2011板橋シティマラソン(2011年3月 フル、震災で中止)



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****** 大会データ ******

----- 大会寸評 -----

ザ・市民マラソン。と呼んでいいでしょう。
東京マラソンが開催されるまでは関東で最も有名で大規模な大会でした。
3月は記録を狙うには厳しい季節ですが、緩い制限時間と豊富なエイドは初心者からベテランまで安全で楽しいマラソンを味合わせてくれる。
好評のシャーベットエイド、今では珍しくはなくなってきたが写真入り完走証なども魅力的。

----- 概要 -----

種目:フル、5kmなど。
最寄り駅:JR埼京線 浮間舟渡から徒歩15分。しかし戸田公園から徒歩20分が絶対にお勧め。
帰りのみ浮間舟渡への送迎バスが復活したようです。
スタート時刻:フルは9時。
参加者数:フルは15000人。
制限時間:7時間。
関門:たぶん、中間地点3時間30分(12:30)、35km地点6時間(15:00)
参加資格:特になし。
完走率など:不明。

----- コース・計測 -----

計測方式:たぶんRSタグ。
計測内容:グロスとネット。途中計測は10kmごとのはず。
記録検索:たぶんなし。
記録証:後日発行。ネットタイムや計測点ごとのグラフあり。
ペースセッター:なし。
ゼッケン枚数:前後。
ゼッケン番号順:不明。申し込み順のような気がする。

コース:荒川河川敷を下流に走り折り返す。陸連公認大会。
土手へのアップダウンが多少あるが非常にフラット。
1月開催なら記録が狙えるコース。
コース上トイレ:河川敷の既設のほかに仮設もあり。
アップ場所:コース上など。
キロ表示:1kmごとなので嬉しい。

スタート順:ゼッケン順
ロスタイム:不明。陸連の部なら僅かなはず。
給水:あちこちにあり。河川敷なので既設の水場もある。
スペシャル給水:なし。
給食:沢山あり。35kmのシャーベットステーションは有名。
私設エイド:少ないが、河川敷大会の割名はある。
スポンジ:10kmごと位にある。
スタート前給水:なし。

----- 環境 -----

声援:首都圏の河川敷大会では最多かと。
仮装:けっこういる。
参加賞:昨年より500円の選択制で、薄い帽子。
ゴール後の飲食サービス:どうだったかしら・・・
参加費:5500円、参加賞の帽子は別途500円。
2008年は5000円、2009年は参加賞がTシャツ最後の年で6000円。
昨年から5500円+帽子500円に。
着替え場所:どうだったかしら・・・
会場トイレ:仮設多数、ただし行列は必須。
プログラム:選手名簿兼用の厚くて立派なもの。
写真屋:オールスポーツ。
招待選手:どうだったかしら・・・。

----- 個人データ -----

直前の体重など:
2日前の体重56.9kg、体脂肪9.0%。前日は57.7kg、9.4%。
(一週間前に中止が発表されたので意味のない数字ですが)

【大会の様子】

昨年は深夜の暴風で仮設トイレや大会テントが飛ばされ、さらに早朝の電車も暴風で動かず、結局中止になりました。
皮肉なことにスタート時間の9時には台風一過的な好天になっていましたが、電車が動かないのでは中止はやむを得ません。
(ランナーは這ってでも行くだろうがボランティアさんが集まらないと開催できない)
返金なしでしたが、文句を言うランナーもいたようです。
わたしは当日中止の判断も返金なしもやむを得ないと思っていましたし、基本的に主催者判断を尊重する気持ちだから文句はいいません。

今年から名前が板橋シティマラソンと改称されましたが、名前だけで内容は全く同じです。
オール河川敷のコースなのに、なぜシティなのか・・・という疑問はさておいて、新しい名前での再出発となりました。
送られてくる封筒の色も水色から薄ピンクになりましたが、パンフなどにはまだ浸透していないせいかカッコ付けで荒川市民マラソンの文字も見られます。

私はと言えば、ここ2年強、低迷が続いています。
昨年シーズンはついに全部門(10km、ハーフ、フル)で自己ベスト更新なしに終わる最悪のシーズンでした。
自己ベスト更新どころか、ハーフのレースでフル並のスピードしか出ないんですから、頭を抱えるしかない状態でした。
今シーズンになって8月の北海道でコースベストを出して復活の予感を感じたものの、その後もあまり納得はできない数字ばかりでした。
11月の大田原では向かい風と新コースに負けて3時間32分、1月の勝田では車を通すためにコース上で1分近くストップさせられて3時間30分。
しかし、10kmでは久々に43分代前半、1月の谷川ハーフでは94分弱と、二年前のベストシーズンに近い数値が出せてきました。
昨シーズンは悪いながらも大田原(コース変更前でフラットだった)で3時間半を切っていましたが、今シーズンは切れていません。
この板橋シティが3時間半切りの最後のチャンス、そして秋に25分切りを果たせられれば、その向こうに見えてくるのが別大カテゴリー3です。
そのために苦手なスピード練習(キロ5分前後で10km前後)を始め、来年は無理だろうけど再来年に別大に出られれば(カテゴリー3があればの話ですが)と、おそらくマラソン人生最大の目標を考え始めていたので、今回の板橋シティは楽しみでした。
いまだにこのコースではあまりいい数字が出せていない(季節が悪い)けど、今年は4月にどこもエントリーしておらず、この大会が実質的に最後の大会でしたから、よけいに楽しみにしていました。

