多摩川フルマラソン 完走記(2006年)



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*** 大会データ ***
種目:フルマラソンのみ
参加者数:エントリー289人(女子は38人)、完走者180人(女子は24人)
制限時間:6時間
参加資格:18歳以上
最寄り駅:JR南武線 鹿島田駅から15分
ゼッケン枚数:前後、布ゼッケン
ゼッケン番号順:不明。地色は男女別らしい。
スタート順:指定なし。早く並んだ順
ロスタイム:今回、なんと最前列からスタートしちゃいました。たぶん最後尾でも15秒位だと思います
コース:土の競技場からスタートして河川敷を3往復半。
1往復目と2、3往復目は折り返し地点が違う。
高低差は2、3往復目に土手への坂がある程度でフラット。
ほとんど未舗装なので雨だとかなり辛いと思われる。
声援:なし。
参加賞:多摩川フルマラソンと書かれているスポーツタオル
参加費:3000円(フルとしては激安)
荷物:貴重品のみ有料預かりあり(200円)
荷物置きテントあり。
着替え場所:なかったような気がします
トイレ:河川敷の既設のみ。
スタート付近は3基しかないので多少混むけどコース上には点在しているので途中のトイレタイムには困らない。
給水:3個所、給食は1個所。水のみ。
給食は食べなかったのでなにがあったか不明。
昨年は人形焼きなどがあった記憶がある。
また、河川敷の既設水道が何カ所かありました。
キロ表示:20km,25km,30km,35km,40km
計測:人力計測、20、30kmの計測もある(頭が下がります)
当然、GTMailsはなし。
記録証:手書き。12月上旬にホームページで全員の記録が公開されます。また12月中旬に記録集が郵送されます(A42つ折り印刷のもの)。
記録集には1時間ごとの気温、湿度、風速、風向きが記載されています。
写真屋:なし
ウエア:ロングタイツ(CW-X)、アディダス蛍光赤長袖シャツ、帽子、手袋
天候:曇りのち薄日。12度。若干風あり(北北東4.2m〜北東2.3m)。
シューズ:ライトレーサー
ダメージ:両足甲痛、右膝靱帯痛、右腰筋肉痛。いずれも軽症。
翌日に右足裏痛、両ふくらはぎ筋肉痛、ハムも多少痛む。
ふくらはぎが痛いと言うことは、まだ足だけで走っているということらしい。
今回が第二回の大会ですが、それまでは別の場所で開催していて昨年から場所と名前が変わっただけらしいので、昨年も今年も運営はスムーズでした。
場所は多摩川河川敷、最寄り駅は南武線鹿島田から15分、制限時間は6時間です。

例年、11月はフルを走っているのですが、昨年は大田原かつくばか迷ったあげく、近いという理由でこの大会に出ました。
昨年は序盤から調子が出ず(アップ不足だったのか?)、リタイヤすることだけを考えてダラダラ走るという状態でしたので、今年は気合いを入れて挑みました。
一年前に長年の課題(ちと大げさ)だった10km50分切りをようやく果たしてから、5月に46分、10月には43分と順調に記録を短縮していて、我ながら好調です。
しかも、一年半前のEKIDENカーニバルに遊びに行った時(出場はしなかった)にマラソン仲間からアドバイスを貰った内容が、どうやら最近になってようやく理解できたような気がします。
私のフォームは「大きな筋肉で走る」、「足は後ろで裁く」ようにすれば、もっと速くなるというアドバイスだったのですが、一年半かかってようやくその意味が分かってきたような気がします。
今までは足を使って動いていたのが、このアドバイスでようやく体を使って走るようになれたような気がします。
先週の、ねりま光が丘10kmがニューフォームでの初めての実践の場になったのですが、結果は自己ベスト19秒短縮と今ひとつパッとしない数字ではありましたが、一年前にようやく50分を切ったランナーとしては上出来の42分55秒でした。
今回は、そのフォームで初めてフルを走るのですから、正直大幅な記録更新を狙っていました。
自己ベストは今年1月の3時間40分台、本気で3時間半を狙う気持ちで出場しました。
最近、またシューズ選びで悩んでいるのですが、今回は冒険してライトレーサーという軽いシューズでフルを走ってみることにしましたし、フォームも変わっているはずだし、いろいろ楽しみな大会でした。

