第11回 足立フレンドリーマラソン(2022年12月18日 ハーフマラソン)
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****** 大会データ ******

----- 大会寸評 -----
荒川河川敷開催だが、珍しく対岸(足立区側)で開催される大会で、名前の通りフレンドリーな大会で、制限時間はハーフ3時間・10kmも2時間と緩い。
しかし陸連公認大会でもありコースも概ねフラットなので、本格派も十分に楽しめる。
沿道の応援はボランティアの高校生程度ではあるが、これは河川敷大会の宿命。
同時開催の足立区民ロードレースは中学生などが参加しているので、会場には若い人も多い。
参加賞も毎年工夫しており、派手さはないが意外と穴場大会ではないか。
ただハーフの給水が3ヶ所なのは少ない気もする。


----- 概要 -----

種目:10km、ハーフマラソン
最寄り駅:北千住駅から徒歩25分
スタート時刻:ハーフの第一ウエーブが11時、10kmは10:35と遅め。
同時開催の足立区民ロードレースの関係なのかもしれない。
参加者数:定員はハーフ2500人、10km1000人。参加者は計2550人程度と定員割れしていた。
なお別大会の足立区民ロードレースは2km、3km、5kmで計500人。
完走率:不明。
制限時間:ハーフ3時間、10km2時間
関門:あり
参加資格:15歳以上(中校生除く)
申込方法:先着順
受付方法:事前にゼッケン等を郵送、当日は隊長チェックシートと引き換えに参加賞を受け取る

----- コース・計測 -----

計測方式:ランナーズRTチップ
計測内容:たぶんフィニッシュタイムのみ。ネット計測あり
記録検索:ランナーズの記録検索のみ
記録証:web発行
不参加時のチップ返却封筒:あり
ペースセッター:なし
ゼッケン枚数:一般1枚、陸連の部は2枚
ゼッケン番号順:申告タイム順

コース:荒川河川敷 高砂野球場(足立区側)発着、ハーフは上流に約5km行って第一折り返し、スタートラインに戻って下流に約5km行って第二折り返しを回る。
10kmは下流方向のみを走る。
概ねフラットだが下流側に土手の上がり下りが2回(往路と復路)ある。
コース上トイレ:仮設はなし。ただし野球場などの既設がある。
アップ場所:コースの上流側(ハーフでしか使わない)でアップできる。
キロ表示:1kmごと
でも表示札が地面に寝かせてあった箇所が数ヶ所あった。
何者かに倒されたのか、ボランティア不足か。

スタート順:ゼッケン順にブロック分けされている。ハーフは3ウエーブ、10kmは一斉スタート。
ロスタイム:私の位置(第一ウエーブの2ブロック目先頭)で19秒
給水:3箇所、1つは水のみだった。
スポーツドリンクが置いてある場所でも、薄過ぎてほぼ水だったカップもあった。
量も回数も不満が残ります。
スペシャル給水:なし
給食:なし
私設エイド:なし。まあ河川敷だしハーフだし。
スポンジ:なし。
スタート前給水給食:給水あり
ゴール後の飲食サービス:フィニッシュするとペットボトルの水をもらえる。
飲食屋台や物販はコロナ対策で中止。

----- 環境 -----

声援:河川敷なのでボランティアの高校生程度です。
仮装:サンタコスや着ぐるみなどがいましたが、少なめ。
陸連公認大会ですが禁止されてはいないようです。
参加賞:今回はペットボトルが入るウエストポーチでした。
以前はワンショルダーバッグだったり毎回工夫しています。
完走賞:なし
参加費:6500円+手数料357円=6857円。今の時代的には良心的な方かな。
荷物預かり:あり。預ける前に荷札にゼッケンを書くので、遅い時間に預けるとと混雑するかも。
引き取り時にハサミで切り取ってくれるのは親切。
着替え場所:テントあり

会場トイレ:仮設あり。男子小用、男女兼用、女性用の3種。
スタート30分前で小の方は10分待ち程度。
プログラム:事前にプログラム兼選手名簿が郵送される
写真屋:オールスポーツ。撮影場所は少なかったな。
招待選手:なし
ゲストランナー:大会アドバイザーの浅井えり子さんが10kmに出ていました
気温など:
スタート時 晴れ 9.5度、湿度35%、南南西の風1m
スタート時9.5度 35% 南南西1m、 13時 晴れ 9.5度 湿度30% 北北西の風2m
終盤風が少しあったけど、苦労するほどではなかった。
日が出て半袖でも十分な感じでしたが、日が陰ると一気に冷えます。

