仙台国際ハーフマラソン完走記(2008年)



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****** 大会データ ******

----- 大会寸評 -----

いわゆる国際レベルの大会の中で一番ハードルが低い大会。
昨今のマラソンブームの影響か、今年からこの大会も参加資格を緩めており、どこまで市民マラソン化するのかが注目される。
(現時点では陸連登録者のみ、ハーフ100分未満)
季節的にも高低差から見てもタイム狙いは難しいが、杜の都仙台の新緑の中、多くの声援を受けながら走れるのはランナー冥利に尽きる。
参加資格さえクリアしてしまえば比較的関門は緩めなので楽しんで走れる。
今年度は野口みずき選手が北京五輪前の最終レースとして参加、昨年に続いて女子の部二連覇を成し遂げ大会に花を添えた。


----- 大会概要 -----

種目:ハーフマラソンのみ(車いすの部あり)。
最寄り駅:JR仙石線 宮城野原線から徒歩10分(宮城野原は仙台の2つ先)。
スタート時刻:女子10時5分、男子10時10分。
参加者数:男子981人、女子271人、先着順。今年は参加資格緩和もあってはじめて定員を超えたとの事。
制限時間:ないらしい。関門をクリアできればゴールできるようです。
関門:あり。男子は10km47分、15km73分、20km99分。女子はプラス5分。
参加資格:H19.4.1からH20.3.2に次の陸連記録を持ち、新年度も陸連登録していること。
男子は10km42分、20km94分、ハーフ100分、フル3時間40分
女子は10km50分、20km100分、ハーフ105分、フル3時間55分
完走率など:不明。完走者は男子800人、女子139人。

----- コースなど -----

ゼッケン枚数:前後、両方ともRTタグ付き
ゼッケン番号順:不明。
コース:陸連公認コース、公認大会。
宮城陸上競技場から仙台市内を走り定禅寺通から仙台市役所へ。
14kmからは上り基調。
コース上トイレ:不明。
アップ場所:競技場内。
キロ表示:1kmごと。
計測:RTタグ(前後とも)。5kmごとに計測しGTMailsが届く(今回は5kmのメールが夜に届いた)。
ペースセッター:なし。
スタート順:早いもの順。
ロスタイム:私は10秒だった。最後尾でも30秒ぐらいか。
給水:4.5km、8.7km、12.9km、17.8km。
水とスポーツドリンク(アミノバリュー)。
スペシャル給水:なし
給食:なし。
私設エイド:なし。
スポンジ:給水と同じ場所にあり。
スタート前給水:なし。

----- 環境 -----

声援:非常に多く励みになる。
仮装:いない。
参加賞:ミズノのビニールポンチョ。
完走すると大判バスタオルが貰える。
売店:なし。
飲食サービス:ゴール後、アミノバリュー1本。お別れパーティあり(無料)。
参加費:5000円。
当日エントリー:なし。
荷物:預かりあり。支給されるビニール袋に入る範囲なので雨天時は折り畳み傘にすること。貴重品も預かりあり。
着替え場所:不明。
会場トイレ:常設のみ。大は混むが小は余裕。
プログラム:あり。選手名簿を兼ねた立派なもの。
記録証:調査中。
写真屋:なし

----- 個人データ -----

直前の体重など:前々日が55.5kg/7.2%。
ウエア:薄墨ボックスランパン、ミズノノースリーブアイスタッチシャツ、NB高機能帽子、靴下はNB5本指滑り止めなし。
気温的に手袋を持って行くべきだった。
天候:小雨時々曇り。気温はスタート時9℃、風は微風。
その他:シューズはゲルフェザーAS2 26.5cm。

