----- コース・計測 -----

計測方式:RSタグ。
計測内容:グロスのみ。途中計測は10kmごとと中間点。
記録検索:ランナーズアップデート。
記録証:今年から当日発行に変わった。
また、公認記録証は当日申し込みが必要(無料)、大会10日後位に郵送される。
ペースセッター:あり。3時間と3時間半。
ゼッケン枚数:前後。
ゼッケン番号順:不明。

コース:美原公園競技場発着、23km付近を底にしたV時型の高低差の一周回コース、短い折り返し区間あり。
全体的に起伏に富んだコース。24km手前から35kmまでの長い上りは、長いため厳しい。
コース上トイレ:仮設、男性小用と個室のペアの仮設が12カ所、借用トイレが3カ所。
アップ場所:競技場周辺。車いすマラソンが終了してから競技場が解放されるが、もうスタート時間間近なのでほとんど使えないと思った方がいい。
キロ表示:5kmごと。ラスト5kmからは最後はあと○キロ表示もあり。

スタート順:招待、陸連の他はたしかタイム順のプラカードに並ぶ。
ロスタイム:私は15秒ぐらいだったかな。
給水:5kmごと。全て水とスポーツドリンク(スポドリは今年からDAKARAのアルミパックではなく紙コップに変更となった)。
スペシャル給水:あり。一般ランナーでも置けるので是非どうぞ。
給食:なし。全くないので注意。
私設エイド:ほぼなし。飴を配る程度が2カ所ほどあったかな。
スポンジ:あり。7カ所。
スタート前給水:なかったような。

----- 環境 -----

声援:少ない。人口密度が低いからしかたがない。その分、熱心に応援していただけて嬉しい。
仮装:少ないけどいた。今年はミニーマウス二匹、ライオンなど。
参加賞:Tシャツ、DAKARA(アルミパック飲料)、絵馬、お米(2合)。
売店:あり。スポーツ店や食べ物、お土産など。
ゴール後の飲食サービス:紙コップで麦茶、スポドリもあったみたい。無料なめこ汁があったはずだけど今年はスルーしたので見ていない。
参加費:4000円。1000円値上げしました。
荷物:貴重品のみ。ただし返却時行列する。
荷物は体育館内に置けるので、雨ざらしの心配はない。
着替え場所:あり。
会場トイレ:既設と仮設、そこそこ混む。
プログラム:立派な小冊子、選手名簿兼用。
写真屋:オールスポーツ、STK。
招待選手:多数。

----- 個人データ -----

体調など:
2日前の体重57.0kg、9.0%、前日は57.3kg、8.6%。
風邪もひかず休養も十分、ほぼ完璧な体調管理だった。
ウエアはNB高機能帽子、アディダス黒長袖シャツ、リストバンド、CW-Xロングタイツ、普通の靴下、シューズはイダテン4。
天気は曇り時々小雨、気温は終始11℃と適温。湿度70%、風は4mから8m。
ダメージは右脚ハムに数日残る重めの筋肉痛、腰と左右太もも前部に軽めの筋肉痛、右足人差し指にマメ。肩甲骨付近にも弱い筋肉痛。
ふくらはぎ系には筋肉痛が残らなかったのは直前のフォーム改善効果ではないか。


【大会まで】

長野の反省で練習をしたこと、10月の赤羽月例で43分前半を出せたこと、直前のテレビで金哲彦先生の教えでフォームを改善できたことなどで、久々に期待できる大会でした。
ただ、今年から変わった新コースが不安でしたが、最低でも3時間30分は切らなきゃという気持ち、そして25分に近づけて別大を目指す足がかりにと、わくわくしながらの参戦でした。
天気予報は雨から晴に変わり、しかし直前にまた雨になり、結局スタート直前まで小雨が降る晴男の私には珍しい大会でしたが、小雨だったことと体育館が使えること、気温が高めで寒くなかったし風も出ていなかったので、雨の影響はほとんどありませんでした。
強いて言えば傘を持って行ったので邪魔だったぐらい。

年に5回ほどフルマラソンを走っていますが、コースや時期を考えると自己ベストを狙えるのはここだけです。
この2年ほどの長期低迷から脱する為に、最低でも3時間半。
新コースなにするものぞ、との意気込みでの参戦でした。撃沈しましたが。

