第31回つくばマラソン(2011年11月27日 フル)

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****** 大会データ ******

----- 大会寸評 -----

勝田、かすみがうらと並んで茨城三大フルマラソンの一つ。
制限時間も5時間50分と緩め、首都圏から日帰り可、スピードコース、時期も走りやすいことで、大人気の大会。
運営はしっかりしているし沿道の声援も結構あるが、コース幅やトイレの数、交通アクセスなどはキャパオーバー。
いい大会だけに、せめてトイレの増設を望みたい。

----- 概要 -----

種目:10km、フルマラソン。公認大会。
最寄り駅:TXつくば駅からシャトルバス。
スタート時刻:フルマラソンは9時30分。
参加者数:エントリーは全体で16012人。
出走者は全体で13592人、フルは10953人が出走。
公式ホームページに男女別などの詳細な人数の発表あり。
完走率:フルは10376人が完走し完走率94.7%。10kmは99.6%。詳細は公式ホームページにあり。
制限時間:フルは5時間50分。スタートロスを考えると実質5時間40分弱かな。
4時間半以降は歩道走となる。
関門:あり。よほど遅くない限り問題はないレベル。
参加資格:「中学生以下を除く男女で、フルマラソンを5時間50分以内、10kmを75分以内で完走でき、本大会要項を理解し、同意された方が参加できます。」(公式HPより)

----- コース・計測 -----

計測方式:ランナーズの四角いRSタグ。
計測内容:中間点とフィニッシュのみ。
記録検索:ランナーズアップデート。数日後から公式ホームページで一覧表がアップされる。
記録証:即日発表、B5サイズ。中間点とフィニッシュのネットタイムも記載。
ペースセッター:4時間、4時間半、5時間。
同時期開催のの大田原は3時間、3時間半なので大会の性格を物語っている。
ゼッケン枚数:一般は1枚、登録は2枚。
ゼッケン番号順:不明。

コース:つくば学園都市発着、折り返しが二回あり、ほぼ全てが往路復路共通の場所を通る。
フラットで記録が狙える。
特に30km以降は緩やかな下りが長く続くので非常に助かる。
40km付近の短いけど急な坂が唯一の難関、ここは無理せず初心者は歩こう。
陸連公認コース、公認大会。
コース上トイレ:給水ポイントにあるが、少ない。
私のペースでは、いくつか空いていることがあったが、後方集団では待つでしょう。
アップ場所:早めに行ってスタートライン付近あたりか。
キロ表示:1kmごとと親切。残り5km以降は「あと何km」もある。
キロ表示の看板に応援メッセージが書いてあり好評らしいが、ネタ切れなのは今回はイマイチだった。(後日、公式ホームページで公開してた)
以前、谷川ハーフでもやっていたが、面白い試みではある。

スタート順:ブロック分け。
登録者でも陸連ブロック(Aブロック)から出るにはタイム制限あり。
(フル3時間半、ハーフ100分)。
このタイムを満たせないと一般と同じタイム順ブロックに回される。
ロスタイム:Aブロック前の方で10秒。
給水:13カ所、2〜4kmごとにある。半分は水のみ、あとはアミノバリューもあり。
給水テーブルは比較的短め。
スペシャル給水:なし。
給食:バナナ4カ所、アンパン6カ所、お汁粉(1カ所)と、まあ豊富。
でも初心者には量的に足りないかな。無くなってそうだし。
私設エイド:小規模なのがいくつか。
スポンジ:なし。
スタート前給水:なし。

