高島平ロードレース完走記(2007年 20km)



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*** 大会データ ***
種目:5km,10km,20km
参加者数:定員1000人(全体らしい)、20kmは大学男子89人、一般男子280人、一般女子120人、計500人弱。
制限時間:5km:30分、10km:55分、20km:90分
すべての部で関門あり。20kmは15km85分、19km87分
参加資格:20kmは陸連登録者のみ
完走率など:昨年の20km男子は完走率76%。面白い事に大学男子の完走率が低く60%に満たない。タイムが悪いと諦めるのかな?。
今年の20km男子の部は、エントリー数280人(参加人数は不明)、ゴール通過207人、内時間内完走は198人。
板橋陸協(仕事が早く翌日には公開していた)のホームページと板橋区体育協会(一週間後には公開している)に詳しい結果が掲載されます。
最寄り駅:都営三田線 高島平駅から2分
ゼッケン枚数:前後
ゼッケン番号順:たぶん申告タイム順。
スタート順:ゼッケンごとのブロック分け(多分タイム順になってるはず)。
10kmの部では一列に10人で一般6人、40歳代2人、50歳以上2人と指定されていたが、20kmはそこまで細かい指定はなし。
ロスタイム:私の場所(Cブロック、かなり後ろ)で10秒ぐらい。(どこがスタートラインか不明なのであいまい)。
たぶん最後尾でも30秒はかからない。
コース:5km周回コースを4周。ほぼフラット。混雑ほとんどなし。陸連公認。
ハイスピードコースと言っていいでしょう。
声援:昨年出た10kmの時より多かった。
5km、10kmに出た選手が応援にまわったからだと思う。
参加賞:薄手の即乾TシャツとSOYJOY(大豆のシリアルバー)。
シャツは昨年と全く同じデザイン、サイズはMとL。ゴール後チップと引き換えなので私のような遅いランナーはLサイズしか残っていないかと心配したがちゃんとMサイズが残っていました。
ゴール後、アミノバリュー500ml(冷えてる)が貰える。
参加費:3500円、ただし5kmは一般2500円、高校2000円(500円上がった)
荷物:貴重品のみ預かりあり
着替え場所:会場の旧高島七小学校の体育館
旧ということは廃校になったらしいです。
トイレ:小学校内の既設のみ(体育館横と校庭)。混雑はしてなかった。
給水:スタートライン先の1個所のみ(4周するので計3回)。スポンジテーブルも同様。
スタート前は小学校の水飲み場が使えます。
キロ表示:原則1kmごと。ただし2km地点は表示がないので20kmの場合は1km、6km、11km、16kmがない
表示は、あと○kmとなっている場所があるので注意。
例:2km地点の表示は「あと3km」
計測:RCチップ、ネットタイムの計測はない。
GTMailsはなし。
記録証:後日郵送。(次の土曜日ごろ到着、ハガキタイプ。)
終了後すみやかに結果が貼り出される。
写真屋:今年から「はいチーズ!」という会社が入りました。掲載は11月15日からと遅め。でも一人15枚以上を目標だそうで楽しみです。
補記:
結局、計4枚写っていました。
ゼッケンごとに分けられてないので探すのが大変でした。
子供の運動会とかの撮影が専門の会社のようです。
4枚で送料込みで1000円しなかったので安くてありがたいです(一番小さいサイズですが)。
給水所、走行中、ゴールが写っていましたが、たぶん撮影ポイントはすべてゴール付近だと思います(スタート地点=ゴール地点で、そのすぐ先が給水所なので)
ウエア:薄墨ランパン、ノースリーブアイスタッチ白シャツ、NB高機能帽子。
※はじマラリストバンド3代目のデビュー戦でした。
天候:晴れ。19.5℃、63%。北北西の風0.6m/sと発表されたが、風はかなり強めだった。
その他:シューズはゲルフェザーAS2、26.5cm。(このシューズにとってデビュー戦)