5時半に目覚ましに起こされ、やれやれ寝坊しなくてよかった、と一瞬気を緩めたら、次の瞬間世の中は6時半になっていました・・・。
けっこう焦りました。
まあ、まだまだ時間に余裕はあるのですが、一応自分が決めたタイムスケジュールから遅れると嫌なものですし、急いで朝食を流し込みトイレを済ませて家を出ました。
幸い、計画通り7時8分の小田急線に乗れて、登戸で乗り換えて鹿島田駅に着きました。
昨年も出ているので土地勘はある・・・はずなのですが、なんだかよく分からないや。
小規模大会でまだ時間も早めなこともあって、ランナーの姿が見えません。
他力本願で方向音痴な私は、いつも駅から会場までランナーの後ろ姿を頼りに移動しているので、こんな時はうかつに移動しない方が安全です。
幸い、前方に女性ランナーが見えたのでついて行こうとしたら、その人もうろうろしていて道が分からない様子。
そのうち女性が交番に向かったので、たぶん道を聞いているんだろうと読み、しばらく道路の向かい側で待っていました。
(もう、全部お任せ状態。自分で探そうなどという気持ちは微塵もない)
やがて女性が出てきたので同じ方向に歩いているうちに、なんとなく昨年の記憶が戻ってきました。
結局、会場についたのは8時半前とスタートの1時間前、寝坊したけど、無事予定通りの時間に着けました。

荷物預かりは貴重品のみの大会なので、昨年は適当に荷物を放っておいたのですが、今年は天気予報が曇り一時雨の予報でしたので荷物テントに置かせてもらいました。

ウエアですが、気温から考えて下はロングタイツで決定していたのですが、悩んだのは上をどうするかです。 小雨が落ちるようなら長袖+半袖にするつもりでしたが、曇っているとはいえ雨は大丈夫のような気がします。
この大会はスタートラインを中心に河川敷を3往復半する大会ですから、何回もスタートラインに戻ってきます。
しかも荷物はコース脇のテントに置きっ放しですから、もし途中で寒くなったらテントに戻って着替えるという作戦にして、長袖一枚にしました。
気温が低い時期なので、帽子と手袋は必需品です。

荷物預かりがないと盗難の心配がありますが、スタートぎりぎりまでウインドブレーカーを着ていられるというメリットもあります。
ちょうど一週間前に30km走をしたらけっこう足にダメージが残って、大会直前の3日間は全く走らず休養に当てていました。
足の状態を確かめるようにアップしましたが、特に痛みもなく良い感じです。
すこし風邪気味っぽい気がしますが、まあ気のせいにしましょう。




一番上が土手、一部ここを走る場所もあります。
その右の砂利道にそって大会本部があり、さらに右(木の間に自転車が見える所)がコースです。




このグラウンドがスタート/ゴール地点です。




同じくグラウンド。ゴール付近ですが、まだなにもありませんね



スタート時間は9時半ですが、結構間際になっても受付けに来る人が絶えません。
大きなお世話だけど、余裕を持って参加してしっかりアップした方が絶対に良い結果が出るのに。もったいない。

記録計測が人力なので、ネットタイム計測はありません。
スタートとゴールはグラウンドなのですが、昨年同様最前列には蛍光ピンクのユニフォームを着たフル百回楽走会の人の姿が数人見えます。
ちょっと失礼ながら、どう考えても私同様トップ争いには無縁じゃないか、と思える体型の方が最前列にいるというのは、この大会ならではです。
私も昨年もスタートラインのすぐそばという身分不相応な場所からスタートしたのですが、今年はさらに図に乗ってスタートラインに陣取りました。
さすがにインコースは恐れ多いのでアウトから3人目あたりです。
最前列にいた楽走会のおじさまが「ここ(最前列)からスタートすると、何人に抜かれたか分かって便利だ」などと冗談を言っていました。
なごやかな雰囲気の中、号砲と同時にダッシュしました。
一応最前列ですから、最初ぐらいは頑張らないといけないと思って、100m位までは5位以内という人生最速?で頑張りました。
この大会のパンフレットはモノクロA3サイズ2つ折という非常に地味なものですが、表紙部分にスタートの写真が載っていて、モノクロだしコピー機で作っているので不鮮明なのですが、先頭から出れば来年は端っこに写る、というスケベ心もあって先頭からスタートしてみましたが・・・大人気ないかしら。
(後日談:残念ながらアウトコースすぎて写真には写りませんでした)
でも、私程度が最前列からスタートしてもさして邪魔にならない程、混雑とは無縁です。