----- 環境 -----

声援:意外とあった。8年前に出た時はタイムが遅かったこともあって少なかったが、コースも変わったしタイムも速くなったせいか思ったより賑やかで嬉しかった。
仮装:私の周囲にはあまりいなかったが、後方集団にはいたのかも。
参加賞:手袋。今回Sサイズにしたら小さかった。次回出るならMを。
ちなみにTシャツは別売で3000円。白黒とデザイン(漢字と英字)で計4種類。
また、フィニッシュタイムと名前入りシャツ(4000円、名前なしでも注文可)も当日申し込める(後日郵送での申し込みも可)。
ゴール後の飲食サービス:ペットボトルのポカリ、カロリーメイトゼリー(Apple)。
あと、ヒサミツがエアーサロンパスと使い捨てクールタオルを配っていた。
参加費:フルは5000円+RUNNET手数料200円。
荷物預かり:貴重品以外。200円かかり、事前に自分でA3サイズの紙にゼッケンと名前を書かないといけないので注意。
ゼッケン番号によっては行列してたので、ちょっと係員の人数不足なのかな。
他大会ではまず行列なんて見ない。
着替え場所:テントあり、でも行列してた。
会場トイレ:仮設があるがうんと早い時間の小以外は行列長し。改善を切望する。
プログラム:選手名簿兼用の立派な冊子。
写真屋:オールスポーツ。
招待選手:スターター兼10kmに片岡あゆみ(女子野球)など。
気温など:9:30 8℃(59%)、10:00 8.5℃(59%)、11:00 12℃(50%)、12:00 16.5℃(50%)、13:00 17℃(43%)、14:00 16.5℃(43%)、15:0014℃(48%)。
公式ホームページより。フィニッシュラインで計測。
天候は晴れたり曇ったり、風は無風から微風程度。
絶好のコンディションといっていいでしょう。
サブスリークラスはもう少し寒い方がいいだろうけど。

----- 個人データ -----

2日前の体重57.2kg、体脂肪7.9%。前日57.1kg、7.3%。
糖質制限、キロ5分走、恵まれた天候、高速コースのおかげで4年ぶりの自己ベスト達成。
NIKEの練習用帽子、アディダス黒長袖、リストバンド、ロングタイツ、NB5本指ソックス、シューズはイダテンGR(初レース)。
ダメージは左人差し指先に巨大なピンクのマメ、右人差し指にマメ、左甲前部に痛み、両足全体と腰に筋肉痛。
左甲はボルタレンを貼って一晩で治りました。
足のダメージは、フォームが良かったのかハムを中心にした全体的な筋肉痛、下り階段が苦にならない程度の場所とダメージ具合だった。
腰の筋肉痛はサロンパス貼って楽になりました。
左のマメは大きかったこともあって長引きましたが、まあマメなので時間の問題。
中二日でジョグを再開できた程度のダメージだったので、あのタイムを考えたら立派なもの。
靴下は前日の思いつきでNB5本指に変えたが、指なし薄手がいいか厚手か、まだ試行錯誤が続きそうです。
イダテンGRは最高、いい相棒が見つかりました。
【大会まで】

マラソン10年目の今年も、長い低迷から抜け出せません。
1月の谷川ハーフで94分弱と久々にいい数字でしたが、10月の高島平ではペースが上がらずに関門アウト。
練習でもキロ5分が遠い状態で、シューズ選びにもまた悩んで。

例年、11月は大田原ですが、昨年から変わった新コースがなんとも辛い。
23km以降はずーっと上るレイアウトは厳しいので今年は回避して、久々につくばにエントリーしました。

東京マラソンに4年ぶりに当たりました。

来年の長野マラソンは、震災中止で今年出るはずだったランナーが優先で、わずかに残った枠の申込日に発作的に申し込んじゃいました。
結果的に、11月から4月まで毎月フルマラソンというはじめての経験です。

12月には山頭火を訪ねて防府読売マラソンにも出ます。
つくばでは高島平の大失敗を挽回しないと6連続フルで一回も3時間半を切れないのでは、という恐怖心がありました。
自己ベストが2008年の大田原での3時間27分、セカンドが2009年大田原の3時間28分、それ以降3時間半を切れていません。
大会にもよりますが、申し込み時に申告する記録には期限があって、だいたい直近の2年か3年までです。
今年の道マラでは2008年に出した記録は期限切れで使えなかったからか、Bブロックに回されました。
また、今年のつくばのように陸連の部で申し込んでもある程度のタイムを持っていないと一般の部に回されます(混雑回避のため。フル3時間半、ハーフ100分)。
ですので、今シーズンは最低でも3時間半を切らないといけないのです。