----- 個人データ -----

体重、食生活: 前日の体重55.35kg、体脂肪率9.2%。
やや体重増加気味ながらも、まあキープしています。
ウエア:
NIKE長袖シャツ、タイツはCW-X、NB高機能帽子、つくばマラソン参加賞の手袋、ウイルソン白地赤線靴下、シューズはNIKEズームフライ3 26.5cm
11月の赤羽月例でNIKE ヴェイパーフライNEXT%2でスピードに乗れなかったことと、安全第一、データ収集目的でズームフライにしました。
ズームフライでのレースは昨年の世田谷246ハーフ以来2回目。
ダメージ:
数日後から左足脛に痛み、その他は各所筋肉痛程度。
まあ15km強しか走ってないので、こんなもんでしょう。
レース前からあった左足親指爪下出血はほぼ変化なし


【エントリーなど】

12月は高島平ハーフに出る予定でしたが、まさかの選手不足でエントリー帰還中に中止決定という前代未聞の事態になりました。
9/19にそれを知って、あわててエントリーしたのがこの大会です。
本当は川口マラソンにしたかったけどハーフが定員に達していたので、久々にこちらにしました。

本大会は過去2回出ていますがいずれも10km、ハーフは初参加です。

12/7、ゼッケンとプログラムが届きました。
参加賞は当日に体調チェックシートと引き換えで受け取るそうです。
私は第一ウエーブのスタート、ハーフは3ウエーブスタートだそうです。

大会HPは地図も載っていなくてイマイチの感じです(地図は大会プログラムに載っている)。
以前はもっと親切だった気がするのですが。
参加者リストが部門(年代別)にフルネームで載っているのは親切を通り越してちょっと怖いかな・・・。


今シーズンですが、10月の水戸黄門漫遊マラソンと2週間後のつくばマラソン、貴重なフルマラソンを体調不良で棒に振りました。
11月末の赤羽月例でなんとか復帰しましたがタイムは不本意、ただそれは体調ではなくテクニカルな問題のはず。
レースで競い合えばフォーム改善のヒントが見つかるかもしれないという期待、約1年ぶりのハーフ、本当に体調が戻った顔の確認など、楽しみにしていた大会です他。

昨年11月の世田谷246ハーフで1時間40分と100分切り直前まで戻ってきました。
今年1月のハイテクハーフでは腹痛で歩いたものの、それでも1時間42分。
今回は1時間40分を切れれば最高なのですが、果たしてどうなることやら。
せめて腹痛の時よりも速く走りたいものです。

【レース当日】

ちょっと失敗だったのが、生活リズム。
隠居してから毎日10時間寝てたら夜更かし生活になり、目が覚めるのは昼近くという生活になっていました。
歳も歳だし早寝早起きにした方がランナーとしてもいいのですが、夜が好きで。
結局、夜型生活のまま大会の日になりました。
前日は相当早く寝床に入りましたが、一寝入りしてから2回目がなかなか寝られず苦労しました。
でもそれなりに寝られたので寝不足感はあまりありません。
5:30に起きて食パン2枚の朝食を食べましたが、昨夜のカーボローディングで過食気味なのかあまり食欲がありません。
8:12に家を出ましたが風があります。
雨は予報通り夜でおおむね止みましたが、家を出た時は青空なのに小雨がパラパラ落ちていました。
北千住駅着が8:51、11時スタートなのでちょっと早過ぎたかもしれません。
駅の西口を出て右方向に行きますが、眠いので缶コーヒーを飲みながら歩きます。
(朝も一本家で飲んだのですが、まだ眠い)
風景がなんか懐かしい感じ、あ、思い出した。
この道はタートルマラソンで何回も通った道だ。
槍かけ団子のかどやがあり、授業で数回行った放送大学もありました。
既視感バリバリだったのはそのせいだったのか。
そういえばタートルマラソンも久しく出ていないし、大学も学籍は残していますが一度卒業してからはほとんど勉強していません。

