第59回 勝田全国マラソン(2011年1月 フル)

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****** 大会データ ******

----- 大会寸評 -----

年々参加者が増えているが、相変わらず運営は見事で沿道の声援も暖かい。
4時間以降は歩道走になることと、交通規制中でも右折車などを通すために待たされることがあるのが難。
好きな大会だが、運が悪いとレース中に1分前後もストップさせられるリスクを考えると人に勧めるのは微妙。
記録は狙わず完走目当てなら楽しめるが、記録狙いなら避けた方が無難かも。

----- 概要 -----

種目:フル、10km。
最寄り駅:JR常磐線 勝田から徒歩10分。シャトルバスはあるが遅くなると混雑するので歩いた方がいいかも。
スタート時刻:フルは11時。
参加者数:総数19000人らしい。フルの部も1万人を超えた様子。同大会過去最高を今年も更新。
制限時間:6時間。ただし、スタートから4時間で交通規制解除で歩道走。当然、信号待ちありになる。
関門:ないようです。
参加資格:特になし。
完走率など:不明。

----- コース・計測 -----

計測方式:RSタグ。
計測内容:グロスとネット。途中計測は中間点のみ。
記録検索:なし。
記録証:即日発行。ネットタイム、中間点タイムあり。
ペースセッター:なし。
ゼッケン枚数:前後。
ゼッケン番号順:不明。申し込み順のような気がする。

コース:石川運動広場横の商店街をスタートし、勝田市内を9の字のように走る。高低差あり。
コース上トイレ:ガソリンスタンドの他に仮設あり。前部で12地点。
アップ場所:あまりない。近くの道路でやれる程度。
キロ表示:5kmごと。

スタート順:プラカードに従ってタイム順に並ぶ。
ロスタイム:私は1分ぐらい。
給水:7km、11kmの後は5kmごと。最初からスポドリと水だった。
スペシャル給水:なし。
給食:なし。今年気がついたけど公式給食はないみたい。ただし私設が結構ある。
おでんステーションは今年も健在だった様子。
プチシュークリームは見かけなかった。
まあ、給食の絶対量は足りないだろうからゼリー持参を推奨。
私設エイド:沢山あり。
スポンジ:6カ所。今年は低気温で閑古鳥だった。
スタート前給水:不明。

----- 環境 -----

声援:多し。茨城の人は温かい。
仮装:そこそこいる。
参加賞:長袖シャツ、完走イモ。
あと、塩熱飴とタブレットのサンプル、青汁サンプル。
ゴール後の飲食サービス:ポカリと水、いずれも紙コップでおかわり可。
参加費:4000円。フルとしては今ではかなり安い。
荷物預かり:あり。貴重品除く。
事前に別テントで100円で入れる袋を買う方式になった。
水を抜いたプールに置いていたが、雨の日は水没するんじゃないか。
着替え場所:テントあり。使ったことはない。
会場トイレ:仮設多数、ただしスタート30分前には長蛇の列なのでお早めに。
係員の整理誘導はしっかりしていた。
※野球場の方には沢山あったはずだが、今回は行かなかったのでそちらの混雑具合は不明。
プログラム:選手名簿兼用の厚くて立派なもの。
写真屋:オールスポーツ。
招待選手:いないようです。

----- 個人データ -----

体調など:
2日前の体重57.3kg、8.2%、前日は57.6kg、8.2%。
風邪が長続きし、リンパが晴れて5日走らなかったが当日朝まで参加するかどうか迷う体調だった。
ウエアはNB高機能帽子、アディダス黒長袖シャツ、リストバンド、リストウオーマー(初使用、成功だった。)、CW-Xロングタイツ、アディダス指なしソックス、シューズはイダテン4、左目コンタクト、ブリーズライト(初使用、まあまあか)。
天気は晴、風は弱め、気温は9時1℃、12時4℃、15時3℃、晴れのち曇りのち晴。寒いというより冷たい感じ。
風が強かったら大変だった。
今年はあちこち寒いよ、東京も茨城も。
ダメージは左足裏(前足部中央)にマメができかけた(翌日には治ってた)。
両足の筋肉痛が珍しく厳しかった。
また肩甲骨、肩にも筋肉痛あり。走り方が変わった証拠か。
左足裏に弱い痛みが残った。
全体的に重症ではないが、そこそこのダメージだった。
それだけ頑張った証拠か。
気温は9時1℃、12時4℃、15時3℃。