人数も少なくスピードコースで記録が狙えた大田原が難コースになった以上、つくばは重要なレースです。
1月の勝田は坂も多いしレース中に車優先で止められる危険もあるし、3月の荒川は時期的に記録は難しい。
つくばは関東の市民ランナーが記録を狙うには重要な大会です。


大人気のつくばですが、関門が3つあります。
まず最初の関門がエントリー、今年は地元枠・通常・レイトと3つに分かれていました。
私は通常枠で申し込みましたが、月曜10時という時間にパソコン前に陣取ってrunnetで10分ほどで申し込み完了、パソコン前にいられない職業の人は不利だよなぁ。
15:47には定員、受付開始から5時間弱と長野並の凄い人気です。
ただ、意外なのは10月下旬の例とエントリーはフル7000円と高いせいか比較的余裕があったようです。
(2011年は10/29受付開始、11/7終了、募集人数は不明。2010年は6500円・500人で27分で定員。)

次の関門が早起き。
スタートが9時半と早く会場も混雑するので、4時起きでないと余裕を持って行動できません。

最後の関門が会場トイレ。
うんと早い時間以外は激混みです。
とにかく数が少なすぎます。


8月の道マラでMIB2さんと久々に会った時、立ち話の中で「猫ひろし(カンボジア国籍でオリンピック出場挑戦中)も最後はウエイトを絞ってタイムを縮めている」という話を聞きました。
高島平惨敗のあとそのことを思い出し、そういえば3年前に自己ベストを出した時も糖質制限に近い生活をしていました。
今回は10月に入って風邪を何回か引いて練習もままならないことや熱が出て一週間走れなくて2kg太ったことなどから糖質制限をして体重を落とし、ゲンを担ぐ意味も含めてつくば直前まで主食断ちをしました。
ところがバランスの崩れか、一週間前の練習(距離も負荷もそんなに大きくなかった)でまた風邪をひいてしまい、前日まで風邪薬で押さえ込む状態で迎えたつくばでした。
3時間半どころか夏マラソンの北海道のタイムさえ超えられないかもという弱気な気持ちでの参戦でした。


8年ぶりのつくばです。
前回のつくばはフルマラソン二戦目で歩かずに走り続けられて自己ベストを40分も縮められ(それでも5時間かかった)、この大会がきっかけで禁煙でき、しかもクリールにも写真が載った、本当に思いで深い大会です。
あれからつくばエクスプレスも開通し、その影響もあってコースも大幅変更になっています。
でも、どこかに昔の面影は残っているでしょう。

8年前は朝から大雨、行きの読売バスから見た土砂降りの高速は絶望的な雨量でバスの中はまるで囚人護送者のように重く沈んだ空気、更衣室の体育館は雨から逃げてきたランナーですし詰め、でもスタート前にはぴたりと雨がやんだことを昨日のように覚えています。
走行中、曲がり角のところで警察官の指示で歩道走になって、信号待ちの度にストレッチしたり街路樹の根っこで盛り上がった歩道が走りにくかったりしました。
あれから8年。
【レース当日】

昔はバス移動しか手段がなかったのですが、TX開通後は秋葉原からTXという選択肢が増えました。
でも、調べてみるとつくば駅はランナーで混むし会場までのシャトルバスも混むらしいので、8年前と同じく読売旅行のバスツアーにしました。
4900円と8年前よりけっこう値上がりしていますが、これはオススメ。
渋滞遅刻の危険はあるけど、それ以外は快適そのものですよ。
思わぬ発見だったのが、東京駅から行くのではなく東京メトロ日比谷駅から行けばかなり時間短縮になることです。
いつもは大きなカバンで移動しますが、今回はバスだし日比谷駅からバスの待つ鍛冶橋駐車場まで歩くことも考えて、リュックを背負って手にはビニール袋というスタイルにしました。
これは楽でいいですね。