【大会の様子】

5時に起きて、軽く食事。
珍しく雨が降っています。
スタートまでに止むことを願いながら着替え、気温は低くないので寒さは感じません。
フルマラソンでははじめて片目にコンタクトを入れて走ることにしたのですが、慣れないのでなかなか入らず苦労しながらなんとか右目に入れて、トイレも済ませて6時10分に家を出ました。
7時前には東京駅の新幹線ホームに到着、缶コーヒーを飲んで眠気を飛ばして牛肉弁当を買い込んで、7時29分に車内へ。
弁当を食べて水分補給は控えめにして、那須塩原駅に着いてからは小走りで送迎バスに向かいます。
雨はバラバラ降っています。
うわ、やんで欲しいなぁ。
8時54分にバスに乗って57分に発車、9時18分に会場に着きました。
受付を済ませていつもの体育館に向かおうと思いましたが、受付会場上のスタンドが使えることを知ったのでそこに陣取りました。
ちなみに受付会場の一階はいつもは閉鎖するそうですが、今回は雨だったので解放していたようです。
このあたりの気遣いは嬉しいですね。
9時40分に着替え終了(着替えと言ってもここは狭いのでゼッケン付けただけ)、防寒具などを持って外に移動して売店側の東屋に陣取りました。
トイレは仮設と既設があるものの、けっこう並びます。
最近は指なし靴下でレースに出ていますが、家でマメ防止クリームを塗り忘れました。
しかも雨で移動中に靴下が濡れるのを嫌って、靴下を現地履き替えにしたのですが、その靴下を忘れたようです。
(実は持ってきたけ。でも気がついた時はシューズ履いた後だったので、そのまま普通の靴下で走った。別に大きな問題はなかったけど、厚いせいか足の甲がちょっと痛んだ。)

車いすマラソンのゴールを見てから軽くアップ、雨はパラパラ降っていますが小粒になってきました。
念のため直前にもトイレに行って、20分前に競技場に行ったらトラックが練習場として解放された直後でした(それまでは車いすマラソンをしていたので立ち入り禁止だった)。
でも、時間が短かったので1周しただけでスタートラインに並びました。

雨はほぼ上がりました。
暗い雲が立ちこめていますが、遠くに雲の隙間から青空も見えます。
風はほとんどありません。
さあ、スタートです。

競技場内は混雑して転ばないように走るのが精一杯、外に出ても混雑でペースメイクどころじゃないです 。
1kmあたりでようやく走りやすくなってきましたが、どうもペースが上がらない気がします。
ここでペースアップしておいた方が良かったけど、のんびりしすぎました。
5kmでのラップが25分28秒、スタートロスなどを考えても遅すぎます。
慌ててペースアップ、10kmまでが24分30秒とロスはチャラにできましたが、この時点でいい記録は夢となり、がっかり。
でも、気持ちは切れずに走れました。
気温はこの季節にしては高く、早々と手袋を外し袖もまくって走りました。
半袖手袋なしでも良かった気もしましたが、この後風が出て寒くなったので、この時期は長袖手袋が正解でしょう。

15kmが24分30秒、悪くはないけど下り基と後半の上りを考えると…
風が出てきましたが横風なので、この時点ではさほど気にはなりませんでした。
20kmが24分53秒と、まだ下り基調なのに早くもギリギリのペース。
今回はゼリーを二個持って行ったので、まずこのタイミングでコーラ味のゼリーを注入しました。
結果的にはゼリー2個は悪くなかったけど、まだ足りない気がした。

中間点が1時間44分33秒、客観的に考えて後半の上りを考えると30分切りは不可能。
それでも気持ちを繋いで走ります。
そういえば3時間半のペーサーが全く見えないので折り返し部分で探したのですが見つからず、先にいるのかと思っていたら、後ろから大勢の足音が聞こえてきました。
3時間半集団です。
抜かれないよう粘ったのですがあっさり集団に抜かれ、とても追いつける状態ではなかったです。
25kmのラップが24分55秒、もう一杯一杯です。
このあたりから風が向かい風になりました。
それも結構強い風。
雨もパラパラ、気温も低め。
手袋をして袖を伸ばして気温には対応できますが、長い上りに向かい風は粘るしかないです。
なかなか厳しい風です。
吹き続ける風と長く続く上り坂。
そんなに傾斜はないけど、それでも上りが続くのはしんどい。
歩いている人も出始めました。

塩飴をなめながら頑張りますが30kmのラップが25分55秒、僅かな貯金が一気に吐き出されて、おそらく借金生活でしょう。
モチベーションも大幅に下がります。
3時間30分どころか、どこまで落ちるかって感じですから、もう無理しないでペースダウンしようかとも思いました。
でも、なんとか気持ちだけは切らさずに持ち続けられました。
今回の数少ない評価点として、最後まで気持ちが切れずに走り続けられたことがありますが、逆に言えばそうやって探さないと良い点が見つからないようなデキでした。