【大会まで】

仕事でトラブルが続いたこともあって、ちょっと陰鬱な日々が続いていました。
体調も元旦に風邪を引いて谷川ハーフで完治したと思ったのですが、その後もタンが切れず、どうも体調がすぐれず、逆に直前になってまた調子が悪くなってきました。
リンパの腫れがあるようで首の後ろに痛みとコリがあります。
今年の冬は本当に寒く、家でも会社でも足が冷えて仕方がないので、数日前に無印良品のロングタイツを買って履くようにしましたが、これは大正解でした。 足下からの冷えは堪えるような気がします。
大事を取って5日も走らないなど体力回復に努めたのですが、前日にも36.9℃と(私としては)微熱があり、正直不参加かなと覚悟しました。
当日の朝の様子で走るかどうか決めよう、マラソンってストレスにもなるんだなーと改めて感じました。
幸い、当日朝は気持ちよく起きられて熱っぽさもなく、無事参加できました。
前日の現地は雪予想もあったのですが全く降らなかったそうです。よかった。

【大会の様子】

例年通り朝5時に起きて菓子パンを食べてトイレを済ませます。
朝のトイレで出るものが出ると、もうそれだけでマラソンは成功したような気になります。
6時に家を出ましたが空気は冷たいけど風はなく、いいマラソン日寄りになりそうです。 6時8分の電車で上野に向かい、ゲン担ぎに深川飯を買って、6時50分には特急のホームに着きました。
眠いので缶コーヒーを飲んで目的の列車を待ちます。
フレッシュひたち5号 4号車 7時半発、8時54分着なのですが、考えてみたら自由席に座れれば早めの電車で行った方がいいので、停まっていたスーパーひたち3号 6号車に乗り、8時18分に上野を出ました。
来年も今年と同じように7時半の列車を予約しておいて、早く着いたらそれに乗るのが一番です。
ちなみに帰りは例年通り自由席でしたが、勝田始発なので余裕で座れました。

8時18分に勝田駅に到着、例年よりも30分以上早い到着です。
まだシャトルバスも混雑していないけど、近いから歩いて会場に向かいます。
ゼッケンもチップも事前郵送になったので、大会プログラムと参加賞の完走イモを受け取って陣地を設営、今年は例年のフィニッシュラインそばの土手ではなく、その反対側に陣取りました。
少しでもスタートラインに近い方がいいかと思ってこちらにしたのですが、まあ正解でした。
8時35分には陣地を設営しおわって、9時3分にはもう荷物は預けてしまいました。
コートなどは預けずに手元に置いておいたのですが、大正解でした(寒かったので)。
荷物預けは例年通り100円かかるのですが、今年から預ける袋は別の場所で販売していました。

今回、新たな試みとして、鼻腔拡張テープ(ブリーズライト)と手首ウオーマーを試してみました。
両方とも成功だったような気がします。
手首ウオーマーの上にリストバンドや腕時計は邪魔かと思ったのですが別に気になりませんでしたし、今回の気温では防寒対策は重要です。
鼻腔の方ですが、劇的な効果こそ感じなかったのですが、確実に呼吸は楽になっていたはずです。

少し風が出てきました。
アップをする場所がほとんどなかったけど、例年陣取っている方ならもっとアップしやすいはずです。
まあ、フルの場合は身体をほぐす程度で十分な気もしますが。
(気温も低いし、汗をかくと危険なので。)

10時過ぎにトイレに行きましたが、この時点で5分以上待ちます。
10時半には長い列ができていましたので、10時過ぎには済ませておかないと間に合わなくなるかも。
10時半にはちょっと早いと思いながらもスタートラインに向かいましたが、スタート付近の混雑を考えると正解でした。

勝田名物のオジサンMCを堪能しながらスタートを待っていると、首筋や背中にあたる日光が暑いぐらいです。
風はなく気温は低めで晴れ。
いいマラソン日和になりそうです。