ダメージ:ゴール後、左チョウケイ靭帯に痛み。数日で治る。
<大会の位置付け>
一昨年の10月に高島平ロードレース10kmに出たのがきっかけで、翌年の高島平20kmを目指す事になりました。
高島平20kmは陸連選手のみ、制限時間90分と私にとってはハードルが高い大会だったのですが、ここを目指しながら色々と調べているうちに仙台国際ハーフの存在を知りました。
その時点での仙台国際ハーフの参加資格は20km90分でしたから、高島平20kmを完走できれば自動的に仙台も資格ゲットとなります。
結局、準備不足だったけどあっさり高島平20kmを完走、ついでにフル3時間半とハーフ95分切りも目指しましたが、ハーフは3月の鴻巣でなんとか切れたものの、フル3時間半は切れずにシーズンが終わりました。

この時点では仙台の参加資格はフル3時間半、ハーフ95分、20km90分だったが、今年から緩和されました。
正直、緩和してほしくなかったというのが私の本音です。
緩和によってはじめて定員を超える応募があったそうで主催者は喜んでいるでしょうけど、私は「なんでもかんでもゆるゆるの市民マラソン化」には反対しています。
これは東京マラソンの弊害の一つだと思っています。
それはともかく、一年以上前から狙っていた仙台国際ハーフですから、出られたのは本当に嬉しかった。
お金さえ払えば、あるいは抽選にさえ当たれば出られる大会と違って、参加するまでに結構努力が必要だっただけに喜びもひとしおでした。
そういった努力の対象になる大会が増えてくれると、色々な層のランナーの励みになると思うのですが。
エリート大会と制限時間7時間と、二極化しすぎている現状は健全ではないと思うのは私だけでしょうか…
<今シーズンのまとめと出発まで>
ここ数年、8月の北海道マラソンがメイン大会になっていることもあり、5月以降の走り込みが一番重要となっています。
ですからいつからいつまでが今シーズンなのか自分でも分からないのですが、一応10月から5月をシーズンとすると、今シーズンはそれなりに健闘できたと思います。
フルは4戦していずれも3時間32分前後、30分切りはできなかったものの大崩れもなく安定して力が出せました。
2月の東京マラソンに当たったので2月も走ったのですが、正直私程度のランナーは2月はハーフか10km、あるいは休養した方がいいかもしれません。
4月は例年かすみがうらに出ていましたが人が多く走りづらいこともありここ数年は回避、結局今年も4月はどこにも出ませんでした。
そのかわり1月と3月はフルとハーフに一回ずつ、月に二回走りましたが来年もこんなペースで行こうかと思っています。
そして仙台で一区切りして北海道を目指す。
それが私にとってはベストかもしれません。


北海道マラソンは二泊三日のビジネスツアーで行っていますが、仙台は新幹線だからツアーより自分で足と宿を取った方が安そうなので、自分で手配しました。
フルマラソンだとなにがおきるか分からないからもう一泊したいけど、ハーフなら走り終わってそのまま帰る方が気が楽そうなので、一泊にしました。
ホテルはお得意のドーミーイン、仙台にはドーミーインがいくつかあるのですが朝食が安かったので仙台アネックスにしました。
(他の店舗はバイキング朝食ですこし高かった)
駅からも近いしドーミーインお得意の大浴場もあって良かったです。
シャワーブースなしの安い部屋で6000円、朝食が600円で6600円でした(ドーミーイン札幌の朝食は1200円なのに、ここは安かった)。
新幹線は一ヶ月前に手配しましたが、片道1万円以上かかるしついでに観光しておくか、という気になったので一週間前に行きの電車を時間変更しましたが余裕で空席がありました。
ゴールデンウイークの翌週だからそんなに混まないんですかね。
足と宿が決まれば、あとはナンバーカード引換券が届くのを待つだけです。
引換券が届くと、一年がかりで狙っていた仙台国際ハーフにいよいよ出られるんだ、と気持ちが盛り上がります。