ダメージ:両ふくらはぎ筋肉痛、左右の腰というか筋も筋肉痛(腰痛ではない)、右ひざチョウケイ靱帯痛、右足裏痛、右足ふくらはぎスリ傷(左かかとが何回かスった)、翌々日ハム筋肉痛。いずれも軽い。
<長い前置き>
一年前、この大会の10kmの部に出ました。
記録狙いならオススメと言われて出てみたのですが、たしかに走りやすかった。
フォームの改造も奏功し自己ベストを3分短縮という好結果でした。
その時に20kmの部のスタートだけを見て帰ったのですが、さすが20kmの部は陸連選手だけということもあって速い!。
でも、最後の方の集団はウエアも走りも本格派からは遠い人達(私のような)がいましたし、それで勇気づけられたこともあって来年は高島平20kmを目指すんだと決めました。
当時、ハーフのベストが1時間42分でしたから無謀なのですが、10kmのタイムが3分も短縮できたんだしなんとかなるだろう、まずはシーズン中にハーフ1時間35分を切ればなんとかなると考えました。
その後、1月の谷川ハーフでかろうじて1時間35分台は出たものの、その後アキレス腱を痛め、2月の湘南ひらつかでは1時間36分台、その後は腰痛。
結局、予定というか願望からは程遠い結果でした。

それからは恒例になっている北海道マラソン目指しての走り込みでスピード練習は二の次、結局20kmに向けた練習ができるようになったのは北海道マラソンが終わった9月以降でした。
それでも10kmジョグのあとに10kmタイムトライアルという組み合わせを数回できたのは収穫でした。
でも最速でも10km46分までしか出せませんでしたが。
そんな状態でしたから、20km90分という制限時間はとてもクリアできないと思っていました。

生まれてはじめて関門アウトになるんだろうな。
でも、それでも、ギリギリでゴールに駆け込む自分をイメージしながら練習していました。
9月の北海道マラソンでは会心のレースができてタイムもセカンドベスト、32℃まで上がった気温を考えると我ながら驚異的でした。
その勢いで、といきたかったけど、火曜に軽いけどギックリ腰、直前に軽いけど風邪をひくなどバイオリズム低下中…。

もし高島平20kmを完走できれば仙台国際ハーフの出場資格が手に入ります。
(参加資格が20km90分、ハーフ95分、フル3時間半未満)
別に有名な大会ではないけど、こういったハードルがやや高めの大会に出られるようになるのは嬉しいので(かといってもっと本格派のレースは一生無理なので)、高島平を完走できたら仙台国際という夢も現実になります。

昨年10kmとハーフの記録が縮まったのはフォーム改善(骨盤前傾)が効いたからですが今年はそんな秘密兵器もないし、と思っていたら大会直前に届いた北海道マラソンのDVDで自分があまりにも後ろ重心で走っている事を発見しました。
悪いクセはまだ治っていません。
同時期、BSフジの谷川真理さんの番組で同じようなフォームの男性が目線を3m先に落とす事でフォームが良くなったというのを見て、今回はこれに賭けようと思いました。
それと2年ほど遠ざかっていたアシックスのゲルフェザーですが、AS2というモデルを試したらかかとが今までよりタイトになっていて(でもまだ大きいが)、それも秘密兵器になりそうです。
(ゲルフェはなにしろクッションがいい)

今やはじマラの人達ともめったに会わないけど、ほとんど唯一の繋がり?になっているリストバンドも三代目を頂きました。
このレースが三代目リストバンドのデビュー戦ですが、関門アウトという苦い思い出になりそう、と思いつつも、でも頑張るぞ。
ゲルフェザーと目線下向きで目指せ完走だ。
<当日、スタートまで>
さて当日ですが、4時目に覚めましたがさすがに早すぎてまた寝たら寝坊、6:30まで寝ちゃいました。
まあ時間にはまだ余裕はあるのですが急いで食事、腹筋、トイレを済ませて7:07に家を出て、7:10の電車に乗って7:33大手町駅、8:07高島平駅着、会場までは数分で、8:22には着替えはじめて8:30からアップ開始、レースは10:40です。
昨年は体育館に陣取りましたが体育館の使用が12:30までと書いてあったので、どうせ遅く帰ってくる私は中庭に陣取りました。
天気がいいです。学生が多い大会なので若い人が多くて眩しい(女の子ね。男は眼中にない)。
数日前にひいた風邪ですこし熱っぽいし鼻水も出ます(そんなに重くはないけど)。
着替えて腕に5kmごとのタイムを記入しました。
キロ4分半で走らないと90分でゴールできません。
日射しは強いがまだ日陰は寒いぐらいでした。
風があります。やや冷たいぐらいの風です。
これで曇っていたら最高ですが、でもとてもいいマラソン日和になっています。

