タートルマラソン





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会場風景

大会に出るようになって2年目、私にとってタートルマラソンは「はじめての連続出場大会」です。
(昨年は10kmで今年はハーフと種目は違いますが)

健康マラソンがこの大会の主旨なのに、暑くて暑くて暑くて、「無事にフィニッシュできてよかった」という過酷な大会になりました。
どこが健康マラソンなんだよ。全く。

今回が2回目のハーフですが、こんな暑さでは前回の記録の更新は無理です。
今回は、はこさんが伴走で参加すると聞いていたので、事前にチャットで目標タイムを聞いておきました。
私でもついていけそうなタイムだったので、私は最後尾からスタートして途中で追い付いて給水のお手伝いができればいいな、などと考えているうちに大会の朝になりました。

湿度が低めながら朝からギラつく太陽。
前日は肌に空気がまとわりつくような湿度でしたが、幸い今日は湿度は低いようです。

会場の最寄り駅(北千住)には、ボランティアの方々が道案内をしてくれています。
昨年同様、ボランティアの方々はみんな活き活きしています。
昨年は黙々と会場を目指して歩いたのですが、二回目となると妙に余裕が出てきて、ボランティアの方々におはようございまーす、と挨拶しながら会場入りしました。

昨年、会場に行く途中の団子屋が結構人気があったのを憶えていました。
(食い物の記憶は恐ろしいものです)

今年は、だんごを差し入れに買って行こうと思っていたのですが、残念ながら今年は家を出るのが早すぎて、団子屋はまだ準備中でした・・・。

会場入りして受付を済ませたのですが、容赦なく照りつける日射し。
河川敷に、日陰はありません。
しかたなく、地元女子高のブラスバンドの待機テントの脇のわずかな日陰で着替えて、皆さんを待ちます。

この時点では、かなり風が強かった。
ゼッケンを風で飛ばされた人がいて、大会事務局から「ゼッケンの落とし物があります」というアナウンスがあったほど。
おそらく、ゼッケンをウエアに付ける時に風で飛ばされたのでしょう。

今回、応援をしてくださった、まなぶさんとジェインさんと合流してアーリースタートを見送りました。

はじマラ基地に合流する前に、地元の女子高の吹奏楽部の演奏を楽しみました。
久々に黒髪の女子高生を見て、ちょっと嬉しかったりして。

はじマラ陣地は、すぐ分りました。
やっぱり、まるちゃんのぼりは目立ちます。
RYUICHIさんの「まる高のぼり(鯉のぼり付き)」もありがたい目印です。

この時点で気温34度。
断片的な記憶を繋ぐと、前御関係は不明なのですが、まなぶさんに貴重品を預かって頂いて、動画カメラを渡して撮影をお願いしました。
はこさんにEKIDEN人事部長の大役の労をねぎらうことも、目の前にいるくまさんらしき方への挨拶も、なにもできないほど、すでに暑さで消耗していました。
今回はじめてお目にかかる方も多かったのに、ろくに挨拶すらできない状態でした。

実は、やまちゃんに色々と教えて頂きたいことがあって、やまちゃんにお会いするのを楽しみにしていたんです。
だけど、暑さでそんなことは吹っ飛んでしまいました。

暑い暑い。

アップする気にもなれない暑さの中、そろそろスタートラインに向かう時刻になりました。
ボーっとしているうちに、みんなを見失って、1人で後方に向かうと、伴走のはこさんとブラインドさんを見つけました。
はこさんから「かめさんは最後尾スタートだよね?」と声をかけられました。
あ、そうだった。
でも、なんではこさんが知っているんだろう。
よくわからないまま、はこさん達と別れ、最後尾を目指しました。
今思い出すと、チャットではこさんと話した時に、今回は最後尾スタートしようかな、と話していたんだっけ。

1人でズルズルと後方に向かいます。
10kmの出場者がアップしていることもあって、どこが最後尾だかよくわからないけど、とりあえず電車の鉄橋の下が唯一の日陰なので、そこでじっとしていました。
もう、最後尾スタートはどうでもよくなってきて、とにかく日射しを避けたい、という気持ちだけでした。
アップをする気にもならなくて、本当に走るのかよ、中止になってくれないかなー、などと考えながら鉄橋の下の日陰でじっとしていました。
10kmはピンクのゼッケンで、ハーフはブルーのゼッケンでしたが、暑さでそんなことすら覚えられません。
自分のゼッケンの色を何回も見て、なんとなく同じ色のゼッケンが少なくなってきたなー、と思った頃に、遠くでカウントダウンらしきアナウンスが聞こえます。
号砲と花火らしき音を聞いて、のったりと歩き始めます。
あぁ、スタートラインまでまだまだ距離があるのに、もう日陰が恋しい。

吹奏楽部の演奏を聞きながら、スタートラインを通過しました。
昨年、10kmに出た時はスタートで吹奏楽部の演奏がなかったので、それがくやしくて今年はハーフにエントリーしたのですが、こんなに暑くなるとは思いませんでした。
10kmにすればよかった。
いつも遅い私ですが、なにしろこの温度ですから、いつも以上にゆっくりと、汗が出ないように走りました。