どう計算しても4時半には起きないと間に合いません。
前夜は早めに寝て4時に起きましたが、それでも朝のトイレなどに時間がかかりあまり余裕はありませんでした。
寝違えたのか、首に違和感があります。
コーヒーを飲んで目を覚ましてコンビニの黒豚チャーハンで朝食、恒例の片目コンタクトに難儀して一つ無駄にして、トイレで出るものも出て、5時40分に家を出ました。
駅でちょっと眠くなり、缶コーヒーを注入、コーヒーは利尿作用があるのであまり飲みたくないのですがバスの中で寝ると身体が睡眠モードに戻ってよくないので仕方ありません。
5時51分の電車に乗り、日比谷駅から15分ほど歩いて鍛冶橋駐車場に着きました。
満員になり次第、バスは発車します。
車中でおにぎりを食べるべく、梅しそと鶏五目を持っていったのですが、あまり食欲もないしおにぎり食べる雰囲気でもなかったのでやめました(食べてる人もいた)。
高速はちょっと混んでいて遅れるかと心配しましたが、6時24分に出て到着が7時43分、80分と想定内でした。
運転手がつくば大学構内への道を一本間違えるという微笑ましい出来事もありましたが、大会関係の警備員さんが誘導してくれたので、バックしての切り返しもスムーズでした。
(大型観光バスなので単独でのバックは辛い)

天気予報は6時が5℃(54%)、9時が10℃(52%)、12時が13℃(42%)と、実にいい陽気になりそうです。
家から出た時は手袋もいらない感じでしたが、つくばはそれなりに寒かった。


会場入りして、まずはトイレへ。
場所カンがないのでどこに陣取るか悩みましたが、どうせ一人だし更衣室横の草むらに陣取りました。
その奥は立ちションスペースになっているようです・・・。
参加賞もゼッケンも事前送付なので会場ではシャツを着替えてシューズを履くだけで気楽です。
事前送付は最近増えてきましたが、いいことです。
8時、結構早めですが荷物を預けて、またトイレへ。
もう行列ができていて10分以上待ちました。
男子小用なので回転は速いはずなのにこれですから、とにかくトイレは少なすぎます。

アップする場所がよくわからないので、スタートラインの下見を兼ねてスタート場所まで軽くアップしました。
陣地に戻って塩熱サプリを数粒、これが効いたのか足が吊りそうになることはありませんでした。

20分前にスタートラインに向かいましたが、レースウエアになると寒い。
冷えてまたトイレに行きたくなったのですが、当然行く時間などありません(大行列)。
途中でトイレに行ったらレースにならないよなぁ、と思いつつ膀胱が耐えてくれることを祈ります。
Aブロックには某公園の走友会の連中が固まっていて、おしゃべりがうるさくて閉口しました。
主催者の挨拶で、つくばも被災したことや大学構内もいまだに復旧していない場所があること、エントリーフィーから100円の寄付をしたことなどが伝えられましたが、一見平穏に見えますが一年前とはちがうことが改めて感じられます。
目に見えない放射能も含めて、この一年で日本は大きく変わりました。

スターターは茨城ゴールデンゴールズ(野球)の監督権内野手の片岡あゆみ選手です。

号砲、足下に注意しながら安全第一で走り出します。
ロスタイムは10秒、入りの1kmは4分44秒(時計はグロス計測なので実質4分34秒)といい出だしです。
今回は抑えないで、仮に終盤に失速してもいいから攻める作戦でした。
とにかく4分59秒で走らないと3時間半は切れません。
5kmのラップが5分02秒、このままズルズルいかないように気をつけたら次からは4分50秒から55秒と、なかなかいいペースです。
天気は曇り時々晴れ、風はほとんどなし、気温は市民ランナーにはちょうどいい気温です。
スタートしてすぐ手袋を外して、ゴールまで使いませんでした。
腕は長袖をめくったり伸ばしたりして調整、腕まくりすると腕が締め付けられて手がしびれがちになるので、こまめに調整しました。