都内のマラソンコースといえば荒川河川敷ですが、品大会のように足立区側で開催される大会は珍しい。
今日は手前側(虹の広場側)でも小さめの大会をやっていました(千住新橋付近が折り返しになっていました)。
橋を渡って会場着が9:17、晴れてきましたので暑くなるかもしれません。
荷物預かりテントの後ろ側(前側かな)付近に陣取って、着替えが終わったのが9:33、スタートまで1時間半あります。
風はあるけど気温は寒過ぎず、いい感じです。
スタートまでの保温をどうするか悩みましたが、コートを手元に置いておこうか迷いました。
結局ウインドブレーカーの上だけを残して、9:40に荷物を預けました。
預ける前に荷物タグにゼッケンを書いて荷物に付けるのですが、事前に郵送してくれた方が手間が省けて混まないのに。
今回は早々と預けましたので番号を書く台はガラガラでしたが、改善した方が良さそうです。

同日に同一コースで足立区民ロードレース大会が開催されていて、女子中学生などが来ていました。
いつの間にか中学生は孫のような年齢差、先生方も親子ぐらい歳が離れていそうです。
若さは眩しいけど、羨ましさは感じません。
今が一番楽しいと思える、きっとそれは良い人生を送っているということなのでしょう。

陽が出て暑くなってきました。
こりゃ半袖でもよかったと後悔しましたが、でも結果的には長袖でよかったことになりました。
軽くアップしてシューズの感触を確かめますが、ほぼ新品に近いのでクッションが効いてていい感じです。
シューズはNIKEズームフライ3、昨年11月の世田谷246ハーフで使ったシューズです。
ヴェイパーフライにしようかと思ったのですが、安全第一とヴェイパーを履いても脚が回らないのはフォームのせいなので、重めで安全性重視のズームフライでどんな走りができるのかを試すことにしました。

10kmのスタートを見送ってハーフの整列を待っていたら、なぜか皆が10kmとは反対方向の上流側に移動していきます。
アップにしては人数が多い、おかしいと思って念のためそっちに行ったら、ハーフは10kmとは反対側へのスタートでした。
大会プログラムのコース略図が少し分かりにくくて、勘違いしていました。

私は第一ウエーブなので、第二第三ウエーブの人たちが行列して待っている横を通り過ぎてスタート位置に向かいます。
ゼッケン順にプラカードが立ち整列が始まっていましたが、前から2ブロック目(たしか)の先頭に並べました。
スタートまでの20分をストレッチしながらスタートを待ちます。

さあ号砲、ロスタイムは19秒でした。
スタート直後は混んでいたけどペースはそんなには遅くはなく、混雑もまもなく解消しました。
1kmは4分45秒とまあまあのペースです。
混雑でスタートダッシュしなかったからこんなもんだろう、2km以降はもう少しペースアップできるんじゃないかと思ったのですが、2kmで4分50秒まで落ちます。
ペースが上がらない、これでは腹痛で歩いた1月の1時間42分も怪しいかも。
できれば最近のベスト(2021.11 世田谷246)である1時間40分付近、できれば40分を切りたいのですが。

橋の下などのゆるやかな高低差はありますが、後半(下流側)の2回の土手登り降り以外は比較的フラットなコースです。
公認大会だし、記録狙いにもいい大会です。

スタート時は長袖と手袋でしたが、そのうち袖を捲って腕を出し、次に手袋も外しました。
晴れて陽が当たっていると暑い感じはするけど、空気は冷たく気温も低いので苦になりません。
風も心配したほどではなく、無風に近い良いコンディションです。

3km過ぎの最初の給水は水のみでした。
まだ喉も乾いていないけど、一応取りました。
そういえばハーフにしては珍しく腰にペットボトルをつけていた人がいましたが、給水が3ヶ所しかないのを知っていたのかもしれません。
また陣地でゼリーを飲みたかったけど、今回は持ってこなかった。
塩飴は持ってきたけどバッグの中に入れてあり預けてしまったので、陣地には少量のポカリと水のみ。
これは失敗でした。
冬場のハーフとい油断、コロナ禍で大会が少なく感が鈍ったのでしょうけど、陣地にはゼリーと塩飴は必須ですね。
これが後々響いたのかもしれません。

約5kmの上流折り返しを過ぎてから、ややペースアップできました。
同じように頑張っているつもりですが、微妙な高低差のせいなのか身体が乗ってきたのか。
4分45秒ぐらいに上がってきましたがそれでも45秒前後ですが。

9kmからは4分40秒と、また少しペースアップできました。
スタートラインに戻って、さあ後半戦になります。
頑張ってペースアップしないと、1月の腹痛レース以下の数字しか出せません。