ここ2年ほど、少しずつ体脂肪率が上がってきていて、てっきりヘルスメーターの故障だと思っていて(事実、ボタンが壊れて年齢設定が変えられなかった)ついに買い替えたものの、なんと今までよりも体脂肪率は多くなっていました。
まあ機械によって誤差があるのですが、それでも10%近くになっていたのはショックで、4月になってからダイエットモードに切り替えました。
月間走行距離はたいして変わらないのですが、今までのように休日の前夜は走らないとかのルールを外して、とにかく毎日10km走るかプールで泳ぐかを日課として、食事も少し見直しました。
あっさり体脂肪率は7%台に落ち、体重も56kg弱といい感じになってきましたが、たとえ10kmでも休息日なしで走るのは負担になるらしく、直前になって久々に腰痛が出ました。
ギックリ腰ではなかったのでシップしておとなしくしていましたが、大会前日までシップしっぱなしでした。
また、ちょっと風邪気味でもありましたが、おおむね体調はそこそこ、といった感じで仙台に向かいました。
<受付>
土曜日、7:10に起きましたが、もう時間がないかと勘違いして焦りました。
当初は昼頃(12:39着)に仙台入りして食事してから受付という予定だったのを、早めに行って観光することに変えたので、家を出る時間がわからなくなって焦りました。
8:07に家を出ましたが小雨、どうも天気は悪そうです。
8:45東京駅のホームに着き、カツサンド買い込んで9:16発(11:01着)はやて2号に乗り込みました。
たった3駅で仙台、新幹線は速いし飛行機と違ってさほど早く駅に行かなくて済むから楽です。
11:18には仙石線(せんせきせん)のホームに着きましたが、仙台は寒い。
手袋が欲しい気温、でも薄曇りで明日はともかく今日は雨は大丈夫そうです。
扉がボタンを押さないと開け閉めしないのでびっくりしました。防寒対策のようです。
仙台駅から2駅で受付(スタート)会場の最寄り駅の宮城野原です。
駅から10分弱、11:30ごろ仙台競技場に着きましたがガラガラ。
参加者が千人程度の大会だから人が少ないのかなぁ、それにしても入り口の案内看板とかもまだ準備中みたいだし、妙な雰囲気です。
中に入ると、受付のテーブルはあるもののほとんど誰もいません。
テーブルに近づこうとしたら若いボランティアの男性が「あのー、受付は14時からなんですけど」。
えええ、まだ2時間もあるの?!。
…そういえば、当初は昼過ぎに仙台入りして、食事してから来る予定でした。
急遽観光をしようとしたときに14時からの受付というのが頭からすっぽり抜けちゃいました。
呆然と立ち尽くしていたら、その男性が「着替えれば練習できますよ」と言ってくれて、練習する気はなかったけど一応競技場を拝んでおくかと思って中に入ったら…。
野口みずき選手が走っていました!
いやぁ、びっくりしました。
後で考えたら私のような一般選手の公式練習は14時からですから、競技場に入ってはいけない時間だったんですね。
でも、入れちゃいました。

目の前を野口選手が一人で走っています。
コーチなどの関係者らしく人が数人、テレビカメラ一台とテレビクルー数人、あと男子選手が数人。
あきらかに場違いな私ですが、誰からもとがめられなかったしなにしろ自分でもどうしていいか分かりません。
こういうときにカメラで撮ったら怒られるかなー、空気読めって言われるだろうなー、練習の邪魔だろうなー、と迷いつつもデジカメで数枚撮影しました。
でもさすがに近くにいるときには撮影できなかった。
なにしろ舞い上がっていたので、どんなスピードだったのか、どんなフォームだったのか、全く覚えていません。
練習の邪魔にならないように数枚撮影するだけで精一杯でした。

練習が一段落したらしく、野口選手は私のすぐ横でウインドブレーカーを着て、またトラックに戻って行きました。
あの野口選手がすぐ横。
もうドキドキしました。

15分ほど見ていたのですが、黒いフィットした短パンからブレーカーに着替えたので、そろそろ練習も終わりっぽいし、そのまま居座るのも申し訳なくて、競技場を後にして松島へ向かいました。