アップですが、上にブレーカー着て(下はランパン)赤塚公園でアップをしていたら方向音痴なので迷子になりかけました。
しかし中庭に陣取ったのは正解でした。
体育館と違ってシューズ脱がずに荷物にアクセスできますから正解でした(ブレーカー置きにいったり水取りにいったりしますから)。
まあ盗難の危険はあるけどそれは体育館でも同じ、それに河川敷などの大会よりは会場が小学校だから安全なような気がします(でも自衛しておきましょうね)。
そういえば会場は「旧」高島平七小って書いてありましたが、ひょっとしたら来年は校舎が無くなっているのかな?。
もしそうなったら大会の開催は大丈夫かなー。
ここが工事中になると着替えその他の場所が…。あ、赤塚公園という手もあるか。

アップをしていた赤塚公園はコースをまたいだ先にあるのですが、私がアップしていたときは10kmのレース中で、公園から戻る時になかなか道路を渡れませんでした(ランナーの切れ目がない)。
地元の人は毎年こんな思いをしているんだなー、と改めて申し訳なく思いました。

<レース>
アップを終えて10kmの部が終わるのを見ていました。
だんだん気持ちが高まってきます。
プラカードで指定された場所に移動、私はCブロックでした(たぶんDが最後尾)。
陸連役員のオジサンが「なるべくシャツはパンツの中に入れて下さい」とアナウンスしていました。
…なるべく、なので私は入れませんでしたし、ほとんどの人は無視していましたが、陸連的にはシャツが出ているのは見苦しいのでしょうかね?。

で、スタート。
昨年の10km同様ロスタイムは少なめで、ロスは10秒か20秒。正確な場所が分らないけど、たぶん10秒だと思います。
すぐにバラけるので走りやすいです。
周囲のペースに乗らないよう、先を目指して走ります。
最初のキロ表示の2kmを8分59秒、ジャストオンタイム。
ロスタイムを考えればペースは良いけど貯金がない状態です。
このペースで行けば少しづつ貯金できるはずです。
なにしろキロ4分半でいかないとアウトですから、作戦など立てられません。
ひたすら頑張るしかありません。
その後もキロ4分20秒前後と快調な走りが続きましたが、はたしてどこまで続くかしら…。
でも走り続けるしかないんです。

一周5kmのコースですが、5kmを21分54秒で帰ってきました。
30秒の貯金です。
中盤のタレ、後半のヘバリを考えるととても余裕はありませんが、なかなかいいペースです。
同じようなペースの人につかずに前を目指す積極的な走りをしました。
そのうち、赤いウエアの40代女性をリードする形になりました。
コースですがほぼフラット、路面は車止めを抜いた跡(目立つ色のテープで×で塞いである)が気になる程度で走りやすいです。
若い人が多いのが特徴ですが、私より年輩の人も結構います。

給水は5kmごとと少なめですので気温が高いとちょっと辛いかな。
(まあ今年程度の気温なら充分でしたが)
プラスチックのコップなのでちょっと飲みづらい(潰しづらい)。
昨年、水の量が少なかったように記憶していましたが、そうでもなかったです。
量的には充分でしたし、冷えていて助かりました。
風があったのですがホームストレートでは向い風になってちょっと気になりました。
でも逆にいえばバックストレートでは追い風ですし、前向きに考えましょう。
それに冷たい風ですからこの季節としてはむしろ歓迎すべきかもしれません。

6km〜7kmが9分(キロ4分半)と遅く、急に危機感を感じました。
やべー、もうタレてきたのか?。
相変わらず40代女性を押さえる形での走りが続きます。
2周目、10kmを44分で通過。
よし1分の貯金、こりゃいけそうだ。
10kmの自己ベストが43分弱ですから、かなり頑張っている数字です。

天気は晴れでしたが建物の日陰が多いから助かりました。
これが逃げ場のない河川敷だったらかなり辛かったでしょうね。
都市型マラソンの利点の一つです。
横断歩道では係の人がランナーの切れ目ごとに通行人を通しているのですが、係の指示を無視した爺さんと接触寸前というアクシデントもありましたが、一瞬足を止めたダメージもなく走れました。
都市型マラソンの難点の一つです。