2回目の給水は12kmですが、これが遠かった。
距離的にも第一給水から9km離れていますが、とにかく精神的に遠かった。
ひょっとしたらこの時すでに身体がバテていたのかもしれません。
ようやく辿り着いた給水ですが、スポーツドリンクが薄くてほぼ水でした。

ハイテクハーフは5ヶ所給水がありますがここは3ヶ所、水を持って走ってればよかったかもしれません。
スタート前に見た水を腰につけている人は、本大会の常連なのかもしれません。

給水で少し元気が出たのか、12kmは4分37秒と40秒を切ってきました。
良い感じで走れているようで土手を登った14kmでも4分40秒、かなりペースアップできています。
4分30秒を切る瞬間もあり、このまま行ければ100分切れるかもしれない。
仮に終盤にペースダウンしても、そこそこのタイムは出せそうです。
今年最後のレース、潰れないように気をつけながら、でも守りに入るほど速くはないので、後ろから追い上げる人に押され、速い人についていって、頑張ります。
最初からこの感じで走れればいいのですが。

しかし好調な走りも3km程度で終わってしまいました。
15kmを過ぎてから、急に身体が動かなくなったのです。
脱水という感じはないし、呼吸も苦しくないし、脚の痛みも普通。
ペースを落としても調子は戻らない。
ついに歩いてしまいました。
え、俺がハーフで歩くの?。
腹痛でもないのに。

歩いても調子は戻らす、走って歩いてを繰り返してみても調子は戻らず、もう走れない。
もう歩くしかありません。

16km地点の復路側に給水があったので、ここでリタイヤしました。
時計を止めて、防寒対策に袖を伸ばして手袋をはめて、コースを横断してゼッケンを外して給水。
あとは歩きとジョグで帰るしかありません。

後でコースマップ見たら、リタイヤ地点から100m先に最終折り返しがあり、そこを回っていれば完走できました。
でも走れくなったのに完走してもね。
ゴールに辿りつた時は2時間経っていましたので、無理して完走したところで意味はないかな。
ダメージを最小にという意味で、リタイヤはいい判断だったと思います。

k しかし帰りは長かった。
5.2kmほどをほぼ歩いて移動した訳ですが、陽が陰ると寒くて、長袖でよかった。
半袖だったら冷え切っただろうなぁ。
風も出てきて寒かったけど、でも陽が出ると暖かくなり凍えなかったのは幸いです。
しかしマラソンには絶好の気温なんだけどな、もったいない。

ショートカットしたと思われると癪なのでゼッケンは外して手で持って歩きましたが、もし無くしたら荷物を引き取れないかもしれないので風に飛ばされないよう気をつけました。
ボランティアの高校生がレース中だと思って声援を送ってくれる場所ではゆるゆる走りましたが、ゼッケン手に持って歩く5kmは遠かった。
(物理的にも心的光景でも)

走っていればさほど遠くない距離ですが、歩くとなかなかのもの。
長かった。
ようやくフィニッシュゲートが見えてきたのでシューズからチップを外し、ゲート手前でコースを外れて脇道からゲート横を通り帰還。
チップを返してペットボトルの水をもらい、荷物を取りに行きました。
周囲は完走したランナーばかり、ああ今日の俺はなんの収穫もなかったのかな。

着替える気にもなれずレースウエアの上にウインドブレーカーとコートを着て、とぼとぼと歩きながら帰宅しました。
悔しさはなく、呆然とした感じ。

10月の30kmジョグでバテバテになった時と同じで、体内でなにかが起きているとしか思えません。
なんだろう、病気なのかな。


まさかハーフでリタイヤとは前代未聞、20年を超えるマラソン歴の中で初体験です。
ハーフのレース中に腹痛でペースダウンしたことは過去2回あったけど、それでも一応フィニッシュはしました。
そもそも今回は腹痛どころか目眩も呼吸異常もなく、突然身体が動かなくなったのです。
10月の30kmジョグと全く同じです。

これまでのリタイヤといえば関門の厳しい大会で関門アウトとか、6月のフルマラソンでバテてリタイヤしたことしかありません。
走りやすい冬場の大会、それもハーフ程度の距離で走れなくなるとは。