学園内の並木道、見覚えがありました。
たぶん8年前にも見た光景です。
車のスピードを出させないための突起があるのも昔と同じですが、昔はもっと鋭角だったような気が。
いずれにしろ、足下注意です。

はじめての給水(4km)はペースを狂わせたくないのと気温的に低めなので、持っていった水を飲んでパスしました。

今回の秘密兵器はゼリーを別容器に入れて持っていったことです。
愛用のパワーバージェルは手がべたつくし一気に飲まないといけないのでフラスクボトルを買うつもりでしたが、近くで売っていませんでした。
そこでGoToobという蓋付き容器の2オンスを買いましたが、ちょうどジェルが2つ入りますし、シリコン製で最後まで絞れそうです。
4分50秒前後で走りながら、少し早めですが16kmでゼリーを注入して17kmからは塩飴を口にしながら走りました。
塩飴は4つ口にしましたが、包装をむいて持っていくべきでした。

給水は水のみと水+アミノバリューの二種類が交互にあります。
参加者の割に給水所の長さが短いので、取り損なうことのないように気をつけないといけません。
私はアンパンを取り損ないました。
アンパンは4分割した小さなものでした。
お汁粉エイドもありましたが取りませんでした。

中間点は1時間42分29秒(ネット)、3時間25分ペースです。
もちろん確実に後半はタイムが落ちるので25分は無理ですが、3時間半は切らないといけないペースです。
でも、守りには入らずとにかく可能な範囲で押しながら走るだけです。
正直、自己ベスト更新も視野に入ってきてはいましたが、まだ中間地点で喜ぶ訳にはいきません。

コースの二カ所で吐いたあとがありました。
たぶん前の方で具合が悪くなったランナーがいたんでしょう。
コースはほとんどが往路復路ともに同じところを走りますが、20kmから25kmまでの道は緩い向かい風でした。
アクセント程度の風でしたし、とにかく天候には恵まれました。
鼻に貼ったブリーズライトは、貼る時に貼り直したせいか鼻に油分が残っていたのか、途中で剥がれました。
あってもなくても大きな差はないかもしれないけど、あって困ることはないので次も使おうと思います。

4分50秒台で一定の走りが続き、足が吊りそうな感じもありません。
でも最後まで気を抜けないのがマラソンです。
行きたかったトイレは我慢できそうです。
昨年だったか勝田でも同じ様にスタート前からもよおしたけど我慢できた経験があってあまり心配はしていませんでしたが、不安を抱えながらのスタートはあまり気持ちいいものではありません。
レース中にトイレに行けば、仮に自己ベスト更新をしても後悔が残ります。

沿道の声援も8年前より多かった気がします。
もっともタイム的に1時間半は違いますし、コースも全く違いますが。
38km地点で5分16秒と大幅に落ちましたが、39kmは4分40秒、40kmは4分44秒と、盛り返せました。
(失速したとも思えないので、キロ表示のミスかもしれない)

31km付近からはずーっと緩やかな下りが続くのが本当に助かります。
往路では5km-10km付近に該当するのでその時は上りなんでしょうけど、終盤に楽ができるのは本当に助かります。
こういった幸運もあってペースは終始一定でした。

今回いいタイムだったことに繋がるのでしょうけど「走る」ではなく「走りになる」感じだったのは収穫だったし、だからこそ好タイムになったんでしょう。
単なるランナーズハイとかセカンドウインドではなく、自分自身が走りになる感じが長く続きました。
体幹を使った走りができたということでしょうか。
シューズもイダテンGRは非常にいい感じで、足の痛みもほとんど感じずに最後まで走れました。
途中から左人差し指に違和感があって、案の定大きなマメができていましたが、今度は違う靴下で走ってみようかな。

噂で聞いていた40km付近の短く急な坂にはまいりました。
短いけど本当に壁のようで、一気に駆け上がろうと思ったら両足のふくらはぎがこわれそうになりました。
ここは無理せずペースダウンしても足をいたわった方がいいです。
そういえば、コース中でもゴールしてからも足を痙攣させているランナーがいましたが、気温的に低くはなかったので消耗した人もいたようです(暑くはなかったが)。