さあ、号砲です。
スタートロスは1分程度、しばらくは混雑して走りづらい状態が続きます。
3kmの看板の通過が14'41、スタート直後の混雑を考えればかなり良いペースです。
ところが5kmでは早くもキロ5分に落ちています。ぐぬぬ。
でも、脚に任せて走る作戦です。
序盤に乗ってきても押さえない、後半に潰れてレースを台無しにしてもかまわない、でも無理して飛ばしはしない。

アップの時に右足に小石が入ったと思って見てみたらシューズのヒモの端が入り込んでいたことがありましたが、このときに端の処理をきちんとしておくべきでした。
レースの序盤にも同じことが二回もあって、二回目に端をヒモの下にくぐらせて再発防止をしたのですが、序盤で二回も立ち止まるのはかなり嫌な気分です。
でもまあ10kmを49'05で通過、良い感じだ。
これなら久しぶりに3時間半を切れそうだ。

5km付近から曇ってきて、風も少し出てきました。
曇ってくると気温が急激に下がるようで寒い。
最近は真冬でも長袖一枚なのですが、今日は半袖を重ね着すべきだったかとちょっと後悔しましたが、結果的にはまあ長袖だけでも問題はなかった。
このあたりの判断もまた難しいものです。

15kmを24'17で通過、よしよし、楽しみだ。
後半のバテと坂を考えると自己ベストは遠いでしょうけど、3時間半は十分に射程圏内です。
ところが。

勝田はスタートから4時間で交通規制解除となり、信号を守る歩道走になります。
また4時間以内でも車を通すために止められることがあるのは知っていましたし、私も一回だけですが止められたことがあります。
でも、よっぽど運が悪くない限り止められることはないと思っていたのですが、今回は最悪でした。
15kmから20kmの間の交差点で右折車を通すために止められたのですが、手際が悪いというか人手が足りないせいで、たった3台か4台の右折車を通すのに1分近くも止められました。
若い男性ボランティアがメガホンでランナーに停まるように怒鳴っていて、その横で年配警官もランナーを止めていたのですが、全員が停まっても車に合図を出す人がいないからドライバーは停まったまま。
交差点の中にはおばさん係員がいたようでしたが、こちらは突っ立っているだけ。
じれたランナーが制止を振り切って飛び出すと、つられて数人飛び出す。
これの繰り返しで、馬鹿正直に待っていたら1分前後の足止めになってしまいました。
待っていても、どの車を何台通すのかすら分からないような状態でしたから、じれて飛び出したランナーを責める気にはなれません。
もちろん、制止を無視することは最低の行為ですが、あの状況だと気持ちは分かるよなぁ。
一番悪いのは交通整理要員の配置を甘く見た大会運営者だと思う。
仮に飛び出すランナーがいなくても、あの体制では無駄に時間が過ぎるだけ。
だって、GOサインを出す人がいないんだもん。
車のドライバーだって困ってたでしょう。
警官や警備員といったプロを十分な人数配置しておくべきです。

ようやく走り出せても、大勢のランナーが溜まっていたのでまたダンゴになって走りづらいし、危ないし、もう散々です。
でもモチベーションを落とさないで走れたのは10年目というキャリアと、参加できるかどうか分からなかった体調というマイナス要因が逆にいい方向に向かせてくれたのでしょう。

20km付近で一個目のゼリーを注入、ラップは25'14と、先程の通行止めがあった割にはそこそこですが、今考えたらリスタート直後にダッシュしすぎた気もします。

中間地点は1時間44分10秒、3時間半を十分狙えるペースです。
この頃から日差しが戻ってきました。
日差しがないとちょっと冷えすぎるので助かりました。
25kmのラップは24'39、悪くないペースです。
このままいければ3時間半は切れるのですが。

日差しが出てきたので少し暑くなって時々腕まくりしながら走っていましたが、全体的に温度調整はしないでいい低めの気温で一定していました。
今回初めて使ったリストウオーマーですが、暑くなって外すようだとやっかいだと思っていた(リストバンドと腕時計が上にあるので)のですが、その必要もありませんでした。

今年はプチシュークリームエイドが見あたりませんでした。
なくなっちゃったのか、時間がずれたのか。
29km地点で二つ目のゼリーを注入、大田原や勝田のように公式給食がないレースでは二つ持っていった方が安心です。
30kmのラップは24'49、すこし落ちてきました。
塩熱飴も舐めながら走っていましたが、このあたりから右ふくらはぎが攣りそうでヤバくなってきました。
もし攣ったらレースはそこでオジャンだし、ダメージが残って仕事にも影響するでしょう。
とにかくいたわって走るしか方法はありませんから、積極的に塩熱飴を舐めながら足と相談して走るだけです。