天気は薄曇り、東京と違って雨は降らなさそうです。
私にしては珍しく観光スポットを訪れたのですが、日本の観光地ってどこも狭いなー、というのが印象でした。
潮の香りが久しぶり、サザエやイカを焼く美味しそうな香りも漂ってきます。
どこかで昼食をと思ったのですが、どうも観光地での食事には抵抗があって食べずじまいでした。
サザエが美味しそうだったけど、マラソンしにきたから当たりそうな食べ物にはどうも手が出ません。
ぶらぶらと五大堂を見て、福浦橋のあたりまで行きましたがこの橋は有料だそうで、そこまでして見る気はなかったです。 遊覧船に乗るのも気が乗らないしなぁ、とブラブラしているうちに腹が減ってきたので松島を後にしました。
14時過ぎに競技場に戻って受付をしましたが、さすがにランナーで混んでいました。
さっきとは大違い。
14:15受付終了、隣りの球場が異様な雰囲気だったのでなにかと思ったら仙台一校と二校が対戦していたそうです(プロ野球にしては客層が違うと思ったら高校野球でした)。

競技場付近にはラーメン屋すらなく、結局昼飯は仙台駅の駅ビルで牛タン定食という、実にありきたりなものでしたが美味しかったです(味噌味の牛タンでした)。
ホテルに15:20チェックイン、部屋で見てみたところ参加賞はミズノのビニールポンチョでした。
ゼッケンは2枚ともRTタグが付いているのが珍しい。
北海道マラソンのように選手には首から下げるIDカードが渡されるのですが、道マラの様にヒモに厚紙のカードではなく、仙台国際の名前が入った本格的なIDカードなのが嬉しいです。
まるで一流選手になったみたい。

しかし、仙台も都会ですね。
ブックオフとかがあるし、私は田舎ののんびりした大会よりも便利な都市型マラソンが好きだな。
買い物に行って気がついたのですが、コンビニはサークルKが多かった。
ホテルに戻ってまずは風呂、あーのんびり。
ホテル自慢の大浴場、時間が早いせいかほとんど人がいなくて貸し切り状態。
湯船につかっていたら、ホテルの切れないカミソリのせいか顎がヒリヒリします。
傷つけちゃったかな、と思って手で触ったら塩味がします。
うわ、血が出てると思って手を見てもなにも付いていません。
露天風呂に入っていたので鏡もなくて、なにがなんだか分からなかったのですが、血の味ではなく温泉の塩味でした。
温泉とは聞いていたのですが、塩味とは思わなかったなー。
そういえば妙に体が浮くような気がします。
自家源泉で地下200mからのものだそうです。
露天風呂はやや熱め、内側の浴槽はぬるめ、交互に浸かりながら明日は雨かな、いやなんとか持ってくれるだろう、でも気温がここまで低いとは思わなかったから会場での保温を考えなかったのは失敗だったな、手袋も持ってくるべきだった、等々考えていたら、露天風呂の上から雨がはらり。
はじめての一泊マラソン旅行でしたから荷物を少なくし過ぎました。
しかも一泊だから全荷物を持って会場に行くわけで、今回はコースがワンウエイだから(荷物は主催者がゴールまで運ぶ)荷物の量に制限があるだろうし、ちょっと荷物を絞り過ぎたかもしれません。
ウインドブレーカー持ってくるべきだったなあ、まあ来年は普通の気温になって暑いぐらいだろうから今年限定のことなんでしょうけどね。