30km地点でいつものパワーゼリーバナナ味を注入しました。
やれることはすべてやる、早めに対応して少しでも落ち込みを少なくする作戦です。
正直、効果があったかどうかは不明ですが。

何キロか忘れたけど、車同士がコース隣の車線で事故ってました。
車同士だからたいした怪我はしてないと思いますが、バンパーが飛び散るけっこう派手目の事故でした。

沿道の人出は少ないけど温かい応援で嬉しいです。
シューズですが、15km付近から左足太ももに痛みが出て右足甲も少し痛んできましたが、いずれもたいした痛みではありません。
このシューズとの相性はかなり良いようです。

ダメージは少ないのに、身体が思ったようには動かない。
後でコース図を見たら、やっぱり上り坂が影響していたとしか思えない。
序盤の5kmのスローペースはキロ5分が身に付いていないのが原因で、それ以外は風と坂が原因でしょう。
完走目的や調整ならともかく、このコースで記録を狙うのは私の脚では厳しすぎます。

40km地点では、もう時計は見ませんでした。
見てがっかりするよりも、とにかく全力で走りたかった。
終盤の銀杏並木は今日の風で葉が落ちて、道路が黄色くなって奇麗でした。
38km付近からしばらくは「走る」ではなく「走りになる」状態で、これは大きな収穫でした。
(ちなみに、この区間は平坦だった。)
40km付近からは完全にガス欠、飴を探したら融けて袋にくっついて食べられず、最後の一個を引っ張り出してなめながら最後の数キロを走りました。
腹が減って、なんだか身体が変でした。
あれだけゼリー入れたのに、足りなかったのかしら。

必死にスパートして駆け込んだけど、3時間32分台がやっと。
ああ、疲れた。がっかり。

ゴールしてスポドリ飲み場が混んでいたので、誘導に従って外に出たら麦茶しかありませんでした。
麦茶を二杯飲んでシャツと完走証(今年から当日発行)を貰って、着替えに戻りました。
着替え終わってすぐにバス待ちの列に並びました。
この頃には晴れ間が出ていましたけど、あのコースはむしろ雨まじりの方がいい。
晴れたら地獄だ。

バスは15時20分過ぎに那須塩原に到着、今年は余裕で15時半の新幹線に間に合いました。
往復とも指定席で6号車、場所的に6号車がお勧めです(出口との位置関係で)。


キロ5分が遠い。
速度に慣れるところからやり直しか。
正直、今回の体調と練習量でこの結果だと、モチベーションを持てないよ。
どこから手をつけていいのか、正直手詰まり感と限界を感じています。
フォームも大きく改善できたと思うんだけどなぁ。

シューズはバッチリでした。
まあ3時間33分近いタイムと速くはないのでダメージが少なかっただけかもですが、それでもいい相棒に巡り会えた気がします。

来年はつくばかなぁ。
もうマンモス大会は嫌なんだけど。
大田原は遠いし、なによりこのコースではしんどい。
今回、もし序盤にリズムに乗れたとしても、それでも32分は切れなかっただろう。
このコースでしっかり走れる人は凄いと思う。
またしても劣化する一歩の私です。
まいった。


【写真とデータ】

5km 25:28 (0:25:28) キロ5分06秒
10km 24:19 (0:49:48) キロ4分52秒
15km 24:30 (1:14:18) キロ4分54秒
20km 24:53 (1:39:12) キロ4分59秒
25km 24:55 (2:04:07) キロ4分59秒
30km 25:55 (2:30:03) キロ5分11秒
35km 26:29 (2:56:32) キロ5分18秒
40km 25:10 (3:21:42) キロ5分02秒
GOAL 11:11 (3:32:54) キロ5分06秒

前半 1:44:33(キロ4分57秒)
後半 1:48:21(キロ5分08秒)
合計ではキロ5分03秒



行きの新幹線より。
雨は小雨程度でした。



受付会場の上のスタンドに陣取りました。


ゴール後、戻ってくるランナー達と紅葉。



帰りのバス待ち、このころになって雲が切れてきました。
それまでは鉛色の空で一時は寒かったけど、あのコースで好天だとめちゃ大変でしょうね。



コース高低差、昨年との比較になっています。
今までの方が良かったんだけど、仕方がないですね。



カッコいいキャッチのプログラム、絵馬、DAKARA(昨年までは給水で配られてた)、お米。



参加賞。デザインはなかなかいいと思うし、素材も柔らかになって良いです。









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