つくば完走記2





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何を着て走るか悩んだのですが、雨の割には気温は低くなかったので、下半身はランパンで決まり。
悩んだのは上半身。
なにしろ遅足ランナーだから後半の歩きを考えて長袖にしたかったけど、雨はやみそうになかったし、雨対策として穴を開けたゴミ袋と長袖の組み合わせでは、すぐに腕がびしょ濡れになる。
結局、100円ショップで買った長袖のカッパと半袖シャツにしました。
腰のヒップバッグには、小型の冷却スプレーと、飴玉、チョコレート。

すぎさんと一緒にスタート場所について号砲を待ちます。
あんなにやみそうもなかった雨は、ほとんどやんでいました。
号砲が鳴り、そろそろとスタートラインに向かいます。
スタートラインまでの距離は近かったのですが、雨で大きな水たまりができていて、みんな水たまりを避けるから近い割に時間がかかりました。(3分ぐらいかかった。晴れていたら2分程度だったと思う)

そういえば、アップを全くしていないなー。
雨で、それどころじゃなかったし。
そんなことを考えながら、スタートラインを跨ぎました。
今回の目標は、完走はもちろんだけど、前回の記録をどれだけ上回れるかがポイントで、ネットタイムで5時間41分の初フルの記録を30分短縮すると公言したけど、正直いって自信なかった。
歩かずに走り続ければ達成できる数字だけど、なにしろ初フルでは32kmで歩き始めたし、練習でも30kmが最高の距離。
距離表示が5kmごとなので、とにかく、30kmまでは頑張らない、という作戦で、魔の32kmは気合いで超えて、まるちゃんさんが待つ35km地点までは必死に頑張る、そこを過ぎたら懸命に頑張る、といった全く作戦にならない作戦を考えた。
とにかく、30kmまでは頑張らない。
そう言い聞かせながら、走り出しました。
徐々にすぎさんが遠ざかります。
まるちゃんさんの声援を受けながら、学園構内を1周(約6km)です。
1周して、またまるちゃんさんの声援を頂いて(同じ場所に戻るコース)、学園を後にします。
とにかく、30kmまでは頑張らない。頑張らない。
そう言い聞かせて走りましたが、どんどん抜かれます。おもしろいぐらいに。
でも、焦らない、頑張らない。
すっかり雨も上がったし暑くなってきたので、手袋も雨カッパも脱ぎました。
手袋はヒップバッグに入れたものの、カッパはどうしよう。
どうせ最後は歩いて冷えるだろうから、すんごく邪魔だけど腰にぶら下げて走ることにしました。
(この時点では、最後まで走れるとは思っていなかった。どうせ歩くと思っていた)
朝食を食べた時間が早すぎたのか、10kmもいかないうちに腹が減ってきて、チョコを食べながら給食を待ちました。
やっぱり、会場入りしてから食べるおにぎりを持ってくるべきだった。

給水所では、スポーツドリンクが大きな紙コップになみなみと入っていてありがたかった。
ただ、トイレが見あたらない。
ガソリンスタンドから出てくるランナーがいたので、そういったところを借りるようです。
後で聞いたら、仮設トイレもあることはあるようですが数は少ないみたい。
(私は1カ所しか発見できなかった。)
男の場合、立ちションができるけど、立ちションポイントも以外と少ないので、早めの放出が良いようです。


4時間までは交通規制がされているので車道を走れますが、歩道よりの1車線だけなので広くはないし、、けっこう荒れた路面も多かった。
おまけに、みんな水たまりを避けて走る(土砂降りなら気にしないだろうけど、雨は上がってる)から、よけいに走りづらい。
ただ、水たまりのおかげで道路のへこみが分かるという利点もあったけど。

初フルの時は、キロ7分で走る作戦だったけど、今回は7分にこだわらずに、とにかく30kmまでは頑張らない作戦。
キロ表示が5kmおきなので、1kmごとに時計を気にする必要もないし、とにかく頑張らないで走り続けました。
10kmまではキロ6.9分、15kmまでがキロ7.3分と、そこそこのペースで走れました。
15kmを過ぎてから、ちょっとペースが落ちてきた感じがしたけど、まだ頑張らないで走りました。
(20kmまでがキロ7.6分と、最遅タイムでした。数字って正直ですね)
15km過ぎるあたりから、給水所では立ち止まってストレッチをしました。
タイムロスになるし、立ち止まると走り出すのが大変というデメリットもあるけど、給水給食ごとにストレッチ、というのも今回の作戦なので、必ず立ち止まりました。