部屋に戻ってテレビを見ていたら、泊まっているホテルがこの大会を応援しているというCMをやっていました。
そういえば仙台国際に出る選手は中ジョッキサービスという店が駅ビルにありました。
全国的にはマイナーな大会ですが、地元ではけっこう盛り上がっています。
<レース>
ここまで楽しみにして寝坊で不参加、というオチだけは避けたかった。
幸い6時に無事目が覚めて、外を見ると曇りのようです。
今回はメガネで走ろうと決めていました。
メガネで走るはじめてのハーフですが、最近の視力の落ち方ではもうレースではメガネがデフォになりそうです。
朝飯はホテルで食べましたが、ここのホテルの朝食は美味しいです。
600円と安いのに小鉢が選べる(温泉卵、冷や奴、納豆)し、ヤクルトも飲めます。
同じホテルなのに札幌では朝食が1200円なんですよ。なぜだろう。
それはともかく、ご飯もみそ汁もお代わりして満腹、スタートは10時ですからこれでゴールまで持つでしょう。
7:55にホテルを出発、うわ雨だ。曇りだと思っていたけど小雨ながら傘がいるぐらい。
寒い。息が白いよ。本当に5月なのかなぁ。
8:19に宮城野原駅着、8:27に受付終了。
昨日受付はしてあるのですが、それでももう一度当日に声をかけないといけないそうです。
人数は少なめの大会ですが、さすがに雨でみんな室内に陣取っているから混んでます。
着替えと言っても脱ぐだけなので、8:33には早くもアップを始めました。
ブレーカーを持ってこなかったのでレースウエアでトラックを3周ほど走りましたが、雨の中肌を出した格好で走っているのは浮いている感じでした。
大会前に腰痛になったこともあって6日も走らなかったけど、なかなかいい感じで足が動いてくれます。
戻ってストレッチなどしつつ、うろうろ。別にする事もないけど。
トイレは大は行列していましたが小は余裕、既設が二カ所にありました。
スタート直前までトイレには何度も行きました(冷えそうだし)。
競技場内では開会式が行われていましたが、高円宮妃がいらしていて車いすのスタートとゴールをご覧になるとのこと。
このあたりが普通の市民マラソンとは格が違うところです。

スタートが近づいてきましたが、小雨が降っているのでスタートラインに向かう気になれません。
寒い。手袋を持ってくるべきだった。
気温は9℃、走り出せば気にならなくなるだろうけど、寒い。
計測はRTタグですが、スタート前にコース脇のチェックポイントを通ってスタートラインに行かないといけないそうです。
でも雨だし外に出たくない。
結局、女子のスタートの10分ぐらい前にコースへ向かいました。
チェックポイントを通過して、トラック外に整列した状態で女子のスタートを待ちます。
女子がスタートして競技場から出て行ったら、仕切っていた網をランナーが外してトラックになだれ込むシステムです。
なにしろ女子と男子のスタート時間が5分しかないので、こういったやり方のようです。
順番はゼッケン順でなく早いもの順でした。
寒くて震えながら待っていたら、花火があがりました。
競技場の外からスタートする車いすのスタートのようです。
やがて10時5分、女子のスタートになりました。
スタートしたらトラックを一周半するのですが、先頭で野口選手がトラックをまわってきました。
いつものユニフォーム、昨日見た黒ずくめの方がカッコイイと思うけど、あれが彼女のスタイルなんですね。
待っていた男子選手やボランティアさんから応援の声、そして拍手。
いかにも市民ランナーといったウエア(走り方も)の女子最終走者まで拍手は続きました。

さあ、いよいよ俺たちの号砲だ。
スターターは仙台市長、代理ではなく本人なのも大会の格の高さかしら。
そして号砲。
慎重にトラックをまわり、拍手の中競技場外へ出ます。

序盤は調子良かった。
後で気がついたけど3km付近までは下り基調だから調子が良くてあたりまえですが、気持ちよく走れました。
序盤はめずらしく笑いながら走ったけど(変)、この大会に出られて走っている事が本当に嬉しかった。
車いすの後方ランナーとすれ違いましたが、残念ながら女子の先頭集団とはすれ違えませんでした。
北海道マラソンのようなコースレイアウトだとそういった楽しみもあるんですけどね。

5kmまではキロ4分26秒と、キロ4分30秒を切るなかなかいいペースで走り続けられました。
弱い小雨でしたが、走り出したら気にならない程度でした。
ただ手が冷たい。
天気が悪いのに沿道はけっこうな人の数でにぎやかです。
好天だったらもっと大勢の人なんでしょうね。