最後は時計を見ずに走りました。
もう3時間半は確実、あとは自己ベストを切れるかどうかですが、もうタイムは頭にありません。
全力を出しつくすだけです。
喘ぎながら必死の形相で走り、競技場に入っても全力、ラスト1kmは4分36秒とかなり頑張った数字です。
駆け込んだゴール、手元の時計は25分台を指していました。
やった、自己ベスト更新だ!。


ゴールしたあと、体内に水分が残っていたら泣いていたんでしょうね。
安堵の気持ちと感動と喜びが身体を包みます。

3年ぶりの自己ベストは、苦しんだ時間の分だけ嬉しさは別格です。
練習できなくて自己ベストが更新できないのと違って、ずーっと同じ努力を重ねているのにタイムがズルズル落ちる、そんな状態が年単位で続くとメゲます。
フルだけでなくハーフも10kmも信じられないほど遅くなって、シューズを買えてみたり練習を買えてみたりしても一向に戻らなかった脚が、ようやく戻ってきました。
しかも、今までより強くなって。
こんな嬉しいことはありません。

しかし、3時間半前後で走ってもコース上やフィニッシュゲートの向こうにあれだけランナーがいるんですから、マラソン人口の多さを改めて感じます。
この大会はコースからゴール後の動線まで狭めなので、よけいにそう感じるのかな。
正直、4時間半クラスのボリュームゾーンではレースにならないのでは。
人さえ少なかったら無条件にお勧めできる大会なのですが。

ゴールしてからポカリのペットとカロリーメイトゼリー(アップル味)を貰いました。
あと、ヒサミツ製薬がエアーサロンパスの試供品と使い捨てクールタオルを配っていました。
トイレに行ったあとチップと引き換えに完走証を受け取り、今回は本当に大切に大切に受け取りました。
この完走証は私の宝物です。

陣地に戻って持ってきたおにぎりを食べましたが、梅味がとにかく美味しかった。
やはりレース後は塩分ですね。
ポカポカといい天気でしたが空気は冷たく、やはり茨城と東京は気温が違います。
食べ物系の露天が沢山出ていましたが、おにぎり二つでお腹は満足したので、自己ベスト記念に会社へ饅頭を買ってからフィニッシュラインのある競技場に戻ってゴール付近の写真を記念に撮りました。

帰りのバスは14時14分に出発、守屋で15分の休憩をはさんで渋滞の中ゆっくりと東京駅に着きました。
行きと違う場所が到着地点でしたのでiPhoneのナビで日比谷駅に向かったつもりがなぜか大手町にたどり着き、まあ東京メトロならなんでもいいのでそこから地下鉄で帰りました。


運営はしっかりしていて、昔通りでした。
でもトイレの少なさはなんとかしてほしい。
参加費を値上げしてでも、トイレは倍に増設すべきです。

同時期開催の大田原が4時間ですので、本来ならつくばとは棲み分けができるはずなのですが、大田原の新コースの高低差を嫌ってつくばに鞍替えしたランナーも置いはずです。
来年もまたエントリーという関門から通過しないといけないのは気が重いし、早起きしないといけないのも辛いけど、あの高速コースは魅力です。
また、今年から陸連の部にタイム制限ができましたが、フル3時間半はちょっとキツいけどハーフ100分は比較的ハードルは低いはずですし、混雑防止・危険回避を考えるとやむを得ない措置でしょう。
どこで線引きするかは意見があるでしょうけど、あまりにも遅いランナーが増えすぎたのも事実です。
本格派から見れば私のようなキロ5分ランナーだって動く障害物でしかないのですから、私も含めてどこかで線引きされることは覚悟するべきです。
私自身、そのうち線引きの向こう側に行く日も来るでしょうし、線引きのハードルが高くなることだってあるでしょう。
競技人口が増えるということは、つまりこういうことです。