その後、30kmまではキロ7.4分とそこそこのペースで走り続けられました。
左膝と右足の甲が痛いけど、まあ我慢できる程度。
さあ、いよいよ30kmを超えました。
いつ、足が動かなくなるのか心配ですが、ここからはひたすら頑張るだけです。
30kmまでは初フルとほぼ同じペースでした。
今回の方が2分速いけど、まあ誤差の範囲。
でも、初フルと大きく違うのは、初フルの時は20kmまではキロ7分と今回よりも速かったのに、20kmからはキロ8分を超えて、30kmからはキロ10分弱まで落ち込みました。
今回は、30kmを過ぎても余裕があります。
作戦云々ではなく、この8ヶ月で走力がついた、ということでしょう。

30kmを過ぎてから、遅足ながらも絶好調です。
ばしばしランナーを抜いて走ります。
歩いているランナーはもちろん、前半で私を抜いていったランナーもばしばし抜いて走れました。
たぶん、32kmは超えただろう、というあたりで4時間が経過して、ここからは交通規制が解除されて歩道走になりました。
初フルで歩き出した32kmの壁を破れたみたいです。
荒川河川敷の32km地点に落とし物をしたような気になっていたけど、つくばで拾えた、そんな気がしました。

歩道走だと信号待ちはあるし、路面が波打っていて走りづらい(街路樹の根っこがアスファルトを持ち上げて地面がデコボコになっている)し、狭いから追い抜きづらい。
まあ、交通規制で地元の方に色々と迷惑をかけているわけだし、贅沢は言えません。
道路はランナーだけのものではない。

35kmの表示を見落としたので30kmから35kmのスプリットは不明ですが、30〜40kmはキロ7.1分とスピードアップしていましたし、30km過ぎからゴールまでが一番気持ちよく走れました。
35km付近で応援してくれたまるちゃんさんにも会えました。
河川敷の土手のように目立つ場所ではなく、歩道の片隅だったので気づくのに遅れました。
もうちょっと早く気づいて声をかけていれば、写真をとってもらえたのに。
まるちゃんさんが慌ててカメラを構えたのは見えたのですが、せっかくだから立ち止まって休みたかったのですが、なにしろ走りが好調だった。
ひょっとしたら5時間を切れるかもしれないという気がしていたので、なんだか気分的に先を急ぐ旅になっちゃたので、そのまま走り続けました。
せっかくの応援が数秒で終わってしまって、もったいなかった。

アクシデントがないかぎり、最後まで走れそうです。もう絶好調。
給食はバナナばっかりだったのですが、最後の方でお汁粉がありました。
38.5km地点の給食では、ホットレモンティーとクッキー、おにぎりがあって、私はレモンティーとおにぎりを頂きました。
でも、このあたりではストレッチする時間も惜しくなって、立ち止まらずおにぎりを飲み込みながら走りました。
この近辺では歩道と車道の段差が大きくて、もちろん交通規制は解除されてるから歩道しか走っちゃいけないけど、前のランナーを抜くために車道を走ったりもしました。
段差が大きいから、車道に降りる時も歩道に上がる時もキツかった。
やがて、40kmの表示が見えました。
最後は時計を見ないで、ひたすら頑張るつもりだったのですが、誘惑に負けて時計を見ちゃいました。
残り時間は11分ぐらいしかありません。
もう、5時間切りは無理でしょう。
でも、最後まであきらめないぞ、と、リストバンドを見つめながら激走しました。
なんと、40kmからゴールまでの2.195kmは、キロ5.7分!。
私にとっては、全力疾走って感じの速さです。
フルの最後でこんなに頑張れたのも今回の大きな収穫です。

最後まで必死に走り抜いて、ガッツポーズでゴールしました。
今までで、最高のゴールです。嬉しかった。

自己計測のネットタイムは、5時間と46秒。
あと47秒速かったら5時間を切れたけど、悔しさは感じなくて、達成感とすがすがしさを感じたゴールでした。
初フルよりも40分短縮できたし、あちこちでストレッチ休憩したけど歩かずに走り切れたし、本当に嬉しかった。
・・・まあ、5時間でこんなに喜ぶランナーも珍しいだろうけど。

着替えた後、すぎさん、ペンギンさん、まるちゃんさんと合流。
韋駄天さんの到着を待って、記念撮影しました。
帰りのバスの時間(17時最終)もあったし、アフターできなかったのは残念でしたが、遅足ながら今年の走り込みの成果が出せたと思うし、大満足の大会でした。

翌日、さすがに足が痛かったけど軽くジョギングもできたし、翌週の川口マラソン(ハーフ)でもハーフの記録を24分も更新できたし(それでも1時間51分だけど)、収穫の多い年末になりました。

来年も、走りたい大会です。皆さん、お世話になりました。

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