7kmから4分40秒を超えるようになってきました。
調子は悪くなかったのですが、後で考えたら上り坂でした。
このコース、けっこうタフです。

5kmから10kmまではキロ4分31秒ペースと落ち気味でしたが、10km通過タイムは45分を切っていたので悪くはないペースです。

時々、5分早くスタートした女子ランナーが前から落ちてきます。
片っ端から抜きました。
5分遅いランナーには負けられません。

沿道の声援は多く、私のゼッケンを指定した応援も数回か受けましたが、あれは嬉しいものですね。
給水は水、スポーツドリンク、スポンジが置いてありますが、私は水だけ飲みました。
プラスチックのコップで潰せないので飲みにくかった。
小雨と低気温でスポンジの売れ行きは悪かったようですが、後半は雨も上がっていましたから多少は使う人もいました。

手が冷たいけど走りやすい気温です。
雨がメガネにかかりますが、さして気になりませんでした。

15kmまではキロ4分30秒前後でなんとか健闘できたが、それ以上は縮まりません。
かなり頑張っているのですが、どうしても縮まりません。
たしか後半にもすれ違う場所があったはず、ひょっとしたらそこで女子の先頭を見られるかもと思いながら走りましたが見つかりません。
後でコース図を見直したら、あることはあったけどすでに先頭集団は過ぎ去った後だったようです。
17km付近に坂があったはずと思いながら走るが、どれか分からない。 (というか14km以降は全て上り基調でした。)
必死に歯を食いしばって走りましたがペースは上がりません。
最後は同じようなペースのランナーにしがみつくように走り、後ろから来たおやじランナーを押さえ込んで必死の走りでした。
応援が本当に嬉しかった。
ラスト3kmはもう時計は見ないで必死にスパート、ゴール前の見事なけやき並木の中を駆け込みました。
左右からのびたケヤキがまるでトンネルのよう。
この景色の中を走れたのは幸せでした。
ゴールに駆け込んで時計を見たら、1時間36分を超えていました。
うわー、ショック。
悪くても35分、たぶん34分だろうと思っていたので大惨敗の文字が脳裏を…。

アミノバリューを一本貰って完走バスタオルをかけてもらって、ああ暖かい。
5月にこんな気温が下がるとは思わなかった。

市役所内で着替えをしましたが、貰ったタオルが大きくて着替えに便利でした。
タイムは悪かったけど、良い大会でした。
でも、これでタイムが良かったら…。

外に出たら、もう会場は撤収していました。
メインステージだった場所などは見られずじまいでした。遅足は辛いです。

仙台駅でお土産を買って、予約していた列車より早い13:21発やまびこの自由席で帰京、15:24に東京着でしたが、当初の予定通り14:26発 16:08着のはやて16号でもさして変わらなかったですね。
車中で一人反省会をしましたが、キロごとのラップとコース高低差を見るとピタリ一致、坂に弱い事が明らかになりました。
やっぱスピード練習が足りないんだ…。

その日の夜、もう結果がアップされていました。早い!。
他の人のタイムを見たところ、15kmから落ちている人が多いようです(上り基調)。
私のこのタイムもしかたないかな。
1月の谷川ハーフが調子に乗れず96分、3月のフラットな鴻巣が93分、今回の数字がまあ実力なんでしょうね。
男子完走者は800人、女子139人、男子で私より遅い人は60人ぐらいしかいません。
レベル高!。
せめて来年は95分を切れるように頑張りたいです。
タイムはよろしくなかってけど結構タフなコースだし、実力は出し切れたので珍しく終わってからも気分のいい大会になりました。
例年は暑さに苦しむようですから、例年通りの気温だったら38分以上のタイムになっていたかもしれません。
いずれにしろ鍛え直しですね。


また来年走りたい大会です。
4月の長野、5月の仙台と遠征が続くのは無理(休暇とかお金とか)なので、どちらかをえらぶことになりそうです。
そうなったらやはり仙台を選ぶような気がします。
でも、これ以上参加資格を緩和してほしくないと思うのは私だけでしょうか?。

<写真とデータ>

(すべて自己計測ネットタイム、スタートロスは10秒)

1km 4分32秒
2km 4分26秒
3km 4分25秒
4km 4分18秒
5km 4分28秒 5kmラップ22:12 (平均4分26秒)
6km 4分28秒
7km 4分43秒
8km 4分35秒*
9km 4分37秒
10km 4分18秒 5kmラップ22:33 0:44:55(平均4分31秒)