家に帰って、原因と対策を考えました。
10月に30km走った時も17kmぐらいから脚が動かなくなりました。
その後体調不良で2大会を欠場しましたが、今月に30km走ってみて3時間10分と遅いながらも前回のようなバテバテにはならず、体調不良は完治したと思っていました。
しかし今回も15kmまでしかまともに走れなかったのですから、なにか原因があるはずです。

一つ考えられるのが内臓系の疾患、でも他に大きな症状はなく漠然とした不安はあるものの具体的ではありません。
その可能性は10月の30km走からずっと疑っているのですが、さてどんな検査をしてらいいやら。
そもそも医者に相談すべきかも迷っています。

もう一つの可能性はシャリバテ、ハンガーノック、低血糖です。
10月の30km走の時と今回で共通しているのが、ただ走れなくなったこと。
呼吸もおかしくなかったし意識もしっかりしていて、でも身体が動かなくなった。
30kmの時はキロ6分半のペースで走っており、とにかく完走目的だったのでバテバテになりながらも走り続けました。
今回はレースなのでペースも速く、タイム目的だったのでリタイヤしましたが、あのまま走っていたら30kmと同じ状態になっていたでしょう。
実際、リタイヤ後は歩いたり走ったりしかできなかった。

20年以上のキャリアがあってハンガーノックとは考えにくいのですが、よくよく考えると意外な盲点だったのかもしれません。
まず30kmの時はいつもより早起きして食パン1枚で走ってバテました。
かつては朝食抜きで早朝走ることもよくありましたのでエネルギー不足は考えたくないのですが、当時はまだ40代。
還暦過ぎの今とは体内エネルギー備蓄量が違うのかもしれません。
今回は6時ごろに食パン2枚の朝食を摂り、会場では350mlのポカリスエットを3分の2飲んで、あとは水だけでした。
いつもならゼリーを持っていくのですが、迷ったけど持っていきませんでした。
塩飴は持っていったけど荷物預けのカバンの中、陣地にはポカリと水だけだったのです。
しかもスタートが11時と遅いので、朝食からスタートまで5時間もあります。
身体が動かなくなった15km地点は1時間10分あたり、走っていたのは1時間強でしたが食後6時間経過していたわけです。
空腹感がなくともエネルギーは枯渇していたのではないでしょうか。

1年前の世田谷246ハーフは8:30スタート、給水4ヶ所。
今年1月のハイテクハーフは9:45スタート、給水5ヶ所。
そして今回が11時スタート、給水3ヶ所。
今回以外は会場でゼリーを飲んだ記憶があるので、今回のようにスタートが遅い大会では最低でもスタート前にゼリーぐらいは摂るべきでした。
できれば赤飯のお握りも摂取した方がいいのかもしれません。
加齢なのか練習不足(長距離不足)なのか分かりませんが、エネルギー切れが原因なのかもしれません。

3km地点の給水の後、12kmの第二給水までがとにかく遠かったと感じましたが、たぶん喉が渇き身体が水分を求めていたのでしょう。
ハンガーノックの初期症状でもあります。
ハンガーノックはHit the wallと言うそうで、まさしく突然壁に当たったような状態で脚が止まりました。
今回も10月の30km走もハンガーノックだった可能性が高そうです。

後付けの理由かもしれませんが、コロナ禍で大会から遠ざかっていることと、隠居で時間がたっぷりあることが今回の失敗の原因かもしれません。
大会から遠ざかったために感が鈍ってゼリーを持っていかなかった気がします(荷物準備の時に一瞬悩んだけど持っていかなかった)。 また働いて忙しい中での大会参加と、毎日が日曜日の隠居の身では、大会に対する「大切さ」が違い、ちょっと雑に考えていたのかもしれません。
いずれにしてもマラソン日和の中、そして病気明けで年内最後の大会というチャンスを棒に振ったのは本当にもったいない。
これを教訓として生かしましょう。

収穫なしと思ったのですが、リタイヤする前の数キロはいい感じで走れました。
骨盤で着地するような感覚、上に高くスキップするような脚上げ、たった数キロとはいえ4分30秒付近で走れたのは一応収穫かな。
問題はその走りが再現できるかどうかですが、それは今後の練習次第でしょう。


1月には3年ぶりに開催される勝田全国マラソンに出場予定です。
私に取って勝田は聖地の一つ、しかも今回は70回の記念大会です。
2月にはマラソン仲間が待つ北九州マラソンに出る予定ですが、この大会は抽選で落選、不調で欠場、今年こそはと思った2022年はコロナで中止。
今回こそはなんとしても出たい大会です。
しかし、ハーフが完走できないようならフルマラソンは当然無理です。