河川敷を3往復半というコースは微妙に複雑ですが誘導がしっかりしているので、なにも考えずに走れば良いだけです。
スタートしたらまず下流に向かって走ります。
第一折り返しは数キロのところにあり、またスタートラインに戻って第二折り返しを目指します。
小規模大会ですから混雑は全くありませんが、一人旅になって張り合いがなくなるのが辛い。
今年は私を先頭とした小集団ができて、私のすぐ後ろは若い女性でした。
一度女性に抜かれたのですが、抜き返してからはそのまま私が集団を引っ張る形になりました。
ちょっとオーバーペースかな、とも思ったのですが、距離表示が20kmまでないのでなんとも判断がつきません。

後半沈没してもいいので、頑張れるところまで頑張ることにしました。
やや風邪気味だったのですが、前半は少し頭痛を感じながらの走りでした。
しかし、第二折り返しまでは長い。キロ表示がないから、よけいに長さを感じます。
ようやく第二折り返しをターンして、またスタートラインを目指します。
最初の給水所までもかなり長かったような気がしますが、私はフルを走るときはウエストバッグに水、塩、ゼリーを持っているので困りませんでした。
後ろの小集団は、時々メンバーが入れ替わりつつも相変わらず女性が私のすぐ後ろについていましたが17km付近から小集団のペースが急に落ちてきて、一人旅に近い状態になりました。
スタートラインに戻って、ここが20kmになります。
距離表示は20kmから5kmごと、計測は20km、30km、40km、ゴールの4回、全て人力での計測です。
本当にお疲れ様です。
昨年は20km地点でリタイヤするつもりだったけど真剣な眼差しでタイムを記録している関係者の方々を見てリタイヤしては申し訳ない気になって、結局走りきりました。
今年はそんな情けない走りはできません。
昨年止まった時計を動かしに来た、という高橋尚子ばりの気持ちで20kmを通過しました。タイムは1時間40分47秒、キロ5分2秒ペースです。
すでに3時間半ペースから遅れています。
しかも、まだ20kmなのにかなり足にきています。
こりゃ3時間半は無理だな、でも40分はなんとしても切らなきゃ、こんなに走りやすい天候でフラットなコースで記録が出なきゃどこ走っても自己ベストは切れないぞ、と自分に言い聞かせて第三折り返しを目指しました。
第三折り返しは第一折り返しの先で、Uターンしながら土手を登って逆走したところにあります。 この土手への坂が唯一のアップダウンになりますが、私が気づかなかっただけでここ以外にも微妙な高低差があったのかもしれません。
途中妙にペースが落ちたりしたところがありました。
20kmを過ぎてから左足の甲がかなり痛み出して、耐えきれず途中で止まってシュータンをずらしてみました。
足の甲が痛んだのは初めてですが、そういえば朝から左足甲に違和感があったので、シューズの履き方がきつかったのか、軽いシューズで走ったのが原因か、あるいは両方か。

