高島平ロードレース完走記(2006年 10km)



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*** 大会データ ***
種目:5km,10km,20km
参加者数:定員1000人(全体らしい)、10kmは500人ぐらいだった。
制限時間:5km:30分、10km:55分、20km:90分
参加資格:20kmは陸連登録者のみ
最寄り駅:都営三田線 高島平駅から2分
ゼッケン枚数:前後
ゼッケン番号順:一般、40歳代、50歳台、60歳以上
スタート順:ゼッケンごとのブロック分け(多分タイム順)。
一列に10人で一般6人、40歳代2人、50歳以上2人と指定されているが、そんなに守られていなかったようです。
ロスタイム:私の場所で10秒ぐらい。たぶん最後尾でも30秒はかからない。
コース:5km周回コースを2周。完全フラット。混雑なし。陸連公認。
声援:まばらにある。河川敷大会よりは多い(特にゴール付近)
参加賞:薄手の即乾Tシャツのみ。サイズはMとL。ゴール後チップと引き換え。
ゴール後、アミノバリュー500mlとアミノバリューサプリ1個(水なしで飲める)が貰える。
参加費:3500円、ただし5kmは一般2500円、高校1500円
荷物:貴重品のみ預かりあり
着替え場所:会場の高島七小学校の体育館(そんなに混んでいなかった)
トイレ:小学校内の既設のみ。
給水:5.1kmの1個所のみ。スポンジテーブルも同様。
スタート前は小学校の水飲み場が使えます。
キロ表示:原則1kmごと。ただし1kmと6kmはない。
表示は、あと○kmとなっているので注意。
例:2km地点の表示は「あと3km」
計測:RCチップ、ネットタイムの計測はない。
GTMailsはなし。
記録証:後日郵送。
写真屋:なし
ウエア:薄墨ランパン、ノースリーブアイスタッチ白シャツ、ナイキの帽子
曇りだったので帽子はいらなかったかも。
天候:曇り。18度。無風。
その他:シューズはライトレーサー(このシューズにとってデビュー戦)
ダメージは左右ふくらはぎの下部(踵の上)が固くなった。
昨年の10月に国立競技場のチャレンジラン10kmでよやく50分切りを果たせました。
その大会は、2kmを5周するのですが、それだと速い人には抜かされ、遅い人は周回遅れになり、コースが混雑して走りづらかったことを愚痴っていたら、老金さんから「記録狙いなら高島平がオススメ」と教えられて、今年はじめて出てみました。
場所は巨大団地で有名な板橋区の高島平、10kmの制限時間は55分と市民マラソンにしてはハードルが高いです(20kmの部は陸連登録者だけで制限時間は90分と、さらにハードルが高くなる)。
競技会的な雰囲気が強い大会ですが、私程度のランナーでも普通に参加できたし、普通の大会と比べて特に気にすることはなかったです(制限時間以外は)。
私はみんなが真剣に走る大会が好きなので、この雰囲気は気に入りました。

10月といえば世間は走り込みをはじめている時期ですが、私は8月の北海道マラソン(私の本命大会)が終わってのんびりムードがまだ残っていることと仕事が忙しいことで、10月もまだエンジンは半開といったところ。
数回スピード練習をした程度でLSDはまだ封印、1kmタイムトライアルは何回かやってみたものの4分半から4分20秒あたり、1回だけ16秒が出ました。
10kmのベストは昨年10月に49分、今年1月の谷川真理ハーフでの10km通過が48分、そして5月の多摩川RRで出した46分15秒が自己ベストで、最近じわじわと速くなっていることがわかります。
さて、今回は自己ベスト更新を狙うつもりでしたが、大会直前の水曜日に包丁で左手小指を切って4針縫う怪我をしてしまい、包帯をした指に汗をかきたくない(傷を濡らすなと言われている)ことと、うかつに走って傷口が開いたら嫌だというヘタレ根性で、結局3日間も走らずに大会を迎えました。
しかも口唇ヘルペスの症状(ここ3カ月で4回目)がでて抗ウイルス薬を飲む始末・・・。
指の怪我は、最初に医者に行った時に「運動は数日禁止、日曜の大会も治り具合を見てから」とドクターストップがかかってしまい、今まで欠場したことのない私はついに初の欠場かと、かなりヘコみました。
翌日にまた診てもらったところ化膿の徴候もなく運動も可とお許しが出ましたが、いくら左手小指というマラソンには影響の少ない場所とはいえ、縫ったまま走るのは少々不安です。