11km 4分42秒
12km 4分24秒
13km 4分31秒
14km 4分29秒
15km 4分30秒 5kmラップ22:38 1:07:33(平均4分32秒)
16km 4分46秒
17km 4分40秒
18km 4分46秒
19km 4分43秒
20km 4分43秒 5kmラップ23:41 1:31:14(平均4分44秒)
〜Goal 4分56秒(1km補正値は4分30秒)

前半(10kmまで) 44:55(キロ4:29)
後半 1時間47分前後(キロ4:37)
1時間36分11秒(自己計測ネットタイム)





仙台行きの新幹線が東京駅に入ってきました。



手前左側に乗ります。
仙台までたった3駅です



仙台に着きました。初来日。



交通規制のお知らせ。地元の方、ご迷惑おかけします。
受付&スタート会場は宮城競技場最寄り駅の宮城野原です。仙台から2駅。

仙石線のドアボタン。
押しボタンを押さないとドアが開かないんですね。
防寒対策のようです。



競技場ですが、なんでこんなに人が少ないのか疑問でした。
(早すぎた事にまだ気づいていない)




案内看板もまだ準備中。
そりゃ受付開始まで1時間半も早ければ準備されてないっちゅーの。
まだ早すぎた事に気づいていません。



受付もガラガラ。
受付しようとしたら14時からですと言われて愕然。
気の毒に思われたのか、着替えて練習できますよ、と言われてなにげに入った競技場に…



うわ、野口みずきが走ってる!
興奮しました。



あたりは関係者ばかり。
遠慮して望遠でしか撮影できませんでしたので拡大しました。



練習の邪魔になると嫌だから、遠くにいる時しか撮影できない。
(なら撮影するなという声も)



唯一目の前で取った一枚。
写真で見るとゴツいけど本物は可愛かった。
あのオリンピック代表選手が目の前、明日は同じ大会で走る。
もう幸せでした。
一生の想い出。



上の写真のアップです



取材に来ていたテレビクルー。
全国放送ではないので地味な感じです。
別にこの人たちを撮影したかったのではなく、本当は私のすぐ横に野口選手がいて、そちらを撮影したかったんですが、いきなり真横にカメラを向ける勇気がなかったのでとりあえずテレビクルーを撮影して横の野口さんを撮りました。



それがこちら。
ブレてます。緊張しました。
脱いでいるのではなく着ています。
このあとまた走っていました。



もう野口さんを見られたから幸せ一杯でした。
とりあえず松島へ。
五大堂です。



晴れてたらもっと奇麗だっただろうなぁ。



福浦橋。有料なので見るだけ。



仙台に帰る仙石線(せんせきせん)。



青いのが参加賞のミズノのビニールポンチョ。
今シーズン使ってみます。
左のビニール袋(結構厚手)に荷物を入れます(ワンウエイコースなので)。
あまり大量だと入りきらないので注意。傘は折り畳みのみになりますね。
その上は本格的なIDカード、これかゼッケンがないと競技場に入れません(お別れパーティにもIDカードが必要)
ベルト部分に大会名が印刷されているのが嬉しいです。
ゼッケンは前後ともRTタグ付きでした。
東洋ワークは派遣会社でした。



ビニールポンチョ背中のロゴ



ホテルの部屋。
冷蔵庫の右は空気清浄機かな?
シャワーブースなしで6000円と安いけど洗面所がトイレ内なのがちょっと。
自家温泉大浴場が快適でした。



大会当日。雨です。



受付も混雑。
前日受付しても当日も立ち寄る必要があります。



アップする人たち。
雨は弱いけど寒い。



室内はランナーで一杯。



ゴールしました。
区役所内で荷物を受け取って、中で着替えました(本当はいけないのかも)



メインステージは撤収をはじめています。
ビリに近いとメインステージも拝めないっす。



区役所内で着替え中。
全力は出し切れました。



完走証の大判バスタオル。
ピンクの山のような模様はコースの高低差を表しています。
結構タフなコースでした。



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