土手の上の第三折り返しをターンしてスタートラインに戻り、しばらく走った先が25km地点です。
2時間6分29秒、キロ5分8秒ペースと、まあまあの走りができていました。
この先、第四折り返しをターンしたら、また第三折り返しに戻ってまた第四に向かい、それから第五折り返しをターンしてゴールです・・・って書いても分からないですよね。
結構考えられたコースレイアウトで、スタートラインからの距離は 第一:短、第二:長、第三:中、第四:中、第三:中、第四:中、第五:短 と、変化に富んでいて、河川敷3往復半と書くと地獄のような単調さと思われそうですが、なかなか走りやすいレイアウトです。
(第三、第四は2往復するので2回書いてある)
上流からスタート地点に向かって通る場所が20,30,40km地点になっていて、こことゴールの2カ所で記録を取ってくれています。
また、40kmの時にたすきを渡されて、最後の第五折り返しでの誘導とゴールへの誘導の目印になります。
・・・って書いても、たぶん良く分らないでしょうね。
でも、同じ場所ばかり走るとは言え、この複雑さが幸いして飽きずに走れます。

25kmを過ぎてからは左足甲だけでなく右膝チョウケイ靱帯も痛み出してきました。
相変わらず一人旅に近い状態です。
心配していた雨は全く降らず、それどころか薄日が差すという絶好のコンディション。
多少風があったものの、さして気になるほどではありませんでした。
途中、何回か長袖シャツをめくって走るようでしたので、重ね着して走っていたら暑すぎてバテていたでしょうね。
ウエア選びって難しいです。

河川敷ですから野球場とかサッカー場のそば付近にはトイレが点在しているし、しかも同じ場所を何回も往復するコースなので自然にトイレの場所が頭に入るので、トイレ探しには困りません。
25kmあたりからトイレに行きたい気もしてきたけど最後まで我慢もできそうだし、どうするか悩みながら走っていましたが、結局30km手前でトイレに行きました。
これが大正解、なんだか妙に足が軽くなって走りやすくなりました・・・が、やはり長くは続かなかった。
軽いシューズが原因なのか、最近長い距離を走り込んでいないのが原因なのか、ストライドも若干狭くなってきていますしピッチも落ちています。
30kmを2時間34分27秒で通過、キロ5分36秒と大幅にスピードダウンしています。
ここから先は辛かった。
時々追いつく人がいるものの、ほぼ一人旅が続いていて、たまに追いつかれた人について行こうとしても足が動かない。
それでも気持ちだけは切れなかったのは大きな収穫、やっぱマラソンは気持ちですね。
気持ちで負けたら、そこまで。


ようやく35kmにたどり着きましたが、3時間1分50秒、キロ5分29秒と相変わらずです。
なんとかペースアップしたいけど、もう足が動かないよ(涙)。
40kmは3時間30分46秒、キロ5分47秒まで落ちていましたし、もう3時間半はおろか自己ベスト更新も無理なペースです。
せめて最後の2kmはスパートして、と思ったのですがキロ5分27秒が精一杯でした。
たどり着いたゴール、黄色い時計は3時間42分を越えていました。
時計を止めるのにミスしたのですが、だいたい3時間42分43秒ぐらいでした。

最近はスタミナをつける意味でスポーツドリンクは飲まず給食も取らずに走るようにしているのですが、今回も水だけで走り切れました。(というか給水は水しか置いてないけど)



走り終わってからコースを上流方向に撮影。
制限時間6時間ですから、まだまだ走っています。
見えているのは給水所です。




給水所の先にはスペシャルドリンクテーブルがあります。
誰でも自由に置けますのでスペシャルなドリンクを作ってエリート気分を味わってみてはいかが?。
ちなみに給水は水のみです。
緑のたすきをかけているランナーが見えますが、たすきは40kmで渡され最終折り返しとゴールであるグラウンドへの誘導の目印になります。
月例川崎マラソンも主催している団体なので、大会運営は手慣れたもので助かります。
また来年もお世話になると思いますので、よろしくお願いします。


今回は、シューズが軽かったせいか最後は両方の足の甲が痛くなりました。
それから両ふくらはぎも筋肉痛、夜は両足が熱を持っていました。
結構ダメージがあったんですね。
まめ、黒爪はありませんでした(北海道マラソン後に右足薬指の爪が半分浮いて取れている状態でしたが、走りに影響はありませんでした。
翌日も休暇を取っていたのですが、久しぶりに咳がでる風邪っぷりでした。
やはり風邪ぎみだったんですね。(たいしたことなく治まりましたが)
   はじマラBBS


かめ
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