35kmのキロ表示は見落としました。
まあ見ていてもかなりペースダウンしていたでしょうし、見たからペースアップできる状態ではなかった。
あえぎながら必死に走ります。
このあたりからがマラソンの面白く苦しいところです。
このあたりで、ようやくふくらはぎの攣りそうな危険性が薄らいできて、痛いながらも多少は頑張れるようになってきました。
ペースは落ちているでしょうけど、一応スパートしています。
最後に頑張れると、後味が良いんですよね。
終盤の上下に波打つ直線では沿道の応援がありがたかった。
左の鼻から粘度の高い鼻水が出ているのが分かりましたが、手袋でふき取るしかありません。
それでも呼吸が苦しくなかったのはブリーズライトのおかげかな。

あえぎながら走る最後の数キロ、たいしたペースではなかったのでしょうけど、良い走りができた気がします。
歯を食いしばり声を出しながら必死に駆け込んだゴール、手元の時計は3時間30分22秒を示していました。
昨年よりも数秒遅いタイム(実は違ったけど)、またしても3時間半を切れないタイム。
良い数字とは言えないけど、体調とシューズヒモのトラブルと通行止めを考えれば上出来、満足です。
フィニッシュしたとき、ちょっと泣きそうになりました。
よく頑張った。


体調はともかく、通行止めがなければ確実に30分切りはできたでしょう。
でも悔しさはありませんでした。
30分を切っても自己ベストからは遠いことと、今回は参加できただけで嬉しい状態だったこと、色々あるのがマラソンだからロスタイムも含めてレースです。
気持ちが切れずに走り切れたのは、マラソンが俺に教えてくれた諦めない心。
自己ベストが無理と分かった段階でレースを捨てるという楽しみ方もあるでしょうけど、それってマラソンのごく一部しか味わっていないってことじゃないかな。
俺は頑張り続けるマラソンを続けてよかった。


ゴールしてから紙コップでポカリをゴクゴク、記録証を貰って荷物受け取りの前に陣地でコートを羽織っておきましたが、これは大正解。
あっという間に身体が冷えるんですよ。
昨年買ったマラソン専用の安物ロングコートが大活躍です。
荷物を受け取って着替えている間も冷えて冷えて。
着替え中も手袋が手放せない気温の低さ、これで風があったら凍りますよ。
着替えもそこそこに、売店にも寄らず、すぐ横のシャトルバスに乗り込んで帰りました。
帰りは自由席でしたが勝田始発だったので余裕で座れました。
上野着が17時ごろ、長い一日で足にもダメージが残ったけど、満足です。
来年こそ、勝田で3時間半を切りたい。
…でも、来年は別の大会にしようかなぁ。
レース中に止められるのはさすがにシンドイですよ。

【写真とデータ】

3km 14:41 0:14:41 キロ4'54
5km 10:00 0:24:41 キロ5'00
10km 24:24 0:49:05 キロ4'53
15km 24:17 1:13:22 キロ4'51
20km 25:14 1:38:37 キロ5'03
25km 24:39 2:03:16 キロ4'56
30km 24:49 2:28:05 キロ4'58
GOAL 1:02:17 3:30:22 キロ5"09

前半1:44:01(キロ4'56)
後半1:46:21(キロ5'02)
トータル 4'47



近所の駅から見た月。
風はないけど気温が低いです。



駅前の誘導ボランティアさん。
まだ時間が早いのですいています。



駅に向かうランナー。
シャトルバスもありますが、行きは歩いても苦になりません。



こちらがフィニッシューゲート。



会場風景、まだ早いので人も少なめ。



ゴールラインを横から望む。



太陽を撮ってみました。
iPhoneでの撮影だと面白い絵になりました。



陣地から望む会場。
まだ早いので閑散と。



ゴール後はこんな雰囲気になります。



参加賞、前面。
生地はやや薄手。



参加賞の背中。
なんだか今年から急にお派手になったのはなぜ?。









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