3年ぶりの自己ベスト更新、特に一番大切にしているフルマラソンの記録更新は本当に嬉しい。
1分51秒の更新、その更新幅も嬉しいけど苦しんだ低迷期から脱出できたことが何より嬉しい。
前半と後半の差が実質18秒(スタートロスを考慮)と、完璧なイーブンペースで走れたこと、全体を通してほとんど波がないレースができ、しかも私としてはハイスピードで押せたことは、とても直前に風邪をひいたとかスピード練習が足りなかったとかからは予想だにしませんでした。
低糖質食で体重を絞り、3日ほど前からカーボを摂取する生活をしたのがよほどよかったのかしら。
3時間27分の時も低糖質食をしていたので、やはり体重は大きな要素のようです。

大田原+アシックスでしか更新できなかった記録が、つくば+ミズノという新たなステージで更新できたのは大きな自信になりました。
これで自己ベストが3時間25分、27分、28分と、3時間半切りも3回達成となりました。
今シーズンはコンスタントに3時間半を切れるよう、できればハーフでも自己ベストに近づけるよう頑張らなきゃ。
最高のステージを用意してくれたつくばマラソンとマラソンの神様と気象庁に感謝です。
いつも自分には厳しい私ですが、今回は満点でいいでしょう。
大満足、自分でも信じられない最高のレースができました。
【記録】(自己計測グロス)

距離 キロあたり 通過時間 5kmペース (*は計測ミスによる推測)
1km 4:44(スタートロス10秒含む)
2km 4:45
3km 4:48
4km 4:52
5km 5:02 (0:24:13) (4:51)
6km 4:55
7km 4:49
8km 4:55
9km 4:55*
10km 4:55* (0:48:44) (4:54)
11km 4:51
12km 4:47
13km 4:54
14km 4:53:
15km 4:53* (1:13:05) (4:52)
16km 4:51*
17km 4:51*
18km 4:48
19km 4:51*
20km 4:51* (1:37:18) (4:51)
21km 4:51
(HALF 1:42:39) 22km 4:51
23km 4:57*
24km 4:57*
25km 4:53 (2:01:50) (4:54)
26km 4:53
27km 4:54
28km 4:54
29km 4:55
30km 4:55 (2:26:21) (4:54)
31km 4:45
32km 4:51
33km 4:52
34km 4:54
35km 4:57 (2:50:42) (4:52)
36km 4:48
37km 4:50
38km 5:16
39km 4:40計測ミス?
40km 4:44 (3:15:02) (4:52)
41km 4:52
GOAL 4:36

3:25:26

前半 1:42:39(キロ4:52)ロスタイム10秒含む
後半 1:42:47(キロ4:52)
【写真】


今回の秘密兵器、シリコン製のゼリー入れ。
2オンスですがパワーバーゼリーがちょうど2つ入りました。



読売旅行のツアーバスから見た往路の高速、混んでいました。
でもほぼ想定内の時間で到着しました。



こちらがそのバス。
4900円とずいぶん高くなった。



会場にて。
正面の軽トラの裏手に陣取りましたが、その薮が立ちションポイントになってた・・・。



こちらも会場風景、土だから雨だったら大変だったろうなぁ。



飲食屋台は結構沢山出ていました。
自己ベスト記念に饅頭を買って帰りました。



トイレ、こちらは個室タイプ。
小用のもあったけど、スタート1時間前には大行列と明らかに数が足りません。



今回はバス移動なのでリュックとビニ袋で移動しました。
青袋はリュックから取り出したシューズ。



ここからレース後。
新たな相棒、ミズノ イダテンGR。
タイツはそろそろ買い替えようかな。



走り終わったランナーが色々食べていました。
いい天気です。



自己ベスト記念なので、フィニッシュラインに戻って撮影。
ここを駆け込んだんだなー。
時計は4時間25分を指していましたので、そろそろボリュームゾーンかしら。
































ここから先は、閲覧注意(微グロ)


























左人差し指先端が大きなマメになりました。



これだけデカイと、ちょっと数日じゃ治りませんでした。
一週間経ってもまだ痛かった。







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