大会直前に寝冷えをしてしまい、さらに前夜、寝冷えの影響で私にしては珍しくお腹を壊しました。
まあ10kmと距離が短いし、お腹も痛みはないから大丈夫だろう、と思いつつも、鼻水も出るし指の怪我も不安だし、とても自己ベスト更新という体調ではありません。
普通の勤め人だったら無理せず欠場したのかもしれませんが、私のように日曜も定休日ではない仕事だと、大会に参加するということはなかなか大変なことです(日曜は休みづらい)。
せっかく大会の為に取った休みですから、多少体調が悪くても出るだけでも出ないと、という気持ちで朝を迎えました(この根性はランナーとしては失格なんでしょうけど)。
この大会、10kmのスタートは8:47と結構早いです。
受付はスタート40分前までですしアップもきちんとしないと10kmのような短い大会ではうまく走れないし、なんだかんだで5時半に起床しました。早起きは辛い。
幸い口唇ヘルペスも薬が効いて快方に向かっているし、お腹も痛みはない(汚い話ですが出るものは出切った感じ)、鼻水は出るけど熱や頭痛はない。
好調には程遠いけど、かえって力みがなくていいんじゃないか、などと負け惜しみのような事を考えつつ、6:20ごろ家を出て大手町乗り換えで高島平へ向かい、7:40ぐらいに会場につきました。
会場は駅のすぐそばの小学校で、更衣室は体育館です。
天気が良かったので外で準備する人も多いようで、体育館はさほど混んでいませんでした。
走友が来ていることは知っていたので合流しようかと思ったのですが、着替えが終わって時計を見たら、あまり時間に余裕がなかったので体育館に荷物をおいたまま(荷物預かりは貴重品しかない)アップに向かいました。
余談ですが、バッグのファスナーに100円ショップで売っている安い南京錠を付けたり、あるいはファスナーを安全ピンで固定しておくと、プチ盗難予防になります。
もちろんバッグごと盗まれたら終わりだけど、まあ気休め程度ですがやってみて下さい。
帰ってきて安全ピンが外れていなかったら盗まれていないという目安にもなると思います(盗んだ後に元の状態に戻す泥棒はいないだろう)。

アップをしていて気づいたのですが、制限時間の関係でレベルの高いランナーが多いようで、アップの速度も速めの人が多かった。
それと、家に帰ってから気づいたのですが道路上(コース)でのアップは禁止だったんですね。知らなかった。
アップを終えて、5kmのスタートを見送りました。
コースは5kmの周回コース、5kmの部の先頭が戻ってくるまでの間に10kmがスタートします。
もし10kmのスタートが遅れたら、5kmの先頭集団はスタート前の10kmの列に突っ込んでくることになるので、10kmのスタートは8:47と分単位になっているようです。
スタートはたぶん申告順位順だと思いますが、こまかく指定されたゼッケンの位置に並びます。
一列に10人で、6人は一般、2人は40代、2人は50代以上、女性は最右端と指定されていますが、あまり厳密には守られていないような感じでした。