どんどん、記憶が途切れていきます。
ずいぶん走ったつもりなのに、まだ1kmの表示でがっかりしたことや、ドラえもんの仮装(着ぐるみではなく、骨組みの上に布を張った「提灯」みたいなもの)と一緒に走ったことは憶えています。
このドラえもんとは抜きつ抜かれつで走ったのですが、土手で休んでいた少年野球のガキ、じゃなくて子供達には大受けでした。

ドラえもんの後姿


まなぶさんとジェインさんの応援ポイント(3km付近)を過ぎたことや、まるちゃんさんに追い付いたことは記憶していますが、どっちが先だかわかんないや。
その後、折り返しのずいぶん手前あたりで、隣のランナーから声をかけられました。
ひろさんでした。
しばらく一緒に走っていたらしいのですが、全く気がつきませんでした。

あれ?。はこさんはどこかしら?。
ひろさんに、はこさん達の事を聞いたら、後ろにいる、とのこと。
折り返しまでは、まだ距離があったのですが、なにしろ河川敷で距離感がわからなくて、てっきりはこさん達は折り返しを過ぎているんだと思って、先を急ぎました。
どうも私は注意力が散漫らしく、まるこふさんもランナースさんも、声をかけていただいてはじめて気が付く始末。
走るやまちゃんをたのしみにしていたのに、気が付いたら先頭集団は気が付かないうちに通り過ぎていたようです。

ひろさんと別れてから、すぐ折り返しだと思っていたら、そこからが長い長い。
ようやく、折り返しにたどり着きました。
遅いながらも私としては、そして、この暑さの中では良いペースです。

今回の私的メインイベントは、はこさんの給水のお手伝いでした。
私の作戦としては、

最後方スタート→はこさん達に追い付く→給水所で給水のお手伝い→それが出来なかったら、走りながら給水

という作戦で、はこさん達のためにヒップバッグには500mlのペットボトルの水と紙コップ、それと飴玉と塩と200mlのポカリスエットという重装備で臨みました。
ところが、暑さに弱い私はスタート直後から500mlの水に手をつけてしまい、それでも200mlのポカリだけは、はこさん達の為にとっておくつもりでした。

でも、気が付かないうちにはこさん達を追い抜いたみたいで、空振りに終わりました。
折り返しのかなり前から、コース脇を歩いて引き返すランナーを何人かみかけました。
暑さに負けてのリタイヤ組のようです。
折り返しを過ぎてからは、どこが健康マラソンじゃ!、と突っ込みを入れたくなる光景があちこちで繰り広げられていました。
ランナーを搬送している救急車が2台見かけたし、コース脇に倒れて、係員やドクターランナーさんに介抱されているランナーが3名。
全て、ちょっと気分が悪いなどといったレベルではなく、かなりヤバい状態のようです。
川の側の、ちょっと低くなっている場所に倒れ込んで手足が硬直している人や、コースの反対側(往路)の土手に倒れこんで、それでも走ろうとしてもがいて係員が必死に押さえ込んでいる人など、死屍累々と言うと大袈裟ですが、悲惨でした。

15kmまではそこそこのペースでしたが、18kmあたりで意識が遠くなってきて、気が付いたら心臓も妙にバクバクしてるし呼吸も変です。
足は、まだ大丈夫。
でも意識がなくなりそう。

ここまで、自分でできることは全てやりつくしました。
持参した塩をなめたし、給水所でもしっかり給水したし、給水所の冷たい水を手ぬぐいに含ませて首筋にあてたし、給水所のシャワーエイドも存分にあびたし。

でも、意識が飛びそうです。
ペットボトルの残り少ない水(もうお湯になっていた)を手ぬぐいに含ませて首筋にあてても、ヤバい状態は変わりません。
最後は、はこさん達の為の200mlのポカリまで飲んだのですが回復しません・・・。

結局、18km付近から歩き出しました。
ひたすら無言で歩きました。


ようやく、ゴールが見えてきました。
なんとか、ゴール。
倒れなくてよかった、という気持ちと、暑さに弱いのに走ってしまった自分に対するやりきれない怒りを感じながら完走証の金メダルをいただきました。
マラソンなんて、もうまっぴらだ。

今回は、小物をいろいろと持って行ったのですが、ほとんど出番はありませんでした。
というか、持ってきたことを皆さんに伝える余裕がなかったのが本音かな。
飴玉はそこそこ好評でした。
さすがに皆さん消耗したようです。
レジャーシートは、きっと誰かが持ってきてくれるだろう、と思って持って行きませんでしたが、持って行けばよかった。
陣地は広い方が、なにかと便利ですから。


タイムは2時間30分、歩かなければ1月の初ハーフなみのタイムになっていたはず。
暑さと夏場の練習不足でこのタイムというのは、ちょっと嬉しかったです。
管理人さん、ドミンゴさんとの走行距離バトルの成果かしら。
スローペースと歩きがきいたのか、全く筋肉痛はありませんでした。
走り足りないぐらいでした。

皆様お疲れ様でした。
二の腕やふくらはぎが、日焼けで美味しそうなチャーシュー色になった方もいらっしゃいましたが、私はUVカットの薬剤がきいて、大汗かいたのに日焼けしませんでした。


追記:今年から、ネットでの結果も完走ハガキも、ネットタイムが表示されるようになりました。
後方ランナーにとっては嬉しいことです。
主催者の方、来年からは敬老の日にこだわらずに、もう1週間遅く開催してほしいです。

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