ところが、3月11日を境に日本が変わってしまいました。


3月11日 14時46分
東日本大震災。


発生が金曜日の午後、都内でも震度5弱でしたから当然電車は軒並み運行停止。
JRは夕方には当日中の復旧はしないと発表、都内在勤の勤め人は帰宅難民となり、何時間もかけて歩いて帰れた人はまだ幸運な方で、かなりの人が会社や臨時の避難施設で夜を過ごすはめになりました。
翌日の土曜日になってようやく帰宅できた人も多いでしょう。
そして、その土曜日には福島第一原発の1号機が爆発。
日曜夜には突如計画停電が発表されて情報が乱れ大混乱。
その結果、月曜日は多くの電車が運休し、地震・帰宅難民・停電に襲われた多くの人はガソリンから食品まで買い占めに走って品不足。


結局、月曜日(3/14)に中止が発表されました。
この時点では返金の可否も含めて検討中とのことでした。

翌日に、準備していた水を被災地に送ることが発表され、17日には中止のはがきが届きました。
28日になって返金はしないことと経費を除いて義援金にすることが発表され、31日にゼッケンや参加賞の帽子、ザパスゼリーバーが届いて大会のすべてが終わりました。


結果論ですが、その後の原発の状態や計画停電による交通機関の混乱、警察や消防が被災地に派遣されていることや、4月に入っても大きな余震が続いていることを考えたら中止したのはいい判断だったと思います。
それに、正直積極的には走りたくない人も多かったのでは。

返金なしも、私はやむを得ないと思います。
いまだに収支決算が発表されておらず、せめて義援金額ぐらいは公表すべきですけど。
ただ、義援金は別途出しているから返金して欲しいとか、お金を送る先を自分で選びたいから返金して欲しいとか、大会のために出したお金なんだからプールして来年以降の大会開催費に補填してほしい、という意見にも同感できます。
また、4月に出るはずだった大会も中止になったランナーも多いはずで、特にそういった人は勝手に義援金にするな、と言いたいでしょう。

返金有無や義援金にまわすことの可否については、おそらく正解はないのでしょう。
難しい問題ですが、私は最終的には主催者の判断を受け入れます。


しかし、二年連続で中止になるとは想像もしませんでした。
今回は一週間前の中止でしたので、カーボローディングをしていなかったのが救いと言えば救いかしら(太るので)。

しかし、来年の今ごろ、原発はどうなっているんだろう・・・。
あの日を境に、この国が大きく変わりました。


白いのが昨年の参加賞、グレー帽子が今年のもの。
手前はザバスゼリーバー。
500円だけあって安っちい帽子ですが、練習時に愛用しています。
さすがに来年はいらないかな・・・。
この手の帽子がたくさんあっても頭は一つだしね。


最後に、主催者からのお知らせを転記しておきます。



2011板橋 City マラソン(東京・荒川市民マラソン) 開催中止に伴うお知らせ
謹啓 このたびは、標記大会にお申し込みいただき、誠にありがとうございます。
 標記大会につきましては平成23年3月20日(日)に開催をすべく、関係機関をはじめ多くの従事関係者の皆様との打合会を実施させていただき、開催当日に向け準備を進めてまいりました。
 しかしながら、去る平成23年3月11日(金)に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により、河川敷内への救急車の配置が不可能となり、参加者の皆様の安全確保が困難になりました。
 大会の開催に向け、検討を重ねましたが、断続的な余震や計画停電による交通機関の混乱が続くことを考慮し、標記大会の中止を平成23年3月14日午前10時00分に決定いたしました。
 参加申込をいただきました皆様のご期待にお応えすることができず、誠に残念ではございますが、このような現状を鑑みての判断ですので何卒ご理解いただきますようお願いいたします。
 なお、お支払いただきました大会参加料につきましては、多くの参加者の皆様から「参加料の一部を被災地への義援金として欲しい」という心温まるご意見を頂戴いたしました。頂戴したご意見を踏まえ検討させていただいた結果、今大会にお申し込みいただいた皆様からの善意といたしまして、中止決定までに発生した必要経費を除いた参加料を被災地への義援金とさせていただきます。
 また、大会当日、給水所にて使用を予定していたミネラルウォーターにつきましては、3月15日(火)に災害救助物資として被災地に輸送させていただきましたことをあわせてご報告いたします。
 次回大会に向け万全の準備を進めるとともに、今回お申し込みをいただいた皆様方に対し、次回大会お申し込み時の優遇措置も検討しております。
 なお、詳細につきましては、収支報告とあわせて、改めてお知らせいたします。
今後とも本大会に対し変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
謹白

板橋 City マラソン実行委員会

板橋区
国土交通省荒川下流河川事務所
社団法人東京陸上競技協会
読売新聞社

板橋 City マラソン事務局 (板橋区区民文化部スポーツ振興課内:03(3579)2654)

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