さあ、スタート時間が近付いてきました。
アップもそこそこ動けたし、スタート前の精神集中もバッチリ。
体調の悪さが幸いして力みもありません。
号砲が鳴り、スタートラインまでは10秒ちょっとぐらいだったと思います。
スタート後の渋滞もなく、かなり走りやすい印象でした。
周囲のペースから抜け出すようにして前に出ます。
今回、時計の目標タイムは45分にセットしておきました。
1kmごとにボタンを押せば、この目標タイムとの差を表示してくれます。
この大会は2kmと6kmの表示がないと事前に聞いていたので、2km地点で時計を二回押せば目標タイムとのタイム差を表示してくれるのですが、その2km表示が「あと3km」となっていて、戸惑いました。
この大会の距離表示は5kmをベースにしているようで、あと3kmは2km(2周めは6km)地点なのですが、知らなかったのでボタン二回押し(1km地点がないから一回空押し)をしそびれて一回しか押せませんでした。
この時点で時計にセットした45分との差の表示は諦めました。
3km地点で時計を見たらキロ4分14秒と、私の過去最速を更新する走りでした。
こりゃすごい、とびっくりしながら、でも時計で一喜一憂するのはやめて、まだ序盤ですからとにかく前を目指します。
ここら辺、なんだか私にしては物凄く前向きな姿勢でした。
私よりも年上らしき女性が横にいて、この人に抜かされないように意識しながら走りました。
ようやくスタート地点に戻ってきました。ここが5km地点です。
黄色い時計が21分台なのを見て、こりゃ大幅記録更新は確実だな、悪くても45分はいけるだろう、と嬉しくなりました。
でも、しばらくするとさっきの女性はじわじわと離れていき、あまり時計は見ないようにしていたので向こうがペースアップしたのか私がペースダウンしているのか分りませんでした。
終わってみてみたら、この付近では4分18秒で通していたので、向こうがペースアップしたようです。
5km地点を過ぎてすぐ給水とスポンジがあります。
(場所的にはスタートラインの直後)
飲みやすいように配慮してか、水の量は少なめでした。
気温は低めでしたが私にしては珍しくスポンジを取り頭から冷やしました。

後半は同じようなペースの男性2人を見つけて食い付いていきました。
でも、一人は抜いたけどもう一人はラスト1kmであっさりちぎられました。

沿道の応援を期待できる大会ではありませんが、ゴール付近は運動部っぽい雰囲気の応援があって嬉しかったです。
ラストスパートして、最後の1kmは4分15秒でした。
タイムは自己計測のネットタイムで43分14秒、自己ベストを3分も更新できました。
(グロスタイムは後日郵送の完走証が届くまで不明です)
全体的に4分18秒で通せて、3kmの4分14秒がベスト、後半は8kmの21秒、9kmの20秒とペースダウンしているのが今後の課題でしょうか。
私の1kmタイムトライアルのベストが4分16秒ですし20秒以上かかることの方が多いので、レースと練習の違いがあるとは言え、おおむね18秒で押せたのは大収穫でした。

この大会、全体的に運動会っぽい雰囲気(娯楽性のない)で、私は気に入りました。
御主人達の応援に来ていた某女史が沿道で応援してくれていたのですが、走り終わってからこの大会の制限時間のこと(10kmは55分、20kmに至っては陸連登録者のみで90分とハードルが高い)を話していて、来年は20kmに挑戦を、などと冗談で言われていたのですが、まだこの時は私には手の届かないものだとしか思っていませんでした。

20kmのスタートを見送ってから帰りましたが、さすがに20kmの先頭集団は速く、沿道まで風が伝わってきました。
でも後方集団は走り方もウエアも、結構遅そうでびっくりしました(失礼)。
後で調べたら20kmの完走率は七割程度で、全員が俊足というわけでもないようです。


指を縫う怪我をしながら、しかも体調不良で参加した大会は、なんだか走る前から諦めの気持ちが強かったような気がします。
でも、かえって力が抜けて、それが良い結果になったみたいです。
気温的にも走りやすかったし雲もあって日射しがなかった(この時期、空気が澄んでいるので日射しがあるときつい)という気象条件にも恵まれました(その後晴れてきたので20kmは暑かったかも)。

さて、陸連登録者のみで制限時間90分の20kmの部ですが、家に帰って考えてみたのですが、ハーフで90分はとても私には届かないけど、20kmで90分なら可能性はあるかもしれない、という気持ちになってきました。
大会要領をよく読み直してみると、20kmの部の90分というのは、参加資格ではなく制限時間なので、別に20km大会で90分以内の記録を持っていなくても出られるようです。
・・・それに、後方集団を見て、正直私と同じレベルっぽい人達も出ていたし、あとは陸連登録して練習すれば、来年挑戦できるかもしれない。
一生縁がないと思っていた陸連登録ですが、なんだか急転直下と言う感じで、来年はこの大会の20kmを目指そうと思います。
10kmを43分台という世間的にはありきたりな結果ですが、どうやらこの大会に参加したことが私にとって大きな転換点になったようです。

改めて宣言します。
2007年高島平20km、完走を目指します。




スタートライン



会場の小学校



20kmのスタート風景



参加賞
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