リタイヤ直後は、この有様ではしばらくフルマラソンは無理だと悲観的でしたが、もしハンガーノックならば対策は簡単です。
その判断は1月のハイテクハーフマラソンのタイム次第、もし完走できなかったら勝田も北九州も欠場せざるをえません。
たかだかハーフすら完走できないとしたら、なにか病気が隠れているとしか思えないので、しばらくフルマラソンを封印して検査するしかないでしょう。


「たられば」を書いても仕方がないのですが、15km時点で1時間10分39秒でしたから平均速度は4分43秒でした。
スタートから5kmまでの平均が4分48秒。
6kmから10kmまでの平均が4分44秒。
11kmから15kmまでの平均が4分36秒。
リタイヤした時点で、脚はまだ残っていました。

もし残り5.0975kmを平均速度の4分43秒で走れていたら1時間34分42秒、キロ5分まで落ちても1時間36分08秒。
あのまま走れていたら2020年1月以来の100分切り、それも大幅に切れていたかもしれないと思うと、実にもったいないことをしました。
キロ5分44秒まで落ちたとしても100分は切れた計算なので、あと100m弱で折り返し、あと200mで給水だということがわかっていたらレースを続けていたかもしれません。
まあ、それも含めて大会を雑に扱った結果です。
20年超のキャリアが裏目に出てハーフという距離をなめ、給水の場所や回数もろくに確認しなかった。
その結果だろうと思います。

ちなみに前回100分を切った直後に勝田で3時間40分を出せ、いずれも故障後最速でした。
(その後コロナ禍になってしまい現在に至っています)

まあ何を言っても詮無いことですが、骨盤で着地する感じを掴めたのは大きな収穫です。
これが身につけは、重心の真下で着地できそうな気がします。
真上に高くスキップする感じで脚を上げ、骨盤で着地する感じで反発を生かす、そんな走り方ができればタイムも縮まるのではないかと期待しています。

今シーズンは水戸黄門漫遊とつくばを欠場し、今回は15kmで身体がギブアップ。
散々なシーズンですが、3週間後のハイテクハーフが楽しみでもあり不安でもあります。
どうなることやら。


【タイムと写真】



10kmで43分を出した時のストライドが120cm、ピッチは188。
今回の15kmまでのストライドが116cm、ピッチが183。
序盤は乗れない感じでしたが、8km以降はいい感じで走れていました。




千住新橋から足立区側の改称を望む
橋の右側、白いテントが会場です




会場が近づいてきました
白テントが荷物預かり、青と赤が多分更衣室、その左の白テントが関係者席




会場風景、こじんまりしています




荷物預けのテント後ろに陣取りました




同日開催の足立区民ロードレースの選手たち
同日開催でコースもかぶっていますが別大会です




ここからは失意のレース後、戻ってきた時にもらった水です
(フィニッシュしていないので戻ったとしか書けないのが悲しい)
賞味期限も製造会社名も分からないので早めに飲みました




フィニッシュライン、白いコートの係員の右側がフィニッシュ後の導線です




フィニッシュラインに駆け込むランナー
私はこの手前で青マットを避け虎バーを跨いでコース外に出て戻りました




千住新橋からフィニッシュラインを望む
まさかリタイヤとは




人気のかどやの槍かけ団子、昔は味のある古い建物でしたがだいぶ前に建て替えました
20年以上マラソンをやっていると風景が変わっていきます




宿場通りを駅に向かって歩きます
足は軽いが心は重い
やっぱりマラソンはゴールしてなんぼです




参加賞のウエストバッグ、水を入れられるので実用的です
入っている水は受付時にもらったもので、こちらは賞味期限もちゃんと書いてあります
この大会、参加賞をいろいろ工夫していて、だいぶ前に出た時のワンショルダーバッグは今も愛用しています




体調チェックシート、当日これと引き換えに水と参加賞を受け取ります
Excelで作ったのでしょうけど、上の方や右下の枠線を消し忘れています
まあ実害はないけど、会社で見かけたら即ダメ出し案件ですよ


















この先、若干閲覧注意















左足親指の出血具合
左がレース前、右がレース後
ほとんど悪化はしていないようです
痛みはないので実害はないけど、この付近に負荷がかかっている証拠(レース後は血マメができた)なので気になります




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