3周目、15kmを66分6秒で通過、1分半の貯金です。
この時点で完走を確信しました。
気持ちペースを緩めて安全策で、ということは全く考えずに、今回は最後まで勝負です。
ちょうどいいことに同じペースの40代女性も相変わらず後ろにいるし、抑えきってゴールしたいなぁ。
3周目に入ってすぐ、先導車が近付いてきました。
先頭集団にラップされるようです。
トップ選手に拍手を送ろうと思ったけど、そんな余裕はなくあっというまに抜き去られました。速い!。
ぶっちぎりの速さでした。
この大会、競技色が強い上に5kmコースを4周ですから速い選手に抜かれることになるのですが、遅い私が速い人の邪魔になるのは申し訳ないと、それが気掛かりでした。
が、杞憂でした。
3周もすると私のような後方は完全にバラける(そもそも全体的に人口密度が低い)ので、俊足選手の邪魔になる事はまずありません(でも注意して走りましょう)。

私の後ろには40代女性、30代女性、10代女性と、走るハーレム状態になっていました。
17kmあたりで40代が逃げ、必死に食い付くも離され、さらに30代女性にも抜かれ、かろうじて10代の女の子だけは押さえきりました。
最後は頑張り切れなかった。
でもペースはそんなには落ちなかったと思うので、展開としては良かったと思います。
最後のストレート、向い風の中を必死に走り抜けました。
ゴールの時計が1時間27分台を表示していました。
おお、望外の好結果。

ゴールして小学校の校庭で冷えたアミノバリューとMサイズのシャツを貰いました。
遅いゴールだからMサイズのシャツは品切れだろうと覚悟していたのですが、ちゃんと残っていて嬉しかったです(それだけ完走率が高くないということかな)。


前半は44分、後半は43分51秒、スタートロス(たぶん10秒)を考えると全くのイーブンペースだったことになります。
制限時間が厳しいから作戦など立てられず、ひたすら頑張るしかなかった大会ですが、結果的に良いレースができました。
完走できただけでも合格点なのに2分以上の貯金、しかもイーブンペースでの走り。
いつもは反省点ばかり書く私ですが、今回は大合格。
まあ実力ではなく同じペースの女性に押してもらっての結果ですけど、それでも合格点でしょう。
大満足です。


中庭で着替えて帰ろうとしたら、もう結果が貼り出されていました。
20kmは大学男子、一般男子、一般女子の3部門なんですが、一般男子の部で時間内完走は198人、私より遅かった人は10人ちょっと、さすがハイレベルな大会です。
20kmで1時間28分弱ですからハーフなら1時間33分台ぐらいになると思います。
普通の大会でこのタイムなら順位は半分よりも前でしょう。
それがほとんどビリ状態ですから、ハイレベルです。


この大会、独特の雰囲気で私は好きです。
仮装したり景色を楽しんだりといった人には向かないけど、ファンランもいいけど年に一回ぐらいはこういった大会に出てみるのも楽しいですよ。

<写真とデータ>

意味もなく撮影した駅前通り(コースではない)



準備中のスタートライン。
(人が集まっているあたりがスタートラインです)



手前から向こうに向って走ります



スタートライン、反対側だけに文字が書いてあります



会場は元小学校の校庭、名物?の団地が見えます



会場風景、校舎側



陣取った中庭。いい天気、逆光ですね。
向こうでは円陣組んでます。この大会らしい風景です。


手に書いた5kmごとの最低通過時間。
キロ4分半で走り続けないと完走できません。



***データ***
1km:4分30秒? 11km:4分23秒?
2km:4分30秒? 12km:4分23秒?
3km:4分16秒  13km:4分23秒?
4km:4分20秒  14km:4分28秒?
5km:4分17秒  15km:4分28秒?
6km:4分30秒? 16km:4分21秒?
7km:4分30秒? 17km:4分21秒?
8km:4分17秒  18km:4分21秒
9km:4分23秒? 19km:4分23秒?
10km:4分23秒? 20km:4分23秒?
(?マークは計測ミス等での推定値)

(1-5km:21分54秒(0:21:54)キロ4分23秒)
(6-10km:22分06秒(0:44:00)キロ4分25秒)
(11-15km:22分06秒(1:06:06)キロ4分25秒)
(15-20km:21分45秒(1:27:51)キロ4分21秒)

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